2012年10月31日水曜日

東京探訪


「10月31日15:30に小石川後楽園の入口で会おう」

そんなメールのやり取りをしたのはまだ暑い8月頃だったろうか。

彼は、僕がキューガーデンにいたときの先生。
科目は「climate control」といって、温室環境に関する授業だった。

学会があるとかで、来日したようだった。

今日は昼過ぎまで仕事があったので、それをこなして地下鉄に乗って後楽園に向かった。

土地勘もないであろうイギリス人と小石川後楽園の入口なんかで会えるんだろうか?
そんな疑問がずっと頭の中を渦巻いていた。

でも15:30をちょっと過ぎたころ、園内から彼がヒョッコリと現れた。

おお、あのときのまんまだ。

彼に教えを乞うたのはかれこれ7年くらい前になる。

でもこうやって日本で再会できるというのはなんとも不思議な感じだ。

しばし園内をそぞろ歩く。

紅葉がちょっとだけ始まっていた。


あまり人気もなく静かな園内だった。

「東京らしい風景がみたい」
なんて言うので、新宿に向かった。

外国から人がくると必ず連れて行くのが都庁の展望台だ。


ここからの展望は本当にすごい。

東京の大都市ぶりを大いに実感できる。

さらに喧騒にもまれたほうが東京を実感できるだろうということで、アルタ前から歌舞伎町に向かう。


途中で、タバコの煙、音、光が溢れるパチンコ屋さんなんかも1分程度見学する。

タバコの煙が凄いのと、音がうるさくて1分が限界だ。
彼も苦笑いしつつ、「興味深い!」と頷いていた。

仕上げはお好み焼屋さんで、ビールを飲みながら昔話に花が咲いた。

花が咲いた花咲ブログということで、おあとがよろしいようで・・・・

2012年10月30日火曜日

赤い秋


紅葉の季節もすぐそこまでやってきている。

赤城山では、サクラに例えるなら1分咲き程度といった紅葉だった。

赤くなっていたのは一部のカエデやミズキのたぐい。

上の写真はツタね。
ツタはブドウの仲間であり、紅葉が見事であることはあまり知られていないかもしれない。

紅葉と黄葉の違いなんかも今度ゆっくり書こう。

っていうか毎年この時期は似たようなことを書いているけど。

昨日は紫や青の花などについて書いたが、やはり秋に実るのは赤いものが多いと思う。

赤城自然園でも幾つか見つけたなぁ。


まずはヤブコウジ Ardisia japonica
別名、十両。

これとは別に赤い実をつけるセンリョウ(千両)、マンリョウ(万両)があることは良く知られている。

こうやって山の中で見るとなかなかシブい植物である。


続いてはユキザサ Smilacina japonica 
透明感のある、赤い実が印象的だ。

ササ(笹)という名がついているが、笹(イネ科)とは無関係で、ユリ科の植物だ。


そして出ました、真打。
ガマズミ Viburnum dilatatum

何で真打ちかっていうと、都会でも結構色んなところに植えられていて、最近よく見かけるからだ。

ただし、ウチの近所で見かけたガマズミはゾウムシか何かに食害されてしまって葉っぱがほとんど無くなってしまっていたけど。

学名Viburnum がそのまんまの呼び方「ビバーナム」として花材なんかで最近花屋さんでも見かけるようになった。

ビバーナムでも悪くはないんだけど、英語的には「バイバーナム」と言わないと通じない可能性があるのでご注意を。


この変わったのは、シャクヤク Paeonia

もともとあった実が裂けて赤いタネがむき出しになったものだと思われる。



最後はマムシグサ Arisaema serratum 

オレンジ色のトウモロコシみだいだ。

しかも先端から色づいていっているのが分かる。

数年前、小石川植物園で咲いて大騒ぎになったショクダイオオコンニャクと同じサトイモ科なので、ショクダイオオコンニャクの実とサイズこそ違えども酷似している。

これらは薄暗い森の中でも、赤い実が浮き上がるように目立つのでスグに見つけることができる。

この「目立つ」ということが大切で、今日ご紹介した赤い実たちの多くは、目立つことで鳥たちに自分の場所を知らせて、さらに美味しそうと思ってもらうことで食べてもらう。

鳥たちに果肉部分は食べられるけど、肝心のタネの部分は鳥たちの胃袋でも消化されない。

鳥たちが飛んでいったさきで、フンをするとその中に消化されなかったタネが混じっていて、そこで新たなテリトリーを築くことになる。

