実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2018年11月28日水曜日
日当たり良好
ランタナ。
暑さにめっぽう強くて、昨今の猛暑でも元気に咲く花としてよく見かけるようになった。
今日も11月にしては気温は19度ということで暖かったこともあって、こういう夏に活躍する花がまだ元気に咲いている。
別名、七変化とも言われるように花の色が微妙に変化するし、多様である。
ありがちなのは黄色、そしてピンク系の淡い色。
ここの花壇では真っ赤な花が。
これは目を引いてなかなか良い色だと思う。
挿し木で増やしてみたいものだ。
一番上の写真、右が黄色のランタナで真ん中の赤いのはランタナではなくピラカンサの実。
そのピラカンサの左横に隣接しているのが赤いランタナ。
初めは小さくても、常緑の潅木のように年々株が大きくなって見ごたえが増す。
ここでのポイントはお気づきかもしれないが「日当たり」。
南向きで前面が道路なので一日の多くの時間日が当たる。
これはランタナにとっては最高の場所。
ああ、ここに先日ご紹介した伸び悩むサルビアがあれば・・・
気を良くしてモリモリ花を咲かせることだと思うのだけど。
2018年11月22日木曜日
咲くには咲いたが何かが足りない
咲くには咲いたがなんともショボイ感じ |
今のところこんな感じ |
そんなわけで花芽をつけたサルビア。
ほぼ全ての穂先に花芽をつける成果を得た。
そういう点ではよくやった。
でも見てみてください。
開花しているのはほんの僅か。
なんちゅうか、こう爆発的な見ごたえのある姿にはなっていないのである。
花芽はたくさんついているのに何故?
またここで知恵を絞ってみる。
たぶん、日照が足りないのだ。
ここはビルの陰になっていて、日中ほぼ直射日光があたらない。
サルビアは総体的に日当たりを好む植物なのでこれが原因と考えられる。
これをどうやって解決するか?
植木鉢に植わっていれば日当たりの良い場所に移動すれば良いのだけど、こればかりは何ともならない。
大きな鏡で日の光を反射させて日照を確保するか。
・・・あまり現実的でない。
こうなるとやはり植える場所というのがいかに大切なのかが分かる。
せっかく花芽がたくさん付いてあとは咲くばかりなのに。
あとは辛抱強く経過を見守りたい。
頑張れ、頑張って咲いてくれい。
2018年11月20日火曜日
サルビアの花を咲かせたい(後編)
花の咲く気配のまったくないサルビア |
案外暗くならない保冷素材 |
アルミホイルは完全遮光 |
わははは、見よ、花芽だぞ!! |
サルビアが咲かない。
どうしてなのだ?
理由を考えてみた。
サルビア・レウカンサは短日植物ということにたどり着いて、ハタと膝を打った。
このサルビアが植えられている場所は商店街のような場所で夜な夜な明かりが絶えない。
短日植物とはある一定の日の短さ(正確には夜の長さ)を感じ取って花を咲かせる植物たちのこと。
ところが四六時中明かりに照らされてる場所では夜を感じることができずに花芽をつけられないのではないかという仮説を立てた。
ではどうやって夜を与えるか。
植物たちはどこでこういった日の長さ、夜の長さを感じているかといえば「葉っぱ」で感じている。
なので葉を覆って闇を作り出せればいいのでは?
ところがサルビア・レウカンサは草丈が1メートル少々、さらに幅もあるので段ボール箱を被せるわけにもいかない。
そこで保冷でよく使う銀色のシートで覆ってみた。
ところがこれが見た目ほどに遮光性がないことがわかった。
透かしてみるとスケスケに明るい。
で、どうしたか。
アルミホイルで葉を一枚一枚覆ってみたのだ。
もちろん葉っぱ全部を覆うわけにはいかない。
ざっと30枚くらいかな。
結構地味な作業で、これを夕方5時くらいに施して翌朝9時くらいに取り除いた。
たった一晩だけ。
で、その効果は・・・・
見てください、ちゃーんと花芽が付いたのだ!!
やってみるもんだなぁ。
面白いなぁ、試行錯誤って。
奥深いなぁ植物って。
またひとつつまらん経験を通して学んだぞ。
2018年11月15日木曜日
サルビアの花を咲かせたい(前編)
日本家屋に映える紫色の花も赤い花もともにサルビア。
紫色のサルビアはサルビア・レウカンサ、別名メキシカンセージ、はたまたアメジストセージともいうらしい。
というらしいというのはなんとなく無責任な言い方だけど学名以外の名前は人々が勝手につけて定着していくパターンが許されているのでその全てをカバーしきれない。
まぁ呼び名は別として、この紫色のレウカンサを写真のようにたくさん花を咲かせたいと思っているのだけどなかなかうまくいかないでいた。
そもそもは、とある花壇で植えたものだけど、植え替えにともない「不要」となり捨てられる一歩手前のものを助け出して、別の場所の花壇に植えた。
それから時は流れ、かれこれ5年くらい経つだろうか。
今年こそは、と意気込んでは、霜にやられて枯れたり、雪の重みで折れてしまったり。
株は大きく立派に成長して元気なのだけど、どういうわけか花が咲かないままいた。
何か原因があるとしか思えなかった。
(つづく)
2018年11月14日水曜日
悪くないぞ、ツワブキ
秋本番、紅葉全盛の一方で咲いている花はだんだん限られるようになってきた。
秋、日が短くなると咲く・・・つまり短日性の植物が花を咲かせている。
その代表はキクだろうか。
このツワブキはキクそのものではないが、キク科ということでひろい括りでいけばお仲間であります。
でもね、ツワブキィ~?とちょっと声が裏返るくらい、なんてことのない、何の変哲もない花という印象だけど、これが群生していたらどうだろう。
まとまるとそれなりに見ごたえはあるのだなぁ。
ひたち海浜公園のネモフィラみたいなもんか。
ネモフィラ1株だけであれば誰も見向きもしないかもしれないが、一面ネモフィラの絨毯状態になると俄然ひとびとの関心を集めるのだ。
2018年11月12日月曜日
ひとかどの壁面緑化
都内某所、一軒家の壁。
モッサモッサに壁一面緑が。
これはなんだ?
