実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2010年6月30日水曜日
2010年6月29日火曜日
昨日ご紹介した ハンカチの花 は黄色と白のコントラストが印象的だった。
そういう意味では今日ご紹介するナンテン Nandina domesitica の花も黄色と白の花なのではあるが、それほど鮮やかではない。
黄色も白もなんとなくくすんでいるのだ。
今ちょうどこの花があちこちで咲いている。
地面をみると白い花びらが散らばっているのに気付いた方も多いのではないだろうか。
個人的な趣味で恐縮だが、花の姿はイマイチで、ナンテンの素晴らしさは秋になる赤い実であると思うのだけど。
姿よし、葉よし、花よし、実よし、見てよし、食べてよし、香りよし、なんてスーパーマンのように万能な植物なんてないものだ。
花咲ジジイとしてはナンテンについては、葉の形、紅葉、そして赤い実をおススメしておきたい。
2010年6月28日月曜日
散歩をしていたらば 緑・白・黄 というなんとも派手な色遣いが目にとまった。
レタス・エッグサンドイッチ みたいなカンジである。
正直に告白すると、こんな植物はこれまで見たことがなかった。
今回生まれて初めて見たということである。
花咲ジジイの植物好きったってその程度かよぉ と知れてしまいそうではあるが、そうなんだからしょうがない。
で、早速家に帰って調べてみると、それはどうやらハンカチの花という名で知られているものらしい。
ただハンカチの花っていうのは愛称みたいなもので、和名をコンロンカといって、学名を Mussaenda parviflora というアカネ科の植物であることが分かった。
やはり、和名も学名も初めて聞くものだ。
緑の葉に黄色い花。
黄色い花には花弁が5枚。
白いのは苞であろう。
この苞はハンカチノキ、アジサイ、ハナミズキなどで何回も書いたが、花びらのように見えてそうではないというシロモノである。
この白い苞の様子がハンカチノキに似ているのでハンカチの花なんて名前になったんだろうなぁと想像される。
ハンカチノキは花咲ブログで2009年5月10日、2010年5月4日に書いたのでその写真を見て比べてみていただくと面白いかもしれない。
イヤー珍しいなぁ なんて家に向かって歩いていたらば、別のお宅の軒先にもハンカチの花の鉢植えが置いてあったりして、どうやら知らなかったのは花咲ジジイだけだったようだった・・・・。
お恥ずかしい。
2010年6月27日日曜日
「案外フツーだった」なんて昨日書いたけど、お気づきの方もいらっしゃっただろうか。
日付が6月27日になっていて、毎日更新をモットーとして掲げている花咲ブログとしては6月26日の記事が抜けてしまった。
昨晩は外で飲んで帰宅し、テレビを見ながらそのまま うたた寝をしてしまった。
ハッと気づいたのが23:45ころだった。
当然ブログのことは気になっていたが、寝ぼけマナコという訳でもないが、何となくボーっとして何となくモタクサしていたらば、時間がどんどん経っていってしまった。
慌ててコンピューターのスイッチを入れてブログの投稿ボタンを押そうとログインしようと思っても、こういうときに限って無線LANがブツっと切れたりしてうまく繋がらない。
早く、早く・・・ と焦ってようやく 「投稿」 としてアップしたらば時計は無情にも0:00丁度ということで日付が変ってしまっていた。
なんたる脇の甘さ。
もうガックシである。
ではでは気を取り直して。
今日は蒸し暑い一日だった。
ちょっと歩いただけで汗が滲み出てくるようなそんな陽気だった。
出掛けたとある先でハーブティーをご馳走になった。
暑い日だったので冷たい飲み物のほうが有難い気がしないわけでもなかったが、なかなかどうしてこれがリフレッシング(refreshing)な一杯であった。
マグカップにはいったそのハーブティーは真っ赤で、味はどこかちょっと酸っぱい。
何がはいっているのだろう?
尋ねてみると、それはハイビスカス、ローズピンク、コリアンダー、オレンジピール、ヤグルマギクのハーブティーであるとのことだった。
瓶に入ったそれらの混合物をみせてもらったが、こんなものにお湯をそそぐだけでこんなに美味しいものができるだなんてちょっとしたオドロキであった。
なかなかおススメだゾ、ハーブティー。
因みに今日の写真は最近買い換えた携帯電話のカメラで撮った。
最近の携帯はやたら高性能、多機能で画素数も1000万を超えたりするのだけど、こうやってみると携帯は所詮携帯なのね、というそれなりの写りである。
この前、究極の壁面緑化としてご紹介したモリゾーのように青々としたオウチ。
一体どこから人が出入りするのか? 一体オウチの正面はどうなっているのか?
