2019年2月27日水曜日

空を見る 枝を見る



外出し、信号待ちの合間に空を見上げる。

おっ、ここも春が近いな。

枝の先端にプチッと丸くなにか付いているでしょ。

これはハナミズキの花芽。

近寄って見てみると、武道館のタマネギ(ギボシ)に似ている。

彼らもサクラに負けじと春への準備を進めている。

春遠からじ。

2019年2月25日月曜日

プランターの良さ

ここは午前中の日当たりが抜群に良い

暖かい!

雪に備え屋内に避難

ビオラを植えて置いてある場所は冬の間ほとんど日が当たらない。

ビオラは冬の花で寒さには強いと思うが、適度に日が当たらないと花付きが悪くなったり、全体的に生育不良となってしまう。

そこでご近所の駐車場のオーナーにお願いして、午前中だけ日向ぼっこさせてもらうことにした。

週に1~3日、午前中の数時間だけ。

これだけでも随分違う。

鉢をひとつづつエッサエッサと駐車場まで運ぶけど、これもちょっと楽しい手間のひとつ。

「日当たりを楽しんでおいで」
「花をたくさん咲かせておくれよ」

そんな声をそっと掛ける。

ビオラからも
「ああー暖かい、有難うねぇ~」
という声も聞こえてきそうな気がする。

かたや雪が降るかも、という日には屋内の階段の踊り場に避難。

これで雪の心配は不要となる。

こうやって必要に応じて移動できることが鉢(プランター)の良いところだと思う。



2019年2月22日金曜日

園芸の愉しみ vs ローメンテナンス


最近良く耳にする言葉「low maintenance」

園芸離れの一因に、植物の世話に手間が掛かることが嫌われているのではないか?であるなら手間の掛からない植物を広めよう・・・

水遣りがほとんど要らない、植えたあとはほとんど何もしなくて良い。ホント??

なんか違和感がある。

愛煙家の間にもローニコチン、ロータールを競うタバコがあるけど、だったら吸わなきゃいいのにと思う。

植物もそんなにローメンテナンスが良けりゃ造花で良いのでは?と思っちゃう。

僕が思うに、そもそも園芸の愉しさは手間を掛ける愉しさでしょ。

日々、植物と向かい合ってそこから発信されるサインを読み取って水やりしたり、肥料をやったり。

不調をいち早く察知して害虫被害を最低限に抑えたり。花がら摘み、切り戻しなどで花を長く楽しんだり。

株が大きくなったら株分けしたり。

もちろん失敗もあるけど、そうやって腕を上げていくものなはず。

そういう植物との対話=手間を愉しむのが園芸の本質のはずなのに、手間が掛からない植物がウケるというのはなんとも皮肉。

作る側、売る側もそういう発想を変えて、どうやったら皆に園芸技術を理解して身につけてもらうか、買い手(顧客)を導く方法を考えたほうが長い目で見ると良いと思うんだけど。

