2013年4月30日火曜日

KITTE考


早いもので4月も今日まで。

しつこいくらいにお知らせしてきた、飯田橋のとんかつや「いもや」は今日で終了ということで、もちろん行ってきましたよ。

いつものように「とんかつ定食」「(ロースカツ定食)を頼んだ。
店の前には行列ができていたが、それ以外は普段と何も変わらない。

本当になくなっちゃうんだろうか、このお店は。

もう最後なんだと思うと、やたら有難くて一口一口噛みしめてその味を惜しんだ。

食べ終えて750円を払って、店を出るまでに「ごちそうさまでした」と3回くらい言っただろうか。

まさに食べ納め。
悔いはない。


さて、夕方には東京駅に向かった。

銀行員時代の先輩が日帰り出張で上京しているというので、帰りの新幹線までの間に軽くやろうじゃぁないの、と。

久しぶりに会ったけど、元気そうで何より。

先輩なんだけど歳は同じ年ということで、お互い50歳目前に控え、老眼の話なんかで盛り上がった。

東京駅といえば、駅ビルが昨年暮れに新しくなったが、この前は元日本郵便のビルがKITTEという名称で新装オープンしたばかり。

気になっていたので、サササッと軽~くクルーズしてきた。


やはり気になるのは屋上庭園。

ウッドデッキと芝地というのが主な構成となったシンプルな屋上庭園だった。

最近はかなり凝って作り込むタイプの屋上庭園が多いので、これはかえって新鮮だったと思う。

しかし、芝地には「芝生に入らないでください」という札が置いてある。



これはなんとかならないものかと思ってしまう。

芝生の醍醐味とは、やはりその上を素足で歩いたり、寝転がったりすることではないか思うのだ。

見るだけの芝生というのは、本来の役割を十分に果たしていない気がする。

まぁ人が芝生の上を歩けば、踏圧されたりして芝生にとってキビシイことは分かる。

こういうシチュエーションであれば、いっそのこと人工芝を使うのもテだという気もする。

最近の造花もかなり精度が上がってきてリアルになってきたように、人工芝もより天然に近いものがあるんじゃぁなかろうか。

そうすれば、水遣りや芝刈りなどの管理は断然楽になるだろうし、人がその上を歩こうが関係ない。

あっ、決して人工芝愛好者ではないよ。
もちろん天然芝のほうが良いと思っているので誤解なきよう。

気持ちの良いビル風に吹かれてそんなことをボンヤリ考えた。





2013年4月29日月曜日

月曜なのに日曜放談


連休前半。

いかがお過ごしでしょうか?

さて昨日は愛車について放談させていただきました。

まだちょっと足りない感じなので、国民の休日なのを良いことにもうちょっとだけ。

英国にいた7年間、この自転車は叔父の家の納屋にあった。

雨ざらしになっていなかったので、状態は悪くなかった。

とはいっても、タイヤ、ブレーキ、ワイヤなどは交換しないと劣化が激しかった。

とりあえず乗れるようになったけど、前輪にはサスペンションを搭載してあった。

これが、かなりのヘタりようだったのだ。

ROCKSHOXのサスペンションだったので専門店の人に見てもらったらば、やはりフロントフォークを交換しないと修理はできないとのことだった。

結構、年数も経っていたのでフロントフォーク交換するくらいなら新車を買おうかなと思った。

ところが、この店員さんが
「それはもったいないですよ。今どきこんなクロモリのフレームはなかなか手に入らないし希少ですよ。それにこれリッチーのフレームだし・・・」
とのたまう。

僕はこの自転車はSCOTTだと思っていたが、フレームはリッチー(Ritchey)製だったのだ。

その店員さんの一言で突如この自転車のもつポテンシャルの高さというか価値に気付かされて、この自転車を大事に乗り続けようと思うに至った。

単細胞でしょ。

新しいROCKSHOXを買って、ついでにシマノのコンポをXTで揃え、さらにホイールもシマノに・・・

気付いたらば、買った時のオリジナルを留めているのはフレームとシートポストだけとなった。

あれこれと部品を買い揃えたは良かったが、それを組み上げる技術はない。

たまたま神田・御茶ノ水を歩いていて目に入った某大手スポーツショップの自転車売場の方に相談したらば、そんな面倒くさい作業を快く引き受けてくれた。

かくして「花咲オリジナル・バイク」の完成となった。

特筆すべきはヘッドセットという部品。

丁度、すべてのパーツを組み替えてもらっていたときに、
「ヘッドセットはどうしますか?」
と尋ねられた。

ヘッドセット??