これはなんとしても確かめなくてはなるまい、と思って気合を入れて出掛けた。
現場に近づくと、曲がろうと思った角は工事中で迂回を余儀なくされ、いやがおうにも期待は高まる。
一体どんなんだ??
表側に繋がる道を回りこむとその家が見えてきた?
この辺があのオウチに違いない、緑に覆われたオウチはどこだ?? と分からなくなるくらい表側からはとってもフツーのオウチだった。
確かにオウチの上の方はツタで覆われてはいるが、大きなガラス窓は健在だし、正面の壁もキレイなものだった。
こうやってみると、意図的に緑のオウチを作ったわけではなくて、気が付いたらツタに覆われてニッチモサッチもいかなくなくなってしまったように見受けられる。
正面もこんもりと緑に覆われたオウチなんだろうな、と想像に留めておいたほうが夢があったように思われる。
なんでもかんでも確かめようという気持ちは大切ではあるけど、時にそれは夢を壊すことにもなるのだなぁなんて勝手に思った次第である。
2010年6月25日金曜日
昨日、複葉について書いた。
そうしたら今日のお弁当にナンテンの葉っぱ が添えられていて、なんとも不思議な運命を感じてしまった。
ただ、お弁当に入っていたナンテンの葉は複葉全体ではなくて、先っちょがちょん切れた半端な形をしていた。
おそらくこれを調理した方はナンテンの葉たるやなんたるかなんてことは気にかけちゃいないのだろうなぁ。
もし気にかけていたらこんなヘンテコな切り方はしないはずである。
昨日の複葉の解説は分かりにくかったことと思う。
自分で書いていて、自分の頭で理解できていることを文章にすることのジレンマを感じずにはいられなかった。
こうなるともうちょっと色々なタイプの複葉を見てもらうと理解が深まるのではないかと思うのだが、どうだろう。
これはサンショウの葉。
そう、ウナギの蒲焼には欠かせない香辛料のもとである。
途中で一枚、小葉が落ちてしまっているが、先頭の一枚以外はキレイにペアとなっているのがわかるだろう。
これらは全て小葉であって、小葉が集まって一枚のサンショウの葉となっている のである。
次の例はこれ。
これは ヤブカラシ Cayratia japonica というものでブドウの仲間である。
よく見るとひとつのユニットに5枚の葉がついている。
これら5枚の葉が小葉であり、5枚集まったものが複葉となっているのだ。
小葉ひとつひとつが葉っぱのようであるが、5枚集まったものがひとつの葉っぱなのである。
因みに5枚の小葉の集まった様子があたかも鳥の足跡のような形をしているので、鳥足状複葉というようである。
そんな訳で、複葉という概念がなんとなくお分かりいただけたでしょうか?
2010年6月24日木曜日
一言で葉っぱといっても色んなタイプがある。
何で葉っぱを見分けるかと言えば、葉の大きさ、形、縁の形状、葉柄の長さ、托葉の大きさやその有無、葉脈などなど、それはそれは沢山のポイントがある。
そんな葉っぱの特徴のひとつに 単葉 と 複葉 というものがある。
話はちょっと逸れるが、単葉・複葉を英語で何というか?
テニスではシングル、ダブルスなんて言うから、single leaf と double leaf じゃないの? と思った方はなかなかスルドイ。
スルドイがちょっと惜しい。
実は単葉のことを simple leaf と言い、複葉のことを compound leaf と言う。
覚えておいて得もなさそうだが、損もなさそうであるので一応ご紹介しておこう。
さて、今日の写真は何の葉っぱかお分かりだろうか?
ナンテン Nandina domesitica であるが、この葉っぱを良く見て欲しい。
一番先端に付いている葉っぱを見ると、葉っぱは三枚 と言ってしまいそうになるがそれはちょっと違う。
この三枚の葉っぱはそれぞれ小葉といって、小葉が集まってひとつの集合した葉になるのである。
それを複葉といって、複葉を構成する一つ一つの葉を小葉という。
さらにこのナンテンの場合、この先端に見られる三枚の小葉で一つの単位かといえばそうではなくてひとつの枝から出ている幾つかの小葉をひっくるめて一つの葉とみなすというフクザツなことになっている。
そしてそのフクザツな構成からなるナンテンのような葉(複葉)のタイプを奇数羽状複葉といっている。
なんだか頭が痛くなっちゃったでしょ。
気の利いた和食屋さんなんかで、このナンテンの葉が添え物として出てくることがあると思うが、そのときはスグに料理に飛びつかないでジックリと葉っぱを観察してもらいたい。
2010年6月23日水曜日
2010年6月22日火曜日
クンクンクン・・・・
今花咲ジジイの部屋はヒノキの香り で満たされている。
ハテ、なんでヒノキの香りがするのだ?
