2012年7月31日火曜日

ヒマワリ3兄弟


日曜日に赤城自然園で子供たちと植物観察を行ったときのこと。

自然園にある植物を採取してはいけないので、事前にヒマワリを買って、一番花の大きなヒマワリを一輪だけ持って行った。

ヒマワリはキク科の植物で、その特徴として頭状花序といって小さな花が寄せ集まって一輪のヒマワリのように見えるのだよ、ということがある。

でも「小さな花が寄せ集まって・・・」と言葉では分かったような分からないような。
実際に花を分解してみれば、それは実感をもって深く理解できる。

実物は言葉の説明を遥かに大きく越えるのだ。

ということで、時間がなくて切り花が探せず、たまたま見つけた鉢植えのヒマワリを買って、その中から一輪だけ持って行ったのだった。

家のベランダに残った鉢植えのヒマワリ。

今回はエアコンの室外機の温風にさらされないように、室外機の上に置いたので大丈夫。

・・・のはずだった。

朝起きてカーテンを開けてベランダを見るとヒマワリ君がぐったりしていた。

やややっ!!マズイぞ、これは!いったいどうした?!

いったいどうしたも何も水切れであることは一目瞭然だった。

でも昨日の朝たっぷりやったんだけどなぁ。

これだけ日中の気温が高く、水分がどんどん蒸発する状況に加えて、
この小さな鉢にもともとヒマワリが4株も植わっていた。

一株は植物観察のため持って行ったので、残りは3株。

3株にしたって、この小さな鉢に存在する水分は十分とは言い難いだろう。

酷暑による水分蒸発と、3株による水の奪い合いによる水切れであると冷静に分析した。

・・・と気取っている場合ではない。

水をやらねば。

心の中でゴメンネ、ゴメンネ、ゴメンネと念仏のように唱えながら水を滴るほどやる。

10分くらいして再び滴るほどやる。

さらに10分くらいして滴るほどやる。

そして経過を観察する。

一番上の写真、一番ぐったりして瀕死の状態が07:20。

僕の見立てでは生存確率50%。
かなり厳しい状況である。予断を許さない。


そして次の写真は08:48

比較的大きなふたつの花が立ってきた。
小さなチビヒマワリはまだぐったりしている。

カンフル剤的に再び水を滴るほどやって様子をみる。


そして09:46。

大きなふたつのヒマワリは安定期に入ったようだ。
葉もシャンとしているし、生気に満ちている。

しかしチビヒマワリは相変わらずぐったりしたまま。
頑張れ!なんとか立ち直ってくれ!!

祈るしかない。

その日の夕方。

祈りが通じたのだろうか。

チビヒマワリもどうにか復活してくれた。


黄色く枯れこんでしまった葉を取り除いて、どうにかこうにかヒマワリ3兄弟を救うことができた。

なんかホッとしたよ。

こんなことで3兄弟に何かがあったのでは、植物好きの名折れだもの。

・・・とまぁ、猛暑の夏というのはかくもドラマチックでもあるわけだ。

大丈夫?この人・・・・ と引かないでいただきたい。

明日は07:15からJ-Wave 三菱地所TokyoDictionaryにて専門家風にコメントしているはずだ。
ラジオを聴きながら、ヒマワリに水をやろうと思っている。





2012年7月30日月曜日

イングリッシュガーデンって何?


「暑いですね」「今日も暑かったね」という挨拶が常套となってしまった。

さて、今日は午前中、刺すような陽射しのなか日傘をさして六本木に出掛けた。

関東圏の方はご存知だと思うが、在京FM局にJ-waveという人気FM局がある。

ここの朝を仕切っているのが別所哲也さん。

ロンドンオリンピックが始まったのにちなんで、イギリス発祥のサービスや仕組み、モノを話題にするという企画のなかで、イングリッシュガーデンについて取り上げることになったようで、そのコメントを僭越ながら依頼された。

イングリッシュガーデンって何ですか?

でた!
この質問が一番困る質問だ。

考えてもみて欲しい。
日本庭園って何ですか?定義するとすればどうなりますか?

