2012年12月31日月曜日

大晦日2012年


いよいよ大晦日。

いかがお過ごしですか。

最近、毎年思うことだけど、自分は歳をとったなぁとつくづく思う。

子供のころの大晦日、お正月というのはキラキラに輝いていて、それはそれは特別な日だった。

親戚が集まってゲームをしたり、紅白歌合戦を観たり、夜更かしをしたり、お年玉をもらったり、凧揚げをしたり、おせちを食べたり・・・・

なんてことはないながらも、心の高揚たるやハンパではなかった気がする。

それが今となっては特に興奮もなにもあったもんではない。

ああ、一年も終わりか、早いなぁ・・・といった程度で、とてもクールなんである。
このあたりがオッサンになってしまったということなのかなぁ。

そんな興奮をちょっと思い出そうというわけでもないが、上野アメ横に向かった。

別に買出しをするわけもなく、単に人ゴミに身を投じてみたくなってみただけなのだ。

何を買うわけでもなく、ただ雑踏を歩く。

御徒町あたりから、上野までゆっくり歩いた。

途中で有名な大統領という居酒屋でビールともつ煮込みをやりながら休憩した。


この大統領はもっと小さくて別の場所にあったはずだが、どうも最近は勢力を拡大しているようだった。

ビール2本、もつ煮、うるめいわし、塩辛、つくね焼などで充電して再び人ゴミに揉まれる。


昭和通り越しにはかのスカイツリーも垣間見える。

小一時間かけて上野までたどりついた。


ちょっとは年末の興奮を感じたような、そうでもないような・・・。
明日はついに2013年。

毎年恒例となっているが、明日は早起きして荒川で初日の出を拝みつつ元旦サイクリングを敢行するつもりである。

一年の計は元旦にあり。

元旦初日からダラダラと朝寝しているようでは、イカンのではなかろうか、と思って始めたことなのだが、今更後にも引けず、毎年そんなことを繰り返している。

でもこれが結構楽しんだな。

一人、無心になって寒風吹きすさぶなかペダルを踏む。

そして「行きつけ」の神社に初詣をすべく立ち寄る。

途中で新聞を3誌ほど買って、コーヒー屋で暖かいコーヒーをすすりながら目を通しその年を占う。

で、10時ころ帰宅する・・・。

というわけで、2012年も暮れようとしています。

今年も花咲ブログを読んでくださり、本当に有難うございます。

2013年も植物・庭・園芸などの新たな発見、感動、驚きなどを求めて楽しいブログを綴っていければと思いますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

2013年が皆様にとって素晴らしい一年となりますよう。


2012年12月30日日曜日

びっくりレタス様


今日はシッカリと冷たい雨が降った。

繁華街は賑やかだけど、それ以外の場所はなんとなくヒッソリと静かな感じがした。

さて昨日は友人数人を招いてランチをしようではないか、ということになり買出しに出掛けた。

ダイエーや西友のような大型のスーパーが近所にないので、駐車場のある比較的近所のスーパーに出かけた。

あれやこれや買い込むとなると、車のほうが便利だろうということから、その駐車場のあるスーパーにしたのだ。

チェーン展開をしているスーパーであるが、安さを売りにしているわけではなく、そこそこの品ぞろえを売りにしているスーパーである。

僕の担当はサラダ。

サラダって・・・と笑わないでいただきたい。

レタス、レッドオニオン、アボガド、トマト、キュウリ、スイートコーン、マッシュルームなどに、レモンとオリーブオイル、塩、胡椒などを花咲黄金比率で混ぜ合わせた自家製スペシャルドレッシングとともに御提供するシンプルながらも特別なサラダなのだ。

これまでにも、さまざまなシチュエーションで作ってきたが大変なご好評を頂戴しているのだ、オッホン。

レッドオニオンだって超薄切りにスライスし水にさらし辛味を適度に抜いたりなどの下準備もして、なんといったってこれから食べますよっていう直前にパパパッと混ぜ合わせて作るのがポイントなのだ。

あまり事前に作ってしまうとシナシナにシナってしまうので、レタスのシャキシャキ感を楽しめるタイミングを計って出すという心配りも怠らない。

って大袈裟に言うほどのことでもない。
たかがサラダなのだから。

ところが、昨日スーパーでそのたかがサラダのメインとなるレタスを手にとって驚いた。

何に驚いたのか?