それは自転車のハンドルの下にある、フレームとの繋ぎ目のシリンダーのような部品。




そんなの、なんでも良いのではないか?と

思ったが店員さんの説明を聞くと、いわば自転車の心臓部というか、とても大切な部品であるというlことが分かった。

ほどほどのものを買って、定期的にグリースアップするなど手入れをするのが通常だが、ヘッドセットの世界では最強のヘッドセットがあるという。

いわば一生モノともいえるヘッドセットで、ほぼメンテナンス不要らしい。

それは知る人ぞ知るChris Kingのヘッドセット。

普通のヘッドセットの4~5倍くらいのお値段がする。

しかし、カラーバリエーションも豊富だし、その信頼度を聞いているうちに頭のなかがChrisKing一色になってしまった。

数日悩んで、結局マンゴーカラーのヘッドセットを手に入れた。

一番上の写真を見ていただきたい。
見よ、この造形美!!

自転車に装着するまでの数日間、暇があれば眺めてうっとりしたものだ。

いつもお世話になっている自転車屋さん「あしびな」さんに出会ったのもこの頃。

色々と親身に相談にのってもらっている。

その後、新しく装着したフロントフォークがまたしてもヘタってしまった。

もうROCKSHOXにしようとは思わなかった。

街乗りが主なので、サスペンションは要らない。

そんなことは分かっていたのだけど、なんとなく「カッチョ良い」のでそうしていたのだ。

でも今度は実利をとった。

軽さと乗り心地を考えて、カーボンのフロントフォークに変更した。

まぁそんなかんだで、紆余曲折あって今の自転車となっている。

1995年に買った当時のままあるのは、フレームとシートポストだけ。

あとどのくらいこの自転車と付き合えるだろうか・・・。


2013年4月28日日曜日

日曜放談 4月28日


GWに突入しました。

天気もよろしく、どこかへお出掛けの方も多いことと思います。

今日は代々木公園で子供たちとの植物観察「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」を開催しました。
本来は先週の予定でしたが、生憎の雨のため延期したものです。

お蔭様で、盛況、無事に開催することができました。

有難うございました!



さて、あえて植物と関係のない話をしている日曜放談。

しばしば花咲ブログで「自転車にのって・・・・」というフレーズがでてくるので、うすうすご存知の方もいらっしゃると思うが、僕は自転車が好きで都内であればだいたい自転車で出かけることが多い。

もちろん仕事の内容次第で、イッチョウラを着なくてはいけいないときなどは電車を選択するけど。

どんな自転車かといえば、こんな自転車であります。

ロードではない、かといってマウンテンでもない。

まぁマウンテンをベースにあちこち手を加えてあるのであります。

この自転車を買ったのは1995年。
もう18年になる。

なんでそんなに正確に覚えているのか?