誰か明快に回答できるだろうか。

日本庭園といっても浄土式庭園、露地、枯山水、池泉回遊式庭園など、その時代背景や文化によってスタイルも発想も違う。

イングリッシュガーデンも同様で、簡単に定義することはかなり難しい。

それでは会話にならないので、あれこれと話してきたのだけど、番組は僅か5分。

スタッフの方との打合せで雑談風におしゃべりする分には舌もかなり滑らかで調子が良い。

しかし、スタジオに入ってマイクの前に座ると借りてきたネコのようなしゃべりになってしまう。

なんちゅー小心者。

番組そのものが5分で、その中で僕が二言三言コメントをするだけなので、実際は90秒くらいかではないかと思う。

しどろもどろのコメントを21世紀のハイテク編集技術でうまくやっていただけるものと思っております。

そんなイングリッシュガーデンについては、
8月1日(水) J-wave Tokyo Morning Radio番組内
07:15から三菱地所Tokyo Dictionaryというコーナー
だそうです。

よろしければ聞いてみて!



2012年7月29日日曜日

自然観察@赤城自然園


今日は赤城自然園にて子供たちと自然観察をしてきた。

それにしても今日も晴天。
というか猛暑であります。

陽射しの下では5分程度が限界と読んで、極力木陰を選んで歩いた。

上の写真は炎天下のなかでキキョウを見ていたとき。

つい4日前はここにキキョウとヤナギランが咲いていたのだけど、ヤナギランはスッカリ終わってしまっていた。

たった4日間で花の様子はずいぶん違うものだ。

陽射しの強い場所から木陰に入ると、ちょっとヒンヤリして木々の作り出す自然な日陰、すなわち木漏れ日の適度に射す空間の快適さというものを実感できた。

日陰というのも不思議なもので、ビルのコンクリートが光を完全に遮ってできる日陰と、葉と葉の間から僅かにチラリチラリと光が見え隠れする日陰とでは 「安らぎ」 の度合いが全く異なる気がした。

そんな木陰でお弁当をゆっくり食べて、楽しくおしゃべりをして、また歩く・・・

あっという間の5時間だった。

楽しかったなぁ・・・

しかし夏休みに突入したこともあって、帰りの関越はなかなかの渋滞。


昨日も渋滞に巻き込まれて辟易したけど、今日はハンドルを握らないという気楽さがある。

さぁ、明日から月曜日。
気合を入れて頑張るノダ。


そうそう、この花咲ブログを読んで参加していただいた方がいて、こんなブログでも読んでくれている人がいるんだなぁと実感できて何やらムショーに嬉しかったなぁ。
どうも有難うございました!




2012年7月28日土曜日

モナルダ


毎日ボヤいているようで恐縮だが、今日も暑かった。

今日は終日屋外にて植木屋仕事に従事していたので、気温の高さと陽射しの強さが身に堪えた。

ポタポタと地面に落ちる自分の汗を見ていて 「人間はこんなに汗が出るんだ」 と感心するやら、驚くやら。

年齢を重ねていくにつれて、自分のパワーは有限であると思い知らされる。
数年前までは、疲れを知らない子犬のような勢いでフットワークも軽かったのだが・・・。

ちょっと遠方の現場で帰りは大渋滞に巻き込まれて家につくまでナント3時間近くも掛かってしまった。

正直、ちょっとお疲れであります。

しかし、こうやってブログを更新し、明日は群馬県赤城山にある赤城自然園にて自然観察をし、帰着は18時の予定。

でも仕事があるということは有難いこと。
疲れたなんて言ってられない。

明日も天気が良さそうなので、水分補給を万全に張り切っていきたい。

で、明日は下見をしたとおり、結構色んな花が咲いているが、その中のひとつをご紹介しよう。

その名もモナルダ Monarda fistulosa といい、別名矢車ハッカソウ、もしくはベルガモットという。

ベルガモットはミカン科の植物でカクテルなどではお馴染みだが、このモナルダはシソ科。

全くの別物なのだけど、香りがミカン科のベルガモットに似ているのでそう呼ばれているらしい。

花も薄ピンク、赤、濃ピンクなどバリエーションがあって楽しい。



一見するとヒマワリのような、つまりキク科の花のように見えるが、花びらのように見えるひとつひとつが小さな花になっている。
そしてそのひとつひとつが、シソ科の花そのものの形をしている。