実は 庭園愛 というタイトルに惹かれて買った雑誌ソトコトの付録に 四万十ひのき で作ったモノサシというのが付いていたのだ。
買って袋から出したときは鼻を近づけて なるほど、ヒノキね という程度だったはずだが、数日たって仕事から帰って自分の部屋に入ってみるとヒノキの香りで部屋が満たされていたという訳である。
ヒノキ風呂や建材などにも使われて、ヒノキには独特のフレッシュな香りがある。
それがたった数センチのモノサシからヒノキの香りがここまで香るとは意外だった。
最近は雑誌もなかなか売れないらしく、各社あのテこのテで読者を獲得しようと必死である。
時には雑誌よりも高価なのでは? 景品法に抵触するのでは? というような雑誌も見かけることもある。
このヒノキのモノサシは端材を使ったいわばリサイクル品で、これはなかなかのグッドアイディアであると思った。
ただ難点が一つ。
モノサシの歯の部分が微妙に曲がっていて真っ直ぐな線を引いたりするにはやや不向きであるのだが、それもご愛嬌ってやつだろう。
2010年6月21日月曜日
唐突ではあるが、道具とは国が異なるとかくも異なるものだという典型がこれではないだろうか。
園芸に関しての基本動作である 掘る ということを人の手よりも効率良くこなすために幾つかの道具がある。
パッと頭に浮かぶのが シャベル というものではなかろうか。
そして頭に浮かんだそのシャベルの姿は先端が尖っているタイプのものではなかろうか?
先が尖っているので、掘るのに効率が良いし、木の根などを切るという点においても理にかなっている。
ところが西洋、とりわけ英国ではスペードといって先端は尖らないが、先がナイフの刃のようにシャープなタイプのものが主流である。(写真左)
使ってみて分かったのだが、これはなかなか使いやすい。
特に穴を掘る際に底の部分がある程度「たいら」に保ったまま掘り進めることができる。
掘る部分と、道具の先端の接面部分が大きいというのが特徴であると思う。
この辺はあまり大きな差に見えないので道具の差といってもピンとこないかもしれない。
しかし次はどうだろう?
これをフォークという。(写真右)
まさにスパゲッティを食べるフォークのデカイ版と言えば分かりやすい。
これをどうするのかというと、主に地面を耕すのに使うのだ。
グサッと地面に刺して堀りあげる、もしくは地面に刺したままグイっとひねる。
すると固く締まった地面がほぐれる。
それはシャベルでも出来るのではないかと思われた方、決して間違ってはいない。
でも、このフォークの歯の間から適当に土がこぼれるので荷重が少なくてすむ。
ということは腰などへの負担が少なくてすむ。
このフォークというやつは例えば大きなカンナやギボウシなんかの株分け なんかにも使えるし、とても便利な道具なのである。
ところがどういう訳か、気の利いたガーデニンググッズ屋さんなんかでは売っているけど、日本で実際にこれを使っている場面を見たことがない。
スペードもフォークもこのスタンダードの大きさのものと、一回り小さいボーダー・スペードとボーダー・フォークというものがある。
ボーダーとは訳すなら花壇というような意味合いで、比較的狭いスペースでも作業がしやすいよう配慮がしてある。
素材もいろいろある。
先端が鉄、ステンレスなど、柄が木、樹脂など、ハンドルが木、プラスチックなど・・・・
ハンドルもいろいろあって、写真のものはY字タイプ。
これ以外に D字タイプ、T字タイプなどがある。
ブランドも様々で、割とお安い廉価版から、最高級と言われるブルドッグ社製のものまで。
使い込まれた道具には何やら人格すら漂っているようで魅力がある。
花咲ジジイはアンティークマーケットで年季の入ったフォークを2本手に入れたのだが、事情があっていまだ英国の友人宅に置かせてもらっている。
いつか持って帰ってきたいと思っている・・・。
2010年6月20日日曜日
6月8日の花咲ブログで街路樹として植えられたヒマラヤスギが街路樹として不適格であるという理由から伐採されてしまう・・・ という話を書いた。
そのときは告知の貼り紙がヒマラヤスギの胴まわりにガムテープで貼ってあっただけだった。
いつ伐採が決行されるのかは明示されておらず6月上旬ころとだけ書いてあった。
そして今日たまたまその近所を通りかかったときにみてみたらば。
・・・なくなっていた。
跡形なく、スッキリと。
こうやって見るとヒマラヤスギの脇にあるマンションは日照もかなり改善されたことが分かる。
でもなんか釈然としないなぁ。
ヒマラヤスギの両脇にあるイチョウも、ヒマラヤスギと光を奪い合ってこの細さ、大きさでおさまっているが、これでライバルがいなくなったので、これまで以上に成長すると思う。
