2010年2月28日日曜日

北へ・・・・
   
      
今、福島着きました。
  
仕事です。
   
東京では東京マラソンを応援、見物する人の多さに圧倒されて出てきました。
なんか、小雪も混じっちゃって走る人が気の毒です。 頑張って欲しいもの。
そういえばラグビーの日本選手権決勝も今日だったなぁ。生憎見れません。残念。
   
新幹線MAXにのって、トンネルを越えると雪でした。
   
福島は幸い雪はないようです。
   

   
駅では、ユキヤナギ、サクラ、レンギョウなどが地元JAの寄贈ってことで置いてありました。
春っぽい!
   
これから昼食をとって一仕事。
夜には帰ります。
  
   

2010年2月27日土曜日

プリムラ その3
    

    
比較的身近な冬の花壇を彩る花ということで、特に珍しい訳ではないが種類のことなるプリムラをご紹介している。
   
今日はその第三弾 プリムラ・マラコイデス Primula malacoides である。
   
プリムラの和名はサクラソウとなり、花の色を見ているとサクラっぽいピンク色である。
    

    
何の花でもそうだと思うが、まとまって咲くと見栄えが違うということはママある。
このプリムラも小さな花壇ながらお隣同士が密着するくらいの間隔で植えてある。
   
厳しい寒さには弱い花なので、こうやって おしくら饅頭 をしながら寒さを凌いでいるのだろうか。
   
おー、なんとポエティック!
   

   

2010年2月26日金曜日

杉玉 in Cambridge???
     

   
杉玉をご存知だろうか?
酒屋の店先に飾られるもので、それはその年の新酒が入りましたよ というサインであるといわれている。
   
花咲ブログでも2008年10月31日に取り上げているのでご覧いただきたい。
   
実は仕事の関係で手元の写真を色々と整理していたときにこの写真を見つけたのだ。
   
場所は英国のケンブリッジ。
ワインショップの店先に緑色の何かがぶら下がっている。
   
これは何なのか?
恐らく、いわゆるトピアリーという植物を刈り込んで何かの形をつくるものであるとは思うけど、ワインショップという、いわば酒屋さんの店先にこういった丸い植物がぶら下がっていると 杉玉か?? と思わずにはいられない。
   
恐らく、意味合いは全く別だとは思うけど、見た目が似ているということでとりあえずご紹介する次第である。
  
  

2010年2月25日木曜日

定食屋にて
     

   
最近、週2回は行くようになった魚屋さん直結の定食屋さんがある。
   
魚屋さんだけに魚オンリーであり、肉はない。
   
色々と美味しい魚を食べさせてくれるので行く日は朝から楽しみだったりする。
   
今日はご覧のような海鮮丼だった。
たまたまカメラを持っていたのでパチリとやった。
   
・・・・と、なんとも花咲ブログっぽくないではないか。
植物の話が全く入っていないではないか。
一体、どうやって植物の話を入れようというのか。
   
ははーん、シソの葉っぱがどうだ、とか、アサツキがどうだ、とか、どんぶりの中のかすかな植物の形跡を語って無理やり丸く収めようとしていると思ったでしょ。
   
違うんだなぁ、これが。
   
今日はアッと驚く展開だよ。
   
ムシャムシャとどんぶりを堪能していると、島倉千代子 の唄が聞こえてきた。
   
♪カラタチ、カラタチ、カラタチの花ぁぁ~♪
    
そうかぁ、カラタチかぁ、と思っちゃったわけである。
   
カラタチ Poncirus trifoliataミカン科の植物で、その刺々しい雰囲気が印象的な植物である。
そのトゲは諸説あるようだが、茎が変化して出来たもので 茎針 という。
   
なーんて一応カラタチのことをサラっと触れてみたものの肝心の写真はない。
でも、カラタチそのものに代えて、カラタチを思い出させてくれた張本人をご紹介したい。
    

   
有線放送君である。
    
この定食屋に来るたびにナツメロというか、なんともノスタルジックな音楽が流れていたのが気になっていた。
それの音源がこの有線放送君なのである。
   
世の中が iPod だとかなんだとかいってる最中に有線ですよ。
シブい!
   