近寄って見てみた。
一種類ではなく複数種類のクライマーで壁が覆われていた。
オオイタビカズラ、ハツユキカズラ、ワイヤープランツ、そして良く分からない何か、最低でも4種類の混植だった。
根元を辿ると、結構太い。
ここまでしっかり育っている様子を見るに、恐らく最低でも6年は掛かっているのではないだろうか。
いや、6年ってことはないな、10年かな。
そしてモッサモッサというのはそれだけ健全に育っているということであり、決してありがちな無秩序ということではない。
キチンと手入れがなされ、変なところにはみ出たりしていないのだ。
これはなかなか凄いよ。
良いものを見せていただきました。
2018年11月11日日曜日
恵みの雨
ちゃんと水をやってくれぃ、という声が天に届いたのか、その後雨が降ったりして気になっていた花苗はどうにか持ち直したようだった。
やれやれ。
で、よく見ると花と花の間にはハナミズキの落ち葉が。
これは大変よろしい。
まず見た目がよろしい。
しかしそんなことだけではなく、これは天然のマルチではないか。
つまり葉っぱが土壌の乾燥を防ぎ、これから気温が下がっても根元はダメージを受けにくい。
夏であれば直射日光を防ぎ、根元の温度上昇を防ぐ。
これがいわゆるマルチ(マルチング:mulching)効果というやつで、分かりやすく例えると布団を掛けているようなもの。
さらには落ち葉なので微生物の活動も期待できる。
ただねぇ、強風が吹けば飛んでいってしまうだろうし、近隣から「清掃がなっていない」なーんて的外れな苦情があれば掃除されてなくなってしまうだろうなぁ。
ともあれプリムラが生き返りました、というご報告です。
2018年11月7日水曜日
腹立つ花壇管理
カサカサ、ぐったり |
今ならまだなんとか間に合う、水を!! |
プリムラ・ジュリアンが好きとかそうでないとか、そんなことはおいておいて。
街に花があることは良いことだと思う。
そういう意味で、多くの手間と時間をかけて早稲田通りの植え込み花壇に花が植えられたことは喜ばしいことだった。
植えた職人さんたちの労をねぎらいたいとは思う。
しかし!!
数日後、その花壇の惨状を見て胸が痛んだ。
結構な数の苗が萎れていたのだった。
見た目には明らかな水切れ。
よく見れば花壇が全体的に乾いているのが分かる。
カッサカッサだよ。
花の苗を植えたら最後にたっぷり水をやるというのは基本中の基本ではなかろうか。
最後に水をやらなかったのだろか?
まさか、とは思うが、花壇の乾燥具合を見ると水をやらなかったのではないかと疑いたくなる。
やったとして不十分だったのだろう。
あとは管理の問題で水遣りはいったい誰がどの頻度でやることになっていたのだろう。
とにかくこういうのは良くない。
生き物なんだから、ちゃんと面倒を見てほしい。
人々の気持ちに潤いを与えるはずの花壇が、これでは逆効果。
すさむよ、ホント。
やるからにはキッチリやってくれい。
2018年11月5日月曜日
花壇の植え替え
花苗だけど街路樹維持なんだなぁ |
おびただしい数のプリムラ・ジュリアン |
手分けをして黙々と植える |
一列に6株、かなり濃い |
JR飯田橋駅前の早稲田通りの植え込みには花が植えられている。
前まではツツジなどが植えられた何てことのない植え込みだったのが、ここ1年半くらい花が植えられるようになった。
良いとは思うけど、多くの人がこの花壇を跨いで通行するので、心無い人がこの花たちを踏みつけることもあると思う。
冬はパンジー、夏はニチニチソウといったところが植えられて、それなりに彩りがあった。
この前通りかかったら、夏のニチニチソウを取り除いて、新たにプリムラ・ジュリアンを植えている作業中だった。
片道20メートル少々、それが道の両側だから総計50メートルくらいの花壇に几帳面に花が植えられていた。
花の株と株の間隔は15センチくらいだろうか、かなり密に植えられている。
作業を行っていたのは交通誘導員のおじさんを除いてザッと6人くらい。
6人がかりでほぼ丸1日掛かり。
結構な作業量であります。
・・・できた花壇は、まぁまぁかな。
このあたりは好みも問題もあるし。
ともあれ花のある暮らしは人に潤いを与えるわけで。
このプリムラたちが育っていくのを楽しみにこのあたりを歩こうではないか。
2018年11月2日金曜日
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