この辺りを熱く熱く解説しつつ、じっくりと花を観察して楽しい一日にしようと思っております。

さぁ明日も早いので今日はこのへんで。



2012年7月27日金曜日

オリンピックとウナギ


お昼時、国営放送を見ていたらば画面の隅に「高温注意報」という文字が。

都内でも35度を超えているので水分・塩分を摂取し注意されたしと呼びかけているわけだ。

しばらくこの暑さが続くんだそうで本当にご注意いただきたい。

実はこの前、日傘を買った。

男子たるもの日傘なぞ・・・という気概はあるものの、もはやこの陽射しは根性だけでは乗り越えられるとは思えない。
たまたまちょっとだけ日傘をさす機会があったのだけど、そのときにことのほか快適だったので買うことにしたのだ。

仕事柄、外仕事もある。
とくに明日は終日、植木屋仕事をする予定なので服装はもちろん水分・塩分摂取を心掛けたい。

テレビを見ていると、今日はサッカーの影響もあってかオリンピックの話題、そして丑の日ということでウナギ価格高騰の話題なんかが目についた。

オリンピックとうなぎ。

フトあることを思い出した。

技能五輪というものをご存知だろうか。

正式にはユニバーサル技能五輪国際大会というもので、若い人たちが機械製図、タイル張り、溶接、レンガ積み、石工、パン製造などなどの技能を競うオリンピックなのだ。

この中には造園なんてのもある。

僕は2007年に静岡県沼津市で開催された技能五輪大会で英国チームの通訳・現地コーディネーターとして参加したのだった。

開催期間はわずか一週間だけだが、その間に若い職人たちが持てる力のすべてをぶつける。

英国チームの選手はフツーの若いイマドキのイギリス人というカンジで、イレズミがチラリと見え隠れしたりするのだけど、競技に真剣に取り組む様子に僕はスッカリ感動してしまって、もう親のような気持ちになった。

彼らのためにできる事はなんでもやろう、と奔走したのも良い思い出だ。

競技日程を終えて皆を引き連れて新宿に繰り出した。
おのぼりさん丸出しだったが、それも楽しかった。

まさに身を粉にして英国チームと過ごした10日間だった。

最後に団長から感謝の意を込めて、選手団のみが与えられていた銀製のバッジを記念に頂戴した。
これは選手、コーチなど英国を代表して選ばれし者のみに与えられるもので、「絶対に他人に譲ってはならないゾ」と念を押されて頂戴したものだ。

これは僕の宝物のひとつとして大切に保管してある。

それがオリンピックの話。
オリンピックっていったって、パラレンピックもあれば、技能オリンピックもある。
いずれも国を代表して、誇りをかけて戦う真剣さに差はないと思う。

で、ウナギの話はどう繋がるかというと・・・。

2007年ユニーバーサル技能五輪国際大会は沼津が会場だった。
僕と英国選手団は三島市の東レの宿舎に滞在していた。

夜はコーチ陣たちを案内がてら三島の街にでかけることが多かったが、昼は割と一人で食べることが多かった。
会場や選手村で食事もできたが、たまにひとりで街に食事にいった。

三島にはいくつかウナギの名店がある。
代表的なのは、たしかその当時3店あったと記憶している。

それらを空いた時間を利用して訪れた。

名店ってだけあって、たしかに美味しかった。

その頃、まさかウナギの稚魚が不漁でこういう事態になるとは想像していなかったなぁ。

また、普通にウナギが食べられる世の中に早く戻ってもらいたいものである。

そんなオリンピックとウナギのお話。


2012年7月26日木曜日

コーフンの道の駅


今日は(今日も)暑かったねぇ。

殺人的ともいえる陽射しの強さ、気温・湿度の高さに今後地球はどうなるっていくのだろうかと一抹の不安を覚える。

さて、昨日群馬県赤城山に自然観察の下見にでかけた帰り道に寄り道をした。

『道の駅こもち』 というところ。

どうもコンニャクが有名らしいのだが、それ以外にも地元の新鮮野菜が破格で売られていたのだった。

都内でバカ高い野菜を買わざるをえない状況に日頃より不満を持っていたので、なんとも溜飲がさがる思いで買い物に興じた。

といってもそんなに買いまくった訳ではないけど。

とにかくその価格に 「ウソでしょ!」 と叫びたくなる。

野菜がとくに安いのだ。

都内のスーパーマーケット価格が自分のなかに基準としてあるので、そのモノサシに照らすとなんでもバーゲンのように思えて 「買わなきゃ損!!」 とばかりエラくテンションが上がってしまった。

昨日の成果は
 *キュウリ(5本入り):80円
 *ズッキーニ(@80円×2):160円
 *レタス:80円
 *ミニトマト(1袋たくさん入り):180円
 *ブルーベリー(@300円×2パック):600円
 *七味唐辛子:170円
しめて1270円!!!

