実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2010年5月31日月曜日
早いもので5月も終り。
早いもので2010年も後半戦突入である。
そこで、気になるイチョウがどうなっているのかをご報告しよう。
前回花咲ブログで書いたのが5月17日だから、大して時間は経っていない。
経っていないけどこの生長具合はどうだ?
一番最初にイチョウの雌花を発見したといって大騒ぎしたときの大きさからすれば、もはや大人と子供。
すでに立派なギンナンの片鱗が見えているではないか。
実はこのギンナンについて、知っている人は誰でも知っている、知らない人は誰も知らないという、驚愕の事実があるのだが、これはまたの機会にしようと思う。
今日はどういう訳か午前中に突然鼻水が出て、くしゃみが頻繁にでるようになった。
風邪か? と思ったら、どうもアレルギー性の鼻炎なんだそうで、勧められた薬を飲んだらガックリと力が入らなくなってしまった。
加えてモーレツに眠いのだ。
もうこれは神様がブログもそこそこに早く寝なさいと言っているのだと思われる。
よって、ちょっと早いがオヤスミナサイ。
2010年5月30日日曜日
2010年5月29日土曜日
英国シリーズはおしまいにして、通常ペースで・・・ なんていってまだ英国を引きずっている。
英国をドライブしていたりすると、流れる車窓から様々な木々をみることができる。
それはこれまでに書いた、ボダイジュだったり、カシ(English Oak)だったり、サンザシだったり、それはそれはいろんなものがある。
しかしその中に 紅葉しているのか?? と思うような銅葉の樹木を見かけることがある。
これには幾つかの可能性があるが、その可能性がもっとも高いのが Copper Beech というものだろう。
Copper は銅を意味し、Beech はブナを意味する。
そう、これはブナ Fagus sylvatica である。
通常のブナは緑色の葉をつけているのだが、こういった銅葉の品種もあるのだ。
遠目には、濃い紫だったり、黒っぽい感じもするが、近くで日に照らしてみるとそれはむしろ赤褐色というほうが近いだろう。
これがかなり頻繁にポツポツと緑のなかに混じって良い塩梅にアクセントとなっているのだ。
えっ、今日はこれだけか? って??
そうなんですよ。
時差ボケもなんのその元気、元気なんて言っていたのに、今日の夕方から突然ガクッときてしまった。
明日も仕事なので今日は軽めにして就寝することとした。
オヤスミナサイ。
2010年5月28日金曜日
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2010年5月27日木曜日
2010年5月26日水曜日
今回の旅の目的のひとつであるチェルシーフラワーショウに出かけた。
最近は日本でも各地でフラワーショウが花盛りなのであまり珍しくなくなったが、このチェルシーフラワーショウがその伝統と格式において飛びぬけていることには疑いがない。
今年のチェルシーフラワーショウは大変な人気で用意されたチケットとは全て売り切れで、本来7000円くらいのチケットが闇のマーケットでは40000円くらいの値がついているのだという。
売り出されたチケットはおよそ15万枚。
これには午前のみのチケット、午後のみのチケット、夕方からのチケット、終日を通してのチケットと色んな種類があるので一概には言えないが、とにかく桁外れの来場者数である。
到着して1時間くらいで人酔いしてしまって、帰りたくなったがこれも仕事なので歯を食いしばって頑張った。
ひとつの庭を見るにも黒山の人だかりで、ジリジリと辛抱強くにじりよってようやく庭を見ることができるという具合である。
食事は会場内で屋台ものなど買うことは出来るが、高いし長蛇の列なのは知っていたので、パンとバナナを予め持っていって木陰で食べた。
庭を見たりする場所は殺気立っているが、広場のピクニックエリアでは生バンドが音楽を奏で、皆芝に横たわってノンビリしている。