このようにして植物たちが自分たちのテリトリーを広げるための知恵のひとつが赤い実ということになる。

うまく出来ているんだよねぇ、自然ってやつは。


2012年10月29日月曜日

青い秋


実りの秋ってことで、昨日の赤城自然園での植物観察も「実」に目がいった。

でも、花だってまだまだ頑張っていたゾ。

上の写真はヤマラッキョウ Allium thunburgii
ラッキョウもニラのようなニンニク臭がするが、ラッキョウもニラもニンニクも学名的にはAlliumゆえ、似ていて当然なのである。

紫色の小さな花が花火を散らせたかのように咲いているのがカワイイ。


次は形が変わっている。

特徴があるのですぐに分かると思うが、これはヤマトリカブト Aconitum japonicum

まさにカブトのような形をしている。

猛毒をもった植物として知られるが、なんといっても「トリカブト保険金殺人事件」を想起するのは僕だけだろうか。

花も、茎も、葉も、根も、そして花粉ですら猛毒を持つというカワイイ姿に見合わぬ恐ろしい花である。


そして最後はハバヤマボクチ Synurus excelsus というちょっと珍しいキク科の花。

色が地味なので、もう枯れてしまっているのかなと思うかもしれないけど、これでまだまだ咲いたばかりの感じだろうか。

同じキク科のアザミと似ている。

しかし草丈が1メートルを超えるほどの大型で、辺りにそんな背丈の高い草が無い場合はとても良く目立つ。

・・・と、ここまで3枚の写真を見て何か気づいただろうか。

そう、赤、白、黄色といった花はなくて、青系統の花ばかりなのだ。

春先には黄色い花が多いのは定説であるが、秋には青、若しくは紫系の花が多いのかな、なんて思う。



2012年10月28日日曜日

霧の赤城山


今日は群馬県赤城山の赤城自然園にて植物観察をしてきた。

予報は下り坂。

行きの関越道からして雨が降ってきた。

しかし、赤城自然園についてみると、雨は小雨程度でまったく問題がないレベルだった。

大人、子供、下は6歳から上はナント83歳まで一緒になって楽しく2時間少々山を歩いた。

紅葉はまだ始まったばかりだったけど、山らしい秋の雰囲気に満ち満ちていた。

様々な植物の実やタネを拾ったり、色づいた落葉なんかを拾いながら赤城の秋を満喫した。

お弁当も、この地方の名産であるという「鳥弁当」。
これがなんとも美味!

皆で一緒に過ごす自然観察のあとは自由行動の時間。

それぞれ森の奥にまで足を延ばす。


途中から霧が立ち込めてきて、なんともいえないステキな山の雰囲気に包まれた。

なんという平和。
なんという幸せ。
なんという贅沢。

物音だってあんまりしないくらいの静寂。

普段の生活がいかに音や光の洪水にさらされているのか、なんてことも改めて考えてしまった。


森の奥には池もあって、池の表面はまるで鏡のようだ。

シーーーーーン。

本当に静かで、自分のお腹が鳥弁当を消化している音が聞こえるくらいだった。


今年の赤城での自然観察は一応今日でオシマイ。

また来年に新シーズンを迎えるので、よろしければ是非ご参加を。

これとは別の代々木公園での花咲自然観察「自分だけの植物図鑑を作ろう!」は今度の週末、11月3日(土)ですので、もしご興味のある方は是非ご参加ください。

お申し込みは event@hanasaka-engei.com まで。




2012年10月27日土曜日

天然記念物イチョウ


ケヤキ並木の話をして、昨日は雑司ヶ谷のケヤキ並木のことを書いた。

東京都指定の天然記念物である、と。

雑司ヶ谷まで来たらば、無視できないもう一つの巨木、同じく東京都指定の天然記念物がある。

それは鬼子母神境内にあるイチョウの木。

樹高30メートル、幹周8メートル、樹齢は600年を超えるという堂々たるイチョウである。

これは麻布の善福寺の「さかさイチョウ」に次いで都内では2番目の大きさらしい。

樹高30メートルって、だいたいビル10階くらいに相当するのだろうか。

こういうのが本当のスカイツリーなんだろうな。

このド迫力は一見の価値がある。

かくも巨木・古木というのは個性に溢れ、何かを語りかけてくるものなのだなぁ。

実は来月、こういった巨木を見て回るプロジェクトを予定している。
詳細はまたもう少ししてからお知らせしたいと思うが、このブログでとても臨場感のある話が書けるのではないかと思っている。