これだけ買って1270円。
スゴイ。 スゴ過ぎる。

もう思わずスキップしてしまいたくなった。

特にブルーベリーが適度に甘く、適度に酸っぱく、適度に瑞々しくて美味しく感激した。

ブルーベリーは一粒が小さくて、一粒一粒丁寧に手摘みで収穫しなくてはならないし、同じ株になっているブルーベリーでも全て同じタイミングで熟しているかといえばそうではないので、人の目で適期を確認しながら収穫するという手間が掛かるので値段もそこそこするのだと思う。

このままポイポイと口に運んでも十分美味しいが、ヨーグルトに入れて朝食にしようと思って早速ヨーグルトを買いに行った。

七味唐辛子も農家のおばさんのオリジナルブレンドだ。
マイ七味を持ち歩くこともあるくらい七味好きなので、これは迷わず買った。

手に入れた野菜にはそれぞれラベルが貼ってあって値段が表示されているが、同様に生産者名がフルネームで記してあるあたりも、人のぬくもりがして良いなと思った。

大きなスーパーで買う野菜は、色・形はトマトをしていても、あまりトマトの味がしなかったりするということはママあることだ。

生産者の顔は見えないものが多い。

その辺をくんで、最近は生産者の名前や顔写真なんかもラベルについているものを見かけることもあるが、それらは概して高い。

流通段階で人の手が入れば入るほど価格は上乗せされていくし、時間が掛かる分鮮度も落ちてくる。

本来の野菜の味、本来の野菜の価格、そういったものを改めて考えさせられてしまう一件だった。

家庭菜園が流行るわけも、とてもよく理解できるなぁ。






2012年7月25日水曜日

赤城自然園へ


行ってきました、赤城自然園。

今日は本格的に暑くなり、都内でも34度を超えたところもあったようだ。

赤城自然園は赤城山の標高600~700メートルにあるので、涼しいのかなと思ったが、期待したほどでもなかった。

でも都内の猛暑ほどではもちろんない。

なんといっても木々に囲まれて、鳥のさえずりに耳を傾け、小川を流れるせせらぎを聞いている分には清涼感はあるし、都会の喧騒とは別世界の自然の良さが満喫できる。

ここには今年の2月ころから定期的に訪れているが、来るたびに咲いている花が違っていて驚きがある。

例えばこの丸い緑色をしているのはレンゲショウマ Anemonopsis macrophylla のツボミである。


まだ開花し始めたばかりで、花はまだ数えるくらいしかなかったけど、今度の日曜日まで4日あるので、花が増えていることと思う。


花は白い蝋細工のようで、可憐に頭をちょこんと垂れている。



他にはたとえばオカトラノオ Lysimachia clethroides なんかもひっそりと咲いている。

そこに蝶が蜜を吸いにやってくるという平和そのものの光景

白ばかりではないぞ。

赤・ピンクもある。

例えばキョウガノコ Felipendula purpurea なんかもある。
ピンクのポツポツに見える小さなツボミもカワイイではないか。
ここにご紹介したのはほんの一部。


昨日ご紹介したように大人だけの参加も可能で、大人の場合5800円。
これには往復のバス代、入園料、イベント参加費、そしてお弁当も含まれているので、かなりのお値打ち価格であると思う。

もう締切は過ぎてしまっているが、26日いっぱいであればギリギリ間に合うと思う。

申し込みは株式会社PTS 電話:03-5950-5921 (9:30-18:00)



2012年7月24日火曜日

フツーがステキ


いつの間にやら子供たちは夏休みで、盆踊りなんかもやっていて、もう夏本番だよ、なーんてことを書いたのが昨日のこと。

僕のブログを読んでいたのだろうか?
ならばワタシも・・・ と言わんばかりに、今日は自分の部屋からセミの鳴く音が聞こえた。

まだセミ時雨ってほどではなくて、ポツポツと鳴いている程度。

でも今年初だなぁ。

厚い雲に陽射しが遮られて、なんとかギラギラした暑さからは逃れているが、そろそろ明日辺りから覚悟しないといけないカモ。

でも、明日は群馬県の赤城山に今度の日曜日に開催される子供たちとの自然観察イベントの下見に行くので、山の上ならちょっとは涼しいかな、と思っている。

因みにこのイベントは英国園芸協会日本支部(RHSJ)さんが主催しているもので、明日までならまだギリギリ申し込みができるとのことなのでよろしければいかがでしょうか。