ズバリ、そのお値段であります。

レタスは季節にもよると思うが、僕の住んでいる都内であれば安ければ100円を切るくらい、高くても250円くらいだと思っていた。

しかし、昨日のレタスはナント398円という値札がついていた。

これはビックリ。

たかがレタス一玉が400円もしやがるとは・・・

これでは「たかが」サラダとは言えない。
サラダ様と敬称をつけて呼ばねばなるまい。

その他、レッドオニオン、アボガド、トマト、キュウリ、スイートコーン、マッシュルーム、レモンなどを足していくと、お値段的にはかなりゴージャスな一品となる。
たかがサラダなのに。

友人が来るし、楽しいひとときを過ごすのでそれくらいは全く問題はないのだが、レタス一玉400円というところに自分としてはスゴク引っかかったのだった。

寄ったスーパーを間違ったのか、世の中のレタスの相場が今はこんなものなのか。
そのあたりはよく分からないのだけど、ちょっとビックリのレタスのお話でした。





2012年12月29日土曜日

サタデー一直線


昨日で仕事納め、今日からお休みという方、多いと思う。

大掃除をする、年賀状を書く、買い出しに出かける、忘年会で飲む・・・・
色々とやることがあるが、「一年早かったなぁ」というのが大方の感想ではないだろうか。

さて、実は今朝さりげなく僕はラジオに出演していた。

TBSの早朝番組
といって、朝5:05~6:00にオンエアされていた。

全国ネットらしく中継局を経て全国に配信されていたようだ。

このなかの、わくわくサタイチナビというコーナーにチョロっと出させていただいた。

録音で収録は2週間ほど前だった。

初めてお目に掛かる生島ヒロシさんはラジオでいつも聴いてるとおり気さくな方だったし、アシスタントの橋浦さんもとても優しい方だった。

収録は20分くらいだったが、編集されて放送されるとのことで、自分でもどうなるのか楽しみであった。

ところが早朝番組ゆえ、自分のコーナーが放送される5分くらい前に起きて聴こうという安直なプランを立てた。

番組HPによれば、わくわくサタイチナビは5:47とのことだったので、5:40分ころに目覚ましを掛けて起き上がり、トイレで用をたして満を持してラジオのスイッチを入れた。

・・・すると、聞き覚えのある声、すなわち自分の声がすでに流れていて、もうコーナーの終わりの部分だった。

実質20秒くらいだったかな、聴けたのは。

どうも番組の構成がHP告知と異なっていたようだった。

ちょっとガッカリしつつも、仕方ないなと。

早朝ゆえ、友人、知人などにもほとんど知らせていなかったし、このブログでもホンのちょろっとだけ告知をした程度だった。

なので誰も聴いていないかな、なんて思っていたらば、コーナー終了と同時に電話が掛かってきた。

なんと母からだった。

「あなた、今生島さんの番組に出てた?」

なんというスルドイ母親だろうか。

知らせてもいないのに、そんな早朝の番組を聴いているとは。
当事者の自分ですら聴き逃したというのに。

母はもういい年で、普段から夜はNHKのラジオ深夜便を聴きながら眠りにつき、朝は生島さんあたりから寝床でラジオのスイッチをいれてまどろんでいるらしいのだ。

そんな早朝のまどろみの中、突然息子の声がラジオから流れてきたので、エラく驚いたようだった。

というわけで、今年も残り2日。

まだまだやること山積であります。




2012年12月28日金曜日

春の準備始めました


犬好きの友人と散歩をしていたらば、とあるお宅の玄関脇に寄せ植えの鉢を見つけた。

色違いのビオラが植えてある。

そうなんだよね、今の時期に園芸店に行くと売り場の大半はパンジー、ビオラで占められているんだよね。

花の少ないこの時期にはとても重宝なんだと思うが、ややワンパターンという気がしなくもない。

「パンジーとビオラを使わずに、真冬の花壇の植栽を考えなさい。」
なーんて問題が出たらば、どう答えますか?

結構難しいゾ。

さて、この植木鉢はご覧のように半分くらいが空きスペースとなっていた。

そしてその空いたスペースに何やら白い札が挿してある。

なになに?