乞う御期待! であります。



2012年10月26日金曜日

鬼子母神ケヤキ並木


昨日は表参道のケヤキ並木について書いた。

ついでにケヤキの学名は Zelkova であると。

世の中にはケヤキ並木というものは星の数ほどありそうである。

そこでフト思い出したのが、鬼子母神のケヤキ並木。


表参道のケヤキ並木は都会的なファッショナブルさを感じさせるが、この鬼子母神のケヤキ並木は「わび」というか、「さび」というか、趣にあふれていると思うんである。

まず、並木道そのものが短い。
全長150メートルくらいだろうか。

その両脇に植えられているケヤキのうち、4本が巨木なのだ。

もともとは全てのケヤキが大きかったようだが、火災や、都会の事情などによって植え替えられて、今は4本だけが残っている。
うち、特に2本が大きい。

幹周りが何メートルあるだろうか。
とにかく圧倒的なデカさなのである。

古木、巨木の持つ不思議なオーラをガンガン放っている気がする。

幹周は大きいが、樹高はそれほどでもない。

これは樹木の上部が何らかの理由で失われてしまっているからだ。


現在このケヤキ並木は東京都指定の天然記念物に指定されているようだ。

周囲には小さな商店が並び、落ち着いた雰囲気がある。

表参道のケヤキ並木よりは、こちらのケヤキ並木に一票を投じたくなるなぁ。



2012年10月25日木曜日

表参道ケヤキ並木



表参道。

いつ行っても賑やかな街だ。

ここの見どころのひとつはケヤキ並木。

表参道という「参道」ゆえ、青山通りから明治神宮まで長い一本道。
その両側にケヤキが植えられている。


枝が建物に触れないように、と剪定されているのだろう。

枝は道路側へとどんどん伸びて、道路の両側にあるケヤキの枝同士が通りの真ん中でくっつきそうだ。

もしくっついたらば、ケヤキのトンネルのようになって楽しいかも。

紅葉はまだだけど、なんとなく緑色の葉が薄れてきた気がする。

そして近いうちにケヤキに電飾が施されて、クリスマスに向けてドッと人が繰り出すようになれば、気分はもう立派な師走である。

もうそんな時期なのね・・・。

まぁ、とにかくケヤキあっての表参道というわけだ。

そこでこんな看板を見かけた。


表参道ヒルズの壁に
「ZELKOVA TERRACE」
とある。

Zelkova とはケヤキの学名(属名)であり、
ケヤキは Zelkova serrata という。

serrata とは「ギザギザの」という意味があり、ケヤキの葉の鋸歯がギザギザ状であることに由来する。

それはそれとして、Zelkova なんて文字がビルの名称になっているところが何となく嬉しかった。

「ねぇねぇ今日の待ち合わせどうする?」
「そうねぇ、ゼルコバ・テラスの前で7:00でどう?」

なーんて会話が聞こえると良いんじゃぁないかなぁ、と思った次第。



2012年10月24日水曜日

植物観察+アルファ


今日も気持ちの良い一日だった。

空は高く、空気は澄んでいる。
風がチト強かったけど、爽やかでどこかへ出掛けたくなる。

どこかへ遠出することも叶わないので、最近のマイブームは「縄跳び」。

笑われるかもしれないが、大真面目に縄跳びなんである。

まとまった運動時間を確保するのも最近はちょっと難しかったりするので、手軽にできるかなと思って。

まずデパートのスポーツ売り場で然るべき跳び縄を購入。

微妙な長さ調節もできたりして、グリップもしっくりくるスグれものなんである。

これで跳ぶ。

縄跳びなんて小学生の時以来だろうか。

ちょっと懐かしいカンジ。
昔を思い出しつつ、跳ぶ。

しかしイメージしたように身体が動かないのか、すぐにつかえてしまう。


悔しくて、何度も何度もやっているうちに段々パシパシッと跳べるようになってきた。

100回くらいはつかえずにノンストップで跳べるようになってきた。

縄跳びを跳ぶとふくらはぎに効いているのだろう、ふくらはぎがパンパンに張った感じで痛くなってくる。