   

2010年2月24日水曜日

代々木公園園地整備工事
    

   
久し振りに代々木公園の前を通った。
   
原宿駅近くの入り口が閉鎖されていて何やら工事をしていた。
   
門の脇にかなり丁寧な案内板が出ていた。
   
それによるとこの工事は 代々木公園園地整備工事 なるものらしい。
完成は来月末のようである。
   
ここで大変興味深いのが 植栽工 というところ。
   
高中木植栽 1,834本
地被類植栽 6,135株
高木移植    10本
中低木移植  972株
  
かなり多くを新たに植えるが、もともとあった木や潅木などもかなり利用するらしいことが分かる。
   
高中木に何が植えられるのかとても興味があるし、1,800本植えるのは大変な作業だと思う。
同様に中低木にも興味は尽きない。6,000株ってのもかなりの数だ。
    
出来上がりがどうなるのか、出来上がった後に植えられた木々は元気に根付くのか、といったあたりにも原宿界隈を通ったときには気にかけてみたいものである。
  
   

2010年2月23日火曜日

盆栽ユキヤナギ
      
    

これまで何回か取り上げたことがある某喫茶店の店先の盆栽が入れ替わっていた。

       
白い花がワーッと咲いている、これは何かと思ってよく見てみると、それは ユキヤナギ Spiraea thunbergii であった。
     
ユキヤナギが咲くにはチト早い気がするけど、恐らく鉢が屋内の暖かい場所にあったためではないかと思う。
    
ユキヤナギは花咲ブログでも2008年3月25日に取り上げてあるので是非比較してみていただきたい。
    
ユキヤナギは滝の水のように「しだれる」雰囲気がユキヤナギのユキヤナギたる由縁であると思う。

実際、ヤナギの枝を思い出していただければ、枝がしだれているのが分かるだろう。
     
この盆栽のユキヤナギの花のつきかたは確かに見事なのだけど、盆栽という小さい世界にまとめられてしまった結果、ユキヤナギらしいしだれる様子が見えなくなってしまっている。
    
人は何をもって植物の名前などを判断しているのかといえば、花、匂い、色などの特徴を見分けているのだと思うのだけど、全体の姿もその判断基準のひとつだろう。
   
そうなると、しだれているはずの枝がしだれていないと、それがユキヤナギであると判断するのにちょっと時間が掛かってしまうと思うのだけど、いかがでしょう?

回りくどくなってしまったが、簡単に言うとこの盆栽のユキヤナギはユキヤナギっぽくないってことね。

 

2010年2月22日月曜日

プリムラ その2
    

   
昨日ご紹介した黄色と黒のプリムラ
今日はプリムラといって一番ポピュラーなやつである。
   
その名も プリムラ・ポリアンサ Primula polyantha 
   
この写真だけでも 黄色ピンクオレンジ とバラエティに富んでいるのが分かるだろう。
   
花は12月頃から5月頃まで。
寒さに耐えるように、首をグッと低くして、いわゆるロゼット型をしているの特徴だ。
   
今週はどうやら暖かくなるらしい。
梅や、早咲きのサクラ(たとえばカワズザクラなど)もぼちぼち咲き始めた。
春はすぐそこまで来ている。
   

      

2010年2月21日日曜日

プリムラ Primula
    
   
今日はやや暖かく、春を予感させる一日だった。
   
いかがお過ごしでしたでしょうか?
どこかに出掛けましたか?
   
花壇には相変わらずパンジーなどの冬の定番が咲いている。
   
そんな中でプリムラも今の時期の花壇の定番のひとつであろう。
   
プリムラはサクラソウ科サクラソウ属の植物で、色のバリエーションがスゴク多いのが特徴である。
  
なかにはこのように黒っぽいダークな色と、黄色といった慶應大学ラグビー部のようなやつもある。
   
そういえばこの前、青いバラが世の中に出回るようになって話題となっていると花咲ブログでご紹介したが、なんでそんなに話題になるかといえば青い色素がバラには本来無くて青いバラを作り出すことなんて不可能だと言われていたからである。
   
同様に、バラに限らず植物には黒い色素が無いので黒い植物は原則存在しない。
黒く見えるのは、何か別の色素濃くなっていて黒っぽくみえるのだ、と聞いたことがある。
   
黒っぽい植物を見かけたら良く観察すべし。
  
    

2010年2月20日土曜日

気の毒な樹
      

   
近所を散歩していて見つけた。
   
木の幹にエアコンの室外機から伸びたホースが釘で打ちつけてあった。
このホースはエアコンから出る露を排出するためのもので珍しいものではない。
    
でも、それを木に釘で打ちつけるのはちょっとどうなの?と思わずにはいられない。
   
そんなことに文句のひとつもいわずに文字通り黙々と耐えて木はひっそりと立っている。
   

     

2010年2月19日金曜日

クリスマスローズが熱い!
      

