実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2008年8月31日日曜日
今日で8月も終わりだ。
明日から9月。豪雨だったり、不順な天気が続くけど、それでも夜になるとリーリーリーと虫が鳴いたりし始めた。
この花咲ブログは季節に合った、タイムリーな植物を取り上げることを身上としているのだけど、最近はあるべき季節と実際の季節にエラく差が出てきた。
例えば9月ともなれば、重陽の節句があるように、キクなんかが見られるようになったり、ススキやヒガンバナなんかもボチボチでてくるはずなのに、なんのなんのまだまだ夏真っ盛りだ。
以前お知らせしたと思うけど、花咲ジジイがお世話になっている自転車屋さんのホームページに、毎月月初にその月にちなんだ花を紹介させてもらうことになっているのだけど(http://www.asibinaa.com/) これが本当に困った。
手元に撮りためた写真も、秋っぽいものはまだない。
今日もカメラを持って、街に繰り出して、何かないもんかとキョロキョロして過ごしたけど、収穫はなかった。
結局、この南国ムードたっぷりのハイビスカスをカメラに収めて家路についた。
明日から9月だけど、残暑も厳しいんだそうで、まだまだ夏は続きそうである・・・。
2008年8月30日土曜日
それにしても、最近のいわゆるゲリラ豪雨ってのは何なんだ?
ムシムシと晴れていたかと思えば、突然に暗雲たちこめて、バケツをひっくり返したように雨が降る。
これは熱帯地方のスコールのようなものなのだろうか。
明らかに何かが狂っている。
でも植物達にとって吉報なのは、雨が降ってそれによって潤うということ。
ちょっと前に書いたブログで、アジサイが暑さと乾きでグッタリしていたというのがあったけど、これだけ降ればグッタリすることなく潤っているに違いない。
さて、話は変わるけど、今日は植物はこんなところでも役に立ってます、という話だ。
これは某団地の駐車場にプランターに植わった植物たちだ。
車止め として立派に活躍している。
無機質な看板で「駐車禁止」と言われるよりは、植物達が「駐車しないでね」と言ったほうが、どこかほのぼのとして和む。
役に立ってるなぁ、植物たちよ。
2008年8月29日金曜日
2008年8月28日木曜日
光合成とは・・・
小学生の理科でもやったし、高校生の生物でもやった。
更に園芸を専門的に勉強したときにもそれなりに触れた。
でも、そんな生やさしいモノではないのだ、光合成ってのは。
さる権威のある植物専門の図書館で、光合成に関する書籍や論文の数々を目の当たりにして、コトの重大さ、というか深さを再認識させられた。
しかもその中味はもうワケ分からんくらいに、数式や化学式に溢れていた。
で、光合成ってなんだろう。
植物が太陽の光をもとに、二酸化炭素を取り込んで、そこでゴニョゴニョと混ぜて、植物の成長に必要な養分を作り出すことでしょ、くらいには理解している。
広辞苑(植物のお話をしているのに広辞苑ってあたりがちょっと情けないけど)によりますと
「生物、主に葉緑素をもつ植物が、光のエネルギーを用いて、吸収した二酸化炭素と水分から有機化合物を合成すること」 とある。
まぁ、簡単に言えば
太陽の光のもとで、二酸化炭素と水からでんぷんをつくること、ということで、花咲ジジイの言うゴニョゴニョと大差はない。
一時期、耐え難いほどの太陽光線が降り注いでいたのだが、その後にゲリラ豪雨の日が続いたかと思えば、最近は「もう秋?」ってくらいに涼しくなってしまった。
富士山は初冠雪だって言うし、何かが狂っている。
強い日差しも、残暑といってまた戻ってくるとは思うけど、こうやって木の葉っぱ越しに透けてくる太陽光線というのはなんとも優しくて、癒されちゃうなぁと思うのは僕だけだろうか。
2008年8月27日水曜日
道を歩いていて 「ン?」と足を止めた。
アスファルトのド真ん中から、ニョキっとキク科の何かの植物がはえていた。
タンポポっぽいけど定かではない。
でもここでは 「これが何なのか」ということよりも 「こんなところによくもマァ・・・」と改めて植物の生命力の凄さ に脱帽する場面なのだ。
もし、これがアスファルトをブチ抜いてはえてきたとすれば、それはTV局に電話をして取材に来てもらう価値があると思う。
幾ら植物の生命力がスゴイっていったって、このちっこいキク科の雑草君にはそこまでの力はない。
現実的に考えるに、アスファルトの粒と粒の間にある僅かな土というか埃のようなところに根を張って、なんとか生きながらえていうのだと思われた。
ハッキリさせるためには、そうっとコイツを引っこ抜くと、根がどこに生えているかが分かるのだけど、せっかくここまで頑張っているのに、そんな非情なことはできない。
そこで歩道の真ん中に腰を落としてこの写真を一枚撮った。
踏まれないで頑張れよ、雑草君!!