もちろん都会暮らしの働き盛りの人たちには、そういう時間もないし手間も掛けられない、でも植物は育ててみたいというニーズがあることは理解できる。

理解したうえで、皆がローメンテナンスな方向に突っ走るのはいかがなものかなと思うんだよねぇ。

2019年2月19日火曜日

別の意味での我慢



クリスマスローズ展、っていう展覧会なわけで、もちろんどのクリスマスローズも晴れの舞台で輝いていた。

一方、自分が世話をしている花壇では・・・

昨年9月頃だったか、出回り始めたばかりのクリスマスローズを二株手に入れて植えてみた。

現在、ご覧のように花芽がついてツボミが膨らんできた。

ただし、ツボミはひとつだけ。

ただし、ツボミがついているのは二株のうちの一株だけ。

なんか不完全燃焼なんであります。

そんなところにもってきて、クリスマスローズ展で満開の株を見るとやはり考えさせれてしまうよなぁ。

でも焦らない。

ここはひとつ長い目で暖かく見守っていきたい。

大きな株は高いけど、それは小さな株だって育てば大きくなる。

さらにこぼれ種で結構増えたりもするので、あまり欲張って植えてしまうと後で増えすぎて困ることになると踏んだのだ。

ここは我慢。


2019年2月18日月曜日

我慢

なんかこの淡い黄色が良いなぁ

店員さんがサンプルで持っていたのはもっとたくさん花が咲いていた

というわけで大盛況のクリスマスローズ展。

買い物目的で来ている人も多かったようで、宅急便コーナーなんかも大忙しだった。

現在世話をしている花壇に植えたいなぁと、ちょっと食指が動いたのは名前は不明だけど黄色いクリスマスローズとプチドールダブルというもの。

前者はこんな黄色がこの時期に花壇に混じれば映えるだろうなぁということで、そして校舎は小ぶりの花が沢山咲いているのを見て良いなぁと思った。

ただねぇ、この前ご近所の園芸店で買って植えたばかりだしねぇ。

そしてお値段もなかなかのものだったので、結局財布は開かずに帰ってきた。

こういうときに、ここぞとばかり買いまくって後で後悔って人も多いだろうなぁ。

テンション上がっちゃうものねぇ。

2019年2月17日日曜日

クリスマスローズの世界展


原種についての説明。勉強になる。

すごい人。人ごみの中ではマスクが有効だね。

皆さん熱心!

池袋サンシャインシティで開催されている
クリスマスローズの世界展
に出掛けてみた。

数年前に一度行ったことがあったが、今回驚いたのはその盛況振り。

以前はここまでの熱気はなかったのではないかと思う。

初日、午前中だというのに(いや、初日、午前中だからなのか)押すな押すなの人だかりなんであります。

入り口付近の原種に関する説明を読んだところまでは良かったが、その後は人の波に流され、翻弄され、出口まで。

これではいかん、と再入場して再び入り口から第2ランドをしようかと思ったら、再入場は出口から遡るしかないというので、再入場ではなくそのまま踵を返して人の流れを逆行した。

展示も人気があるが、販売がとくにすごい人だかりだった。

なるほど、ここにクリスマスローズを買いにくるわけだな。

それと熱心に写真をとる人たち。

スマホあり、デジカメあり、一眼あり、皆熱心なんであります。

SNSなんか見ていると、同時期に東京ドームで開催されてるラン展も大盛況の様子。

ラン展も数年前はそれほどでもなかったけどなぁ。

思うに、5月の国際バラとガーデニングショウがなくなってしまったので、園芸ファンのイベントの「はけ口」としてこういうイベントにより人が集まるようになったのではないか?

クリスマスローズの世界展は今日(2月17日)まで。
今日16時からは展示花の一部を出品するオークションもあるそう。
気になる人は急げ!

(つづく)

2019年2月14日木曜日

モミジバフウ



寒くて乾燥した日が続いているけど、空気は澄んでピリッとしていて嫌いじゃない。

空を見上げれば透き通ったブルー。

木の枝からなにかポンポンがぶら下がっている。

見た目、ススカケノキ(プラタナス)と似ているがちょっと違う。

あっ、スズカケノキは鈴のような実が木の枝にひっかかっているように見えるからついた名前だそうで言いえて妙である。

地面を見れば実が落ちていた。

これはモミジバフウ Liquidambar styraciflua 

実をよく見ると穴がたくさんあいているのが分かるだろうか?

その穴からタネがこぼれて飛んでいく仕組み。

なので落ちてきたこのイガイガの実は概ねからっぽということになる。

拾って振ってみるといい。

中から数個タネがでてくるかも。

2019年2月12日火曜日

選手交代のお知らせ


飯田橋駅前、早稲田通りに面した植え込みにプリムラ・ジュリアンが新たに植えれたという話を書いたのは11月5のことだった。

それからわずか2ヶ月後。

つい先日通りかかったら、なんとすべてビオラに入れ替っていた。

植え替えるタイミングとしては随分早い。

通常、花壇は春~夏、秋~冬で入れ替えるものかと思うが、プリムラ・ジュリアンもビオラも冬の花。

察するにプリムラ・ジュリアンがうまくいかずに入れ替えたものと思われる。

プリムラ・ジュリアンは株がどんどん大きくなるという植物でもないので、当初植えたときのサイズをたいてい維持する。

言い換えれば見栄えは、時の経過があってもさして変わらない。

いや、逆に見栄えは下がっていく一方。

なぜなら水遣りをしないことによる苗の萎縮、そして心無い人が踏みつけることによるダメージ。

見栄えは悪くなることはあっても良くなる要素がない。

たまたま見かけたのは、ヨロヨロの老人が花壇を跨いで道を横断しようとしていたが、気持ちは「跨いでいる」のだけど、実際は遠慮なく花壇のド真ん中を踏みつけていった。

注意するのも憚れるような老人だったので、あーあ、と思って見ていた。

まぁこんなところに花壇を作ること自体間違っているのかもね。

花を踏んでは可愛そうといって、道路の横断を控える効果を狙ってのことかもしれないけど、そういう場面に遭遇すると決して良い気分はしない。

ということで思わぬ早いタイミングでの選手交代。

果たしてビオラ選手はどこまで頑張れるだろうか?