「シラー」「チューリップ」などと書いてある。

ナルホド、ここには球根が植えられているのね。

白い札は目立つが、葉っぱの気配すらまだ感じられない。

葉が出るのはいつごろだろうか?

そして花が咲くのはいつごろだろうか?

チューリップなどであれば5月頃かな。

それまで横にあるビオラはもつんだろうか。

あるいは季節に合わせて適当なものに植え替えてチューリップやシラーの出番を待つのであろうか。

ともあれ、ここのお宅では春を見越して球根を植えていることが分かった。

春への準備、早過ぎることはない。

そして今日は御用納めで、今年も残り3日。


2012年12月27日木曜日

赤い実トベラ


クリスマス、年末というわけでもないが、植物とあまり関係のない話を続けてしまった。

さて、先日散歩をして見かけた赤い実についてご紹介した。

マンリョウ、センリョウ、セイヨウヒイラギ、ナンテンなど、この時期定番のものばかりだった。

その後、「ピラカンサもありますよ」というコメントを頂戴したりして、改めて赤い実が多いことを感じた次第。

その後、もっと他に赤い実はないものかと思って散歩を続行していたらば、見つけました。

これはちょっと珍しいかも。

茶色の実が3つに裂けて、中から赤い実が飛び出ている。

つやつやとした肉厚な葉っぱ。

そう、これはトベラ Pittosporum tobira であります。

トベラ科というマイナーなファミリーに属しているが、種小名tobiraは、トベラと何かしらの因果関係があるとプンプン匂う。

関係ないとは言わせないゾといったところだろうか。


このトベラの赤い実は、小さくてなかなか地味であるが、ちょっとみずみずしい感じが鳥たちに猛烈にアピールするんだと思う。

この地味な赤い実をシリーズとしてもうちょっと充実させていきたいと思います。

吹く風は冷たいが、それなりの愉しみはあるゾ。


2012年12月26日水曜日

七面鳥


24日がクリスマス・イブ
25日がクリスマス
26日がボクシング・デー

イギリスなどでは大型連休のはず。

もう年が明けるまでイギリスの連中とは連絡がとれないだろうなぁ。

我が国も天皇誕生日が23日であるので、その年によっては連休になることもある。

クリスマスもさることながら、忘年会で忙しい方も多いのではないだろうか。

人によっては一日に複数件かけもちで忘年会という人もいるだろう。

暴飲暴食が祟り、思わぬ体重増に後悔することもよくある話。

ここ数年、朝と夜の2回体重を計測して折れ線グラフをつけているが、これもちょうどこの時期に自分の体重が我が人生最大値を示したことから始めたことだった。

まぁ、あまり理屈をこねても楽しくないので気楽にね。

先日は友人宅にてクリスマスパーティーに呼ばれて出掛けた。

持ち寄り料理の会で、どれもとても美味しかったが、メインとして供された七面鳥のローストは味も染みていてジューシーでビックリの美味しさだった。

いわゆるターキーの胸肉というのはパサパサ、もしくはバサバサといった感じのものというイメージがあったのだけど、なんのなんの、とてもジューシーで柔らかかった。

英国などではいわゆる家長が、カービングナイフでターキーを切り分けてサーブする。

しかし、この会でカービングナイフを握ったのは細くも美しい女性でありました。

この方、ただの女性ではなかった。
なんと整形外科の先生だったのだった。

七面鳥といえども、どこの関節とどこが、どのようなスジで繋がっていてと分かっているのだろう。
的確にサクサクとナイフを入れて、あれよあれよとターキーが切り分けられていった。