オレも頑張る!
2008年8月26日火曜日
ヒマラヤスギを御存知だろうか?
下の写真のようにノビノビと育てると、樹高は40メートル近くに達することもある。
なんとも悠然たる樹形の美しい樹である。
ところが!
上の写真のような剪定をされた樹をみたことはないだろうか?
実はこれもヒマラヤスギなのである。
散歩していてシバシバこういった剪定を施されたヒマラヤスギを見かける。
見かけるたびに「スゲーなぁ」と感心してしまう。
申し上げているように、本来は樹高40メートル、樹の幅も20~30メートルに育つ巨木をこういった一般家庭の庭に植えることが間違っているのだ。
樹にも気の毒である。
日本でヒマラヤスギと言われているのは一般に Cedrus deodara のようだが、同じ Cedrus にも他に C. libani と C. atlantica がある。
この3つはセットで覚えておくと良い。どれも似ているけど樹の枝がどの方向に伸びているか、その角度で見分けたり、枝についている針葉の密度などで見分けることができる。
C. libani はレバノンスギというやつで、レバノンの国旗になにやら樹が一本緑色に描いてあるのだけど、それがまさにそうなのである。
レバノンスギ、ヒマラヤスギ、などとスギという名前がついているけど、実際にはスギではなくマツの親戚である。
そしてマツと違うのは、松ぼっくりのような実は枝から垂れ下がるのではなく、Cedrus はすべからく実が枝の上にちょこんと乗っかって上方向を向いていることだ。
街中でもたまに見掛ける樹なので注意して見てみよう。
2008年8月25日月曜日
ちょっと前に茨城県つくば市に用があって出掛けた。
これが東京から数十キロ離れたところか、というくらいノンビリしている。
ちょっとした海外に来たような気分になれるくらいに、人も建物も少ない。
こんもりした雑木林などがあったり、畑があったり、用水路が流れていたり、のどかである。
そこで見かけたのが、この芝生の畑である。
芝生の畑という表現がどれだけ的確なのか、イマイチ定かではないのだけど、「芝生を張りたい」という人に対して芝生を売るためにどこかで芝生を作らなければならない。
それがこの茨城県つくば市で見かけた一面なんの変哲もない空地だ。
よく見ると「畑」の向こう半分は土が露出している。これは最近「収穫」があったことを示し、また新たにここに種をまいて次の収穫を目指すのだろう。
聞くと茨城県つくば市は、芝生産は全国ナンバーワンなんだそうだ。
・・・スペースがないと出来ないことで、スペースは沢山ありそうだ。
思い出してみると、この前幼稚園で芝を張ったときに芝を運んできた大型トレーラーの運転手さんはかなり訛っていたし、トレーラーは「土浦ナンバー」だった。
さもありなん。
芝に関しては、その種類(日本芝、西洋芝など)、張り方、管理の仕方など語るべきことは多いのだけど、いきなりここで全部は無理なので、芝生はこういうところでこうやって作られているらしいゾ、というお話でございました。
2008年8月24日日曜日
2008年8月23日土曜日
都内でも農業は結構あるものだ、というのが昨日のお話。
今度は一般ピーポー(people) のお話。
ま、早い話が家庭菜園ってやつである。
自宅に庭があって、そこで野菜を育てることができる人は、この大都会東京ではラッキーな人といえるだろう。
多くの人はマンションやアパートに暮らし、やりたくてもなかなか出来ない。
ベランダをアレコレと工夫して ベランダ・ガーデニングなんて言葉も市民権を得たように見える。
でもやや無理があるカンジは否めない。
そういう人が野菜を作りたいといった場合、菜園を借りるのが手っ取り早いだろう。
2007年に小田急線、成城学園駅の線路の上にできたのがアグリス成城といういわば家庭菜園である。
しかし、これをそんじゅそこらの家庭菜園と一緒にしてはいけない。
目新しいことが盛り沢山なのだ。
会社帰りなどでそのまま着て、ロッカーで着替えて農園にでる。
道具は全て貸してくれる。汗をかいたらクラブハウスにあるパウダールームでシャワーを浴び、ロッカールームで着替えて、ラウンジで他の会員たちと談笑する・・・。