日程は今度の日曜日。
子供4800円 大人5800円
この金額には池袋からの交通費、お弁当、入園料、そしてイベント参加費も含まれているので、かなりお得なのではないかと思う。

さらに、本来は子供向けなんだけど、自然観察のツボを抑えたい大人も単独参加ができるようなので、もしお時間があるようならば是非どうぞ。

詳細・お申込は英国園芸協会日本支部までどうぞ。

さて話を戻すと、本格的な夏がやってきたということで、この前は夏の果物の代表ともいえるスイカを見た。

でもただのスイカではない。

よくご覧いただきたい。

ホラ、変わった形をしているでしょ。

これまでも四角いスイカってのは見たことがあった。

でもここには変りダネが勢ぞろいしていたのだった。

左から
「ピラミッドすいか」「四角すいか」「ハートすいか 大・小」「ひょうたんすいか」




気になる価格は・・・ 非売品なんだそうだ。

以前、有楽町で見かけた四角いスイカは1万円だったから、もし買うとなればそれなりのお値段だろう。

でも食べたって美味しいとは限らない。
あくまでも観賞用なんだろう。
だから非売品なんじやぁないか。

へー、と感心はするけど、実は作り方はいたって原始的なんだと想像する。

つまりピラミッド、ハート、四角、ひょうたんの型にはめ込んで育てるだけのことだと思う。

型とスイカが本来育つサイズがうまく合えば、だいたいうまく出来るのではないか。

サイズが合わないと、例えば型に対してスイカが小さければ成型が甘くなるだろうし、その逆であれば実が破裂してしまうのだろう。

なんか纏足(てんそく:昔、中国で女児の足を布で縛って大きくさせないようにした)みたいで、ちょっと気の毒なカンジもする。

主に贈答用だと思うけど、
「おおっ、母さん、今年もピラミッドすいかが届いたよ!!」
と喜ぶ家庭はどのくらいあるだろうか。

でもディスプレイとしては、僕も実際足を止めてしまったが、一定の効果はあるんだろうな。



2012年7月23日月曜日

盆踊り


気がつけば7月23日。

子供たちの夏休みも始まったのかな?

ここ数日、とてもしのぎやすい天気だったこともあってか、夏を強烈に意識してなかったなぁ。

都内のとある神社を通り過ぎたらば、境内に赤と白の提灯がぶらさがり、やぐらが組まれていた。

そうかぁー、もうそんな季節なんだぁ、と改めて気付かされた。

子供のころは盆踊りの太鼓の音がどこからか聞こえるだけで血が騒いだものだ。
イヤ、踊り手としてではなくて、縁日の屋台のアンズ飴、ソース煎餅、焼イカ、焼ソバ、射的などに惹かれていただけのことなんだけど。

子供たちとの植物観察 「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」 もお陰様で出足好調でもうすぐ定員となりますので、もしご興味がある方はお早めにお申込を!

夏休みの自由研究などにももってこいの内容となっております。

次回は8月12日(日)です。
初の試みとして、前回の「花について」を逃してしまった方にも、キャッチアップできるように、午前中に特別回として「花について」を行って、引き続き午後に「葉について」を行うことになっていますので初めての方でもOKです。