なかにはシャンペンなぞ持ち出している人もいて、ああ英国だなぁ、などと変に感心したりする。
天気にも恵まれて、日焼けしながら半日を過ごしたのでありました。
2010年5月25日火曜日
2010年5月24日月曜日
2010年5月23日日曜日
・・・・ということで、成田をたっておよそ12時間。
ロンドンに着いた。
久しぶりのロンドンの気温はなんと24度ほど。
めずらしく湿度もやや高めでちょっとムシムシする。
地元の英国人に聞いたら 「やっと夏がきたんだよ!!」 と言って嬉々としていた。
そのままホテルに向かい、食事をとってあれやこれやとしていたら真夜中になっていた。
起きると土曜日。
時差ボケもあってか5時半くらいには目が覚めたので近所を散歩した。
徒歩10分くらいでウエストミンスター寺院やビッグベンのある場所で、朝モヤの中、ちょっとひんやりする空気を感じながら半袖で歩いていたら本当に気持ちよかった。
早朝6時ころから、こんなロンドンのド真ん中を歩くことなんて経験がなかったことなので、人も交通量も少ない日常離れしたロンドンの散歩を楽しんだ。
ビッグベンと赤い二階建てバスなんて典型的な写真だけど人も車もがほとんど写っていないでしょ。ビッグベンの大時計は6時20分を指している。
そしてテームズ川越しにみるロンドンアイも朝モヤに煙っている。
でもそこは花咲ジジイで、気になるのは街路樹のことだったり、パブの軒先からぶら下げられているハンギングバスケットだったり、セントジェームスパーク脇の高級アパート附設の庭だったりする。
街路樹にはロンドン・プレーンといって、いわゆるスズカケノキ(プラタナス)がたくさん見られる。
ロンドンでは 「これがロンドンで一番大きいロンドン・プレーンだよ」 というプラタナスが幾つかある。恐らく地元の人がそれぞれ自分の地域のロンドン・プレーンを愛していて、そして自慢したいのだろう。
どれが本当に一番大きいのかは別として、それぞれが本当に巨木である。
代々木公園や小石川植物園で見かけるようなスズカケノキのサイズはもうゴロゴロ転がっているかんじである。
写真ではスズカケノキの名前の由来にもなった鈴に似た実がちゃんとぶら下がっているでしょ。
そんなわけで無事にロンドンに到着して、今は移動してシェイクスピアで名高いストラットフォード・アポン・エイボン Stratford Upon Avon 付近にいる。
とにかくノンビリとブログを書いている時間があまりないことと、インターネットも常時接続環境ではないので、ついに花咲ブログの更新も毎日というわけにはいかなくなってしまった。ちょっと残念である。
今日も天気が良くて気温も25度をこえそうだ、とのこと。
またなんとか、花咲話をお届けできるようガムバッテみるのでよろしくねん。
2010年5月21日金曜日
2010年5月20日木曜日
2010年5月19日水曜日
2010年5月18日火曜日
コンテナって container と書いて 「容器」 といった意味がある。
港で貨物船にのせられるのもコンテナだ。
大型コンテナ船とか言うもんね。
庭の世界でもコンテナはあって、それはいわゆる植木鉢やプランターなどを指す。
それ以外にも最近は大地でない人工地盤にあるものを広義のコンテナと捉えているようである。
よって屋上緑化や壁面緑化もコンテナという範疇に入ることになる。
さて、街を歩けばいろんな場所でコンテナを見ることができる。
都市のオフィスビルの中、外、駅、商店街、などなど。
一般家庭でも道路にはみ出て沢山の植木鉢が溢れているのを見たことがあるだろう。
素材もまちまちで、テラコッタ、陶器、木、プラスチックなど、それぞれ一長一短ある。
そういう目で見ながら街をあるけば、そのバリエーションの多さに驚かされる。
この前なんか漬物の樽をコンテナとして使ってあるのを見た。
そしてさらに強烈なのがこれ。
これは何だろう?何をコンテナとして使っているか分かるだろうか?