なんかどこかのゴルフ場みたいではないか。
肝心の菜園の広さは、およそ5000㎡、一人に割り当てられる区画は6㎡。
6㎡ってことは2×3mくらいのカンジだろう。
で、そのお値段がスゴイ。
ガーデン会員が年間136500円也である。じゅうさんまんろくせんごひゃく円ですよ。
因みに同じ世田谷区の区が管理する貸家庭菜園は1区画15㎡あって1年11ヶ月で9200円也。
単純に金額だけで比較すると約15分の1のお値段である。
花咲ジジイは決してこれを批判したりするものではない。
ただ、世の中には色んな人がいるのだなぁと感心してしまうのである。
線路の上に菜園をつくって一区画13万円で貸そうというビジネスを考える人。
会社の帰りにスーツ姿でブラリと寄って野菜を13万円で作ろうと考える人。
スポーツクラブに入ればもっと高い施設もあるわけで、スポーツクラブに入ったつもりで野菜つくりに汗を流すという価値観をもつ人がいても何ら不思議ではない。
まだ始まって2シーズン目のこの施設。
外の通りからも見えるので、今後の展開を興味深く見守る次第である。
2008年8月22日金曜日
トンカツを食べた。
店には「トンカツ定食」「ロースカツ定食」「おしんこ」しかない、硬派なトンカツ屋さん だ。
ビールだってない。
僕は大のトンカツ好きなのだけど、食べ方にとっても変わった流儀を持っている。
それは、まずキャベツを何もつけずにムシャムシャと頬張って片付ける。
全てのキャベツがなくなってから、ドップリとからしを皿の端に盛って、ソースをやや多めにかけて食べる。
この食べ方を見ていた家人に、「そんな恥ずかしい食べ方はやめなさい」と注意されたこともある。
バランス良く食え、と。
最近は年齢とともに食欲がやや萎えてきたけど、トンカツであればどんぶり大盛り3杯くらいはいけた。
バカ食いはやめろ、と。
ゴハン、キャベツおかわり自由なんていうお店ではキャベツのおかわりはいらんけど、ゴハンのおかわりはありがたいゾ、とガツガツ食べていたものだ。
最近は努めて、キャベツとトンカツをバランス良く、ゴハンは一杯、と心がけている。
話がかなり逸れてしまったが、今日の話題はキャベツだ。
お腹を満たして店の外に出ると、キャベツの箱が山積みになっていた。
よく見ると 東京都産キャベツ JA東京あおば野菜流通協議会 とあった。
あとで調べてみると、このJA東京あおばは、練馬区と板橋区をカバーしているらしい。
目を閉じて思いをめぐらせると、確かにあの辺は農地が多かったように思う。
練馬ダイコンはとても有名だし。
産地偽装の問題や、CO2削減の話題で地産地消が注目されるようになった。
東京のトンカツ屋さんで、東京産のキャベツを食べるというのはとてもナイスな発想だと思う。
確か神奈川県の三浦あたりなどもキャベツの産地だったと記憶している。
他にキャベツを大量に使うのは、お好み焼き屋さんだろうか。
「当店は東京産のキャベツにこだわっています」みたいな張り紙があると「どれどれ」と味わう人も増えるのではないだろうか。
因みに今日の昼過ぎにチラッと見たみのさんのおもいっきりイイTVは「成功率93%・・・?オドロキの夜キャベツダイエット下腹ポッコリ肥満撃退」だった。案外役にたっている、キャベツ。
オマエは昼間っから何やってんだ?働いてんのか?とお叱りを受けそうである。
イヤ、ごもっともでございます。
2008年8月21日木曜日
オステオスペルマムとは、書いてある学名をそのまま発音しようとした結果だろう。
実際にはオステオスパーマムのような発音になると思う。
日本の花卉業界などではオステオなどと略して呼んでいるようだ。
いずれにせよ、面白いのはこの咲き方だ。
これはスプーン咲き といわれる咲き方で、花びらの形がスプーンのようだからだろう。
同じオステオスペルマムでも花びらがキチンと伸びているものもある。
一般には、このオステオスペルマムは気温が低い ときに咲くとスプーン咲きになり、気温が上がる と花びらが伸びるのだと言われている。
詳しいメカニズムやその理由は分からない。
でも、最近のこの暑さのなかで、どうしてスプーン咲きなのサ?
