2009年12月31日木曜日

センチメンタル・ジャーニー
    
いよいよ大晦日
新年の準備は整いましたか?
    
昨日書いた正月飾りの屋台は、うちの近所のものは昨晩のうちに完全撤収していた。
一夜飾りは許さん ということなのだろうか。
    
さて今日も天気がヨロシイが、昨日もなかなかの上天気だったので自転車に乗って繰り出した。
多摩川、特に羽田~登戸間はなんとも好きな場所である。
緩やかに川が蛇行し、親子が散歩し、犬を連れる人がいて、川原で少年野球やサッカーをしていたり、その向こうに富士山が見えたり・・・・ 平和そのものの風景がそこにはあって、ノンビリ歩くのも好きだし、自転車でゆっくりこぐのも悪くない。
   
   
その昔、週末となると多摩川右岸、左岸をわっせわっせと走っていた。
   
あるときは張切って小さなダンベルを両手に持って走っていたことがある。
腕が疲れたので、ダンベルを持ったまま走りながら両腕を身体の前で交差させるように振ったところダンベルが勢い良く自分の小指に当たった。
    
小指がもげたかと思うほど痛かった。
一人うずくまってしばし悶絶して、手を見ると出血はしていないが、紫色に内出血していた。
あまりの痛さに泣けてきた。
    
すっかり走る気力を失ったが、ここにジッとしていても何ら解決にならない。
痛みのために目に涙を蓄えて来た道をヨロヨロと走って戻った。
   
泣きながら多摩川を走った のなんて、後にも先にもあのときばかりである。
てなことを思い出しながら、ピリッと寒い空気のなかペダルをこいだ。
荒川ほどサイクリングロードとして整備されていないので必然的にスピードを落とすことになり、結果として景色を堪能できるのだ。
   
   
川原には早くも葉の花が咲いていたりして、天気の良さも手伝ってなんともシアワセな気分になった。
   
狛江のあたりで世田谷通りに入って、三軒茶屋あたりをうろうろした。
   
円泉寺というお寺がある。
小学生のころよくこの辺で遊んだ記憶が蘇ってくる。
    
    
マンションが建ってあたりの様子はかなり変わってしまったけど、境内にあるイチョウの木はそのままだった。(写真左)
近所の駄菓子屋で買い食いをしたり、日が暮れるまでキャッチボールをしたのがまるで昨日のようだ。
   
お寺の前には大きな古木を使ったお洞があって中にお地蔵さんがいた。
こうやって大木、古木というのはなんとも神々しい雰囲気を醸すものだなぁと、しばし見入る。
    
    
良く見ると、その古木はそこに根をはっていたわけではなくて、どこかから持ってきたようである。
それが証拠にコンクリートの台座の上にうまい具合に固定されていた。
   
さらにペダルをこぐと、花咲ジジイが通っていた小学校があった。
2本の大きなヒマラヤスギもそのままだし、校舎も建て直されることなく、そのままであった。(上、写真右)
6年1組の教室も外から見えるのだが、なんともセンチメンタルな気分になってしまった。
    
夏休み、炎天下のなかプールに通ったのがつい昨日のようだ。
あれから約35年。
あんなにあどけない少年だった花咲ジジイもすっかりオッサンである。
人間はどんどん老いていって、しまいにはこの世からいなくなってしまうのだ・・・・
なんて無常について考えてしまったぞ、ホントに。
   
昔通った通学路を自転車を押しながら歩いた。
なんか胸がギューっとなった
   
そんな不思議な気持ちに浸りながら、さらにペダルをこいで家路についた。
    
結局、気が付けばトータル80キロのサイクリングとなり、ほどよい疲労感でグッスリと眠ることができた。
   
さあ、大晦日。
今日は2009年の締めに何をしようか。
  
   

2009年12月30日水曜日

粋な世界



今年も残すところ今日を入れて2日となりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

昨日注連縄(しめなわ)を飾ったのは良いが、29日は縁起が悪い と知って慌てて取り外した。
そして今日、気を取り直して再度飾り付ける。

オッケー。

それにしても、この時期になるとご覧のような屋台のような注連飾り売りが出現する。
普通のおばちゃんが売っていることもあるが、ハッピ姿の角刈りのお兄さんが売っているのはなんとも粋な感じがしてカッコよろしい。

ハッピの背中には、火消しの纏(まとい)の柄が見える。

う組のちょうちんも渋い。

この屋台の出現、渋いお兄さん・・・ いろいろな理由(わけ)、エピソードもありそうであるが、すぐにはちょっと分からない。

こんどお兄さんに聞いてみようと思う。

2009年12月29日火曜日

正月リース?
       