僕はただ見とれるようにその鮮やかな手さばきを見ていた。

解剖学・・・・。

そうそう、僕も一応 Plant Anatomy (植物解剖学)を修めたはずだった。

植物をバラすのは、まぁ出来るかな。

でもカッコ良さが全然違ったなぁ。


2012年12月25日火曜日

メリークリスマス


メリークリスマス。

と、一応言っておこう。

コンビニの前で、サンタ帽をかぶった店員が寒風吹きすさぶ中、ケーキを売っているのはなんとも気の毒だった。

日本のクリスマスは、概ねコマーシャリズムに基いていて、本来の宗教的な意味合いは一部を除いてほぼ無いのではないだろうか。

クリスマスなので外食をする、クリスマスプレゼントを買う、といって消費が動く。

何かのアンケートで今年のクリスマスプレゼントに一番人気は「iPad mini」なんだというのを見たことがある。

僕は結構ガジェット好きで、iPadも初期型を順番待ちで手に入れたクチである。

そして、今回iPad miniが発売されるというので、アップルストアで予約して発売日に宅急便で自宅に届くように手配した。

これにはある意図があったのだ。

この前、英国人と2週間にわたって旅をしたときに、これが強力な武器になるとふんだからだった。

彼らから事前に送られてきた100年前の白黒写真を取り込んでおけば、各地で地元の人に尋ねるときにスピーディー、かつ効率的にすることができる。

半分以上は訪れたことのない都市、街だったので、地図も含めて現地情報の検索に便利。

ボスが英国に電話を掛けたいといったときもスカイプでサッと繋げた。

格安飛行機ピーチは奈良の旅行代理店では扱ってくれないので、お店の中のテーブルを貸してもらって飛行機チケットのネット予約もした。

素泊まり3000円のボットン便所のお宿でも、英国のラジオを流して皆を鼓舞した。

iPadよりも軽くて取り回しが楽。
iPod touchよりも画面が大きくてストレスがない。

そんな訳で今回の旅では大活躍だった。

英国人はiPad2を持ってきていたけど、あまりに重たいので、そのうち自分のiPad2を携行するのをやめて、僕のiPad miniをアテにするようになった。

目的地にたどり着いて、ウィルソンが撮った写真と同じ構図を探すために100年前の元写真と比較するのだが、「さぁ、オマエのiPadを貸してくれ」といって、毎度毎度当たり前のように僕のiPadを奪っていくのだった。

まぁ減るものでもないし、そんなにケチな男でもないので、「どうぞ」と貸していたが、ある日、雨の中でも気にすることなく濡れながら使っているのを見て、ちょっとヘコんだ。

iPadは防水ではないハズ。

そこで翌日からはちょっとアテつけがましくZiplocにiPad miniを入れて貸すことにした。

・・・まぁ、色んな攻防が繰り広げられたというのも事実。

だってサ、発売と同時に自腹(当たり前か)で買ったばかりなのに雨ざらしですよ。

まぁ、今となっては笑い話だけど。

クリスマスプレゼントに何を買いましたか?



2012年12月24日月曜日

Festive season


今日はクリスマスイブ。

明日はクリスマス。

子供のころであれば、お正月に次いで興奮した時期である。

オトナになっても、若かりし頃であれば彼女とクリスマスをいかにロマンチックに過ごすか、なーんてなことにエラく知恵を絞ってウーンウーン唸っていた頃である。

スッカリ、おっさんとなってしまった今となれば単なる年末の一日に過ぎない。

天皇誕生日が12月23日で年末に国民の休日があって有難いな、なんて色気も何もあったものではない。

3連休という方も多いことだろう。

いかがお過ごしでしょうか?

今朝はちょっと早起きをして近所を散歩してみた。

すると、「赤い実」って結構あるものなんだなぁと改めて気づかされた。

まずはナンテン。(上の写真ネ)

続いてはセイヨウヒイラギ。


これはクリスマス・デコレーションの本命中の本命であろう。

さらにはマンリョウ。


そしてセンリョウ。


このあたりはクリスマスというよりはお正月だね。

この時期は色んな意味で赤い実の植物が珍重されるというのも興味深い。

赤い実ってったってまだまだこんなものではないハズ。

確かに寒いけど、あえて外に出掛けて赤い実を探してみるなんて結構楽しいものだよ。

2012年12月23日日曜日

暮れ、日本橋にて



今日も冷え込んだねー。

冬真っ盛りであります。

今日は親しい友人グループで会食をすべく日本橋方面に繰り出した。

三越デパートの横では駐車場待ちの車の行列ができていた。

いつも思うことだけど、デパートに車でくる人というのはスゴイ感覚の持ち主だなぁと感心してしまう。

新宿の伊勢丹ヨコ、池袋の西武のヨコ、などいつも大行列だ。

どんだけ買うのだろうか?