2019年2月10日日曜日

雪化粧



東京でもまたまた雪の予報だった。

備えあれば憂いなし、降ってからでは遅いので早めにまたサルビアを束ねてフェンス側に引っ張っておいた。

この前は空振りだったけど、今回はちょっとだけ雪が降った。

やや拍子抜けだけど降らないに越したことはない。

葉っぱはうっすらと雪化粧。

この程度でよかったなぁ。

見れば分かるようにまだツボミが沢山あるので、まだこれから一花咲かせて欲しいのだ。

頑張れ。

2019年2月8日金曜日

雪よ降るな 降らないでくれい

これはイメージ写真。数年前の名古屋東山植物園。

北海道をはじめ、地域によっては大寒波が押し寄せている。

東京も明日土曜日は雪かも、なんて言っている。

本当か?

できることなら降らないでほしい。

それはこの前も書いたけど、密かに育てているサルビアを案じてのこと。

この前は幸いに降られることなくダメージはなかった。

もちろん今日も紐でサルビアの枝をまとめて、後ろのフェンスに引っ張っておいた。

仮に降られてもダメージが少ないように。

雪は植物にとって害か?といえば、その温度による生理的障害はそれほど問題ではない。

雪って案外暖かいもの。

それよりも雪の重さ(重量)による物理的障害のほうが問題なのだ。

枝が折れたり。

サルビア程度ならまだ良いが、大木の枝が折れたり、大木そのものが倒れたりすると惨事となりかねない。

色んな意味で明日の雪予報、空振りに終わってほしい。

2019年2月6日水曜日

たくましき商魂



これを採って売る。シンプル。

これもいささか古い話題で恐縮だけど。

世田谷ボロ市をご存知か?

毎年12月と1月に2回開催される安土桃山時代の楽市にそのルーツがさかのぼるという伝統の市。

もともと世田谷区民だったこともあって、これまでに何回か繰り出したことがある。

とにかくスゴイ人の数に圧倒されること、そして寒いこと、この二つが印象にある。

700を超える露天がでるので、食い歩きといきたいところだが、場所によっては満員電車のようなカンジでそれもままならない。

なんてったって三軒茶屋から世田谷線で次々と人が送り込まれてくるんだから。

露天の中には植木屋道具を扱う、たとえば鋏屋さんなんかもあって楽しい。

そんななかで見つけたぞ、すごいのを。

風呂敷と新聞を広げた行商風のおばさんが売っていたのは・・・・

なんとカラスウリの実ではないか。

幾つかつるで繋がっているが、ひとかたまり300円という値札がついている。

やったなー、これ。

カラスウリの実なんて散歩していればちょくちょく見かけるでしょ。

これを採取して売っちゃうってんだから、なかなか逞しい。

ぼくもドングリやら、松ぼっくりやら、木の実やら、葉っぱやら集めてきて売っちゃおうかな。

結構な品揃えが提供できると思うんだけど。

2019年2月4日月曜日

蠟梅(ロウバイ)


まだ2月。

寒いんだけど、春の気配を感じる。

例えば最近日が伸びたと感じませんか?

東京の日入りは17:12だし、日出だって6:38。

冬至も過ぎて明らかに春に近づいている。

となると、サクラはいつかという話題になりがちだけど、サクラの前に色んな花が咲くよ。

マンサク、フクジュソウ、スイセン、ジンチョウゲ、ミツマタなどなど。

その多くが黄色い花というのも興味深いけど。

ロウバイの甘い香りに包まれたいという方は、各地にあるロウバイの名所に行くといい。

たとえば西武線で見かけたのが

「長瀞宝登山 蠟梅ハイキング」

下手するとハイキングしか読めないよね。

長瀞=ながとろ、宝登山=ほどさん、蠟梅=ロウバイ

日本語も難しい。

しかしロウバイくらいはカタカナのほうが親しみやすくて広告という点ではよかったのではないか?

(注意して見てみると蠟梅は「にくづき」であって虫へんではないね。パソコンでは変換できないのでそのままにした。このあたりの難しさが植物を敬遠する人を増やしているのではないか?薔薇だって読めても書けないぞ。)