    
最近エラく人気が出てきたのがこのクリスマスローズ Helleborus ではなかろうか。
    
バラ愛好家ラン愛好家クレマチス愛好家・・・・ とかなりコアでディープな人気を誇る植物が幾つかあるが、このクリスマスローズもそのうちのひとつに違いない。
    
その理由を考えるに、その多様なサイズにあるのではないかと思われる。
当たり前といえば当たり前なんだけど、同じものはふたつとしてない。
個性があるので、品種どうしを交配させて自分のオリジナル品種を作ったりする愛好家も多いのだろう。
   
名前はクリスマスローズとは言うが、ちっともクリスマスではない。
花の時期は長くマチマチなので5~6月でも平気で咲いているし、7月ころにも見かけたことがある。
   
名前はクリスマスローズとは言うが、ちっともローズではない。
ローズはバラ科であり、このクリスマスローズはキンポウゲ科の植物である。
    
花の真ん中におしべが沢山あるでしょ。
おしべが「幾つ」と決まってなくて、沢山あるのがキンポウゲ科の特徴なのである。
   
さらにこのキレイな花びら。
実はこの花びらは花びらではなくて ガク なのである。
   
ガクッとガッカリこないでね。
花びらは退化してガクがあたかも花びらのように見えるのも大きな特徴である。
    
クリスマスでもないのにクリスマスローズ。
クリスマスローズって言ったほうが一般ウケするのだろう。たぶん。
    

   
そんなクリスマスローズをメインイベンターにすえた 第8回クリスマスローズの世界展 が今日から日曜日までの3日間、池袋のサンシャインシティにて開催中である。
    
ここに行くと、とりあえずクリスマスローズというのが多様であり、コアなファンがいるということを肌で感じることが出来るはずである。
   
週末どこか行くところがないかなぁと思いをめぐらせている人は是非出かけてみてはいかがだろう?
クリスマスローズを満喫したら、ナンジャタウン餃子を食べるのもオツだと思うよ。
   
   

2010年2月18日木曜日

土のゆくえ
    
    
朝起きて窓の外を見たら一面銀世界だった。
   
あら、オラさ越後湯沢にいたべか??
    
なんて勘違いしそうな雪の朝だった。
近所のお宅のお庭に咲いた紅梅にも雪が積もってなんとなく風情が感じられた。
    
さて、今日のお話は  についてである。
   
2月16日(火)の日本経済新聞に
家庭園芸の土リサイクル という記事があった。
    
それによると
マンションのベランダなどで植物を育てることが流行っているが、植物が枯れたり、古くなった土の処分に困って不法投棄をする事例が増えてきた。
   
廃棄物処理法では園芸土は家庭ごみにも産業廃棄物にも分類されず、原則として御ミとして回収していない。
     
他のゴミと一緒に収集される土は年間100トンに達する のだそうだ。
    
そこで、目黒区と中央区はこれらの園芸土をリサイクルして再び園芸用に使ってもらおうということらしい。
   
例えば目黒区の場合は
区民が古い土を持ち込み回収

異物を撤去し、天日干しをし、腐葉土を混ぜ、土を再生
古い土と交換
家庭園芸用として再利用
   
という筋書きである。
   
ナルホド、ナルホド。
    
一軒家に住んでいて庭があれば、庭に撒いていしまえば済むことだが、マンションとなると確かに処分に困るよなぁ。
   
都会ならでは問題である、これは。
    
    
マンションだけではなく、歩道にはみ出してプランターを置いてある場合なんかもこれに当たるのではなかろうか。
 (写真上 晴れた日の都会のプランター / 写真下 雪の日の都会のプランター)
    
こうやって土にもリサイクルという発想が芽生えて定着していくことは良いことだと思う。
    
それにしても一般ゴミと一緒に収集される土が年間100トンって、誰がどうやって計ったのだろう?
    
   

2010年2月17日水曜日

300メートル



新聞によりますと、墨田区に建設中の東京スカイツリーの高さが300メートルを越えたんだそうだ。

花咲ブログでも、ついこの前に窓からちょこんと見える東京スカイツリーを取り上げたばかりである。
そう言われてみれば、窓から見えるビルの背が伸びたように思えなくもない。


樹木の生長なんて、すぐに目に見えるものではないというのが確か前回の花咲ブログではなかったかと思う。

東京タワーを追い越すのも時間の問題で、完成の暁には634メートルになるってんだからスゴイ。

これの倍以上の高さになるってことね。

ますます根っこがどのようになっているのか見に行きたくなってきた。

なんとなく気ぜわしい2月。

巨木探検は3月のお楽しみにしておこう。

2010年2月16日火曜日

せめて気持ちだけ春
    

   
最近はどういう訳だか寒い日が続いている。
小雪も舞ったりして、海外の豪雪に関する話題もあながち他人事ではない感じもしないでもない。
  
今日も朝起きてみると外は どよ~ん とグレーの雲が垂れ込めていた。
  
なんか気分が滅入る。
  
でもこれは気のせいばかりではないようだ。
  
ちゃんとしたお医者さまに聞いた話によると、こういった曇りの日は気圧が下がって自律神経にも悪影響を及ぼすらしいのだ。
天気が悪いのでベッドから出たくないというのは、別に「怠け」とか「サボり」ではないということのようである。
  