それには理由がある。

1995年1月17日に阪神淡路大震災が起きた。

僕の祖父母は神戸に住んでいた。

六甲山の中腹くらいに家があったので、比較的被害は小さかった。

でも家は傾いたし、家の前の道路は割けたりしていた。

大事をとって祖父母は関東にある親戚の家に一時避難をした。

数週間たって、祖父から命じられたのは
「神戸の家の様子を見てきてくれ」
というものだった。

まだ交通も混乱し、倒壊した家屋もそのままという混乱のさなか。

東京から新幹線で新大阪まで。
さらに電車に乗って西宮北口までは行ける。

公共交通機関はここまで。

その先、御影にある家までどうやっていくか。

その答えが「自転車」だったのである。

時間もなかったので、あまり吟味もせずパッと手に入れたのがこれだった。

西宮北口まで輪行袋に入れていって、そこで組み立てて御影を目指す。

そこで見た光景は本当に現実離れした光景だった。

家屋がペシャンコになっていて、川の水で洗濯をしていたりして、炊き出しのアナウンスが大きく流れる・・・・

大阪あたりに買出しにいった人たちが家に向かって黙々と歩いている。

そんな間を縫うようにして、御影の家を見て、異常個所などを点検して帰ってきた。

なんとも不思議だったのは、神戸は震災の混乱で生活もままならないのに、お隣の大阪の生活はまったく普通だったことだった。

繁華街は普通に賑わっていたし、もちろん食べものにも困らない。
挙句には暴走族なんかも元気に通り抜けていったりした。

まぁそんなことで手に入れた自転車だったが、それ以来大事に乗り続けているというわけだ。

英国にいた7年間は叔父の家の納屋に預かってもらっていたので、錆びることもなく状態も悪くない。

そんなちょっと甘酸っぱい思い出の詰まった自転車に18年も乗っているんだなぁ。

18年というだけあって、まだ語りたりないのでこの続きはまた。



2013年4月27日土曜日

ビックリ・アジサイ


昨日は家屋の上からヒョッコリと顔をのぞかせるキリの花について書いた。

そのキリのあるお宅の前に何やら緑が茂っていた。

これが何だか分かりますか?

茶色い木造家屋の前に茂っているでしょ。

ナント、これはアジサイ。

なんでそんなにビックリしているかと言えば、こんなに大きなアジサイ、これまで見たことがなかった。

高さは3メートルくらいあるだろうか。

幹だってご覧のとおり太く育って、もはや「樹木」といった風情である。



日当たり、スペースを含めた周辺の環境などからも、決して理想的な生育環境とは言い難いにもかかわらず、ここまで大きくなっている。

これも先日から申し上げているコンクリートジャングルで生きながらえる植物の健気な姿といえよう。


2013年4月26日金曜日

たまには上を向いて


コンクリートジャングルなんて書いたのは一昨日だったか。

都会のド真ん中でも、電線をかいくぐるようにして枝葉を張って花を咲かせているよ、というような話。

今日も都会で健気に、そして精一杯生きているキリを見つけた。

ボンヤリと歩いていては気付かない。

天気が良かったので何気なく上を見上げていたらば薄紫色の花が満開なのに気付いたのだ。

色的にはライラックかなというカンジだったが、こんなに大きなライラックはないでしょ。

するとキリしかあるまい、という思考を踏む。

周辺の2階建ての家屋の間からニョキっと顔を出して花を咲かせているのだ。
この写真で薄紫色の花が咲いているのが分かるかな?



