「10月31日15:30に小石川後楽園の入口で会おう」
そんなメールのやり取りをしたのはまだ暑い8月頃だったろうか。
彼は、僕がキューガーデンにいたときの先生。
科目は「climate control」といって、温室環境に関する授業だった。
学会があるとかで、来日したようだった。
今日は昼過ぎまで仕事があったので、それをこなして地下鉄に乗って後楽園に向かった。
土地勘もないであろうイギリス人と小石川後楽園の入口なんかで会えるんだろうか?
そんな疑問がずっと頭の中を渦巻いていた。
でも15:30をちょっと過ぎたころ、園内から彼がヒョッコリと現れた。
おお、あのときのまんまだ。
彼に教えを乞うたのはかれこれ7年くらい前になる。
でもこうやって日本で再会できるというのはなんとも不思議な感じだ。
しばし園内をそぞろ歩く。
紅葉がちょっとだけ始まっていた。
あまり人気もなく静かな園内だった。
「東京らしい風景がみたい」
なんて言うので、新宿に向かった。
外国から人がくると必ず連れて行くのが都庁の展望台だ。
ここからの展望は本当にすごい。
東京の大都市ぶりを大いに実感できる。
さらに喧騒にもまれたほうが東京を実感できるだろうということで、アルタ前から歌舞伎町に向かう。
途中で、タバコの煙、音、光が溢れるパチンコ屋さんなんかも1分程度見学する。
タバコの煙が凄いのと、音がうるさくて1分が限界だ。
彼も苦笑いしつつ、「興味深い!」と頷いていた。
仕上げはお好み焼屋さんで、ビールを飲みながら昔話に花が咲いた。
花が咲いた花咲ブログということで、おあとがよろしいようで・・・・