日曜日に赤城自然園で子供たちと植物観察を行ったときのこと。
自然園にある植物を採取してはいけないので、事前にヒマワリを買って、一番花の大きなヒマワリを一輪だけ持って行った。
ヒマワリはキク科の植物で、その特徴として頭状花序といって小さな花が寄せ集まって一輪のヒマワリのように見えるのだよ、ということがある。
でも「小さな花が寄せ集まって・・・」と言葉では分かったような分からないような。
実際に花を分解してみれば、それは実感をもって深く理解できる。
実物は言葉の説明を遥かに大きく越えるのだ。
ということで、時間がなくて切り花が探せず、たまたま見つけた鉢植えのヒマワリを買って、その中から一輪だけ持って行ったのだった。
家のベランダに残った鉢植えのヒマワリ。
今回はエアコンの室外機の温風にさらされないように、室外機の上に置いたので大丈夫。
・・・のはずだった。
朝起きてカーテンを開けてベランダを見るとヒマワリ君がぐったりしていた。
やややっ!!マズイぞ、これは!いったいどうした?!
いったいどうしたも何も水切れであることは一目瞭然だった。
でも昨日の朝たっぷりやったんだけどなぁ。
これだけ日中の気温が高く、水分がどんどん蒸発する状況に加えて、
この小さな鉢にもともとヒマワリが4株も植わっていた。
一株は植物観察のため持って行ったので、残りは3株。
3株にしたって、この小さな鉢に存在する水分は十分とは言い難いだろう。
酷暑による水分蒸発と、3株による水の奪い合いによる水切れであると冷静に分析した。
・・・と気取っている場合ではない。
水をやらねば。
心の中でゴメンネ、ゴメンネ、ゴメンネと念仏のように唱えながら水を滴るほどやる。
10分くらいして再び滴るほどやる。
さらに10分くらいして滴るほどやる。
そして経過を観察する。
一番上の写真、一番ぐったりして瀕死の状態が07:20。
僕の見立てでは生存確率50%。
かなり厳しい状況である。予断を許さない。
そして次の写真は08:48
比較的大きなふたつの花が立ってきた。
小さなチビヒマワリはまだぐったりしている。
カンフル剤的に再び水を滴るほどやって様子をみる。
そして09:46。
大きなふたつのヒマワリは安定期に入ったようだ。
葉もシャンとしているし、生気に満ちている。
しかしチビヒマワリは相変わらずぐったりしたまま。
頑張れ!なんとか立ち直ってくれ!!
祈るしかない。
その日の夕方。
祈りが通じたのだろうか。
チビヒマワリもどうにか復活してくれた。
黄色く枯れこんでしまった葉を取り除いて、どうにかこうにかヒマワリ3兄弟を救うことができた。
なんかホッとしたよ。
こんなことで3兄弟に何かがあったのでは、植物好きの名折れだもの。
・・・とまぁ、猛暑の夏というのはかくもドラマチックでもあるわけだ。
大丈夫?この人・・・・ と引かないでいただきたい。
明日は07:15からJ-Wave 三菱地所TokyoDictionaryにて専門家風にコメントしているはずだ。
ラジオを聴きながら、ヒマワリに水をやろうと思っている。