    
ちょっと話題が偏ってきているのは分かっている。
でも、決して手を抜いている訳ではなくて、やはり季節の話題と思っていると、どうしても目につくものは集中してしまうのだ。
    
その自覚があったので、昨日はカリンを取り上げて話題の方向転換を図ったつもりだったのだが、こうやって元に戻ってしまった。
    
一昨日、和風のリースを作ればお正月まで楽しめるのでは? と書いた矢先に直球ド真ん中の和風リースを飾っているお家を見つけた。
これは和風リースといった類の、クリスマスリースのオマケ的なものではなく、明らかにお正月を意識したクリスマスリースをアレンジして注連縄(しめなわ)風にしてある見事な手作りリースである。
    
ここのお宅はかなりハイセンスな方がお住まいのようで、季節ごとに手作りの素敵なリースが飾ってある。
   
このお正月バージョンを見たときに やられた! と思った。
松や鯛などの おめでたアイティムを抑えつつも、なんちゅーハイセンス。
   
これを見て、よしっ! と触発されたわけでもないが、今日小さな小さな注連縄を飾った。
その辺で買ってきた出来合いのものである。
    
気分的には正月を迎える準備が早くも整うという、なんとも晴れ晴れしい気分に浸った。
   
・・・しかし。
あとで調べてみたら クリスマス後から28日までに飾ることが一般的である。29日と31日に飾ることは縁起が悪いとされている とあった。
   
ガビーーーン
   
今日は29日じゃぁないか。
ということで慌てて一旦飾った注連縄を引っ込める花咲ジジイでありました。
  
    

2009年12月28日月曜日

カリン Chaenomeles sinensis
   


   

のど飴で有名なカリン
      
そんな木が街路樹として存在し、そしてそれに立派な実がなっていた。
     
以前、街路樹として人気のあるものベスト10をご紹介したが、そういったメジャー路線とはまったく別のところにあるのがこのカリンであろう。
     
大体、木を楽しむといった場合に何を楽しむのだろうか。
樹形葉(色、形)、紅・黄葉幹肌などが挙げられるだろう。
   
そう、実は楽しい。
食べられるものあり、美味いものあり、形の素敵なものあり・・・・。
   
このカリンは黄色い色とその形が目をひく。
しかし、かといって八百屋に並ぶというものでもない。
   
カリンをもとにのど飴を作ったり、果実酒を漬けたりするが渋くて生食には向かないらいしい。
  
でもこんなに立派な実がなるのだったら、街路樹にあっても楽しいのではないかと思うなぁ。
  
       

2009年12月27日日曜日

鬼子母神のイチョウ
   

   
今や隠れたる人気スポット、雑司が谷
鬼子母神神社に大きな大きなイチョウがある。
   
説明によるとこのイチョウは
樹高30メートル、幹周8メートルの雄株で、都内のイチョウでは麻布善福寺のイチョウに次ぐ巨木である。
応永年間(1394~1428)に植えられた
とある。
   

   
樹齢600年以上ってスゴイなぁ。
歴史の教科書で習うような時代から21世紀の今までこうやってちゃんと生きているってんだから、我々人間がいかにちっぽけか分かるってもんだ。
  
となると、次回は都内で一番大きい麻布善福寺のイチョウってやつを見てみたいものである。
  
   

2009年12月26日土曜日

付け足しの話
   
    
今日は26日。
クリスマスはもう終わった。
   
今日散歩をしていたら、クリスマスの電飾をせっせと片付けているのを見かけた。
    
クリスマスが終わればハイそれまでよ。
なんか寂しい気もしないでもない。
余韻も何もあったものではない。
   
まぁ、お正月が控えているのだからして、そんなにいつまでも西洋のイベントを引きずるわけにもいかないのだろう。
   
ちなみに英国では12月26日はボクシングデー(Boxing Day)といって国民の休日である。
これは別に亀田兄弟のあのボクシングではなく、クリスマスプレゼントの入っている箱、すなわちボックスを開ける日であったことによる。
英国ではまだクリスマス気分が継続中というわけだ。
   
    
さて、散歩をしながら色んなクリスマスリースを見つけた。
こうやって見るといろんなものがある。
白樺の木の皮を重ねて作ったもの(右上)もあった。
   
輪っかになんでもくっつければとりあえずリースなのね、といえよう。
    
和風のもの、特に竹、松、稲などを使ってリースを作ればお正月飾りにも流用できて、より長く楽しめるのではないかと思うのだがどうだろうか。
   
さて、付け足しついでに別の話題としては、とある美容院の前に気の利いた植木鉢が置いてあって、その横に張り紙がしてあった。
    
   
お願い!!
スタッフが大事に育てていた植木が鉢ごと持って行くところが防犯カメラに写っていました。元の位置に戻しておいてください。
   
でたっ!
ついこの前、無防備な花屋さんの軒先に売り物の花が沢山置いてあるのに盗られない、日本とはなんとも治安のヨロシイ国である なんて話したばかりなのだが、ちょっと残念な話である。
   
こういうのもデリケートは問題で軽々しく言えないが、どうも人間の心理として 「~してはダメ」 とダメだ、ダメだと言われるとそれを犯す行為がうまれやすく、その逆であると秩序は案外守られるということはないだろうか。
   
・・・一概にはそうは言えないか。
   
とにもかくにも、なくなった植木鉢が戻ることを祈るばかりである。
  
   

2009年12月25日金曜日

ままならぬITの世界
    

   
今日の写真を見て 「何?これは?」と思われることだろう。
   
これこそ、この前ハンバーガー屋が閉店ということで慌てて体裁を整えてアップしたブログのときに載せ損ねた写真である。
    
ご覧のように本来ヨコでお見せしたい写真なのに、何度トライしてもこんな風にタテになってしまうのである。
刻々と時間は過ぎる。写真はそっぽを向いている。
もうなんともならずにその日は諦めた。
   
で、今日は大丈夫かなぁ と思って試してみたらやはりこのテイタラクなのであった。
    
カボチャについて話すことはまだある と言ったのだが一体何を話そうとしていたのだろうかと思い出してみる。
日本のカボチャは美味いカボチャを使ったケーキ、プリンなどのお菓子が好きだカボチャを育てたことがあるカボチャは包丁で半分に切るのは本当に大変だカボチャはキュウリやメロンなどと同じウリ科の植物だ・・・・などなどあったはずなのに、このそっぽを向いた写真を見ていたら書く気が萎えてしまった。
   