そんなアガらない気分をよそに、花屋さんの前を通ったら、黒板にチョークでチューリップが沢山描いてあった。
黄色の2種類のチューリップだ。
   
ここの花屋さんはいつも凝った絵をこの縦長の黒板に描いている。
この前はエラく写実的なボタンを描いてあってちょっと感心した。
  
今は2月半ば。
実際に屋外でチューリップが咲くのはまだちょっと先のことのように思われるが、こうやって気分だけでも春を先取りした絵を見るとホンのちょっとだけ気分がアガるのは僕だけだろうか。
  
スキップのひとつでもしてみれば、更に気分はアガるに違いない♪♪
  

  

2010年2月15日月曜日

葉っぱ大活躍



この前、一口サイズの小さくて上品な おはぎ を食べた。

朱の椀の真ん中にちょこんとおはぎがあったのだが、それは何かの葉っぱの上に鎮座していた。



その葉っぱを残しておはぎをパクッと一口で食べて、むしゃむしゃと頬張りながら葉っぱを観察した。

なんの葉っぱだ、こりゃ?

じーっと見る。

つや消しの表面(ツバキのようにテカテカしていないって意味)に、深い切れ込みが入っている。
・・・・たぶんこれは キク だと思うのだが、どうだろう。

キクには食用菊なんてのもあって食べられるものもあるが、あれは花の部分だろう。
キクの葉っぱって食えるのだろうか?

ああっ、そうか春菊ってあるからな。
あれは思いっきり葉っぱを食うじゃぁないか。

おはぎに引っ付いて一緒に食べかねないものにまさか毒性のあるものは使わないだろう。
ならば思い切っておはぎともどもキクの葉っぱも食べてみれば良かったなぁ。

この前から花咲ブログで紹介している料理と供される数々の葉っぱたち。
食べられるもの、食べられない(鑑賞用)ものと、あって色々考えちゃうなぁ。

2010年2月14日日曜日

ジャガイモ放置の末に



暫く放置してあったジャガイモがあられもない姿になっていた。
ニョキッと、なんだが凄くグロなものが生えているのだ。

花咲ジジイの家は何でもかんでも放ったらかしなのね とあきれないで頂きたい。
一応、どうなるのか観察しているのだ。

この前のサトイモから始まって、タマネギも芽が出てしまったし、まぁそう言われても仕方ないか。
でもゴミ屋敷みたいにはなっていませんので念のため。

で、ニョキッと出てきたこれが何なのかつらつらと考えてみると、それはどうやら根っこ のように思える。

カタチとしても根のようだが、これが茎となっても何ら文句が言えないくらい曖昧なカンジである。
分かれ方が根のようだがなぁ。

あと、ヘタというか、もともとこのジャガイモが繋がっていた部分と正反対の場所にこれが生えていることを考えると、やっぱり根に思えるのだ。

そうそう、このジャガイモは地下の茎(地下茎)が栄養を蓄えて太ったもので、分類としては茎になる。
昨日のサツマイモは根で、ジャガイモは茎である。

似ているようで実は全く違うやつらなのである。

2010年2月13日土曜日

ちょっと深いサツマイモの話
    

   
サトイモタマネギときました。
で、今日はサツマイモ Ipomoea batatas であります。
   
まず面白いのは所属している「科」である。
なんとヒルガオ科 CONVOLVULACEAE であります。
   
イモなんだからジャガイモのようにナス科とか、サトイモのようにサトイモ科なのかなと思いきや、なんとヒルガオ科ですよ。
これが既に意外なカンジ。
   
そして、このサツマイモは根なのか、茎なのか、葉なのか?
    
タマネギは鱗茎、サトイモは球茎ときましたが・・・
サツマイモは根が肥大したものであります。
これを塊根といっております。
   
細長くとんがっていてカタチもなんとなく根を彷彿させるでしょ。
この写真では確認できないけど、ちょろちょろとヒゲ根が出ている場合もあって、ああっサツマイモは根っこなのね、と納得できる。
   
こんな寒い日にはホクホクの焼き芋が美味しい。
花咲ジジイはバターをたっぷり塗りたくりながら、牛乳と一緒にムシャムシャやるのが好きだなぁ。
  
     

2010年2月12日金曜日

案外、深いタマネギの話
     
  
この前、サトイモを真っ二つに切って、アレコレと解説をしてみた。
   
今日はタマネギ Allium cepa である。
   
これもスーパーで買ったあと、しばし台所に放置していたら、ニョキッと青い芽が飛び出てきた。
  
この前のサトイモは球茎といって、茎だった。
  
さて、ではこのタマネギは何ぞや?!
茎か、根か、葉か?
   
