世間はオリンピックの話題でもちきりだ。
テレビのスイッチを入れて何かやっていれば、つい見てしまうが、わざわざ夜更かししたり、テレビの番組表をチェックしてまで見るというほど入れ込んではいない。
そう、たびたび書いてきたが、僕はややアマノジャクなところがあって、世間が騒げば騒ぐほど心が離れていってしまう傾向にある。
何かひっそりと頑張っているヒト、モノ、コトなどを応援したくなるのだ。
草花で例えれば、花屋さんで仰々しく高値がついているランよりは、路傍でひっそりと花を咲かせている雑草に心奪われる。
しかし、困った状況を今日はご紹介しよう。
このピンク色の一風変わった花はネジバナ Spiranthes sinensis という。
草丈はせいぜい15センチ程度。
ピンクと白の小さな花がらせん状に咲いているのが特徴で、これが名の由来にもなっている。
本当にうまく螺旋を描いているものだ。
先月、ちょいと立ち寄ったキューガーデンのパームハウスには立派な螺旋階段があるのだけど、たしかにこうやって比べてみるとよく似ている。
で、何が困った状況なのかというと
「ランのように派手な花よりも道端に咲く雑草のほうが好きだ」
と言ったわけだが、実はこのネジバナはラン科の植物である。
螺旋を描く小さな花をひとつジックリ見てみてほしい。
ねっ、ちゃんとランになっているでしょ。
このネジバナは草地などに雑草のようにはえているもの。
ランなのに、地味にひっそりと草地に小さく咲く・・・・
これは自説が矛盾していることを意味している。
まぁそうでもないか。
ランが嫌いと言っているのではなく、派手で高価な花よりも地味な雑草の花が好きだと言っているだけなのだから。
ネジバナは派手というわけでもなく、小さくひっそり咲いていて、たまたまラン科に属しているというだけのことだ。
このネジバナはそれほど珍しいわけではないので、是非注意深く腰を落として探してみていただきたい。
見つけたらきっと、ガンバレ!と応援したくなるゾ。
さて昨日のラジオもそうだけど、8月早々幾つかの媒体にて頑張っておりますのでちょっと宣伝を。
①J-Wave Tokyo Morning Radio 三菱地所Tokyo Dictionary 「イングリッシュガーデン」コメント ポッドキャスト配信中
②婦人画報9月号 女王陛下好みの「英国」 取材協力
③産官学連携ジャーナル 知財制度の現状と課題 「種苗法のさらなる普及・発展のために」寄稿
④POPEYE NO.785(マガジンハウス)8月10日発売 「イングリッシュガーデンのいろは教えます」取材協力
①は放送済みだけどPodcastでしばらく聴けると思います。
②は現在発売中。英国を多角的に女王目線で取り上げています。楽しい。写真がキレイ。
③なんだ、これは?こういうカタイ仕事もしています。僕の部分の記事だけはなんとネットで読めてしまうという太っ腹。
④まだ発売されていませんが、小さな小さな記事でご紹介するのもはばかれるほど。
今年はロンドンオリンピックということで、メディアではちょっとした英国ブームが起きている模様。
まだこれから特集を組もうと思われている場合は、お気軽に声をかけてください。
イングリッシュガーデン以外にも色んなネタあります。まずはご相談を!なーんてね。
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