民家と民家との薄暗いところに根を張って、空にむかって幹が延びる。

途中から枝を張ることはなくて、2階建の家屋の屋根を超えたあたりでようやく枝を張っているのだ。


こうやってみると、植物たちがいかに光を欲しているかが知れる。

これもコンクリートジャングルを健気に生き抜く植物の姿のひとつだろう。



2013年4月25日木曜日

ゴージャス・ドンキー


色んな花が次から次へと見ごろを迎える楽しい季節。

今はちょうどモッコウバラが満開ではないだろうか。

モッコウバラを家の門、塀などに這わせる人が結構多いせいか、色んな場所で見かける気がする。

10年程度育つと、幹も太くなって、枝分かれして、見ごたえのある株に生長する。

この前見かけたのは、某ハンバーグレストランの入り口にて。

このレストランは一階が駐車場になっていて、階段を上がって二階のレストランに入る。

その階段づたいにモッコウバラが生い茂っているのだ。

これはなかなか見ごたえがあった。



サクラほどではないにせよ、花もちはそれほど良くはない。

せいぜい一か月くらいしかもたない。

1年12ヶ月のうちのたった1ヶ月の雄姿。

そう思うとなかなか貴重で有難い。

このお店、モッコウバラだけではなく、花壇にもなかなか凝った植栽を施してあった。

大衆ファミリーレストランらしからぬ・・・と言ったら怒られるだろうか。

今度は立ち寄って食べてみよう。

そう、写真を撮っただけで食べてはいないのだ。

申し訳ない、ドンキーよ。




2013年4月24日水曜日

コンクリートジャングル


ポカポカ陽気の春はいったい何処へいってしまったのだろうか。

今日も冷たい雨が降っている。
強い風とともに。

朝起きて、頭が痛いと感じる人も多いと思う。

これは気圧の変化によって、自律神経に変調をきたすからだと主治医の先生から聞いたことがある。

僕はそれほどデリケートな人間ではないながらも、こう気温の差が激しく、ころころと天気が変わる日が続くと付いていくのが結構大変だと感じる。

植物たちも恐らくそうだろうなぁ。

サクラが記録的な早さで咲いて、気温の高い日が続いたと思ったら、冬に逆戻りだものねぇ。

どう反応していいか困惑してしまうのも無理はない。

さて都会の植物について、今日はちょっと書いてみよう。

都会は、コンクリートジャングルなんていう表現があったりして、奇しくも「ジャングル」とあたかも樹木が密生しているような印象を与える表現が用いられているのはなんとも皮肉だ。

ジャングルはジャングルでもコンクリートだからね。

でも植物たちは、そんなコンクリートたちと、ときに争いながら、ときに身を寄せ合いながら都会の中で一生懸命に生きている。

根元をコンクリートやアスファルトで固められても、めげずに頑張っている。

そんな都会という環境で、植物たちのつくりだす独特の風景というのは興味深いなぁと散歩なんかしていると思うことが多い。

例えば今日の写真。

赤のハナミズキが目を引くけど、電線の間をかいくぐるように枝を張っているのが分かる。

さらに近隣の建物に囲まれ、往来には車や人が行きかう。

決して植物たちにとって理想的な環境とは言い難いけども、彼らは健気に生き抜いている。

そんなコンクリートジャングルと植物の織り成す都会独特の光景というのも、また味わいがあるものであります。


2013年4月23日火曜日

イモ・・・


4月23日。
とんかつ「いもや」閉店まであと一週間。

今日もわざわざ遠回りだったけど、遅めの昼ご飯を食べにいったよ。

こうなると店のたたずまい、におい、おやじさんの立ち振る舞い、とんかつの味などなど全てが有難いものに思えるから不思議なものだ。

それはそれとして。

こんなピンクの花を見たことはないだろうか。

これはイモカタバミ Oxalis articulata というもので、もともとは南米産らしい。

結構色んなところで見かけるあたり野生化(雑草化)していることが分かる。

ピンク色でカワイイとはいっても、その繁殖力は絶大で、いったんはびこると駆除がなかなか難しい。

イモカタバミという名前から想像できるように、イモ(芋)のような塊茎が地下にできて、それでどんどん増えていくのだ。

学名からも分かるようにカタバミ Oxalis なわけで、このカタバミは本当に厄介だ。

しかしながら、園芸店などでは赤銅色の葉で黄色の花の咲くカタバミの苗を売っているのだからコワイ。

一旦これを庭に放ったらばどうなるのだろうか。

同じことは英国でも見たことがある。

斑入りのドクダミを売っていたのだ。

ドクダミをわざわざ庭に植えるというのは、われわれ日本人からするとアンビリーバボーである。

所変わればなんとやら。

おっ、今気づいたが、「いもや」と「イモカタバミ」、ともにイモ繋がりだね。

考えすぎか。

2013年4月22日月曜日

子供向け植物観察イベント追加募集のお知らせ!