宣伝はこのへんでオシマイ。

♪東京音頭ぉ~ ヨイヨイ♪
と気分良く踊ったときに、ついでに足元も見て欲しいものであります。

なんとこの神社のイチョウの木の何本かは、ご覧のように根っこの一部分がむき出しになっている。


この上を 「ヨイヨイ~」 なんて言って人が歩くのかと思うと、なんとも気の毒な気がする。

なんでここだけ、こんなにむき出しになっちゃったんだろうか。
これまでも何回か書いたことがあるけど、植物たちにとって根はとても大切なのだ。

そのあたりは 「自分だけの植物図鑑を作ろう!! その3根・茎について」 でもやるからね。

あっ、また宣伝に戻ってしまった。



2012年7月22日日曜日

Bean Boots の話


この前でかけたハンプトンコートパレス・フラワーショウでは雨に祟られたものの、僕の足元を快適に守ってくれていたのは L.L.Bean のビーンブーツでありました。

この靴とはとても長い付き合いで、もうかれこれ25年くらいになると思う。

25年買い換えながら、というわけではなく、同じ靴を25年履き続けているのだ。

これってなかなかスゴイのではないのだろうか。

かなりの年季の入り方で、アッパーの皮部分はとても良いカンジの風合いに仕上がっている。

20年以上履けば、そりゃ踵なぞもかなり磨り減ってきていたのだが、ソール交換ということができるということを2年ほど前に知って試してみた。

金額はそこそこするものの、ここまで愛着のある靴をまだ使い続けることができるということで試してみたのだった。

このソール交換作業は日本国内では行っておらず、L.L.Bean のカスタマーセンターを通じてアメリカのメイン州にある工場に送られるのだ。
よって修理には2~3ヶ月掛かる。

2年前に作業を終えて戻ってきたビーンブーツはピカピカの新品のようになっていて、いたく感激したものだ。

その後、以前にも増して履く頻度が増えたこともあってか、今回はたった2年でアッパーとソールの縫いつけ部分がほつれてきてしまうという事態に至り、ソールはまだまだ使えそうだったが泣く泣く再度ソール交換をする運びとなった。

また遥々アメリカ・メイン州まで旅をするのだな、この靴は。

修理後にしばらく履いて、また不調を来たすようであれば、もうそれは天寿を全うしたものとして諦めようかと思っている。

庭仕事、とくに雨天時の庭仕事をするときに何を履くか。
子供たちと自然観察をするときに公園を何で歩くか。

こういうときに僕は迷わずこのブーツを使ってきた。

ハンターのブーツも持っているけど、どうも日本の気候には合っていないと思うのだ。
すねまで全てがゴムで覆われてしまっていては蒸れてしまって仕方がない。
ハンターのブーツが快適に使えるのは一年のうちの僅か数ヶ月の限られた期間でしかないと思う。

どこの場所とは言わないけど、時折ガーデナーの方が真夏にハンターやエーグルなどのゴム長靴(オシャレに言えばウェリーね)を履いて作業しているのを見かけることがあるけど、これは見るからに暑い。

その点、ビーンブーツはくるぶしよりもちょっと上までを、ゴムでなく皮で覆い、かつ一番防水が求められるソール部分はゴムであるという理想のハイブリッド設計となっている。

ひもを締めたり、緩めたりして、通気の具合も調整できる。

まさに理想にして最強の庭仕事用、もしくは森林散歩用の靴と言えよう。
さらに見た目も、「ああ、ビーンブーツね」とユニークかつ個性的である。
ちょっとした主張がある。

たかだかブーツにずいぶん熱く語ってしまったが、25年使い込んだブーツがアメリカに向けて2回目の旅に出るよ、というお話でありました。



2012年7月21日土曜日

屋上緑化の波


オランダ、スキポール国際空港。

ちょっと時間があまったので、試しに外に出てみた。

かといって遠出は出来なかったので、ちょっと外の空気を吸うくらい。

回転ドアを押して、外に出てみたら目にとまったのは赤い屋根だった。

なんだろう?