さて、そんな行列を尻目に見晴らしの良いレストランで会食は楽しく行われた。

クリスマスだし、年末だし、なんて言い訳しながらシャンペンだ、ワインだと昼から飲んでしまった。

席を外して向かったトイレからの景色も絶景で、しばし用を足すことを忘れて景色をタンノーした。

あまりに帰りが遅いので、お腹の具合が悪くなったのでは?と心配されたかもしれない。

たかがトイレのくせして、やたらめったら景色が良いのだ。
まさに「便所の100ワット」的な贅沢が楽しめた。


普段から都内の移動は自転車なので、都内の地理はだいたい頭に入っている。

そうするとこうやって見晴らしの良い場所にあがると、アレが竹橋、アレが武道館、アレが神田神保町、アレが東京ドーム、アレが六本木、アレが汐留、アレが池袋・・・・
と明瞭に頭の中の地図と景色が一致するのが楽しい。

ナントカは高いところが好きだというが、嫌いじゃないなぁ、高いところ。


眼下には屋上緑化の様子なんかも見える。

デザイン的にも曲線を多用して凝っているのが分かる。

更には緑色の変わった屋根の建物を真下に見つけた。

この建物がなんだか分かりますか?


屋根の形をジックリ見ればスグに分かる。

正解は日銀本店であります。

日銀は銀行の銀行と言われているだけあって、屋根の形も「円」なのだ。

確かに「円」とハッキリ読める。


デパート前には巨大なクリスマスツリーが飾ってあって、購買意欲をそそるような工夫がされている。

さらにチョイと歩けば、かの日本橋。

昔、永谷園のお茶漬けに付いていた東海道53次カードのNO1は「日本橋」であったように、我が国の道路システムの起点となっている。

1月3日には箱根駅伝のために交通規制もされるという・・・・。


そんな訳でクリスマス前、3連休の、師走模様。
今年もそろそろ終わりかぁ。

頑張ったなぁと自分をホメてやりたい部分はちょっとで、また今年も出来てないの?と叱咤する部分が大半だろうか。
まだまだ努力が足りないが、幸せなことに人に恵まれて、多くの方々のご理解とご協力があって今日までやってこれた。

感謝。

でももっと自分がしっかりしてグイグイいかないといけないなぁと反省しきり。

そんなフクザツな気持ちをのせてホロ酔い気分で家路についた。


2012年12月22日土曜日

ドクダミ越冬


昨日が冬至だったんだねぇ。

一年で一番日が短い日。

そして今日からは日一日と日が伸びていくことになる。

寒さ本番をようやく迎えて、これからまだまだ厳しい季節となるが、一年を折り返して着実に春へと向かっている。

今日は東京でも冷たい雨が降った。

ザンザン降りというわけでもなかったけど、太陽光線も弱々しく底冷えのする一日だった。

近所を歩いていたらば、すっかり茶色に変色して枯れ込んだドクダミを見つけた。

もはや生気はなく、パリパリ、カリカリといった感じだった。

さすがのドクダミも枯れたか・・・

そうといえばそうだが、実は枯れているのは目に見える地上部だけの話で、根はシッカリと土のなかで元気に生きている。

白くて太い根っこがドクダミの根っこなんだけど、この時期に地面を掘り返すと容易に見つけることができる。

彼らの生きる知恵として、冬場には地上にある部分を枯らしてしまうものの、地中で根がちゃんと生きていて、春になるとまた息を吹き返すというわけだ。

いわば「冬眠」といったところだろうか。

これはほんの一例だが、植物たちは色んな工夫をして冬の寒さをやり過ごす知恵をもっているのだ。

2012年12月21日金曜日

所変われば・・・


冬らしく冷え込むようになってきた。

東京もクリスマス寒波だとかいって、ホワイトクリスマスになるかもしれないとのこと。

思えば、ついこの前まで暑くて暑くてヒーヒー言っていたのに、ホンの数か月でエラい違いである。

まぁ、このメリハリのある四季があるからこそ日本の豊かな植生があるのだと思う。

さて、今日の写真は何の植物か分かりますか?