昨日は都内では冷たい雨が降り、気温も5度程度だったとか。

申し上げているように子供たちとの植物観察イベント「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」はやむなく中止・順延とした。

このイベントは今年で4年目だけど、これまでも台風や梅雨のあいだをかいくぐって、奇跡的にただの一度も中止したことがなかった。

そんな強運に淡い期待をよせていたのだけど、昨日ばかりはどうにもならかなった。

濡れるだけならまだしも、あの寒さでは体力のない子供たちでは体調を崩しかねない。
オトナだって辛い寒さだった。

というわけで、今度の日曜日(4月28日)に仕切りなおすこととなった。

単純に日がずれただけで、開催場所・時間などには変更がない。
 *平成25年4月28日(日) 10:00~12:00
 *於、代々木公園

当初お申込みいただいていた方の中で日程変更によって、残念ながら参加できないというキャンセルのお申し出が数件ありました。

ですので、若干の空きがありますので、ご興味のある方、ご都合の合う方、ゴールデンウィークに特に予定がなくて困っている方、是非お気軽にお申込みください。

空きは若干数ということと、準備の面からも人数を早めに確定したいということから、お早目のお申込みをいただければ幸いです。

お申込・お問合は event@hanasaka-engei.com まで。

今度こそ晴れることを願って!!

2013年4月21日日曜日

日曜放談 4月21日


なんだなんだ??
この寒さは?

冬に逆戻りしてしまったかのような陽気である。

予定していた「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」は泣く泣く中止・延期とした。
このイベントを始めて4年になるが、雨天順延は初のこと。

午後から雨があがった空を眺めて、ムッとしたのはいうまでもない。

でも今日の気温では、小さな子供には辛いかな。

来週にリベンジしますので、ご興味のある方、時間の許す方は是非お申込みください。

さて、あえて植物と関係のない話をしている「日曜放談」だけど、今日はちょっと寂しい話を。

まず、前々から言っている飯田橋のとんかつ屋さん「いもや」の閉店の件。

4月30日(火)で閉店ということなので、今週は2回くらいいけるかな、と目論んでいるけど、どうなるか。

仮に時間が許しても、そんなに連続してとんかつを食べられるほどもはや若くない。

かなりキツイ挑戦にはなるが、もう二度と味わえないのだと思って、行けるだけ行っておこうと思う。

最終日4月30日もできれば行きたいな。

こんなに愛する味が無くなるなんて寂しいことこのうえない。

寂しいといえば、ちょくちょく聴いてたFM東京のサントリーサタデーウェイティングバー・アヴァンディという番組(毎週土曜日17:00~18:00)が3月一杯で終わってしまった。

調べてみると番組開始は1992年4月だったんだそうで、およそ20年間も続いていたことになる。

聴いたことありますか、この番組。

イタリアンレストラン・アヴァンティのウェイティングバーで、毎週テーマがあって、それに因んだ人が話す内容を「盗み聞き」するという設定。

ちょっとしたウンチク話も面白かったし、合間にかかるジャズも洒落ていた。

毎週必ず聴いてたってわけではなくて、移動の車の中なんかでたまたま聴いているというパターンが多かったかも。

最近はポッドキャストなんて便利なものができたので、それもときどき聴いていた。

それが、突然終わってしまったのだ。

なんとも言えない寂しさがあった。

さらに寂しさの極みは訃報にふれたこと。

英国ケンブリッジで親しかった友人ビル君のお父さんが亡くなられたのだという。

クリスマスのときに所在がない日本人の僕を親切に自宅に招いてくれて、家族のようにもてなしてくれた心優しいビル君一家。

その家長である、ジョージが亡くなった。


葬儀が4月25日だというので、真剣に飛行機のチケットなども調べたが、24日に外せない仕事があって、どうしても参列は難しい。

仕方なくカードを書いて、花束の手配をした。

とんかつ屋、ラジオ番組、そしてジョージ。

並列に語るのは明らかに誤っているが、でも自分のなかで、普段当たり前にある「なんとなく」愛するものがなくなっていく寂しさってのは間違いなくある。


春の白い花たち


なんだ、この冬のような寒さは。

そしてこの雨。

明日、こどもたちと代々木公園で観察会をやるって分かってんのか??