そこで気を取り直して別の話題を。
   
昨日書いた 野うさぎミーモ のホームページが面白かったという話。
この三元園芸さんは、高知県で主にパンジービオラ、そしてショウガを作っているのだそうで、そのラインアップが興味深かった。
農場の写真も載っているのだが、広大でのびのびたした良い意味での田舎で、こんなところだと花もノビノビ育っちゃうんだろうなぁ と勝手なことを想像した。
   
そして みもとの花屋 というブログもあって、ここで12月19日に ミーモとトミーのスコップが完成 という記事があった。
普通の移植ゴテの柄の部分に、なんと手書きの野うさぎのイラストがついている。
なんとも手作り感覚が良いカンジである。
   
このブログのタイトル部分は手描きのクローバーとテントウ虫が描かれていて、なんともほのぼのとした雰囲気でカワイイ。
   
高知県、とういうか四国にはまだ行ったことがないのだが、この日本という国にはまだまだ知られざる素敵な場所があるやうである。
   
さて、昨日のクイズの回答です。
   
左の赤い扉のリースが日本
右の緑の扉のリースが英国
   
ちょっと簡単だったかな。
扉の雰囲気にもヒントがあったと思う。
   
写真の英国のリースはユーカリの葉アイビーで出来ているグリーンでシンプルなもの。
リースは色んな材料で作れる。
   
来年のクリスマスには手作りリースに挑戦してみてはいかが?
  
  

2009年12月24日木曜日

Merry Christmas
   
世の中はクリスマス0.5色である。
一色ってほどではないが、まぁまぁ盛り上がっているってことで。
    
クリスマスに俄然人気のある某チキン系ファーストフードが無い総武線の某駅界隈では普段ハンバーガーを売っているはずのファーストフード店がここぞとフライドチキンを寒空の下で売っていた。
商魂たくましいことこのうえない。
実は昨日花咲ブログで書いた野うさぎミーモのホームページを見ていたら結構面白くて、そのことを書こうと思っていたのだけど、クリスマスについて今日書かねばもう書く日がないのでとりあえずクリスマスにしてみた。
さてクリスマスの何について書こうか。
クリスマスの由来か、思い出か、食べ物か、プレゼントか、サンタか・・・・。
うーん、これは花咲ブログだからなぁ。
   
クリスマスツリーのモミの木はヨーロッパではそれ用に『栽培』されていて・・・・。
うーんイマイチつまらんなぁ。
   
    
そうそう、この前花屋さんの前を通ったら、クリスマスツリーのような形をした高さ30~40センチの植物があったのだ。
   
なんだろう、これは。
近寄って見てみるとそれはローズマリー円錐形に仕立てて、あたかもクリスマスツリーのようにしてあるものであった。
   
なーんだ、ではあったけど、ちょっと待てよ、と。
案外これは良いアイディアではなかろうかなと思ったのだ。
   
日本の普通の家屋では大きなモミの木など飾るスペースも無いし、クリスマスが終わったら置き場に困るし、処分も一苦労であろう。
でも、このローズマリーのクリスマスツリーであれば、クリスマスの後にも普通のローズマリーとして楽しめる。
   
飾るのも良し、ちょっとつまんで料理に使うのも良し。
ラムとの相性なんかは、もう抜群である。
   
ただ本来のクリスマスツリーのように電飾を施したり、プレゼント用の靴下をぶら下げたりすることは出来ないけど。
   
余談だけど、ドイツでクリスマスを迎えたことがあるのだけど、そこではモミの木に電飾を施すのではなく、吊るした蝋受けの小さなお皿に本物のロウソクを立てて火をつけるというものだった。
これが本来のクリスマスツリーだと聞いてエラく感心したことがある。
   
話が脱線したついでに・・・
   
さて、僕は今クリス・レア Chris Rea のドライビング・ホーム・フォー・クリスマス Driving home for Christmas という曲を聞きながらこのブログを書いている。
数あるクリスマスソングの中でも大好きなやつで軽~くおススメしておきたい。
   
閑話休題
   
で、今日の話題の締めくくりにクイズをひとつ。
   
下の2枚のクリスマス・リースの写真のうち、一枚は日本のリース、一枚は英国のリースであるが、さてどっちが日本のでしょうか?
    
    
是非、ふるってコメント欄に回答をお寄せいただきたい。
    
こうやって見ると、どちらもそれなりに味わいがあって良いものだ。
    
ちなみにクリスマス・リースのリースは「L」?「R」?と疑問に思ったアナタ。
これはLでもRでもなくて Christmas Wreath「W」でした。
魔よけの意味があるのだそうだ。
  
勉強になるなぁ、花咲ブログ。
   
それでは皆様、Happy Christmas!!
  