そう思って近づいてみたらば、それはセダムが屋上に密生していて茶色く見えていたのだった。

セダムといえば屋上緑化の定石ともいえる植物。

北ヨーロッパのオランダでも屋上緑化という発想が珍重され、こうやって実践されているというのを目の当たりにして、屋上緑化の世界的な広がりを実感した。


2012年7月20日金曜日

全英オープンはじまる


はじまりました、全英オープン。

ウィンブルドンに続いて、英国の夏の風物詩である。

実は英国留学中にはほぼ毎年このイベントを観戦しに行っていた。

詳しくは花咲裏ブログ「スバラシキ英国園芸ノススメ」をご覧いただければと思うが、毎年あの手この手で見に出掛けて、ゴルフ観戦以外にも色んな経験をした。

テレビで画像を見ているとその当時の色んな思い出がよみがえってくる。

まず今年の会場はイングランド北西部のロイヤルレザム・セントアンズというコースで、僕は2001年にこの会場にいた。

ちょうどデイビッド・デュバルが悲願の優勝を果たした年だ。

あの最終日も確かコースにいた。

全英オープン開催中には周辺でホテルなどとれるはずもなく、車の中で寝袋に包まって寝た。

7月に寝袋・・・・
そう、テレビで各選手の装いを見ていただければ分かるが、英国のこの時期は油断ならないのだ。

日本選手がホカロンで手を温めながらプレーしているなんて年もよくある話だ。

今回の会場、ロイヤルレザム・セントアンズはダンスで有名なブラックプールの近く。

夕食はブラックプールに出かけて地元のフィッシュアンドチップスを食べたことをハッキリと覚えている。

ブラックプールの海に沈む夕日がとてもきれいだった。


会場ではタイガーウッズが注目の的で、常に黒山の人だかりだった。

一番上の写真は練習場でのタイガーウッズ。
赤いセーター着ているのがタイガーね。

なんかコーフンしたなぁ。

会場でもフィッシュアンドチップスの屋台を見つけて、ここでも飽きもせず食し、英国内各地のフィッシュアンドチップスを食べ比べ、研究に余念がなかったことなども思い出した。


そして、あれから11年経った今。

テレビであのコースを見ている自分がいる。

11歳、年齢を重ねたわりにやっていること、考えていることなどあまり変わらないなぁ。

味覚も進歩していないかなぁ・・・。


2012年7月19日木曜日

オリンピック開催目前


そろそろオリンピック間近ということで、テレビ、新聞などではその話題が増えてきた。

オリンピック開催地であるロンドンに行ってきたので、
「ロンドンはどうでした?やっぱり盛り上がってるんでしょ」
なーんて良く尋ねられる。

これは僕が個人的に受けた印象かもしれないが、ロンドンは全く盛り上がっていなかった。

オリンピック好きで盛り上がるのはアメリカ人と日本人であって、他の国民はそれほどでもない、というのも聞いたことがあるが、あながち的外れでもない気がする。

今回ロンドンで会った多くのイギリス人は
「正直、迷惑しています・・・」
という雰囲気であった。

まず僕の行動範囲としてロンドン西部、いわゆるウェストエンドを中心としているので、オリンピックスタジアムなどがあるイーストエンドとは明らかな温度差があると思われる。

もともと、ちょっと危なっかしい開発の遅れたイーストエンドをオリンピックを理由に発展させようということなんだと思う。

なので直接「恩恵」に預かるイーストエンドの人は歓迎なのかもしれないが、ウェストエンドの人たちは道路工事による渋滞やオリンピック開催による交通規制などにより、大変な不便を被るというあたりが不満の一因なのだろう。

実際、空の玄関ヒースロー空港はロンドン西部にある。
皆、ウェストエンドを通過せずにはロンドン市内にはたどり着けない仕組みになっている。

なので、そもそもオリンピックに興味のない人たちはオリンピックの喧騒を嫌ってフランスやイタリア、スペインなど海外に開催期間に合わせて休暇を取って脱出する人も多いと聞く。

宿代が高騰しているので、自分の家をオリンピックを見にきた人に貸し出すなんてことをすればお小遣いも稼げる。

・・・ともあれ、基本的にはそれほどオリンピックの話題は目にしなかった。

強いて考えてみればというのがふたつほど。

一番上の写真は、キューガーデンのオランジェリー前の芝生に設けられた花壇なんだけど、これがただの花壇ではない。

上から見ると五輪の模様になっているというもの。

キューガーデン、ホームページより
しかし上から見ることは通常できないし、横から見たって五輪マークにはなかなか見えない。

この辺りも、「オリンピックだから一応やってます」的な雰囲気が感じ取れる。

そしてふたつめは、ハンプトンコートパレスフラワーショウを見にいった帰り。

道路標識の下に
Host country for the London Olympic Games
Road Cycle events
と書いてあった。


どうやら、この辺りはロードサイクルの会場の一部として自転車が駆け抜けるらしい。

となると、当然ながら一般車両は封鎖され住民は不便を被る。
よって、あまり盛り上がっていないということになるのだろう。

唯一の救いは、ロードサイクル競技はイギリスでは比較的人気がありそうに思えるので、住民感情もぼちぼちなのではないかと思えることだ。

という訳で、開催目前のロンドンの雰囲気はどうでしたか?という問いには
「別に・・・」とエリカ様のような答えになってしまわざるを得ない。

恐らくパブでプレミアムリーグのサッカーの試合があればそっちの方が盛り上がるんだろうなぁと思います。