なーんて文句も言いたくなるような、ここ数日の天気の変わりようである。

明日は小雨程度であれば決行しようと思っているけど、気温がこんなに低いのでは、小さい子供が風邪をひいても困る。

思案のしどころだけど、明朝の様子を見て延期するか決めようと思う。

困った・・・

さて、散歩をしていて気付いたことがある。

それは花の色。

早春はロウバイ、スイセン、サンシュなど黄色い花が多かった。

この前歩いていたらば、白い花が今は多いことに気付いた。

上はシャガ Iris japonica だけど、それ以外にもウツギ Deutzia crenata や、コデマリ Spiraea cantoniensis など結構目につく。





季節の移ろいとともに、花の色にも変化があるとすると、それは面白いことだし、そこに何かの因果関係があるとすれば、もっと面白い。

因みに下の写真。

小さな白い花も発見した。

これは何でしょう?

詳しくはまた後日。

今日のところは明日晴れることを一緒に祈ってくれい。

 

2013年4月19日金曜日

無花粉スギ登場


日比谷公園に立ち寄った本当の理由がコレだった。

富山県産 無花粉スギ「立山 森の輝き」

ご存知の方も多いと思うので、あまり深くは語らないが、富山県で開発された無花粉スギが東京で唯一日比谷公園に植樹された、というニュースをやっていたのは2月ころだったか。

以来、ずっと気になっていた。

無花粉スギということで、無花粉になる「性質」をもっているという話で、別に外見的に何か特徴があるわけではないので、見たからといって別になんてことはない。

なんてことはないが、でも実際にこの目で見て確かめたいではないか。

この目で見る、この手で触れる、この鼻で嗅ぐ、この舌で味わう、この耳で聞く・・・それはとても大切なことだと思っている。

案の定、大袈裟な看板があるが、スギそのものはなんとも控えめだ。

そもそもなんでスギ花粉が問題になったかといえば、戦後の植林計画において、スギを強力プッシュして、全国的にほぼ同じような時期に大量に植えられてきたからだ。

スギは植えられてからおよそ20年経ったあたりから花粉を飛ばし始めるといわれている。

加えて、海外から安価な木材が入ってくるので、伐採、間伐なども進まないという林業全体の問題も出てきた。

伐採、間伐が進まなければ若い苗を植えるなどの世代交代も起こらず、花粉生産世代のスギばかりになってしまう。

それ以外にも色んな原因、要因があるだろうが、概ねそんなところだろう。

で、この花粉スギが偶然発見され、それを分析し、改良し、生産にこぎつけるまでに気の遠くなるような年月が費やされている。

なんてったって樹木なので出荷できるまでにも時間がかかる。

当面は、生産県である富山県に重点的に供給され、しかる後に全国に少しづつ広がっていくらしい。

あと50年くらいしたらばスギ花粉で悩む人は、少しは減るだろうか。

しかし!!

水を差すつもりは毛頭ないのだけど、この無花粉スギが花粉症で悩む人への救世主というような論調もときどき耳にするが、それについては僕は懐疑的だ。

なぜといって、花粉症を引き起こす抗原はスギ花粉だけではないから。

ヒノキもそうだし、ブタクサ、ハンノキ、等々なんでも抗原になりうる。

花粉症はアレルギーなわけだから、排気ガス、タバコの煙、ホコリなどでも反応する人はしてしまうだろう。

花粉症、あるいはアレルギー性鼻炎などの抗原におけるスギ花粉の占める割合ってどのくらいだろう?

