2014年11月30日日曜日

秋の子ども向け観察会開催


今朝は天気が良かったんだよなぁ・・・

それが昼ごろには雲行きが怪しくなって、ポツリポツリと雨粒が。

なんでこんな恨み節的に書いているかといえば、今日は子供向けの植物観察会だったのであります。

今年はこれまでと趣向をかえて「春の植物たち」「夏の植物たち」「秋の植物たち」「冬の植物たち」とった具合に季節をテーマに植物たちのようすを観察。

ということでこれが今シーズン3回目。

秋は落ち葉、木の実、ドングリなんかを拾いながら歩くので毎年一番盛り上がる。

今年も小学生、そして付き添いでついてきた彼らの弟ちゃん、妹ちゃんなんかも一緒になって楽しいひとときでありました。

三歳の女の子にぎゅっと手を握られたりして、オジサンは胸がぎゅっとなっちゃった。

今年の代々木公園はデング熱騒ぎでしばらく閉園されてしまった。

来年以降のことを考えると、植物観察のありかたも考え直す時期にきているのかなぁなんて思う。

年末年始にゆっくり考えてみようと思うけど、なにかグッドアイディア、アドバイス、はたまたご希望、ご要望などありましたら是非ご連絡をください。

2014年11月29日土曜日

花ビジネス活況を呈す


とある花屋さんの店先には仕入れてきたと思しき箱に入った花苗が置いてあった。

クリスマスを目前に控え、ポインセチアとシクラメン。

花屋さんとしては商売の大チャンス時期の到来だろう。

奥に見える白い「角隠し」のようなのはコチョウラン。

そういえばこの度の衆院選挙によって、当選者に贈るコチョウラン市場も賑わってきつつあると聞く。

急な解散・総選挙でコチョウランの生産もそんなに急に対応できるのかと不思議な気もする。

ともあれ、クリスマスと選挙を控え花ビジネスは活気を帯びてきていることは間違いなさそう。

良いことだ。

2014年11月28日金曜日

今まさにピーク


今日は植木屋仕事で家を早朝に出た。

自転車をこぐには丁度良い天気。

暑からず、寒からず。

外苑のイチョウ並木は週ごとに観察しているが、今がまさにそのピークかな。



しかも早朝のイチョウの様子は昼間とは異なって趣がある。

これぞ早起きは三文の徳ってやつだろうか。

先週末の人出が嘘のよう。

11月もそろそろ終わり。

いよいよ暮れに向けてカウントダウンであります。



2014年11月27日木曜日

イチョウ秋模様



東京都の木といえばイチョウ。

実は「東京都の木」選定委員会で予め選定したイチョウ、ケヤキ、ソメイヨシノの3樹種のなかから都民による一般投票によってイチョウが選ばれたのは昭和41年のこと。

知ってました?

因みにイチョウ:7919票(49%)、ケヤキ5153票(32%)、ソメイヨシノ3032票(19%)だったらしい。

昭和41年のこととはいえ、投票数が少ない点も気になるけど。

そんなことで東京都の木を決めて良かったのか??