    
正解は鱗茎といって茎ではあるのだが、我々が普段食べている部分は鱗片葉といって葉っぱが栄養を蓄えて肥大した部分である。
     
    
タマネギの茎は下の部分に平べったくなっている部分(黄色の丸部分)で、この周りに鱗(うろこ)のように葉っぱが付く。
この栄養を蓄えて肥大した葉っぱを鱗片葉(りんぺんよう)という(オレンジ矢印)。
   
でもって、根っこ はタマネギの一番下にちょろりんと生えている(ピンク矢印)。
   
平べったい茎からは、やがて細長い茎が伸びてきて、最終的にはその先端にをつける。
これがネギ坊主ってやつである。
   
・・・というわけで、酢豚なんかに入っていてお馴染みのタマネギは 葉っぱ の部分であったのである。
   
ご存知でした??
  
案外、深いでしょ、タマネギ。
  
   

2010年2月11日木曜日

冬のドクダミ
   
   
底冷えのする一日でございました。
   
明日はが降るとか降らないとか。
   
さて、近所を歩いていて茶色にしおれて枯れた植物を見かけた。
   
これは昨年11月29日に 身近な紅葉 として書いたドクダミではないか。
   
あのときは、葉っぱが緑、黄色、茶色、赤といろんな色が混ざり合ってそれなりにステキだった。
それが2ヶ月半経ってそのドクダミの姿はこんな風になっていた。
   
すっかり枯れているようであるが、そこから僅かな生命のエネルギーが放たれているのを花咲ジジイは見逃さなかった。
   
    
花の部分を見たまえ。
この花の部分をもぎって手のひらの上で振ってみる。
すると、小さなドクダミのがこぼれ落ちてきた。
   
これが地面に落ちて春になると芽をだすのではなかろうか?
   
         
それと外側からは分からないけど、この地面の下、すなわち根っこの部分はみずみずしく生きていて春になるとそこから新たな芽を出すのだ。
彼らドクダミは冬の間は地上部分は枯らしてはいるが、地中では栄養分を蓄えた根っこが春に備えているというわけだ。
   
ドクダミの根はどうなっているか、花咲ブログではまだ写真でご紹介したことはないが、白くて細長い根っこである。
そうめんの2~3倍くらいの太さといえば良いだろうか。
   
それらを引っこ抜こうとして引っ張っても、プチっと途中で切れてしまう。
その小さな根っこのかけらから再び芽を出して再生していくというのがこのドクダミの生命力のスゴイところなのである。
  
明日、雪が降ろうが降るまいが、そんなことは関係なく彼らは虎視眈々と春が来るのを待っているのだ。
  
   

2010年2月10日水曜日

友、遠方より来たる



昨晩は友人と浅草へ行ってしゃぶしゃぶを食した。

実はこの友人は英国人で、キューガーデンというロンドン郊外にあるデッカイ植物園において盆栽コレクション責任者をやっている男である。

詳しくは省くが、彼は植物園を通じて金の工面が出来たので盆栽の母国、日本を是非見たいといって遠路遥々やってきたというわけである。

滞在期間中は盆栽の生産農家を訪れたり、盆栽展を見に行ったりするのだそうだ。
因みに昨日は上野で開催中の 日本盆栽協会 国風盆栽展 を見に行っていたそうで、スゴイ!スバラシイ!!と大コーフンしていた。
それにしてもそんなイベントを良く調べてきたなぁと感心してしまう。

一応、海外からのお客様が来ると定番として案内する浅草に夕食前にちょっとだけ繰り出した。
仲見世通りを往復して改修中の浅草寺をチラッと見ただけだけど。

その後、日本料理の代表格しゃぶしゃぶをつつきながら旧交をあたためた。

ちょっとの間に植物園の様子も激変しているようだった。

あんまりこの辺に突っ込むと花咲ブログではなくなってしまうのでやめておこう。
イギリス人の盆栽エキスパートが来たぞ、と。



彼からのお土産は英国庶民の紅茶(花咲ジジイはこれが大好きなのだ)と、英国の日曜日の新聞
英国では土曜日、日曜日の新聞はとても充実していて一週間飽きずに読むことができるくらいボリュームがある。
銘柄は Daily Telegraph。(日曜は名前を変えて Sunday Telegraph)

毎週末、これをニューススタンド(News Agent)で買って、カフェに行ってボリュームたっぷりのイングリッシュブレックファーストを食べながら、紅茶をすすりながら新聞に目を通していた平和な日を思い出して、なんとなく溜息が出た。

なんかもったいなくて、なかなかページをめくれないんだよね・・・。

2010年2月9日火曜日

知って得する学名
    
   

おっ、ちょっと珍しいぞ。
   
植木鉢には トラフアナナス と書いてあった。
   
模様がトラ(虎)で、縞々になっているのがなのでトラフなんだろう。
    
ではアナナスとはなんだ?
     