鋭いツッコミである。
実はこの写真を撮ったのが5月31日。
かれこれ3ヶ月近く前なのだ。
散歩をしていて、他人様の軒先の植木鉢に咲いていたのをパチリと撮った。
ブログに書こう、なんて思いながら時間がアッという間に過ぎてしまった。
今見かけるオステオスオペルマムの花びらは普通の花びらだけど、再びスプーン咲きの姿を見せてくれる日も近い。
2008年8月20日水曜日
以前、門から家屋まで全て緑に覆われた、究極の緑化ハウスのようなものを御紹介した。
今回は、それほどではないまでにせよ、かなりスゴイ。
家にはクズが這っていて、それが家の前の電線にまで伸びて、さらにそこから往来にまで垂れ下がっている。
電線が、クズの重さでどうにかなってしまうのではないか、と他人事ながら心配になる。
近所からも苦情が出ているのではないかと思うのだけど、恐らく家主は意に介さないのだろう。
以前テレビで「ゴミ屋敷」という特集をやっていたのをフト思い出した。
自分の敷地の中だから、ゴミがあろうがアンタには関係ないという理屈でゴミに囲まれて住んでいる人の話だった。
昨日書いた「花を愛しましょう」というのを実践しているのかもしれない。
十人十色。愛し方にも色々あるものなのかも知れない。
いずれにしても人に迷惑を掛けない愛し方をしたいものである。
2008年8月19日火曜日
興味深い看板を見た。
「花を愛しましょう」とあった。
大きなヒマラヤスギの下に花壇があって、そこにベゴニアとキンギョソウが植えてある。
ここでふたつの考えが頭をよぎる。
①「何も愛しましょうと言われなくたって、そんなこと・・・・」と軽くムッとする。
②「なんかほのぼのとしたカンジの看板だなぁ」とふと口元が緩む。
アナタならどっちでしょうか?
あるいはどちらでもないかも知れない。
ときどき日本という国はおせっかいな国だなぁと思うことがある。
電車のプラットホームでは、駅員が「電車が参ります。白線の内側までお下がりください」と絶叫していたり、街を歩けば「ポイ捨て、歩きタバコ禁止」という看板の間をすり抜けるようにくわえタバコで人が歩いていたりする。
白線の外側が危ないのか?ポイ捨て、歩きタバコが良いことなのか?看板やアナウンスで他人から教えてもらわないと判断できないのはいかにも悲しいと思ってしまうのだ。さらに虚しいのは、それらを気にとめて律儀に守る人が少ないことである。
別に愚痴ったり、皮肉っているのではなくて、花を愛しましょうと看板をださなくても、花を愛でる人たちで溢れる世の中であることを願ってやまない今日この頃である・・・。
2008年8月18日月曜日
早朝にカメラを持って散歩に出掛けた。
とある御宅の前に小さな野菜畑(家庭菜園)があって、そこにトマト、ナス、ピーマンなどが植わっていた。
オッ!と思って屈みこんでカメラを向けた。
と、そこに家のドアが開いて、御主人が新聞を取りに出てきて、目が合った。
マズイ。
花咲ジジイは自慢じゃぁないけど見的にとても怪しい のに加え、朝っぱらから他人の家の前に屈みこんでシャッターを切っているというのは説明に困窮する。
別にやましいことはしていないけど、なんか気まずい。
そこで、努めて明るく挨拶をすることにした。
「おはようございます。良いナスですねぇ」
なんと無理のある挨拶だろうか。良いナスですねぇ、ってそりゃなんだ?