   

2009年12月23日水曜日

ウサギのビオラ
    
   
今年も残りわずか。
晴天の休日いかがお過ごしでしたでしょうか。
    
昨日はハンバーガー屋さんから閉店と追い立てられて、まるで羊飼いに追われる羊のような気分でブログを書いた。
今日はカボチャにまつわる話をもっと書こうかとも思ったのだけど、考えてみればそれほど大した話があるわけでもなく話題を変えることにした。
    
今日はビオラです。
    
これからの本格的な冬の間に咲く花に 冬の定番 的な花がいくつかあるが、パンジービオラはその筆頭ではないかと思う。
   
今朝近所を散歩していて見かけたのがこの 野うさぎミーモ という名前のビオラだった。
   
何が野うさぎなんだろうか、と思ってみてみると、5枚ある花びらのうち上の2枚がピョコーンと上に長く伸びてウサギの耳のようである。
    
    
それで野うさぎミーモかぁ、なるほど。
生産者の方々も買ってもらうためにいろんな知恵を絞っているのが分かる。
    
この野うさぎミーモはどうなのかは別として、ネーミングが馬鹿ウケして売れる花があってもおかしくないだろう。
適当な例なのかは疑問だけど 男前豆腐 なんていうのはそのネーミングが豆腐そのものよりもウケて爆発的に売れた商品ではないかと思うのだけど、花の世界にもそんなインパクトのある名前で売る花があっても面白いかもしれない。
   
この野うさぎミーモはどうやら高知県の三元園芸という農家で生産されているようで、そのホームページを見てみると面白い。
あっ、三元園芸だからミーモか!ひょっとして。 なんという安易な・・・・
    
    
でもその形はとてもユニークで普通のビオラやパンジーの形とは違うオリジナリティを感じる。
ホームページの情報によれば、これから相当なボリュームに育つそうで、そのあたりも散歩のときの楽しみとして見守っていきたいものである。
   
そういえばラベンダーにも普通のラベンダーに対して、ぴょこんとウサギの耳のような形をしたフレンチラベンダーってのがあったなぁ。
   
世の中、アイディアである。
世の中、愛である。
  
   

2009年12月22日火曜日

冬至
    
   
今日は何を書くか、もうすでに予想していた方、そしてそれが的中した方、アナタは花咲ブログの良き読者です。
有難うございます。
   
そう、今日は冬至です。
   
一年で一番日が短い日ということで、明日以降はどんなに寒かろうが日の長さが徐々に伸びていくという庭で働く人間としては嬉しい日であります。
   
日が短いってだけで、なんとなく気分がドーンと落ち込むというか、アガらない。
   
でも、もう大丈夫。
僕らはに向かっているんだから。
   
ひとつ正直に告白しよう。
軽蔑しないように。
   
実は今日の今日まで 冬至は12月21日だ と思い込んでいた。
これに伴って春分の日が3月21日、夏至が6月21日、秋分の日が9月21日であると。
   
それが今日はご存知のように12月22日だ。
ありゃりゃっ!! と思って調べてみたら 太陽黄経が270度のときで12月22日ころ とある。
『ころ』??? ころって何だ?!
そんないい加減な。 40年以上冬至の日は12月21日だと思っていたゾ。
   
ちょっと大袈裟か。
正確に言うと庭にたずさわるような仕事を始めてからか。
それ以前はあまり興味なかったものな。
   
庭がらみの仕事をすると日照時間、日の出、日の入り、天気、温度などにエラく敏感になる。
   
で、冬至の日といえばカボチャなんだそうだ。
冬至の日にカボチャを食べると風邪を引かないんだそうだ。
   
最近は風邪よりはインフルエンザの方がタイムリーな話題ではあるけど、冬至にカボチャを食べるようになった頃にはインフルエンザなんか無かっただろうからしょうがない。
   
今日カボチャを食べた人。
風邪を引きませんように。
   
もっとカボチャの話をしたいところだが、今このブログを書いている某ハンバーガー屋はそろそろ閉店なんだそうで、追い出されるようにして店を出なければならない。
   
よって今日はここまで。
  
皆様、明日は良い休日をお過ごしください。
  
   

2009年12月21日月曜日

庭と敵
    

   
この前 小石川後楽園 に紅葉を見に行ったときの写真。
   
これは一体なんでしょう?
  
冬枯れの芝生の上にウネウネとした不思議なパターンが描かれている。
  
   
花咲ジジイが思うに、これは恐らく モグラ ではないかと。
   
それを確かめたわけではないが、まず間違いなかろう。
  
こうやって折角手入れをした芝生が一晩で痛んでしまう、とすれば、モグラはにっくき庭の敵となろう。
   
彼らは地中にいるので、なかなか駆除ができずに厄介だと思う。
彼らが嫌う超音波を発する機械を設置して近づけないようにする、なんてのは聞いたことがある。
   
庭には色んな敵がいる。
アブラムシやケムシなどの虫だけではない。
   
ロンドンでは、ナントあんな大都会なのに Budger というアナグマがいる。
彼らは鋭いその爪で芝生をメリメリっとめくりあげて穴を掘って巣を作ろうとする。
    
英国では動物保護がかなりやかましく 駆除 とはならない。
黙ってどこかへ行ってくれないか、と祈るのみである。
   
他には リス も敵だ。
折角植えた球根も、彼らの冬のエサとして掘り返されて持ち去られてしまう。
リスは 頭があまり賢くない(=バカ) ので、冬の間の食料として自分で埋めた球根や、ドングリの場所を忘れてしまう。
それらが春になると芽吹く。
   
すると オッ、こんなところにこんなものを植えたっけなぁ と驚くこととなる。
    
他には ウサギ も敵だ。
英国で初めて野生のウサギを見たときは うわぁー、カワイイなぁ、ピーターラビットの世界だなぁ、メルヘンだなぁ と感激したものだが、それが自分で畑を持って野菜を育てるようになってから、その感情が憎しみへと変わった。
   