パイナップルの学名を Ananas comosus という。
      
このトラフアナナスの学名は Vriesea splendens といって全くアナナスではないが、科はパイナップル科 BROMELIACEAE に属す。
なので アナナス なんだろう、多分。
   
トラフアナナスは学名を使った和名といったところだろう。
   
なんかややこしいね。
   
学名といって身構える人も多いと思う。
    
ラテン語なんて実際に使う場もないので、やけにハードルが高く感じられるのも無理はない。
    
でも、英語ドイツ語フランス語イタリア語スペイン語などヨーロッパで使われている言語はラテン語に通じていることがある。
    
あれは確かオランダに行ったときだったと思う。
    
花咲ジジイは高価なレストランというより地元の人が集う地元の安くて美味しいいわゆる現地メシを好むのだが、地元向だけあってメニューは地元の言葉で書いてあることがほとんどである。
    
ここでは想像力を豊かにし、自分のボキャブラリーを最大限に動員してメニューに目を通す。
   
メニューの上から見ていく。

一行目・・・・分からん

二行目・・・・分からん
    
ちょっと絶望的な気分になってくるが、こうなってくると次の手がかりは値段である。
     
メニューから店の相場のお値段の見当を付けて、それと比べて高めだからこれは良い肉なんじゃないか、とか。
     
そのときメニューで目に留まったのが Ananas だった。
    
あっ、これ知ってるっ!!!
    
ちょうど前の週に学名の試験に備えてパイナップルを暗記したばかりだったのだ。
   
なんか、嬉しかったなぁ、あの時は。
  
   

2010年2月8日月曜日

魅惑のルーフガーデン
    


   
今や屋上緑化壁面緑化が花盛りである。
この花咲ブログでも、数々の屋上庭園をご紹介してきた。
   
皆、工夫を凝らしてお金も掛けてスバラシイ屋上庭園ばかりだ。
   
でも世の中には色んな屋上庭園があるものだ。
   
例えばこんなのはどうだろう?
   
細くて急な階段を登ると4×8メートルくらいの屋上(ルーフ)がある。
   
ルーフにはおびただしい数のプラスチックコンテナが置いてある。
いや、散乱しているといったほうが正しいだろうか。
  
驚くべきは、それらコンテナに植わっている植物のほとんどが枯れていることだ。
  
ペットを飼って、ろくにエサも与えず世話をしないネグレクトなんてのが社会問題になったりするのは聞いたことがあるが、これはその植物バージョンではなかろうか?
  
まぁ、たぶんそんな大袈裟なものではなくて単にほったらかしていたら枯れちゃって、そのまんま置きっ放しってところではないかと思うけど。
  
洗濯物が寂しげに風に揺られていたよ。
  
  

2010年2月7日日曜日

花壇潅水装置
   


昨年7月2日の花咲ブログにて 花壇は続くよ、どこまでも と題してインパチェンスが植えられたコンテナがズラーッと並んでいるのをご紹介した。
     
今そのコンテナがどうなっているのかといえば、ご覧のようにパンジーがポツポツとなんとも寂しく咲いている。
     
そこで目立つのは花たちではなく、潅水のための黒いプラスチックチューブである。

こういった場所で誰かがジョウロでコンテナひとつづつ丹念に水をやるというのは現実的にはかなり難しい。
      
よって、タイマーなどをセットした自動潅水装置をつけたりするのは常套テクニックである。

それは理解できるんだけど、もうちょっと目立たないようにやっておくれよ、と言いたくなるくらい露骨に黒いプラスチックチューブが自己主張している。
     
夏にインパチェンスがコンテナからはみ出そうなくらい咲いていた時には気付かなかったのだけど、今こうやって花が少ないと潅水装置がどのように設置されているのかが良く分かる。
      
            
ここの場合はコンテナとコンテナをお互いにかなり近づけて、コンテナの脇にプラスチックチューブが通るくらいの直径の穴をあけて、いくつかのコンテナをまたいでチューブが走っているというものだった。
     
なるほどねぇ。
     
でも折角なんだからチューブや留め具も青色ではなくて茶とか黒の目立たない色にして欲しかったなぁ。
  
     

2010年2月6日土曜日

風強し!!
    

   
今日はゴーゴーと音がするくらい風が強い
下手すると飛ばされかねない。
   
写真はとある駅前の噴水の水が風で飛ばされて、しぶきとなって通行人に襲い掛かっているところである。
   
噴水というか、水が崖をつたって落ちるという小さな滝のようなもので、さほど『しぶき』に繋がるシロモノとは思えない。
それが、このありさまである。
   
自転車はなぎ倒され、帽子は飛び、足はよろめく。
   
フト考えた。
これを花咲ブログで書くにはどうしたものか。
   
!!!
   