自分自身、思わず苦笑してしまった。
幸い御主人は気さくに「どうぞどうぞ」と言って写真を撮ることを咎めることはなかった。
ヨカッタ。
自分の家にナスがあって、好きなときに好きなだけ採れるというのは素敵なことだと思う。
ナスが食べたいなぁと思っても、スーパーで買うときには大体袋売りであるから、「こんなに要らないんだよなぁ」なんて言いながら必要以上に買ってしまうことがママある。
因みに、英語の話で恐縮だけど、ナスは英語でなんて言うか。
アメリカではEgg plantと言い、イギリスではAubergineと言う。
同じ英語でも国が違うと言葉も違ってきたりする。
ラテン語(学名)は Solanum melongena でこれは万国共通。
覚えておいて損はない。
2008年8月17日日曜日
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暑いと愚痴っていても涼しくならない・・・、なんて昨日ボヤいていたら、どうだ!?
2008年8月16日土曜日
暑いねぇ~ と言ったところで別に涼しくはなりはしない。
でも本当に暑くて暑くてイヤになっちゃう。
花咲ジジイはときに植木屋、ときにガーデンデザイナー、ときにライター、ときにコンサルタント、ときに講師、ときに通訳、ときに旅人、ときにプータローなどと多羅尾伴内(古過ぎか)のような不思議な生活をしているのだけど、その実態は・・・、自分でもまだ良く分からないのですね。
でも常に外にいるわけではなく、ときには机に向かって仏頂面して仕事や勉強をしていることもあるのだ。
そんなときに困るのがこの気温と湿度の高さである。
クーラーは極力使わない主義とはいっても、頭を使って仕事をするときには、それにふさわしいコンディションってものがある。そもそもあまり頭は良い方ではないので、コンディションくらいは整えてやらないと人並みの仕事ができないのだ。暑い暑いとイライラして机に向かうと、ロクなことはない。
外で働くときは、もうその覚悟で汗をかく格好でいるから気にもならない。
むしろ汗をかくことが爽快ですらある。
ただし、その場合ちゃんと水分を摂らねばならないのは言うまでもないだろう。
さて、前置きが長くなった。
暑さでうだっているのは何も我々だけではない。
植物達もげんなりしている。
今日の写真はアジサイであるが、ご覧のとおりグッタリしている。
葉っぱに張りがなく、うなだれてしまっている。
これはかなり危険な状態。
早く水を遣らねば可哀相だ。
今はお盆休みの真っ只中で、旅行に行かれる方も多いだろう。
不在にしている間は、鉢植えの花たちは放っておいていいのだろうか?
2日くらいであれば、なんとか頑張れるだろう。
でもそれ以上だったら・・・・。
そこで お留守にする間の水遣りのヒントについて書いてみよう。
まず一番良いのは御近所に水遣りを頼める人がいれば、その人に頼むのが良いだろう。
次に、ホームセンターに行くと自動潅水装置などが売っているのでそれを使うというもの。
規模にも、装置にもよるけど、値段と設置の手間にバラつきがある。
簡単な潅水装置としてペットボトルの先につけるノズルタイプのもので、ボトルに水を入れてこれをつけて逆さにしておくと2日くらいは大丈夫だというもののあるらしい。
鉢が移動できるのであれば、鉢を洗面器などに入れて、そこに水を張る。
水はせいぜい1~2センチ。これを腰水というらしいが、これで植物が水を吸い上げる。あまりドップリ漬けると根腐れ を起こすのでほどほどに。
室内であれば、空気がある程度循環して蒸れないような場所が良いだろう。
鉢をそのまま土に埋める というテもある。
ただし、このときは鉢はプラスチックではなくて、素焼きのテラコッタ素材である必要がある。でないと水を通さないので意味がない。
あとは直射日光を避けて、半日陰の場所においてやった方が蒸発する水分が少なくて植物たちへの負担が少なくて済む。
あくまでも留守中の処置なので、日向を好むやつらはすぐに戻してやっていただきたい。
お盆休みも後半でUターンがどうの、と言っているのでやや遅きに失してしまっている気もしないでもないが参考になれば幸いである。
2008年8月15日金曜日
2008年8月14日木曜日
2008年8月13日水曜日
近所を散歩すると、植木鉢にこのニチニチソウをよく見掛ける。
かなりの人気者だ。
花の色には赤、白、ピンクなどがあり、名前の由来にもなっているように、夏から秋ころまで毎日かわるがわる咲いて楽しませてくれる。
英語名は Madagascar Periwinkle といって、マダガスカル原産であることが知れる。
そして特筆すべきは、キョウチクトウ科の花であるということ。
この前、キョウチクトウの毒性について触れたけど、このニチニチソウにも毒性がある。
毒というのは使いようで、ニチニチソウは小児ガンの治療薬として利用されているというのは有名なお話だ。
薬と毒は紙一重なのだ。
ただし生兵法は怪我のもとなので、まずは眺めて楽しもう。
2008年8月12日火曜日
2008年8月11日月曜日
昨日は久し振りに東京の最高気温が30度に達しなかったらしい。
そして、今日は再び30度越え。
イヤになっちゃうのは、朝起きたときから既に暑い ということ。
昔は朝夕は気温もやや低めで 「早起きして涼しいうちに宿題しなさい」などと親から言われたものだが、もはや、こう言って子供をたしなめることはできなくなった。
気温が高いのはまぁ何とか耐えられる気がするが、耐え難いのはこの湿気だ。
何もしていなくても、じとっと汗が噴出してくる。
何とも不快な暑さだ。
この気象条件で革靴を履いて、ネクタイを締め、上着を着ているクールビスどこ吹く風の律儀なサラリーマンを見掛けると本当に気の毒になってくる。
最近の日本はクールビスとかいってノーネクタイが市民権を得たが、これではまだ甘いのではないか?