まぁそんなわけでイチョウは清掃車にもバシッとロゴが入っているしね。

街路樹としてもとてもポピュラーだ。

今日、街路樹のイチョウの列を見ていたらば、スッカリ黄葉しているもの、まだまだ青いものと、個体差がかなりあることに気付いた。

イチョウは一属一種でそんなにバリエーションがあるわけではないはず。
なのにこの差は何なんでしょう。

日当たり、土壌、あたりが原因なのかなぁ。

ちょっと見る限りではそれほど生育条件に差があるようには見えないんだけど。

別の場所ではイチョウの街路樹剪定。



これからせっかく黄葉して見ごろだってのに、何も今丸坊主にするこたぁないじゃないか。

まぁそれぞれ皆さんお立場があるわけで。

まったく別の場所では電線の工事をしていたが、このクレーンをよく見ていただきたい。

黄色と茶色のまだら模様になっているでしょ。

これは「キリン」を模してあるのだ。

キリンが首を伸ばした感じで作業しているという、なんともオチャメなクレーン車でありました。
 

2014年11月26日水曜日

先端 除草



話はやや唐突だけどイギリスでのお話。

今年ロンドン郊外をトボトボと歩いていたらば、とても面白い光景に出くわした。

それは2台のバギーが公道の端を突き進んでいたのだけど、彼らが何をやっているか見てみたらば「イギリスってスゴイ国だなぁ」と改めて感じることになった。

2台のバギーに乗った男性二人は黄色のヘルメット、サングラス、そして青のつなぎ防護服を着ていたのだ。

何のための防護服なのかといえば、それは除草剤散布のための防護服。

彼らふたりは徒党を組んで、バギーで機動性を活かして街路樹の植え込みにある雑草を薬によって除草していたのだった。

ピンポイントでシューっとスプレーしていく。

機動性というのは、バギーであること、公共事業であることなどから、歩道と車道を無尽に行き交っていった点。

バギーを見ると分かるが、座席の後に黄色い薬剤を貯めこむタンクがある。



へー、こうやって街のなかで除草をしているんだ、とかなり感心したものだ。

こんなの日本で見たことないなぁ。

これはかなり良いアイディアなので、日本でも取り入れればいいのにね

2014年11月25日火曜日

ヒマラヤスギ


代々木公園には大きなヒマラヤスギが何本もある。

木の下を歩くと、地面になにやら芋虫のようなものがたくさん落ちているのに気付く。

これはヒマラヤスギの雄花。





花粉を出し切って、用を済ませると地面に落ちてくる。

ヒマラヤスギは風媒花。

とういうことはひとつの雄花からおびただしい数の花粉が出る。

その雄花がこれだけのおびただしい数あるわけだから、ヒマラヤスギから生産される花粉の数たるやいかばかりか。

黄色い粉のような花粉はフワーっというよりもワサーッという感じで大量に飛散する。

ヒマラヤスギの近くのアスファルトなんて花粉で黄色く染まるくらいなんだから。

代々木公園のアスファルトはそこまでではなかったけど、近くに落ちていた葉っぱなぞは花粉によって黄色く変色していたくらい。


これが人間の鼻腔に入り込んでくるとすれば、そりゃクシャミのひとつも出るってもんです。

2014年11月24日月曜日

気持ち良いゾ、秋の代々木公園


連休最終日。

いかがお過ごしでしたか?

