今回の旅で新たな何かを掘り当ててくるようなそんな予感がしていたのだけど、それは見事に的中したのではないだろうか。
昨日訪れたふたつの庭がそうだった。
まず向かったのはヨークから車で45分ほどいった町にある個人邸。
ガーデンデザインの先生がもともとあった庭を改修して作った庭だという。
ヨークシャー州独特のなだらかな丘陵地帯が目の前に広がる。
門をくぐって中に入るとその広さに驚かされる。
細かな解説はここでは省くが、斜面をとてもうまく使って色んな工夫が凝らしてある。
なんといっても大きな池とその脇につくられたサマーハウス(東屋のようなもの)が目に留まる。
この庭をつくったのは昨年ということで、植物たちがこれから生長してくると見栄えがもっと違ってくるということで、またいつの日か尋ねるのが楽しみだ。
庭造りに関しては引渡し時に100%の状態ではなく、将来植物たちが育つことを考えて考えることがやっぱり大切なんだなと改めて思う。
依頼した側としては、やはり完成時に花壇がスカスカでも困るだろうけど、庭とともに生長していくんだという気持ちがあるとあまり気にならないのかも。
そして一旦家に戻ってサンドイッチを頬張ったのちに、午前とは別の方角に向かった。
ここは今や世界中で活躍するオランダ人のガーデンデザイナー、ピエト・ウドルフ氏の手掛けた庭。
walled garden といって、いわば壁に囲まれた庭ということだけど、イチイやブナの生垣で空間をうまく区切って、それぞれの部屋ごとに色んな風景を作り出している。
実際、「次の部屋はどんなかな・・・」と期待で胸が高まったので、ウドルフ氏の策略にまんまとはまってしまったことになる。
とにもかくにも植物にめちゃくちゃ詳しいというのがイヤというほど分かる庭だった。
サルビアひとつにしても何種類つかっていただろうか。
しかも、なかなか手に入らないのでは?と思うような植物たちが満載だった。
数は少ないけど、内容の濃いふたつの庭を見て家路についた。
途中、のんびりした田園地帯の広がる景色を眺めていたらば道の傍らに真っ赤なポピーが咲いていた。
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