インドの警察官なんかは、短パン、サンダルといったいでたちだ。
気候的な条件では、日本はもはやインドと変わらない暑さだと言えるのではないだろうか。
ノーネクタイなんかで満足せず、更に一歩踏み込んだ施策をうちだしてもバチはあたるまい。
さて、植物とあまり関係のない話で引っぱってしまった。
申し訳ない。
今日の花はアオイ科の真打ち、ハイビスカスだ。
これまでアオイ科はタチアオイ、ムクゲ、あたりを御紹介してきたが、このハイビスカスこそ夏の雰囲気を代表する花ではないか。
ちょっとピンボケで申し訳ないが、5枚の花びら の真ん中にニョキッと突き出した雄芯が何とも特徴的だ。
夏の雰囲気のお裾分けでございます。
雰囲気ではなく十分夏を満喫、もしくはウンザリしているとは思うけど。
2008年8月10日日曜日
2008年8月9日土曜日
2008年8月8日金曜日
そういえば昨日は立秋ということで、暦の上では秋だった。
この「暦の上では~」というのは、もはや現代に季節感覚には全くそぐわなくなってきてしまったのではないだろうか。
その昔は、この頃からトンボが飛んだり、朝夕少し涼しくなったりして、ホンのちょっと秋の気配がしたのかな、と想像はするものの、今日の暑さを思い出すに、「どこが立秋だ!」とちょっと腹立たしくもなってしまう。
この暑さは9月中頃まで「残暑」というexcuseで続くのだろう。
イカン、つい愚痴っぽくなってしまった。
気を取り直して今日はノウゼンカズラである。
この独特のオレンジ色がなんとも印象的だ。
他にも赤などがある。
つる性の植物なので、何かしらに巻きついて、ひどいときにはもとの木全体を覆ってしまうくらいに生長が旺盛だ。
イカン、暑さ負けではないが、今日はちょっと疲れてしまってあまり気の利いた話も出てこない。
えっ?いつも気の利いた話かって?