運動をしているぞぅ、といった気持ちがこみ上げてきてなかなかヨロシイ。

身体もすぐにポカポカと温かくなる。

実は縄跳びを始めたのは半年以上も前のこと。
毎日やっているわけではなく、思い出したようにときどき跳ぶ。

昼にとんかつ、夜に焼肉とビールなんて日の翌日は贖罪の気持ちを込めて跳ぶ。

夏なんかはすぐに汗だくになる。

途中で二重跳びなんかも交えたりして、縄跳びの腕もかなり上がってきたように思う。

遠出しなくても手軽な運動といった気がして良いと思う。
交通事故にもあうリスクもないし。

しかし、一番の問題はどこで跳ぶか、ということ。

案外縄跳びを跳ぶ場所って難しいものだ。

往来では通行の邪魔になるし、空地なんてそうそうないし。
その辺で跳んでいると変なオッサンとしか映らない。

一番良いのは公園だ。
公園の隅の目立たないところでパシパシッと跳ぶ。

公園へ向かう途中に空地があったりして、ここで跳べたら良いかも、とは思うけど、雑草が生い茂った空地ではそれも叶わないし、仮にも他人様の敷地ゆえ、勝手に入って縄跳びなんかしていたら通報されかねない。

そんな空地には自分の背丈よりも高いセイタカアワダチソウ Solidago altissima が黄色い花を咲かせていた。

毎年この時期に空地一面に咲く花である。

空地一面・・・・
これはどうやらアレロパシーといって、根のあたりから他の植物の生育を妨げる物質が出るため、他の植物が駆逐されてしまうことによるらしい。

見えないところで、すごいことしてるのね、セイタカアワダチソウ。

縄跳び+植物観察、なかなかオツな組合せでしょ。


2012年10月23日火曜日

壁面緑化ニュース


街を歩けば、色んな場所で壁面緑化をみることができるようになった。

最近オープンした主だった商業施設であれば、ほぼもれなく壁面緑化が施されている。

壁面を緑化することで、ヒートアイランド現象を抑えようという意図があるだろうし、平面では緑化スペースが足りない場合も壁面緑化をする意味がある。


色んな意味で、今は壁面緑化大ブームといっても過言ではあるまい。

それを裏付ける興味深い新聞記事があった。

「壁面緑化の面積最大」という見出し。

日本経済新聞によると、
「壁面緑化の新たな施工面積が、2011年の1年間で少なくともサッカー場12面以上に相当する8.9ヘクタールとなったことが国土交通省の調べで分かった。調査を始めた2000年以降で最大で、全国累計では48.4ヘクタールとなった。環境への配慮に加え、商業施設では景観や集客の面からも導入が進んでいるとしている。」

「つる性植物をはわせる方式が61.6%と主流。つるや草などをまぜる方式が15.0%で、草中心が11.5%だった。近年は土壌パネルを使って、コケや花などを植える方式も増えているという。」

「都道府県別では東京が2.8ヘクタールと最大で、ついで愛知の1.3ヘクタール、兵庫の1.2ヘクタールなどと都市部が中心になっている。」

どうです、なかなか興味深いでしょ。

サッカー場12面ぶんの壁面が緑化ってスゴイんじゃない?

このブログでも壁面緑化はときどき取り上げているけど、かなりホットな話題といえそうだ。


2012年10月22日月曜日

憂慮すべき秋


群馬県赤城山に行ってきた。

こんどの日曜日に行う自然観察の下見のためである。

ドングリをはじめ、色んな植物の実を拾ったり、紅葉なんかも楽しめたりして・・・・

なーんて期待に胸を膨らませて出掛けた。

でも現実はかなり厳しい状況だったと御報告せざるを得ない。

総じて実が不作だったのだ。

ブナ、コナラ、クヌギなどドングリのなる木の下で目を凝らして探してみても、ドングリらしいドングリが見当たらないのだ。

あった! と思って拾ってみても、やや小ぶりだし、色つやも本来のドングリらしからぬ感じだ。


地面に落ちているのは、ドングリになりそこないのような未熟なものばかり。

カエデの実はどうだろう?