作る野菜を片っ端から食っちまうのである。
   
一度学校の畑でウサギを発見したときには、クラスの皆で手を繋いで列を作って、徐々にその列を狭めて ウサギ追込み作戦 を展開したが、彼らのすばしっこさはなかなかのもので捕獲には至らなかった。
   
そして彼らは、ピーターラビットそのまんまで、キイチゴの鋭い棘の守る家に住んでいるので、その棘に逃げ込まれると我々人間は手が出せない。
   
日本だと、カラスだろうか。
あるいは最近はイノシシとか、サルカモシカなどの被害も聞く。
   
世の中、生態系に感謝して自然にありたいものであるが、時として庭には意外な敵が存在するものである。
  
     

2009年12月20日日曜日

森のベビーリーフ



昨日の夜ごはんは自分で作った。

ちょっと奮発してステーキ丼のような花咲オリジナルどんぶり を作った。

スーパーの中を買物カゴをぶら下げながらブラブラ歩いていて 森のベビーリーフ を見つけてひらめいた。

これを特製ガーリックライスの上に敷き詰めて、上にステーキをのせてみよう、と。

結果としては大成功で、これを店で食べたら恐らく3500~4000円くらいするんじゃぁあるまいか、という自画自賛的な美味さでございました。

それはそれとして、ちょっと野菜を加えるだけで見た目に随分美味しそうに見えるし、サーロイン独特の脂っぽさも中和されてサッパリいただける。

そんなときに袋詰めになった野菜は便利だ。
賛否は分かれるところだし、そりゃ新鮮な朝摘み野菜を適宜使うのがヨロシイとは思うけど、適宜ってのが難しい。

1~2人前だと、どうしても多すぎてしまう。
あるいは野菜が一種類だけになってしまう。
何種類か、と思うと間違いなく余るか、無理無理お腹に収めることとなる。

昨日買った 森のベビーリーフ にはミズナビートの葉っぱが袋ひとつに程よく収まっていた。
 
      
見ると、種から育てたと思しき土壌がわりのスポンジにそれぞれの野菜がくっついていた。
種をまいてから恐らく2週間くらいなのだと思う。
    
これは恐らくハウスなどの屋内でパッ、パッと作られたものなのだろう。
以前、花咲ブログで何回か取り上げた植物工場でも作られるものだという気がする。
    
これでお値段 198円也
バラバラに買うよりは安上がりなのかなと思う。
   
パッケージを見ると 福島県いわき市人田町 というところでできたものらしい。
    
スポンジを見て、パッケージを見て、そして野菜そのものを見て、どんなところで、どうやってできて、どうやって東京のスーパーまで来たのかなぁ・・・ とちょっと想像すると結構楽しい。
  

   

2009年12月19日土曜日

夜の神社
   
   
世間はクリスマスムードに溢れているが、ここはあえて  の方面を推しておきたい。
    
とある神社に寄ったら、早くも新年の準備をしていた。
寄付をしてくれた人、団体などの名前をバーっと飾るやぐらみたいなアレである。
   
そうかぁ、今年も残り2週間を切ったのだなぁ。
   
最近は人と別れるときの挨拶として 良いお年を なんて言ったりするようになった。
   
今日は一旦家に帰ってから、夕飯のあとカメラ三脚を持って出掛けた。
    
実は前々から気になっていた風景があったのだ。
    
あまり人気(ひとけ)のない神社に今にも落葉しきってしまいそうなカエデが真っ赤に浮き上がっていたのを神社の前を通るたびに 絵になるなぁ と思っていたのだ。
それで、今日は寒風吹きすさぶ中、わざわざ出掛けたというわけだ。
   
どの辺が花咲ブログかといえば、今にも散ってしまいそうなカエデの葉っぱというあたりで、そのあたりに植物の無常を感じてもらえれば・・・ってところだろうか。
   
誰も居ない神社で寒さに耐えながら、露出、フィルム感度、シャッタースピードなどなどアレコレと試してできたのがコレである。
   
   
期待したほどではなかったが、寒空の下わざわざ出掛けたその意気込みに免じて。
  
   

2009年12月18日金曜日

リンゴ好き
     

    
世の中には色んなリンゴがある。
   
世の中には色んなリンゴ好きがいる。
   
とにかく色々ある、と。
    
昨日ご紹介したピンクレディーはオーストラリアのものだし、日本にも青森あたりでは栽培が盛んで、花咲ブログでも紹介した 奇跡のリンゴ といったエピソードもある。
   
我々日本人も結構なリンゴ好きではあるが、今ツラツラと思い出すに英国人は本当にリンゴ好きというかリンゴがとっても身近な果実のようであった。
   
腹が減ったといってはポケットに忍ばせたリンゴを皮ごとムシャムシャと食べる。
   
そう、特徴のひとつはポケットに忍ばせることのできるサイズなのである。
品種的には色々あるが代表的なのが COX(コックス)というものではなかったかと思う。
   
日本で一般的なリンゴは決してポケットに忍ばせることはできないと思うし、ちょっと小腹が減ったからというにはちょっと大きい感じがする。
   
他にもアップルクランブルという焼き菓子にして、上からドバドバとカスタードクリームをかけて食べる。 美味しいんだ、これが。
誰だ?英国料理は美味くないっていったのは?
美味しいだけが美味しいのではない、素朴な美味しさってのもあると思うゾ、実際。
    