ええ、一応なんと申しますか、そういった心掛けではあります・・・。
2008年8月7日木曜日
毎日うだるように暑いですね。
特に最近は、トロピカルなジャングルにいるかのようにスコールのような集中豪雨があったり、何かが狂っている気がします。
そんな中、毎日「花咲ジジイ・ブログ」を御贔屓にいただき、本当に有難うございます。
これを始めてまだ半年ちょっとですが、途中から付けたアクセス・カウンター(本ページ一番下)も本日8000を超えました。
これからも楽しい植物ライフを御提案すべく、10,000アクセス、そしてそれ以上を目指して、息の長いブログを書いていきたいと思っております。
お盆休みに入られる方も多いことと存じますが、どうぞ楽しい夏休みでありますよう。
たまには花咲ブログを思い出して、旅先からでもときどきのぞいてみてください。
花咲ジジイ拝
夏の花シリーズはまだ続いている。
このキョウチクトウには、赤、ピンクなどもあって、街路樹などとしてもかなり良く見掛ける。
旅の思い出と重なるのは、長旅のあとで成田に降り立って、リムジンバスに乗って都心を目指すときに、東関道の高速道路脇にこれが揺れていたことだろうか。
さて、今日のキョウチクトウはハッキリ申し上げてヤバイ植物である。
毒があるのである。
茎が真っ直ぐ なので、葉っぱをこそぎ落として、茎をバーベキューの串にしたところ、中毒を起こして死んでしまったという怖い話を昔聞いたことがある。
聞くところによると、その毒性は青酸カリの数倍もあるのだという。
怖い。
実は僕自身、キョウチクトウで痛い目にあったことがある。
幸い口にしたわけではないので、こうやってブログを書いている。
僕の場合は、やはり植木屋仕事をしていて、剪定したキョウチクトウを束ねて、ヨッコラショと肩に担いで何度も運んだときのこと。
最初のうちは調子が良かったのだけど、その内首筋がかぶれてきて、痒くなり、熱を帯びて腫れてきた。
そのうち痒くて痒くて気が狂いそうになり、近所の皮膚科の病院に駆け込んだ。
そのときは毛虫に刺されたのだろう、程度にタカを括っていたのだけど、後になって植物のことを色々学ぶうちに「あれはキョウチクトウの毒だったのでは!?」と思うようになった。
それはあながち間違いではないと思う。
キレイ、カワイイ、だけで植物に無防備に近寄るのはいかにも危険だ、と思い知った。
キョウチクトウは結構身近な植物だけに、お子さんのいらっしゃるかたなどは特に気をつけていただきたい。
2008年8月6日水曜日
夏の花を語る上で、これも欠かせないと思い、ズッとカメラを片手に狙っておりました。
ハス Nelumbo。
そろそろ咲くかなぁ、とかれこれ1ヶ月以上前から度々足を運んでいるのだけど、まだ満開ではないし、良い写真が撮れていない。
そんなので、ブログに出しちゃうのは如何なものかとは思うのだけど、夏の花強化週間だったので流れ的にちょっとだけ触れることにした。
場所はズバリ、不忍池。
強い日差しのなか、葉っぱがこんもりと繁った池を一周したけど、咲いているのはまだ僅か。
咲いていても、エラく距離があって上手く撮れない。
で、気分転換にちょっとサイクリングしていたら、とある寺院の手水舎に見事なハスがあった。
当然作り物で、噴水のように水が噴出す仕組みのようだった。
それにしてもリアルな造形である。
仏教では、お釈迦様がハスの花の上で瞑想している絵がしばしば見られ、極楽浄土の象徴とされている。
仏像をみてみると、ハスの花の台座に座っているのが多い。
宗教と植物の関係もかなり密接なのである。
ハスに関しては、もっと良い写真が撮れたら、再度ここで御紹介したいと思う。
昨日もスゴイ雷雨だったけど、今日も降るのだろうか?
どうぞ皆さんお気をつけて、良い1日を。
2008年8月5日火曜日
もっといきましょう、夏の花。
今日はきわめつけのブーゲンビリアです。
以前シンガポールに行ったときに、そこら中にこれが咲いていたのを思い出した。
シンガポールという場所からもお分かりのように、これはそもそも温暖な場所で育つものである。
しかし、近年の温暖化と園芸植物の品種改良によって、日本の屋外でも元気に育つものが出てきている。 むしろ日本の夏は蒸し暑すぎて、花が咲くのも小休止している、なんて話も聞いたことがある。
この写真も屋外に植えられていたものだ。
このハデハデしい、ピンクが目をひく。
ほかにも白やオレンジなどがあるのだけど、このピンクの部分は一体何でしょう?
もうこれはかなり有名な話なので御存知の方も多いと思うけど、これは花びらではなくて苞(ホウ)というものなのですね。
じゃあ、ブーゲンビリアの花びらはどれか?
ブーゲンビリアには花びらがない のでございます。
ブーゲンビリアの花そのものは、3枚の苞に囲まれて小さく3つ咲く。
この写真ではひとつしか咲いていないけど、ほかに2つ蕾が控えている。
花の真ん中に白くギザギザしているのは何かといえば、それはガクなのです。
ブーゲンビリアはオシロイバナ科 NYCTAGINACEAE に属していてオシロイバナにも花びらがない。
そんなバカな!! と思うでしょうが、アレもガクなのです。
どうやら、花びらは退化していってなくなってしまったらしい。
強い日差しの下、このショッキングピンクの花がなんともトロピカルな雰囲気を醸してくれる。
ビールでも飲みながら鑑賞したいものである。
2008年8月4日月曜日
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