あった、あった、と思って拾い上げてみると妙に薄っぺらいのだ。

本来ならタネが入って膨らんでいるはずの部分がぺったんこなんである。


たまたまこれだけが薄っぺらいのかなと思って、幾つか見てみたけど、どれもこれも薄っぺらくてタネが入っている気配がない。

しばらく歩くとクリが落ちていた。

しかし落ちているクリは、どれもこれも薄っぺらくて、ぺったんこのものばかりだった。


ちゃんと成長した美味しそうなクリは来園者が拾っていったとしても、幾つかは太ったクリも見つかるはずである。

でも、しばし探してみた限りでは、どれも例外なく貧弱で薄っぺらいクリばかりだった。

最近、クマが人里に降りてくるようになった。

それはクマの食料となるドングリなどの木の実が不作だからだ、とは聞くものの、この前出掛けた代々木公園では丸々と太ったマテバシイのドングリが地面を覆わんばかりに落ちていたのでピンとこなかった。

でも今日、赤城山の様子を見てその深刻さがよーく分かった。

これではクマやリスも飢えてしまうはずだよ。

なんでこんなことになってしまったんだろうか?

異常気象?

何回かやってきた台風で実が成熟する前に吹き飛ばされてしまったなんてことも考えられる。

この深刻な現状を目の当たりにして、飢えるクマたちに救いの手を差し伸べるべく
「NPO法人クマにドングリを届ける会」を立ち上げて、都会の公園で子供たちとドングリ拾いをして、山のクマたちに届けるのはどうなんだろうか、なんて真面目に考えてしまったよ。






2012年10月21日日曜日

良い季節


素晴らしい晴天に恵まれた1日だった。

どこかに出掛けたい気持ちをどうにか抑え込んで家でシコシコと仕事に明け暮れた。

ラグビーシーズンも開幕し、こんな天気の日には秩父宮に行けば気持ちが良かったろうに。

水戸では筑波大と明治大の試合があったのだが、水戸に行ける余裕もなく。
ぴーさんは行ったのかなぁ。行っただろうなぁ。

ここ数年、筑波大が快進撃を続けていて大学ラグビー勢力図もかなり変わった。
言い換えれば、面白くなってきた。

早稲田が巨人軍のごとく高校の有力選手を集め、さらにアディダスと契約して・・・とそこらの大学ラグビーチームとは明らかにブランドの違いを醸しているが、この早稲田に筑波が土をつけたりするのを見ると思わず小さくガッツポーズをとってしまう。

今日の筑波は明治に惜敗したようで、残念だった。

筑波の関係者か、オマエは?!
そうではない、といえなくも、ないわけでは、ない。

まぁ、スポーツの秋。
観るもよし、やるもよし。
良い季節になったものだ。

良い季節といえば、植物にとっても良い季節になった。

真夏のころは、暑すぎて花をつける植物があまりなかった。

園芸店に行っても、たいしたチョイスはできない。

それが、一昨日にとある園芸店に行ってみたらば、百花繚乱とは言わないまでも様々な秋の花がところ狭しと並べられていた。

植栽の入れ替えなんかも考えていたので、なるほど、ふふーん、むむむっ、とかなり参考になった。

中にはガーデンシクラメンやパンジー、ビオラなど冬っぽいものも相当数見受けられた。

見るもよし、植えるもよし。
良い季節になったものだ。




2012年10月20日土曜日

巨木の魅力


自転車をこいでいたらば、細道を入った先に何やら大木の影をみつけた。

気になって、Uターンしてその細道を入ってみた。

それは小さな神社だったのだけど、その小さな敷地に大木が何本か植えられていて、それらすべてが威風堂々、荘厳な雰囲気で威厳を放っていた。

イチョウ、ケヤキ、ムクノキ、シイなど。

その全てがデカい。

僕は樹木がとても好きだし、巨木と聞くと血が騒ぐタチなので、かなりコーフンした。


まずこれはケヤキ。

幹の太さもかなりのものだし、その裾の広がり方もタダモノではない。


そしてこれはムクノキ。

いずれも昭和50年くらいに区の保護樹木の指定を受けている。

保護樹木の指定を受けると区から幾ばくかの補助金が出るが、一方で勝手に伐採してはならないなどの制約がつく。

こういった巨木は神社の境内などで良くみられるが、これには理由があると思う。

神社は永くその場に根付き、あっさりとマンションになったりはしない。
さらに「住民」というのは敷地内の住職くらいのものなので、日照だ、落ち葉だ、害虫だといった苦情は比較的少ない。