僕がいた植物園では年に1回 Apple Day といって、リンゴにまつわる色んな催しをしていた。
色んな品種の即売会、アップルパイやリンゴで作ったお酒であるシードル(英国ではサイダーという)のような加工品の販売、リンゴ関連書籍の販売、利き酒ならぬ利きリンゴ、リンゴ品種当て、リンゴに関する相談・・・・などなど。
    
これと似たような催しは英国内ではあちこちでやっていて、今日の写真はウェールズに行ったときにたまたまやっていたリンゴのイベントでの一枚。
    
黄色・・・・ 本当にいろいろあるね。
    
今が旬のリンゴ。
ムシャムシャ食べながらそろそろ年賀状でも書こう。
   
   

2009年12月17日木曜日

ピンクレディー
    

   
♪ 私の名前は花咲ジジイでっす ああ、もちろんあだ名に決まってまっす♪
   
そんなフレーズが頭をかすめた、このパッケージを見たとき。
   
日本ピンクレディー協会
    
はて、ピンクレディーのファンクラブの大きな組織だろうか?
どうしてもミーちゃん、ケイちゃんのピンクレディー以外のイメージが沸かない。
    
でも、これは何かいえば ピンクレディーという名前のリンゴなのでありました。
    
なんだ~ でしょ。
    

    
箱の中には紙切れが入っていて
私の名前はピンクレディーです
ちょっぴり酸っぱいリンゴです
私のこと、皮ごと食べてくださいネ!
きっと美味しいですよ!
とあった。
      
日本ピンクレディー協会 を調べてみて分かった。
ピンクレディーはオーストラリアで ゴールデンデリシャス と レディウィリアムス という品種を掛け合わせて作り出した品種で、これを育てるためには日本ピンクレディー協会に入会して会員にならねばならない。
     
会員になって、栽培契約を結んで晴れてピンクレディーをつくることが許される。
幾らかは分からないが決してタダではなくて、いくらかの許諾料を支払うはずである。
     
このピンクレディーを作り出したオーストラリアの農家はいわゆる育成者権という独占排他権をもっていて、ライセンス料(=許諾料=ロイヤルティ)の支払いを条件に育てることを許している。
    
さらにピンクレディーという名前は商標登録されていて、他のリンゴに勝手にピンクレディーの名前をつけることはできない。
    
たかがピンクレディー、されどピンクレディー、これでも立派な権利ビジネスなのである。
   
実は花咲ジジイはこの辺の話題の専門家でもあるので、今後この辺の面白い話題をときどきお話しましょう。
  
   

2009年12月16日水曜日

カムカム
     
     
暮れということで飲み会などの機会も多いのではないだろうか?
   
昨日ちょっと飲みにいった居酒屋で変わった飲み物を発見した。
    
   
まず 健康美系サワー 女性におすすめ!! という惹句が踊る。
      
シークワサーはなんとなく分かる。最近の沖縄食ブームでわりとお馴染みだ。
    
しかし問題はその次。
    
カムカムサワー
世界一のビタミンCを含有のアマゾンのフルーツ
    
初めて聞いた、カムカム。
なんだろう?やはり植物の名前だろうか?
酸っぱいのだろうか???
    
そしてその次もかなり強烈だ。
    
薔薇サワー
バラのエキス入り コラーゲンたっぷり
    
バラにコラーゲンが含有されているとは知らなかったよ。 本当か?? 
最近は体臭がほのかなバラの香りがするようなサプリメントもあると聞くから、そんなものか?
   
好奇心と、「ブログに書いちゃおう」という下心から、カムカムかバラを飲んでみようと思った。
   
そして選んだのがカムカム。
     
出てきたのはちょっと濁った黄色い液体。
     
一口飲んでみる。
     
・・・・ ロッテのフルーツガムのような香りで甘い。
      
うわーっ、ビミョーだなぁ、これ。
    
決してお代わりをしようと思うこともなく、折角頼んだので飲み干した。
薔薇サワーを試す気にはなれなかった。
    
家に帰って調べてみたら、カムカムって本当にあった。
    
学名は Myrciaria dubia といって、本当にレモン果汁の50倍くらいのビタミンCが含まれているのだという。
   
そうかぁ、勉強にはなったけどカムカム・アゲインって気にはならんなぁ。
   
      

2009年12月15日火曜日

冬の花屋 活気付く
    


    
街にはクリスマスムードが漂っております。
   
ジングルベルなどのクリスマスソングのBGMがスーパーに行けば掛かっているし、表参道をはじめとしたイルミネーションもどことなくクリスマスチックだ。
    
この前見かけた人気ケーキ屋さんには 「クリスマスケーキ受付締め切りました」 なんて張り紙がしてあった。

     
本当に不景気なのだろうか?
   