生憎、花が開いていないのだけど、葉の様子や、クルクルとラッパ状に閉じた花を見れば分かる人も多いのではないだろうか。


そう、いわゆるハナカタバミというもの。

呼び方は幾つかあるだろうが、学名は Oxalis Bowiei ということで、あのどこにでもはえる逞しき雑草カタバミの仲間であります。

人間とは勝手なもので、花壇や植木鉢の中で自発的にはえたカタバミやイモカタバミは目の敵にするクセに、園芸店で売っているカタバミは有難く扱うのだ。

基本的な性質は同じなので、ときとして手におえない厄介者にもなりうる。

同じことはヨーロッパなどでも見たことがある。

日本では厄介な雑草として知られるドクダミも、斑入りのドクダミが園芸品種として珍重されたりする。

ドクダミを自分の庭にわざわざ植える・・・ 

普段ドクダミで苦労している人が聞いたら信じられないかも。
ということで、所変われば・・・なんとやら。

明日から連休という方も多いと思います。

どうぞ楽しい連休を。


2012年12月20日木曜日

冬の愉しみ


都内においては落葉樹はあらかた葉が落ちてしまったのではないか、なんて書いたけど、実際に街を歩いてみると、案外そうでもなかった。

まだ枝に葉が残っているものが沢山あった。

失礼しました。
感覚でモノを言ってしまいました。

例えばこの「半ミドリ・半キイロ」は何でしょう?


色に惑わされずにジックリ見ればスグ分かるのではないかと思う。

そう、クワであります。

普段見慣れた緑の葉の状態とは微妙に様子が異なるが、ジックリ見ればなるほどクワに間違いない。

ここで申し上げておきたいのは、これから冬に向かって落葉樹は葉を落とすが、枝だけになったときにそれが何の木なのか分かるように、今まだ葉がなんとか付いているうちに意識に刷り込んでおくことが大切だということ。

冬の枝、冬の芽というのは大変おもしろいテーマで、枝を見ただけでそれが何の木かズバズバ言い当てることができると、それはかなりカッコ良いと思う。

さしずめ男前度120%アップという気がするのだが、そんなことを思うのは僕だけだろうか。

植物の冬の姿、植物がどうやって冬を越すのか、そのためにどんな工夫をしているのか知るのはとても面白いと思うのだけど。

今日のように澄んだ空気にスルドイ冬の光が射すような日は、植物たちの見え方もちょっと違う。


例えばこの美しく輝くのは何かというと、マンサクであります。

マンサクの花は知っていても、冬の間はどんな姿なのか、枝にはどんな特徴があるのか鮮明にイメージできる人は案外少ない。

なので本格的な冬を迎え、植物の愉しみも減ってしまうなぁと嘆くのは間違いで、冬だからこその愉しみがあると心得て街を歩こうではありませんか。



2012年12月19日水曜日

神々しいイチョウ

 

いよいよやってきたね、本格的な冬が。

寒いは寒いが、嫌なものではない。
なんちゅーか、心身ともにピりっとする気がする。

心地よい緊張感とでもいうのだろうか。

今年も残り2週間。

早いものである。

今週一杯が一応仕事のヤマという人も多いのではないだろうか。

まだまだやることが沢山ある。忙しいゾ。

さて、今日は寒いながらも天気は良かった。

快晴。

たまたま用事があって、雑司ヶ谷の鬼子母神の前を自転車で通りかかった。

12月5日に巨木探訪シリーズの一発目にご紹介したのがここのイチョウだった。

そのときの写真は11月17日に撮ったものだったので、黄葉もはじまったばかりで、まだ葉の緑が多かった。

それからちょうど一か月くらいが経った。

なにやら遠い昔のように思えるが、間違いなくアレは一か月前の出来事だったのだ。

抜けるような青空、イチョウのちょうど向こうに太陽が燦々と輝いている。

葉をスッカリ落としたイチョウは、あるがままの姿をより一層際立たせるようにそびえていた。

なんとも神々しいこと、この上ない。


イチョウの根元に目をやれば、黄金色に光る落葉が絨毯のように広がっている。

キラキラと輝く日差し、黄金色に光る落葉、そして赤の鳥居がなんともいえないコントラストを醸していて、しばし時を忘れて佇んだ。

さぁ、残り2週間、2012年やり残しのないよう頑張ろうではありませんか。


2012年12月18日火曜日

針葉樹の忘れちゃいけないコト


とあるお宅の前。

棒のようになった木の幹が見えるだろうか。

このお宅は最近家の外壁を塗装しなおしたようだ。

このお宅のことは良く覚えている。

なぜなら、この家の角に棒のようになってしまった木(たしかカイズカイブキかコノテガシワだったか)が、あまりにもこんもりと茂って往来にはみ出ていたので、「見通しが悪いじゃぁないの・・・」と思っていたからだ。