少なくはないと思うけど、それで花粉症から解放されるってほどでもないと思うんだよね。

別にひねくれて言っているわけではないので悪しからず。

ともあれ、見た目なんの変哲もない話題のスギを見るべく日比谷公園に行ったよ。



日比谷公園にて②


日比谷公園は広さ約16万平米、高木だけでも3100本植えられているという。

もうそれだけで立派な「森」といった風情である。

しかし植物は高木だけではない。
灌木(低木)そして草本類もある。

生憎正確なデータを見つけることはできなかったが、かなりの種類あるはずである。

この前の日曜日、代々木公園でオトナ向け観察会をしたとき、原宿門から入ってスグの草地で一時間近くを過ごした。

遠目には単なる「草」なんだが、詳細に見てみると実にいろんなものが育っている。

詳しくは月曜日のブログをご覧いただきたいが、その多様性たるやスゴイ。

日比谷公園でも、単なる草地ではあっても、色んなものが健気に生きていた。

上の写真がそう。

このたった一枚の写真の中にいったい何種類の植物が存在するだろうか。

黄色くポツポツと見えるのはタンポポ。

それは遠目にも分かるが、腰を落としてみればもっと見えるものが違ってくる。

例えば青い花がカワイイ、オオイヌノフグリ Veronica persica はゴマノハグサ科で誰でも知っているだろう。

これに酷似した花がある。

ただし花のサイズがオオイヌノフグリ10分の1以下と思われるほど小さい。

写真で撮っても「点」にしか見えない。
一応ピンクの丸で囲ってみた。






これがタチイヌノフグリ Veronica arvensis 

オオイヌノフグリもタチイヌノフグリも学名は Veronica で、ともにゴマノハグサ科なので似ているのも頷ける。

このふたつを実際にその場で比較することができるのだ。
これはほんの一例。

ジックリ見れば本当にたくさんの発見が転がっている。

是非、かがんで見てみてほしい。

日比谷公園の話つづく。




2013年4月17日水曜日

日比谷公園にて①


今日は忙しい一日だった。

朝は有楽町に用事があって、その後ついでに日比谷公園を歩く。
午後に用事のある池袋に向かう途中で飯田橋に立ち寄って「いもや」のトンカツを食す。

池袋で仕事をした後に、代々木公園で今度の日曜日の子供たちとの植物観察の下見をする。
途中で表参道で一件仕事をこなせるのではないかと思い、池袋から丸ノ内線に乗る。

当初のイメージでは丸ノ内線で赤坂見附まで行って銀座線に乗り換えて表参道だったのだけど、それより手前の駅で千代田線に乗り換えられることに気づく。

千代田線への乗り換えには淡路町、あるいは大手町という選択肢があったが、手前の淡路町で降りる。

これがとんだ大誤算。
乗り換えってわりに、淡路町から千代田線に乗るためには新御茶ノ水まで歩かなくてはいけない。

地下ではなく、屋外を10分近く汗だくになって歩く。

これって「乗り換え・乗り継ぎ」なのか??

明らかに不親切だ、と憤りながら一駅ぶん歩いた。

結局表参道で一件仕事をこなす時間なんかなくて、代々木公園にも待ち合わせ時間に遅れる始末。

結局、池袋から代々木公園まで一時間近くかかってしまった。

こんなことなら、さっさと池袋からJRに乗ってくれば良かったと後悔しきり。

いもやのトンカツは日曜放談で申し上げたとおり。
日曜放談では4月20日閉店としたが、これは僕の見間違いで、今日まじまじと貼り紙を見たら4月30日(火)が閉店とのことだった。

最近、老眼というか、視力の低下が著しくてイヤになっちゃう。

閉店までに足繁く通おうと思ったが、とんかつを連続でそんなに食べられるものではない。

たまに食べるから美味しいんだな。

視力同様、最近食欲の低下も著しい。

さて脇道に逸れすぎた。



日比谷公園。

思えば子供たちとの植物観察は一昨年は日比谷公園でやっていたのだった。

まさに都会のオアシスといった風情で、ビルに囲まれていながらも、ちょっとした静寂も味わえるし、多くの樹木も植えられている。

花壇にはパンジーとポピーがカラフルに植えられていた。


この近辺の会社や官庁に勤める人であれば、昼休みなどお弁当をもって息抜きにはもってこいの場所だろう。

花壇の近くでは、およそ花などには普段関係のなさそうなオジサンが熱心にスマホで写真を撮っていた。





オジサンの心をも開放する不思議な力を持った奥深い場所、日比谷公園。

もちろん、僕はある目的をもって日比谷公園にやってきた。

それは何なのかはまた後日ご紹介するとしよう。

今日は日比谷公園のご紹介+プロローグまで。

つづく。