今日は生憎の寒々しい曇り空。

昨日のうちに出かけておいて正解でした。

実は昨日はこんどの子供たちとの植物観察の下見に代々木公園に出かけていたのでした。

デング熱騒ぎでしばらく閉園していたので、やきもきしたのですが、そんな騒ぎどこ吹く風といった感じですっかり平常を取り戻していた様子に一安心。

秋真っ盛りってことで、紅葉も黄葉もどれも本当に美しい。








ドングリや木の実が落ちていたりして、今度の日曜日に向けてイメージはバッチリできました。

観察会は10:00~12:00なので、晴れていればお弁当なんか持ってきてノンビリしていくのも悪くないよね。

晴れることを願って・・・。

2014年11月23日日曜日

勤労感謝の日


好天に恵まれた勤労感謝の日。

用事があって、自転車で青山、代々木方面に出かけたのだけど、どこもスゴイ人出だった。

神宮外苑絵画館前のイチョウ並木もかなり色づいてきた。

歩行者天国になっていて、元旦の浅草寺参道のような状態だったので、写真を一枚だけ撮って迂回した。

まぁこれだけの人出があると、イチョウが植えられている植え込みに入り込む輩もいて、根の周辺が倒圧によって痛むことはおおいにありうるだろうなと思った。

今日が11月23日。

このイチョウの黄葉の見ごろはあと2週間と読んだがどうだろう。

連休が過ぎて、人手がちょっと落ち着いてからゆっくり歩くのが良い。

できれば早朝に。

毎朝6:30にここで熱心にラジオ体操をしている人たちがいるので、その脇をかすめてイチョウの黄葉を眺めながらそぞろ歩くのも悪くない。

今日は秩父宮ラグビー場では慶應対早稲田の試合があった。

この天気だったので、観にいこうかとも思ったけど、早慶ってだけで混雑が予想されたのでやめておいた。

朝新聞を読んでいたら、午後2時からNHKで中継をやると知ったので、家でビールを飲みながらノンビリ観戦することにした。

しかし、早慶戦、さらには来る明治対早稲田もそうなんだけど、テレビ中継される試合とそうでない試合の差がいまいち理解できない。

たしかに「伝統の一戦」なんだけど、現在のラグビーの質とレベルを考えると早慶明中心ではなくなっているでしょ。

帝京の選手なんかは、その辺の不満を試合にぶつけているような気がする。
なにがなんでも奴らには負けまい、と。

ラグビーワールドカップ日本開催に向けて、マスコミのラグビーに対する扱い方も変えていかないとダメなんじゃないかという気がする。

加えてついでに苦言を呈せば、年末年始に昔やっていた高校ラグビーのダイジェストを一切やらなくなった。

中継でなくてダイジェストですよ。

それが無くなった。

ラグビーファンならず、競技をする高校生の張り合いもなくなってしまう。

対して、高校野球だけは一回戦から完全生中継。

これは絶対にオカシイ。

皆そんなに野球が好きなのか?

なんとも憤懣やるかたないなぁ。

2014年11月22日土曜日

暮れ迫る


用事があって新宿へ出掛け、さきほど帰宅。

新宿はあいかわらずスゴイ人出だった。

ただでさえスゴイのに、伊勢丹のお向かい花園神社では大酉祭。

もう押すな押すなの大盛況でありました。

興味がないわけではないので、できれば境内にまで行ってみたかったけど、あまりにスゴイ人出なのでそんな思いはアッという間に萎えてしまった。

屋台が出ていて、それをその場で立ち食いする人たちで、歩道はまさに「動脈硬化」「血栓」状態だった。

まぁハロウィンで盛り上がるよりも好感が持てた気がするけど。

こういうのを見ていると、日一日、ジリジリと暮れに向かって動いているのが分かるね。

まずい、やることが山積みであります。

この連休にある程度巻き返すつもりですが、どうなりますやら。

皆様、どうぞ良い連休を。

2014年11月21日金曜日

日本人で良かった


今日のお昼はちょっと豪華なお弁当をご馳走になった。

フタを開けて皆が「おおっ」と声をあげた。

何種類のおかずが入っているんだろうか?

とにかくゴージャス。

それよりも、カボチャが葉の形になっていたり、お新香がカエデの葉の形になっているあたりに心が奪われた。

もちろんギンナンや、キノコといった秋の味覚も忘れていない。

これら全て植物ね。

それら植物以外にシャケがあったり、エビがあったりね。

いわば秋の味覚弁当なんだろう。

味覚のみならず、視覚でも秋を味わうという、こういう日本人のセンスは素晴らしいと思うし、そんな日本人に生まれて本当に良かった。

2014年11月20日木曜日

面倒な人


今日は仕事を終えて、とあるお蕎麦屋さんに行きました。

蕎麦のまえにあれこれとつまむ訳ですが、「本日のお刺身」なぞを。

運ばれてきたお刺身には主張のある脇役たちが。

その中で、例えば「穂ジソ」。

これにまったく箸をつけない人もいますが、僕はこの独特の食感が刺身に加わるのが好きなので、必ず穂をしごいて美味しくいただくことにしていいます。

美味しい!という単純な思いの一方であるのが、もちろん植物への思い。

穂ジソというくらいで、もちろんシソ科の植物であります。

シソ科といえば、「茎の断面が四角」「葉や芽が対生」「毛がはえている」「香りがする」といった特徴があるので、それらを心のなかで黙って確認しつつ一人悦に入るわけです。

何故一人で悦に入るかといえば、そんなことをいちいち同席した人に説明すると、「うわっ、面倒臭い人!!」と煙たがられてしまうから。

逆の立場だったら、かなり煙たがるもの。

なので一人胸の中で愉しんでいるわけです。

今日はこの穂ジソを見たときに、「ブログで書ける!」とカメラを構えて写真を撮ったわけですが、同席した人にしてみれば「??」な訳です。

ヘンな人と思われないように、実はシソ科の特徴としてですね・・・なーんて説明をせざるをえなくなってしまったりして、「面倒くさい人イッチョ上がり」になってしまっているという、不本意な状況。