まぁその辺の経済チックな話題は置いておいて。
    
町の花屋さんは活気付いている。
ポインセチア、シクラメンをはじめとして、コニファー類もクリスマスツリーになぞらえて売っている。
花屋さんとしては文字通り書き入れ時なのだろう。
    
安売り全盛の今、花屋さんだって大変だと思う。
そこを安く仕入れてきて頑張る。
    
そうなるとどこにしわ寄せが来るかといえば、花の生産農家だったりする。
何ヶ月も前から休みもなく、手塩に掛けて育てた花たちが市場のセリで 買い叩かれてしまう のは本当にやりきれないのだと想像する。
      
あれだけ手間と愛情を注いだのに 一鉢数百円で売られたりするのだからフクザツな気分であろう。
    
花を買うときは、それを作った人たちにまで思いを馳せてみて欲しい。
    
そんな せちらい世の中 ではあるが、この前、随分とノンビリした花屋さんを見かけた。
   

   
夜になって閉店しているのだが、商品のほとんどは外に出しっ放しの状態だった。
    

もう 持っていき放題 である。
     
まぁ、そんなことはしなかったけど、なんとも平和な国だなぁ日本って国は とフクザツな気持ちで花屋の前を通り過ぎた。

  

2009年12月14日月曜日

都市緑化探訪 1
     
    
さて、突然ですがこれはどこでしょう?
     
東京都内です。
   
   
・・・ 正解は 竹橋 です。
    
毎日新聞の横、住友商事竹橋ビルの前の広場です。
        
普段、自転車で何気なく通過していた場所で気にも留めたことがなかったけど、どういうわけかこの前 「?」 と足が止まった。
     
通りからは数段の緩い階段を上っていったところに開けているスペースである。
階段数段上る分、普段の目線よりも高いところにあるという点も気付きにくい要因かもしれない。
    
ここはかなり広いスペースで、30×40メートルくらいあるだろうか? いやもっとかな。
とにかくこの広いスペースにとても意匠をこらした庭、植栽が広がっているのである。
       
何か情報が無いものかと思ってネットをあれこれ見ていたら 施工前 と思しき写真があった。
    
以前の殺風景な雰囲気からすると今や天国である。
緑化する意味っていうのは間違いなくある。
    
      
天気が良ければここでOLたちがお弁当なんか広げることも出来るのだろう。
      
植栽も結構凝っているし、潅水設備や照明設備なんかも花壇に埋め込まれていたりして 勉強 になっちゃう、庭に興味のある方にはおススメの隠れスポットであると思う。
   
   

2009年12月13日日曜日

シンビジウム Cymbidium
     

   
シンビジウムをご存知か?
    
ランの仲間で、贈答によく使われる。
コチョウランあたりが予算が潤沢な場合で、少しお財布に優しい(といってもそこそこのお値段はするけど)のがこのシンビジウムの位置づけではなかろうか。
    
今日は花の写真ではなく、それについてたラベルに目が行ったのでラベルの写真になっている。
    
何と書いてあるか?
   
神秘自由夢
   
声に出して読んでみよう。
シンピ ジユウ ム
    
・・・つまり、シンビジュームというわけだろう。
   
凄すぎるネーミングである。
   
これを作った方はひょっとすると初日の出走行などを経験したことのある猛者なのかもしれない。
   
愛羅武勇 アイラブユー
とか
仏恥義理 ブッチギリ
とか聞こえてきそうである。
    
神秘自由夢、夜露死苦!
  

   

2009年12月12日土曜日

セイヨウヒイラギ Ilex aquifolium
    

    
12月06日の花咲ブログでヒイラギについて書いた。
その日、じゅんぺいさんから頂戴したコメントには 「クリスマスを彩る赤い実をつけるアレですか」 とあった。
   
ヒイラギってんだから、こんがらがっちゃうのも頷けるのだけど、ヒイラギセイヨウヒイラギは別のものなのである。
    
ヒイラギは Osmanthus heterophyllusモクセイ科
セイヨウヒイラギは Ilex aquifoliumモチノキ科
    
ということで違うのだ。
クリスマスで引張りダコなのは後者のセイヨウヒイラギなのです。
    
ヒイラギという意味では似ているが、学名を比べると違いは一目瞭然。
学名からすればヒイラギとセイヨウヒイラギは結びつかないけど、ヒイラギ、キンモクセイ、ギンモクセイ、ヒイラギモクセイあたりがシッカリと結びつく。
     
そういう目で見ればモクセイ科のやつらは、花の付き方や芳香を放つ点などが似ているなどの共通点も沢山見えてくる。
    
セイヨウ(西洋)と付くのは他にも
セイヨウアジサイセイヨウカナメモチセイヨウキヅタセイヨウキョウチクトウセイヨウバクチノキセイヨウハコヤナギセイヨウミザクラなどなど沢山ある。
それぞれセイヨウが付かないものがあるので、それらが同じ仲間なのか、別物なのかちょっと興味があるところである。
  
    

2009年12月11日金曜日

よそ行き顔のハボタン
     

   
・・・・今日も本当はヨコでお見せしたいところなのだが、どう頑張ってもタテにしかならない。
どーしてこうなっちゃうのか、本当に腹立たしいことこのうえない。
   
さて、寒さも本番といったところで、町の花屋さんでは ポインセチアシクラメン、そしてこのハボタンあたりが賑やかである。
   
これらはクリスマスやお正月の飾りに使われることもあって、今が丁度売り時なのだろう。
   
一言でポインセチアといっても、葉っぱの色が赤いもの、白いもの、大きいもの、小さいものなど種類が多い。
ちょっとすぐに手元の写真の山から見つけられないのだけど、以前青い葉っぱ のポインセチアを見てタマげたことがある。
   
しかしこれは青いスプレーを吹きかけたものであったと分かり興醒めだった。
   
ハボタン Brassica oleraceaアブラナ科の植物であり、見ての通りキャベツの親戚である。
放っておけばアブラナ科の特徴である4枚の花びらが十字型に咲く花を見ることができる。
   