正解は風呂。
浴槽をコンテナとして使っているのだ。
昔はこのくらいのサイズ、形の風呂が結構あった。
膝を曲げてようやく入るような。
これをコンテナとして使うその発想がまたスゴイと思った。
でも 栓 が底にはついているわけで排水も出来て一応理にかなっている。
料理でも、どんな器に盛り付けるかで味が変るように、植物もどんな器に植えるかで見栄えが変る気がするなぁ。
2010年5月17日月曜日
イチョウの雌花をついに見つけたといってこの場でご報告したのが4月19日。
そして今日は5月17日。
あれからおよそ一ヶ月経ってイチョウの雌花はどうなったのだろうか。
その様子をそっと見に行った。
小さくポチッとした程度の雌花が今やプリッとなって早くもギンナンの片鱗がみてとれる。
イチョウは裸子植物といって子房が胚珠に包まれずに剥き出しになっているので、これがまさに子房そのものってことになるのだろうか。
このイチョウに関して避けて通れない話題として 「イチョウの精子の発見」というのがあるが、長くなるので今度改めてこの話はしよう。
メスの株の雌花はこのような状態だが、一方オスの株の雄花はもう見る影もない。
オスの株の木の下にゴミのように散っているのが雄花のなれの果てだ。
ということで、あれから一ヶ月経って彼らはスクスクと育っている。
折角なのでしばらく様子をみてみようかなと思う。
ギンナンになるまで見届けられるといいのだけど。
2010年5月16日日曜日
昨日は子供は天才だと書いた。
で、今日は自然のなせる業というのはかくも素晴らしく我々の叡智を超えるものがあるという一枚の写真。
葉っぱがある。
葉っぱには葉脈といって水分や栄養分などを植物全体に配分するために管が走っている。
双子葉と単子葉でこの葉脈のパターンが異なる。
単子葉は平行脈といって葉脈が交わることなくまっすぐに平行になっている。
笹の葉や、竹の葉を想像してもらいたい。
それに対して双子葉は網状脈といって、書いて字のごとく網の目のように葉脈が分岐している。
天気の良い日に葉っぱをジーっと見ていたら、こんなに素晴らしい網状脈のパターン(模様)が見えた。
すごいよねぇ、自然ってやつは。
今日の写真は縮小率を下げてあるので、是非クリックして拡大してその自然のアートを堪能していただきたい。
2010年5月15日土曜日
甥っ子が遊びに来たときのこと。
紙とペンを貸してぇ と言ってきたのでA4の紙と赤、青、黒3色のボールペンを貸してあげた。
何を描いて欲しいぃ? と聞いてきたので
お花を描いてよ と頼んだ
お花ぁ?難しいなぁ・・・・ とブツブツ言いながらできたのが上の写真。
僕は おおっ とのりだした。
何かモデルがあって写生したわけではなく、頭の中にある彼の花のイメージで描いたものだ。
彼はまだ6歳。
出来た絵を見てみると 花びら、茎、葉などがしっかり描かれている。
花の中心は色を変えて雄しべや雌しべにあたる部分が表現されている。
一番スゴイのは葉にはちゃんと葉脈が描かれていてそれがちゃんと網状脈になっていることだ。
ガーベラか何かだろうか。
とにかく6歳の子供がさらさらと描いたにしてはなかなか素晴らしい絵だと思う。
子供の潜在能力ってスゴイなぁ。
2010年5月14日金曜日
今日は昼過ぎまで快晴だった。
花咲ジジイはちょっと用事があって石神井公園に出かけた。
面積が20万平米ほど、樹木数も1万本近くある大きな公園だ。
石神井公園へ行くのは初めてではない。
昔勤めていた会社のグラウンドがこの公園の隣にあったので、何度も行ったことがある。
久し振りに駅に降り立つと10年以上も前のことなのに不思議と道を覚えていた。
てくてく歩くこと15分。
目の前に大きな池が広がった。
青い空、白い雲、そして黄色く咲いているのはカキツバタ Iris laevigata だろうか。
あまりの気持ちの良さに公園をゆっくりと一周した。
犬の散歩する人、ジョギングする人、絵を描く人、お弁当を広げる人、「釣り禁止」という看板の隣で釣り糸を垂れる人・・・・。
春の気持ちの良い日差しが新緑で程よくさえぎられて、極上の木陰をつくりだす。
そんな中を小一時間も歩いていると、心がサワサワっと洗われていく気がした。
なんちゅー気持ちの良さ。
公園の奥の方には三宝寺池という池があって、その周辺も緑が豊かだ。
今度は紫色のカキツバタが水辺に咲いていた。
三宝寺池をぐるっと回って帰ろうとすると、何やら大勢の人が固まっているのに出くわした。
彼らはただたむろっているのではない。
百万円は下らないのではないかというような高級カメラ+レンズを池のほうに向けている。
池には何もない。
ハテ、一体何を皆熱心に狙っているんだろう?
そのうちの一人のおじさんに聞いてみた。
何を撮ってるんですか?
カワセミだよ。ここは餌付けしていて30分に1回くらいはやってくるんだよ。
と教えてくれたさきからカワセミがやってきた。
きたっ!!