植物のことは気にせず、大いに料理と酒を楽しめるゆとりが欲しいものですが、もはやこれは「性」なんだよねぇ。

2014年11月19日水曜日

柔らか味あふれる花


手元の写真を整理していたらばこんな写真を見つけた。

場所はイギリス。

石造りの邸宅があって、その前に半円形の階段が広がっている。

その階段のそれぞれの段には何やら緑があって、白い点々が見える。


これはキク科のエリゲロン。

階段のこういう隙間に生えてくれるので、階段という無機質な機能優先の構造物になんともいえない柔らかみを与えてくれる。

これはイギリスだからなのか。
イギリスだけなのか。

いえいえそうではありません。

日本でもこんな感じに育てることはできると思う。

なぜなら、伊豆に行ったときにコンクリートの斜面一杯にこのエリゲロンが満開だったのを見たことがあるから。

あたらめて植物の効能と申しますか、能力にハッとさせられる写真でありました。

2014年11月18日火曜日

風にのれ


今日もナイスな天気でありました。

朝晩の寒さはピリッとした緊張感が生まれるし、日中の湿度の低さは洗濯物がよく乾く。

良い季節であります。

さて実りの秋ということで、巷ではいろんな実がなっている。

目立つ赤い実は折りあるごとにご紹介してきたけど、今日のは赤くない実。

写真をご覧頂くと、樹冠がなんとなく黄色っぽくなっているのに気付くだろうか。



これはトネリコの実がなっている様子であります。

赤い実は目立つことで鳥たちに啄ばんでもらって、タネを遠くへ運ぶわけだが、このトネリコはどうか?

黄色っぽい実は大して目立たない。

実のなっている枝をたぐりよせて見てみると、小さな実がたわわになっている。


さらにこれを一粒ごとに見てみると、カエデの実のように翼(よく)が付いているのが分かる。


そう、これは鳥たちにタネを運んでもらうのではなくて、風によって運んでもらおうとしているわけだ。

もちょっと実が熟して、乾燥して、軽くなったころ、風にのってハラハラっと飛んでいくのだと思われる。

現状は風にのって飛んでいくにはまだみずみずし過ぎる気がする。

いろんな実が身近にあるものであります。

2014年11月17日月曜日

ドングリ拾いのお誘い


子供たちとの植物観察会「自分だけの植物図鑑を作ろう!」が来る30日(日)に迫ってきました。

テーマは「秋の植物たち」ということで落ち葉やドングリを拾ったりして楽しく過ごしませんか?

会場は代々木公園。

例のデング熱騒ぎは収まって代々木公園は問題なく開園していますが、その余波なのでしょうか、今のところお申込み頂いてるのはホンの数組と低調です。

いかに少なかろうが一組でも申込がある限りは必ず開催します。
むしろ人数が少ない分、ジックリ、ゆったり、ノンビリできるのではないかと思います。

ご興味のある方、時間の許す方、是非ご参加ください。

*開催日時:11月30日(日)10:00~12:00
*場所:代々木公園
*対象:小学生
*定員:20組(先着順・定員に達し次第締切り)
*費用:3000円(税込み・教材、保険込み)
*お申込・お問合: event@hanasaka-engei.com