民間の敷地であるとそれらの苦情に対応するために、いわゆる強剪定をするので、自然の樹形とはかけ離れてしまう。

しかし、神社の境内では、ほぼその生まれ持った樹形を保ったまま大きくなる。

なので、普段街の中ではなかなかお目に掛かれないような勇壮な樹木の姿を見ることができるのだ。

僕はこの小さな神社の中を3周してそれぞれの樹木の幹肌に触れ、上を見上げて、「対話」してきた。

何やらとてつもないパワーをもらった気がする。


家に帰って気になったので、インターネットで上空からの様子を見てみた。

どうです、大きな木がドーン、ドーンとまとまって植えられているのが分かるでしょ。

気になったらば、路地は曲がってみるもんだ。

良い発見をしたなぁ。




2012年10月19日金曜日

夏と秋の攻防続く


秋晴れ。

気持ちの良い一日だったね。

空が澄んでいて、心も洗われるような。

気温は最近はかなり下がってきていて、チトひんやりするが、そこがまた気持ちいい。

群馬などの山沿いでは紅葉も始まっているようで。
来週月曜日には赤城山に行く用事があるので今からちょっと楽しみだ。

キンモクセイも香って紛うかたなき秋なんでありますが、近所を歩けばまだ夏の面影がここそこに。


例えばこのお宅ではフヨウ Haibiscus mutabilis がまだまだ健在だった。

学名からも分かるように、フヨウってハイビスカスですよ。

それがまだまだ元気に咲いてるんだから。

ツボミだってたくさん付いていて、まだこれから花を咲かせる気マンマンという風情だった。


ちょっと歩くと、今度はキョウチクトウのピンクの花が目にとまった。

キョウチクトウも夏を代表する花だ。

この前、女学生がまだ夏の制服を着ていたと書いたが、昨日も明らかに夏服の制服を着た女学生を見かけた。

10月も後半だというのに、まだ夏と秋の攻防は続いている。

そんな攻防をよそに、コンビニでは年賀状印刷受付や、おでんが前面におされて冬の様相なのだ。

群馬などの山岳地帯の紅葉はたしかに始まったが、都内の紅葉は年明けあたり、などという話を聞いたこともある。

どうなるんでしょうか??



2012年10月18日木曜日

too late


雨が降る。

陽も射さないせいか、気温も上がらない。

数週間前までは、雨は降らない、気温は下がらない・・・とボヤいていたのに、随分と様子が変わったものだ。

あと2ヶ月ちょっとでクリスマスだし。
コンビニでは年賀状印刷受付中、ってことで特別コーナーが設けられたりして秋をすっ飛ばして暮れの様相を呈している。

僕も10月開始の手帳を買って来年の予定なんぞを書き込み始めた。

忙しくなりますように・・・・


さて、暑かった夏を越えて、秋を満喫・・・といきたいところだが、街中ではあの暑かった夏の爪痕がクッキリと残っている。

例えば、今日の写真なんかどうだろう?

緑の植込みの中に、コニファーがアクセント的に間隔をおいて植えられている。

そのコニファー全てが茶色く枯れてしまっている。

この夏の暑さか、蒸れか、根切り虫の発生か、水不足か、そんなところが原因だと思う。

ここまで枯れ込んでしまうと、もう復活は難しいだろうなぁ。

となると、これを新たなコニファーと入れ替えるしかない。

それにはお金も人手もかかる。

こうなってしまっているのは、もちろんここだけではないだろうから、区なら区、都なら都が全体をやろうとするとかなり大きなお金が動くことと思われる。

じゃあ、茶色いコニファーのオブジェとしてこのまま置いておくか。

そうもいくまい。

それよりも何よりも、こんなにドライに干上がってしまったコニファーが何とも痛ましい。

そして今日は雨・・・・。
皮肉なものである。

そういえば、四ツ谷駅前のアベリアはどうなっただろうか?

気になる。