それがある日、通りかかったらば枝がすべて落とされて棒のようになっていた。
切り落とされた枝葉は束ねられて、棒のように変わり果てた木の根元に置かれている。

恐らく外壁塗装に邪魔なので、「一旦」枝を落としたのだろう。

「一旦」という理由は、完全に取り除こうというのであれば、根元から切り倒すのではないか?と思ったから。

外壁塗装工事が無事に終わって、春になればまた新芽をふいてこの木が復活すると思っているのかもしれない。

・・・しかし、残念ながらこの木はもう復活することはないだろう。

広葉樹と異なり、針葉樹のこういうタイプの木は幹の途中部分から不定芽をふくことはまずないのだ。

なので普段剪定をするときも、刈込過ぎには注意しないと刈り込んだままそこにポッカリ穴が開いたようになってしまう。

ここの家主さんは「一旦」というつもりでいるのかなぁ。

もしそうだと、しばらくしてエラくガッカリすることになる。

針葉樹の剪定は気をつけるべし、と覚えておこう。

だいたいこんなにスペースのないところに、大きくなる針葉樹を植えることが間違っていると言えなくもない。

その典型がゴールドクレストだが、とにかく後先考えずにチョイと植えるのは考えものだ。

これからクリスマスシーズンを迎え、園芸店ではゴールドクレストをよく見かけるが心配だなぁ。

店先で売られているときは小さくてカワイイけど、奴らはみるみる大きくなるモンスターであることも覚えておこう。


2012年12月17日月曜日

ゴミの山? 宝の山?


一部を除いて都内の落葉樹はだいたい葉が落ちてしまったのではないだろうか。

紅葉、あるいは黄葉がきれいねぇ~ というのは一時のことで、問題は落ちた葉の始末である。

山の中であれば、それはそれで放っておけば少しづつ朽ちて腐葉土となるだろう。

しかし都会ではそんな悠長なことは言っていられないし、街の美観との兼ね合いもあるので、誰かがせっせと落葉をかき集めて掃除することになる。

この様子を見ていると、都内に雪が降った時の雪かきに似ていると思ってしまう。

雪が降るや、せっせと雪かきをして自分の家の前には雪がまったくないというお宅もある。
一方、まったく気にせずに放置し、いつまでたっても雪が残っているお宅もある。

落葉に関しても、スッカリきれいになっているお宅と、落葉の絨緞を敷き詰めているお宅があるというのは興味深い。

雪はそのうち溶けるが、落葉は溶けない。

通常であればゴミ袋に入れて収集車を待つ。

これが結構な作業だと思う。

掃いても掃いても後から後から落葉はふってくるのだから。
完全に落ち切るまでイタチごっごだ。


ご覧のように大きなビニールのゴミ袋に詰められた落葉をみるとなんとなく不毛な作業のように思えて仕方がない。

この袋に入っている落葉のほとんどはケヤキだと思われる。

ケヤキは総じて大木であり、落葉の量もハンパではないのでこの時期は厄介者扱いされることもあろう。

しかし、この袋一杯のケヤキの落葉、見方を変えれば「宝の山」と言えなくもない。

どういうことか?

これまで何回か花咲ブログで書いたことがあると思うが、ケヤキの落葉には沢山のタネが付いているのだ。


ケヤキは葉が一枚ずつヒラヒラと落ちてくるのではなくて、通常は小枝に数枚の葉が付いた状態で落ちてくる。

この葉の腋に小さな粒状のケヤキのタネが付いているのだ。


ケヤキのタネはこうやって枯葉ごと風に飛ばされて遠くへ行こうとしているのだ。

タネのついている小枝、そうでない小枝とそれぞれだが、全体的におびただしいケヤキのタネが飛び散っていることになる。

それらをかき集めてゴミ袋に入れているわけで、この袋にいったい何粒のケヤキのタネが入っているだろうか?

ケヤキのタネを袋詰めにして売ろうとした場合、このゴミ袋は宝の山となるわけだ。

まぁ実際にはそんな人はいないけど。

でもこのゴミ袋にケヤキの小さな命がたくさん詰まっていることは間違いない。

秋~冬。

色んな植物たちのタネがあの手この手で旅をする季節となった。

楽しい季節がやってきた。