2014年11月16日日曜日

日曜放談 11月16日


秋晴れの日曜日。

遠出するもよし、家でゴロゴロするもよし。

やらねばならぬ仕事も溜まっているので、家で仕事をしつつ、ほどほど息抜きをしつつ、日曜日を過ごしておりました。

昼過ぎにはちょっと息抜きの一杯。

日曜日なんだから、ちょっとくらい良いでしょ。

秋ということで限定ビールもたくさん出回っている。

これは別に秋だからってことはないとは思うけど、ホップが前面に出ているビールなので最近よく飲んでいる。

あのホップの風味が好きなんだよねぇ。

さて、日曜放談。

園芸や植物とあえて関係のない話をしているけど、最近の悩みは「痛み」。

半世紀近く生きてきているので、あちこちガタがきているのだろう。

左膝、右肩、左奥歯の3箇所が特に痛むのが最近の深刻な悩み。

膝と、左奥歯はすでにお医者さんに診てもらった。

結果としては「しばし様子見」ということらしい。

右肩は一昨日、ちょっとモノを持ち上げようとしたら「ギクッ」となった。

それほど重いものでもなかったのに。

あまりに痛いのでちょっとだけ涙が出た。

ロキソニンなんかを飲んで痛みが去るのを待っている。

歳をとるってことはこういうことなんだろうな。

痛みとどうやって付き合っていくか。

無理のきかないお年頃であります。



2014年11月15日土曜日

無関心


ケヤキが並んで植えられていました。

それも結構大きなケヤキ。

ケヤキの根元には朽ちた支柱が残っています。

ただそれだけのことなのですが、よくよく見るとその役立たずの支柱が結構悪さをしているのが分かります。

株元で支柱を巻き込んでいたり、かつて支柱がシッカリしていて木が若くて柔らかかったころに出来たと思われる傷が残っていたり・・・




これだけ立派に育って根を張ったケヤキにはもはや支柱は不要のはず。

不要になった時点でこういうものは早く取り除くべきなんでしょうね。

いつまでもこうやって放置しているので悪さもするし、美観的にもよろしくない。

こういうのは「無関心」が生む罪だと思うのですがどうでしょう?




2014年11月14日金曜日

もっと楽しく!


先日、アグリビジネス創出フェアなるイベントを見にいった。

新橋からゆりかもめに乗ってビッグサイトへ。

ビッグサイトというだけあって、アグリビジネス創出フェア以外のイベントも同時にいくつか開催されていたのには驚いた。

アグリビジネス創出フェアには毎年できる限り足を運ぶようにしている。

産官学それぞれの立場で、新たなアイディア、製品、作物などを持ち寄って盛り上がっているので、ある意味最新の情報や動向を知るにはもってこいのイベントであります。

近畿大学のマグロが有名になっているけど、水産業だけでなく、農業、林業の分野においても各大学の活躍ぶりはめざましい。

細かく見ていったらおそらく一日あっても足りないと思われるけど、生憎そんな時間もなく。

気になったブースで立ち止まって、資料を貰ったり、話を聞いたり。

中にはアウトドアメーカーのブースもあったりして。

農業女子、林業女子などといって、女性をこの分野に引き込もうという動きが盛んで、それにはまずオシャレからと言わんばかりに、農作業服をアウトドア風にアレンジしたものが開発されている。

これは僕も前から思っていた。

この従来の農作業服はイケてないな、と。

造園関係でも、大手の会社の担当者や、地方自治体の担当者は一様に似たような「作業服」を着ている。

あれを見て、若い女性が「ああ、この業界に就職したい・・・!」と思うだろうか?

人民服ではあるまいに、もうちょっと個性があって、軽快な服を着たってよさそうなものでしょ。

そういった意味でこういうアウトドアと農業、林業が近づいて新たなスタイルを生んでいくことは歓迎すべきことではないかと思う。

会場では農業女子のためのファッショナブルな軽トラなんかも展示されていた。

軽トラだって、もっと個性があって良いよね。

実は軽トラ欲しいなぁと思っていたので、かなり真剣に展示車に見入ってしまったよ。


2014年11月13日木曜日

お塔婆


都内のとあるお寺。

往来を歩いていて、そのお寺の掲示板を見て足を止めた。

その掲示板に何が書いてあったかといえば「お塔婆」について。

このお寺ではスギの塔婆を使うことを推奨しているらしい。

これには理由があって、解説によれば以下のようなものだった。

私たちの地元東京都多摩地区の山には、戦後成長の早いスギが植林されました。しかし、数十年を経て収穫時期を迎えたとき、輸入財の影響で価格は暴落し、切り出すだけで赤字という状況に追い込まれています。その結果、山林は荒廃し、洪水や土砂崩れ、渇水や花粉症など様々な問題の原因となっています。もともと多摩地区は自然の樅材を使った塔婆の生産地でしたが、樅は取りつくされ、杉が植林されました。そのスギを塔婆材として使用し需要を喚起して、売り上げを森林保護の資金として循環させようというのが、東京寺院発、東京の山を守る運動の主旨です。