思いつきました。
   
高山植物という種類の植物がある。
いうまでもなく高い山に育つ植物たちである。
   
彼らの成育環境はとても厳しい。
  • 気温が低い
  • 紫外線が強い
  • 痩せた土壌
  • 風が強い
  • 水がない乾燥した環境

といったところが主な特徴である。

風が強いときにひまわりのようにヒョロリンと2メートル近い背の高さがあると、アッという間になぎ倒されてしまう。

よって高山植物はいわゆるクッションのように身を縮めて風に耐え、クッションの中に暖かい空気を溜め込んで寒さに耐え、細く長い根を深くはって僅かな水を得るなどして厳しい環境でも生きながらえるような工夫をしているのだ。

都内で風に吹かれて、フト、強風に適応して逞しく生きる植物たちのことを思い出した。

2010年2月5日金曜日

葉っぱ @イタリア料理
    

   
この前行ったイタリア料理屋で前菜盛り合わせを頼んだらご覧のような皿が出てきた。
   
生ハムパテといったところだが、そこにはローズマリーの葉っぱ(正確にはも付いている)がのっていた。
   
これをどう解釈すべきなのだろうか?
   
まさか、これを生でムシャムシャと食べる人はいないと思う。
   
そもそもローズマリーはシソ科の植物で、地中海地方の温暖で日差しの強い場所で育っているものである。
よって、葉っぱは乾燥や、強い日差し から身を守るために細くて、硬くなっている。
   
なので生で食べても食感がイマイチのはずである(食べたことはないけど)。
   
シソ科はバジルもラベンダーもそうだが、ちょっとユニークな香り がする。
それが売り でもあるわけだ。
   
さらにジックリ見るとシソ科の植物らしく、葉っぱが対生といって茎から一対になってはえているのも分かる。
  
個人的な好みで恐縮だが、ローズマリーとラム肉がまさに神が与えしベストマッチ・ペアであると花咲ジジイは思っている。
ローズマリーで香り付けされたラムローストは本当に美味しいぞ。
誰だ?イギリス料理がマズイといったのは?
   
嘘だと思うなら、一度食べてみると良い。
ただし、田舎の風情のあるパブでの話だけど。
   
話が逸れてしまったが、このお皿のローズマリーはどうやら鑑賞用であると思われた。
   

     

2010年2月4日木曜日

ジャパニーズ・ビューティー


これは何でしょう?

折り紙で何かを折ってある。

何か?と考えるまでもなく、スイセンであることは明らかである。

紙を折ってどこをどう見てもスイセンだと分かるものを作る。

これは日本の伝統美である、間違いなく。

花の構造なんかもかなり本物に忠実に再現してあって、タダモノではないと思わせる折り紙である。

こんなのも良いねぇ。

2010年2月3日水曜日

サトイモ Colocasia esculenta


最近は本来の植物の話からちょっと離れてしまっていたので、今日はマジメな植物の話をひとつ。

サトイモを買って暫く放置していたら、気が付いたらが出て、が出ていた。

青々として、鬼の角のようにとんがっていた。

中はどんなカンジなんだろうか? ムショーに好奇心に駆られて包丁で半分に切ってみた。

中は真っ白のサトイモそのものだった。
一番気になった芽の付け根も特に変わったことがなくてサトイモそのものだった。

変なことを言うと思われるかもしれないが、サトイモって何だ?

「イモでしょ」

イヤ、そうじゃなくって。
茎なのか葉なのか根なのか ってことだ。

花咲ブログでは ニンニクやタマネギの仲間であるアリウム(08年11月06日)、ユリ根(09年06月22日)にご紹介したが、あれらは全て鱗茎といって葉の部分が栄養を蓄えて太ったものである。

で、このサトイモもそうかと言えば否である。

サトイモは球茎といって、栄養を蓄えて太った茎なのである。

茎から芽が出る・・・ ウン、これは自然な感じで納得できる。

でも写真をよく見ていただきたい。
ちょっと不思議なのは茎の横あたりから根が出てきている。

普通、こういうものは上下、あるいは天地というものがあって、上の方に芽下の方に根が出るものだが、これはゴッチャになっている。

でも、強いていえば茎の伸びている方向と、根の伸びている方向が真逆になっているので、これで良いのかも知れない。


ついでに根をじっくり見てみると、根の先には産毛のように細かくて白い根がビッシリと生えている。

これを根毛という。 毛根じゃぁないよ。

この根毛が植物にとってはとても大切で、根が水分や養分を吸い上げるのはこの根毛の部分なのである。
あとの根の部分は根毛が吸い上げた水分や養分を植物全体に行き渡らせるための分配・運搬の役割を担っているのである。