となるとスッキリして良いわね なんて言えるのは来年の春くらいまでだろうか。
来春にはイチョウが枝を伸ばして葉を沢山つけることだと思われる。
跡形もなくスッキリと言うのはやや語弊があって、根元がどうなっているか見てみると、切り株としてなにやら恨めしそうに残っている。
ヒマラヤスギはここからひこばえを出して再生するようなことはまずないと思うので、これでひとまずこのヒマラヤスギはお役を終えたことになると思うが、なんとも痛々しい切り株である。
考えちゃうね、都会における人と植物の共存って。
2010年6月19日土曜日
梅雨に入っていきなりジメジメ、ムシムシしてきた。
暑くなるとビールがうまい。
別に暑くなくてもうまいけど。
好きなビールのひとつにこのグリーンのボトルに入ったビールがある。
味、デザイン、お値段など、どれをとっても 良いじゃない! と声を上げたくなる気の利いたビールである。
飲み終えたあとも、透ける涼しげなグリーンのボトルは見ているだけでも楽しい。
このボトルはエンボスのラベルがついていて、そのド真ん中に一本の木がある。
見るたびに 何の木だろうか? と思っていた。
で、今日ちょっと調べてみたが
イリノイ州の穀倉地帯の風景をもとにしたもの
というだけで何の木なのかは分からない。
イリノイ州といえばシカゴへは行ったことがあるが、たしか夏は暑く、冬はめっぽう寒いと聞いた。
でも都会のシカゴと穀倉地帯では植生も異なると思うのであまり役に立つ話とも思えない。
木の形から勝手に想像すると カシの類ではないかと思うのだけどどうだろうか。
ビールを飲みながら、まだ見ぬイリノイの穀倉地帯に思いを馳せるのも悪くない。
2010年6月18日金曜日
最近散歩していると、なにやら甘~い香りが漂ってこないだろうか?
季節を彩る甘い香りといえば、ジンチョウゲ、ロウバイ、ハゴロモジャスミン、キンモクセイなどなど色々あるが、このクチナシも間違いなくそのうちのひとつである。
花咲ブログを振り返ってみればクチナシは
2008年7月13日
2009年6月15日
と登場していて、今日2010年6月18日はなんと3回目の登場となる。
こうやってみるとクチナシの花が咲く時期は6月中旬~7月中旬というのがハッキリ分かる。
役に立つなぁ花咲ブログ。
クチナシの花の香りは甘く、そして純白の花びらも清楚な雰囲気があって素敵だ。
でも唯一欠点は、花が枯れてしまうとご覧のとおり茶色くなってしばし白い花の横にすがっていることだろう。
全て真っ白なら美しいのだが、ところどころ茶色の枯れた花が混じるあたりがご愛嬌である。
2010年6月17日木曜日
あまり知らないという人もいるだろう
あまり見たことがないという人もいるだろう
でも注意して見てみると割りとある樹なのである。
植物園なんかには当然あるが、街路樹なんかにもたまに使われている。
実際、このボダイジュもとある街道脇の街路樹としてあったものを撮ったものだ。
ヨーロッパなどでは街路樹としてもっともっと活躍している。
このボダイジュが良いのは、まずその樹形が美しいということ。
もちろん街路樹として植えられた場合は強剪定されてしまって、本来の樹形を保つことはできないけども。
そしてその葉っぱの形が、いかにも葉っぱというようなハートの形をして葉脈もきれいに浮かび上がってキレイなのである。
さらに、これは落葉樹なので冬場には枝ばかりになり、その独特の樹形がよりクッキリと分かる仕組みになっているのだ。
樹形、葉っぱときて、次は花と実である。
花は小さくてあまり目立たないが、目立たないといっても直径1センチくらいはあるので注意深く見ていれば見過ごすことはない。
カエデやイチョウほど小さいわけではないからね。
小さいながら沢山の雄しべがついているのが分かるでしょ。
実は硬くて小さい。
これが当初緑色をしているのだが、熟すにしたがって茶色に変色する。
実が熟す頃がちょうど秋で葉を落とすころだ。
このころになると面白いことが起きる。
何が面白いかと言えば、このボダイジュの実にはヘラ状の苞というものがついていて、これが樹から落ちるときにプロペラの役目をして旋回しながら落ちてくるのだ。
旋回しながら風にのってより遠くへ行こうという工夫からこんな姿になっているのだ。
緑色ではあるが、実が3つ。 そしてその上にプロペラの羽の役割をする苞が見えるでしょ。
これがクルクルっと回りながら落ちてくるという仕掛けだ。
これと似た仕組みを持っているのがカエデだ。
確か以前花咲ブログでも書いたことがあったと思う。
種をより遠くへ! と願うのは植物の本能なのである。
2010年6月16日水曜日
.