なーるほどね。

ということはこのお寺のお塔婆は多摩地区のスギ材なのか。

そうやってみると、お塔婆を見る目も変わってくる。

これと同じ理屈で「割り箸を使おう」という運動も聞いたことがある。

割り箸を使うのはエコでない、という認識が広がって「マイ箸」を携行するなんてときもあった。

輸入材を使った割り箸はたしかにそういう一面を持っているかもしれないけど、国産の割り箸は、間伐を行って、適正な森林管理をするなかで出る材を使うもの。

そこから出てくる割り箸を「買う」ことは森林管理のための資金繰りに協力しているという発想もあるのだ。

かたや割り箸、かたやお塔婆。
環境保全に携わるにも色んな発想と、スタイルがあるものだ。

2014年11月12日水曜日

ジャガバター


酉の市に行ってきた。

というか、近くをたまたま通ったので様子を見てきただけで、熊手を買ったわけではない。

なんとなく年の瀬が迫ってきている感があるよね、酉の市。

屋台も出ていた。

見かけたのはジャガバター。




予め茹でて袋詰めになっているジャガイモをお湯でもどして鉄板で焦げ目をつけているだけのように見えたけど。

それにしても気になったのはトッピング無料ってあたり。

明太やチーズなんかのトッピングは良いとして、大きな缶に入ったバターが塗り放題。

・・・これはバターではなくてマーガリンだと思う。

まずそんな常温、ましてや火の近くでバターが固形でいられるはずがない。

さらにご存知のように、昨今のバター不足。

僕はもっぱらバター派でマーガリンは絶対買わない。

ところが最近は本当にバターが売り場から忽然と消えてしまった。

辛うじて売っていたのはカルピスの1000円越えのバター。

しかしそれとて無くなりつつあったので、ついこの前その豪華バターを買ったばかり。

そんな昨今のバター事情を勘案すれば「バター塗り放題」なんてあるはずがないのだ。

ジャガバターじゃなくてジャガマガに名前を変更すべきでは?!なんて思って帰ってきた次第。


2014年11月11日火曜日

目撃


昨日書いたナギイカダの実は真っ赤だった。

ナギイカダ以外にも赤い実をつけるものは多い。

何度も書いているが、なぜ赤い実をつけるかといえば目立つことによって鳥たちに啄ばんでもらって、彼らが飛んでいった先でする糞にまみれて、別天地でテリトリーを広げようとしているからである。

理屈で分かっていても、実際に鳥が赤い実を啄ばんでいるのをジックリ見たことのある人はそれほどいないのかも。

今日たまたま公園の脇を歩いていたらば、バタバタバタと音がして枝が不自然に揺れていた。

なんだ??

そう思って見上げてみると、ハトがクロガネモチの赤い実を必死に啄ばんでいた。






ハチドリのようなホバリング機能はハトは持ち合わせていないので、心もとない細い枝にしがみつくようにして赤い実を啄ばんでいたのだった。

慌ててカメラを出して撮ってみたけど、手振れもあったり、露出がうまくいっていなかったりで、あまり良い写真ではないけど、ともあれリアル感のある鳥が赤い実を啄ばむ図が撮れたとおもう。

鳥たちも食料の少なくなる冬に向けて少しづつ準備をしているようであります。

2014年11月10日月曜日

変わり者


赤い実。

これはナギイカダ Ruscus aculeatus というちょっと変わった植物であります。

何がちょっと変わっているかというと、このどうしたって葉っぱにしか見えない部分は「茎」が扁平したもので、正確には茎であって葉ではないのであります。

しかしながら茎でありながら、ちゃんと光合成はするという、いったい葉なのか茎なのかハッキリせい!と言いたくなるような代物なのであります。

なのでこれを葉状茎と言う。

肝心の葉っぱは退化してしてしまって無くなっていて、茎がその代わりの役割を果たしているという。

退化する必要はなかったんじゃないのか、葉っぱよ。

そうも言いたくなるよね。

今こうやって真っ赤な実を葉(茎)のド真ん中に付けている。


あまり見かけないようでいて、マンションの外溝なんかでわりと良く見かける。

なんでマンションの外溝なのかといえばその葉に似た茎の先端が尖っていて、これがかなり痛いのだ。

このチクチクが防犯、あるいは猫よけになるのからではないかと思われる。

さらに驚くのはこれはユリ科の植物であるということ。

葉(茎)の様子を見たって、どうしたって頭に思い浮かぶユリとは似ても似つかないものね。

つくづく植物とは奥深いものであります。