細かくて小さいと侮ることなかれ、根毛はとっても大切なのである。

2010年2月2日火曜日

小松川千本桜
   
ついに降りましたね、ついに積もりましたね、昨日は。
   
久し振りの雪で、なんとなくコーフンしてしまった。
今朝は既に溶けはじめていたけど、学校の校庭で嬉々として雪遊びをする小学生を見てこっちもなんとなく楽しい気分になった。
   
花咲ジジイは、大学生のころ雪が降って嬉しくなって家の前の坂でスキーをはいて滑ったことがある。
場所はモチロン都内である。
そのときの積雪はせいぜい15センチ程度ではなかったろうか。
傾斜も緩くて滑るというより、ズリズリとずり落ちるとった感じで、ムリムリ坂を下った。
   
坂の下でハッと思ってスキーを脱いで板をみると深い溝が何本かしっかりと刻まれていて、一気にブルーになったのを覚えている。
今考えると本当に浮かれポンチだったが、そのときは小学生のように雪を見て心が躍ったのである。
   
    
まあ、そんな雪の思い出はさておいて。
    
この前荒川沿いで 小松川千本桜をなおしています という看板があって、フェンスがはってあるのを見た。
   
桜をなおす・・・ 樹木医が診断して何か処置をしているのだろうか?
   
   
フェンスの中を見ると、桜が沢山植わっている場所(桜堤)をユンボで溝を掘って何かをしているのだ。
   
しばらく観察していて行き着いた結論が、桜の根元に潅水設備を導入しているのではないか、ということだった。
   
そんなに水が足りないのかなぁ、とちょっと腑に落ちない気もしたが、どうやらそんな感じであろう。
それにしても木の幹のそんな近くを、そんなにザックリと掘って大丈夫なのか? とそっちのほうがヒヤヒヤしてしまった。
   
根は結構大切だからなぁ。
  
   

2010年2月1日月曜日

哀愁の神戸
    

   
そんな訳で昨日は日帰りで神戸に行っておりました。
  
プライベートなことで恐縮なのですが、法事ってやつである。
   
朝5時半に起きて、6時過ぎののぞみに乗り込んだ。
順調な旅のはずであったが、新横浜を過ぎたところで電車が止まった。
   
信号故障だという。
   
その2日前に送電線が切れて5時間ほど止まったというのはニュースで大きく取り上げられていたので、5時間は勘弁してくれよ、と祈った。
   
途中で車内の電気が落ちてトイレも使えなくなった。
   
結局50分後に復旧して走り出した。
   
その後は快調に運行され、車中から見た富士山をアップしたのはご存知の通りである。
   
新大阪に着くと空はどんよりと曇り、神戸に着いたときにはパラパラと雨が降りだした。
天気は良いもの、とタカをくくっていたので半袖ティーシャツとセーター1枚で出掛けた僕は寒い思いをしてしまった。
   

    
三ノ宮アーケード街を歩いていれば雨には濡れないと、しばし人ごみの中を歩いた。
足元に何か光るものを見つけたのだが、それはアジサイとかノジギクといった神戸にまつわる花がモチーフに埋め込まれたモザイク調のライトだった。
   
・・・神戸。
   
これも本当に私事で恐縮だが、祖父母が住んでいたので子供の頃から頻繁に訪れてとても愛着がある街なのだ。
   
淡路大震災のときも家がちょっと傾いたが、なんとか踏ん張って今も建っている。
   
祖父母の家には庭があって、門の脇にはカイヅカイブキの生垣があった。
中学生の頃から、祖父から 「小遣いをやるから生垣を刈れ」 と言われて脚立に登ってジャキジャキと生垣を刈り込んだのが、今思えば僕の植木屋原体験だったかもしれない。
    
英国に渡ってまもなく祖父の様態が悪くなった。
10日間ほど見舞いのために帰国したときに、祖父の庭をキレイにした。
カイヅカイブキを刈り込み、アカシヤやモミノキを剪定して、雑草を取り除いて、それを写真に撮って大きく引き伸ばしたものを入院していた祖父のもとに持っていった。
    
祖父はたいそう嬉しそうに何度も有難うと言った。
   
10日の滞在期間はあっという間に過ぎて、僕はまた英国に戻った。
    
その数日後、祖父は亡くなった。92歳の大往生だった。
    
僕がキレイにした庭の写真を来る看護婦さん皆に 「孫がきれいにしたんじゃ」 と自慢していたのだと後になって聞いた。
   
人が喜ぶ仕事をしていきたいなと思う。