2010年6月15日火曜日
2010年6月14日月曜日
東京ディズニーランドへ繰り出したときのこと。
前方の樹木の上が何やら明るい色で覆われているのが目に入った。
何だろう? と思って近づいてみると、それは木の花だった。
何の木かというとマテバシイというブナ科の常緑樹である。
花と言ってもチューリップのような花ではなくて、ご覧のように明るいながらも地味な花が無数についている花らしからぬ花である。
形としてはキツネの尻尾のような、というか花火がはじけ散ったような形をしている。
ブナ科ということで果実はドングリのような形をしていて 学名の種小名 edulis は英語の edible すなわち 食べられる という意味があるように実際食べられるのだそうだ。
花の香りも好みが分かれるところだろうが、花咲ジジイはかなり好きな類の香りがする。
それはクリの花とソックリだ。
それもそのはず、クリもマテバシイも同じブナ科の植物であるので共通項が多いのだ。
そんな花を大きなカメラを構えてミッキーなどそっちのけで何枚もの写真を激写していたので、周りにいた人たちが随分不思議そうに花咲ジジイを眺めていた。
そして花咲ジジイがひとしきり写真を撮り終えたらば、何人かの人たちがマテバシイに近寄っていってその花をつぶさに眺めたり、写メを撮ったり、枝を引き寄せて観察したりしていた。
花咲ジジイの植物愛が伝播したのだな、フフフフ・・・ と一人ほくそ笑む花咲ジジイであった。
2010年6月13日日曜日
その個性的な花の様子からもご存知の方も多いことだろう。
その名をクレオメ。
花壇ではよく見かけるが、道端にクレオメが密生していたなんて話はあまり聞かない。
出身地はワールドカップが始まった南アフリカとも、南米ともいわれているが定かではない。
色はこういう白とピンクの混じったようなものがほとんど。
最大の特徴が長く突き出した雄しべで、夕方から咲いて翌朝には枯れる・・・・ と言われるが、この写真を撮ったのはお昼過ぎ。
どうも情報と実際の生態はかならずしも一致しないようである。
変った姿かたちをしているので、何の仲間(何科)だろうかと想像してみたけど、何も思いつかなかった。
調べてみたら フウチョウソウ科(CAPPARACEAE) というらいしいが、フウチョウソウ科なんてのを初めて聞いた。
漢字をあててみるなら 風蝶草 となるそうで、そうやってみると風に揺れる蝶のように見えなくもない。
2010年6月12日土曜日
2010年6月11日金曜日
イギリスのお庭ってステキよねぇ、バラなんかこうからんじゃったりして・・・・
なんて話を良く聞く。
同様にイギリスでは
おー、ジャパニーズガーデン、とってもラブリーでぇす、鯉カープが池に泳いだりして・・・・
と言ったとか言わなかったとか。
ともあれ互いに無いものねだり というか、他人の芝が青く見える もののようである。
頭の中に一旦構築されたイメージってかなり根強いというのも分かる。
英国人に限らず西洋人は概して日本庭園に一目置いているといえる。
でもそれはどんなイメージなのかと言えば、例えば竜安寺の石庭のようなものだと思われる。
砂利、枯山水、錦鯉、赤い太鼓橋、灯篭、飛び石・・・・と色んなエレメントが彼らの頭をかすめるのだろう。
同時に日本らしい典型的な植栽というのもあるだろう。
ツツジ、マツ、ギボシ、タケ、ササ・・・
でもなんといっても認知度、人気、普及率など色んな面で抜きん出ているのがカエデ Acer palmatum であろう。
英国のガーデンセンターなんかにいくとご覧のように Japanese Maple と のぼり が立つくらい目立つように陳列されている。
カエデについているタグ(ラベル)を見てみると ACER といかにもオリエンタルな字体で書いてあり、オマケに金閣寺のような清水寺の五重塔のような建物の絵までついてジャパニーズな雰囲気を盛り上げている。
こういうのがウケるわけである。
日本でも イングリッシュ~ といって売っているものは案外コレに近いのではないかと思ってしまうがどうだろうか。