オジサンの一人がつぶやいたので気付いた。
するとオジサンたちがみんな一斉にカメラにしがみつく。
カシャカシャカシャカシャ・・・・・ スゴイ連写である。
ほんの十数秒でカワセミはいなくなった。
オジサンたちはタバコに火をつけながら 「もうちょっとこっち向いてくれればさぁー」などと笑いながら話をはじめた。
どうやら常連さんたちらしい。
花咲ジジイも手持ちの小さなカメラでちょっと撮ってみたがブレブレである。
せめて雰囲気だけでもお届けできれば。
最近は鉄道を撮る人、グラビアアイドルやモーターショーのコンパニオンを撮る人など写真を趣味にしている人たちが話題にのぼる。
みんなすごく良いカメラを持っている。
もうこれは120%趣味の世界だな。
カメラと一言でいっても何を被写体にするかで 「鉄道派」「アイドル派」「飛行機派」「山岳派」「動物派」などなどに分類されると思われるが、花咲ジジイはもちろん「植物派」だなぁ。
よかったよ、植物派で。植物を撮るぶんには100万円近い超・望遠レンズは要らないからね。
そんな平日の石神井公園に久し振りに出掛けて、こりゃとってもいい公園だぞと思ってここに謹んでご報告する次第である。
2010年5月13日木曜日
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2010年5月12日水曜日
今更タンポポ? と言わないでいただきたい。
身近な植物であり、いたる場所で見かけるタンポポであるが、奥はかなり深いのである。
今日はニホンタンポポ と セイヨウタンポポ について。
タンポポには色んな種類がある。
大きく分けて在来のタンポポと外来のタンポポ。
前者をニホンタンポポといって、後者をセイヨウタンポポといっている。
ニホンタンポポに中にもそれぞれの地方によって、カントウタンポポ、トウカイタンポポ、エゾタンポポなどがある。
ニホンタンポポとセイヨウタンポポは何が違うかというと決定的に違う点が幾つかある。
まず見分け方。
ニホンタンポポは外総苞片がまっすぐ立っていて短く、花が小さめである。
それに対してセイヨウタンポポは外総苞片が反り返っていて花はやや大きい。
簡単にいえばガクが反り返っているかどうかで一応見分けることができる。
さらにニホンタンポポは春の今の時期にしか咲かないが、セイヨウタンポポは年中無休で咲き続ける。
そうやって見ると街を歩いていて見かけるタンポポはセイヨウタンポポが圧倒的に多い。
セイヨウタンポポがスゴイのは受粉しないでも増える ということだ。
さらに種が軽くてより遠くへ飛ぶということ。
すなわち雄しべから雌しべに花粉のやりとりをしなくても種が一年を通してバンバンできて、できた種がドンドン遠くへ飛んでいくというわけだ。
なのでそのテリトリーがグングンひろがっていくというわけ。
なにやらニホンタンポポ劣勢といったイメージだ。
今なら咲いているニホンタンポポ、ガクが反っているかどうか片っ端からタンポポを下から見てみてはいかが?
2010年5月11日火曜日
明日5月12日から所沢の西武ドーム球場で 第12回国際バラとガーデニングショー がはじまる。
昨日、花咲ジジイはちょっと用があってこの会場の設営準備のなか出掛けてきた。
この3、4年はほぼ毎年ちょっとだけ見にいっている。
熱烈な国際バラとガーデニングショー・ファンというわけではないが、たまたま招待券をもらったからである。
行くとその熱気にこちらも一瞬興奮を覚えるが、あまりの人の数の多さにドッと疲れてしまって1時間程度でサッサと帰ってきてしまう。
昨日はまだ開催前だったので、ショーさなかの興奮はなかったがそれなりに興味深かった。
みんなこの晴れの日に向けて本当に必死だ。
球場という場所もなかなか興味深い。
これがレフトスタンドね、このポールから向こうはファウルなのか・・・ なんて思いながら球場という場所を改めて見てみるとその大きさに驚かされる。
トイレに行ってみると、球場だけあって便器の数も半端ではない。
そんな大きなトイレを独占して用を足してみた。
なんちゅーか、一種の造形美のようなものも感じてしまった。
ショーは明日から来週の月曜日まで。
もしご興味があればどうでしょう。