種類的には青い(緑ってことね)葉っぱのものと、赤い(紫っぽいってことね)葉っぱのものとがある。
   
ところが花屋さんで見かけたこのハボタンはなにやらキラキラしていたのであった。
   
なんだ? と見てみると、やはり金色のスプレーをシュッと一吹きしただけのものだった。
こうやって一手間加えることで、商品の価値を上げて(下げて??)売ろうというものがときどきある。
   
問屋さんなんかにいくとこういうスプレーもちゃんと売っている。
   
例えるなら 「これからディスコに行くの」と言って真っ赤なルージュを引くお姉さま(申し訳ない、例えが古くて)のやうなものであろうか。
まさによそ行き顔のハボタンである。
  
   

2009年12月10日木曜日

コルクの話
      
   
暮れということで飲みに行く機会も多いのではないかと思う。
   
この前行ったイタリア風居酒屋のトイレにはコルクが無造作に積み上げられたデコレーションがしてあった。
   
オッと思って写真を撮った。
   
ちなみにトイレに行くのにカメラを持っていったわけではない。
オッと思ったので、わざわざカメラを取りに戻って出直したのである。
なんと熱心な。
   
コルクをまじまじとみたことがあるだろうか?
   
コルクって何から出来ているんだ?
ちゃんと知っている人はどの位いるだろうか。
   
ご存知の方には申し訳ないが、一応説明しておくと、コルクはコルクガシ Quercus suber という樫の木の仲間樹皮から出来ている。
   
この木の樹皮をムキムキッと剥いて、それを打ち抜いてコルク栓が出来るのである。
    
    
全世界のコルクの生産の50%以上がポルトガルで行われ、それ以外もイタリア、スペイン、ギリシアなど地中海地方で生産されている。
すなわちこのコルクガシは地中海の気候でないとちゃんと育たないということだろう。
    
写真は花咲ジジイが以前ポルトガルに行ったときに見かけたコルクガシ。
見事にムキムキされている。
    
樹齢20年経ったところで、最初のムキムキが行われて、あとはおよそ9年ごとにムキムキされ、樹齢250年くらいまで収穫が出来るのだという。
    
これを数式で表すと
(250-20)÷9=25.5
となり、コルクガシはその一生のうち、およそ25回もムキムキされることになる。
これをムキムキの定理という。 憶えておいて損はないっ。
    
コルクは木から剥がされた後、屋外に数ヶ月野積みにされ、日光や風雨にさらされ樹液や青味を失い、ポリフェノールが酸化して組織が安定するのだそうだコルクの科学)。
     
それがこの写真。
    
    
コルクの産地とワインの産地がシンクロしている点も興味深い。
    
それにしてもワインを買うと、コルクには大きく3種類あると思うのだけどどうだろう。
花咲ジジイは飲むのは好きだけど、ウンチク豊富なワイン通では決して無いので経験からモノをいっている点をご容赦いただきたい。
    
その3種類とは
①コルクが継ぎ目なくひとつであるもの
②コルクが継ぎ接ぎだらけの合成したもの
③色・形はコルクっぽいが、プラスチックのナンチャッテ・コルク
     
一概に言えないが、どうもワインの価格、ワインの味も順位を付けるとすれば①②③の順番になっている気がするのだけど気のせいか?
    
安くて美味しいワインを・・・ なんていって安いワインを買ってきてコルクを開けようとして③だったりすると 「やっぱりか・・・・。 安かったからなぁ」 なんて思ってしまうのだけど間違っているかなぁ。
     
最近はスクリューキャップのワインや、ペットボトルのワインなんてのもあるので、ワインの世界もかなり多様化してきている。
      
おっと、コルクの話から逸れてしまった。
    
暮れではありますが、飲みすぎにゴチューイを。
  
   

2009年12月9日水曜日

成城コルティ 秋の陣
    

    
冬ド真ん中の様相を呈してきた。
   
今日は所用があって成城学園前まで出掛けてきた。
   
10月4日の花咲ブログで駅ビルにある屋上庭園をご紹介した。
   
雑木林の丘というテーマの場所は、こんもりと木が茂っていた。
やや茂り過ぎで、光が射さず、こういう限られた場所に何を植えるか木の選定が大切だね なんて話を書いた気がする。
    
それからおよそ2ヶ月経って、今日のぞいてみたらその変貌ぶりに ギョッとなった。
   
もう、なんちゅうか丸坊主なのである。
    
こりゃハゲしくやったものである。
   
確かに日の光を入れて、風を通すために剪定は必要なのだけど、これはいかがなものか?
    

   
ブツッ、ブツッ と音が聞こえてきそうなくらい ブツブツに切られている。
    
樹高を低くして、全体のサイズを小さくしようという意図は伺えるが、あまりに性急なやりかたではなかろうか?
もう太い枝の途中でブッツリと切られたのがアリアリで、見ていてなんとも痛々しい。
   
想像するにこの屋上庭園には数年間にわたって手入れをしていなかったのではないかと思われる。
   
普通は少しづつ樹形を気にしながら枝を選んで剪定するののだが、これでは 「ご希望通りに小さくしたでしょ」 ってだけで、何ら哲学が見えてこない。
   
せっかくお金を掛けてできたオシャレ・スポットなんだからもうちょっと考えて管理をすれば良いのにと老婆心ながら思った。
    
前回は植栽の選定の難しさを感じたが、今回は剪定の難しさを感じてしまったゾ。