2017年2月23日木曜日

松ぼっくり


松ぼっくりが売られていた。

ただの松ぼっくりではなくて、かなり大振りなもので長さは30センチ以上ある。

シュガーパインというが、和名はナガミマツとか、サトウマツというのだろうか。
学名は Pinus lambertiana という。

もとはアメリカのものであって、日本に自生はしていないと思う。

ということは輸入ものなのか、この松ぼっくりは。

輸送コストをかけてきただけあってお値段は衝撃の1200円!!


もちろん箱ごとの値段ではなくて、松ぼっくりひとつのお値段でしょう。

松ぼっくりなんて幾らでも落ちていそうなものなのに、こうやってかしこまって店頭に置かれると、いきなり高値がついて、有難がられるというのも不思議な話だ。

大きなシュガーパインコーンの横でフツーの松ぼっくりも売られていた。


こちらも強気の380円!!


なめてんのか!!と思わず声を出しそうになってしまった。

そんな値段で売れるんだったら、これからせっせと拾っちゃうぞ。

2017年2月20日月曜日

神戸

神戸港を見下ろす

気ままなネコ

10日前、仕事で大阪に行ったついでに神戸に足を伸ばしてみた。

実は私、神戸で生まれたのでありました。

昔、祖父母の家があったからなのだけど、祖父母ともに亡くなり、すっかり縁遠くなってしまった。

でも幼少のころの思い出もたくさんあるわけで。

神戸といえば布引ハーブ園があるけど、お恥ずかしながらこれまで一度も行ったことがなかったので、今回初めてロープウエーに乗って行ってみたよ。

ロープウエーは片道切符で。

切符モギリのお兄さんに「片道ですけど良いんですか?」と聞かれたけど、なんのなんの。

実は折りたたみ自転車を持っていったので、帰りは坂を自転車で下ってくる作戦だったのだ。

ただし、事は簡単ではなく、園の出口がかなり離れていて、そこまで重たい自転車を担いで行かなくはならなかったけど。

神戸港を見下ろしながら、風は冷たいが良い気分。

途中、気ままな猫とも遭遇。

思えばこの六甲山を祖母と歩きながら、ドングリ拾いや落ち葉拾いをしたことが、今の園芸に繋がる原体験だったような気もする。

ちょっとセンチメンタルな風に吹かれて坂をサーっと下ったのでありました。

2017年2月17日金曜日

北斜面、その後


春一番が吹きましたね。

それにしても極端。

何もあんなにビュービュー吹くこたぁないじゃないの。

それでまた数日したらストンと気温が下がるんだってね。

もう身体がついていかない。

たぶん植物たちも同じことを思っているはず。

今日は都内でジンチョウゲが咲いていたのをチラリと見た。

もうこれからはどんどん春の花が咲くことだろう。

さて同じネタをしつこくやって恐縮ですが、この前(2月7日)同じ植木鉢のなかにも日当たりの良し悪しがあるよと書きました。

日当たりの悪い北斜面は花つきが悪い、と。

そこで植木鉢を180度回して北斜面と南斜面を入れ替えてみた。

そうしたらどうです。

もうほぼまんべんなく花が咲いたのだ。

2月7日の写真と比べれば違いは明らか。

こうやって見ると植木鉢は定期的に少しづつ回転させるべきなんだと勉強になった。

皆様も是非お試しあれ。

2017年2月15日水曜日

ありゃりゃ


たった数日前に書いた光を求めたツルヒメソバ。

今日通りかかったら、なんと跡形もなく消え去っていた。

もちろん誰かが「除草」したのだろう。

まぁ誰かが花壇のように植えたわけではなく、勝手にはえた雑草だったので、それをキレイにするのは不思議でもなんでもない。

でもねぇ、そんなにやっきになって取り除くほどのものでもなかったのでは?

もっと別に取り除くべき雑草もあったのでは?

などと、思わないわけでもない。

いいじゃんねぇ、草丈が伸びてボーボーになっていたわけでもなく、ひっそりと這うようにして小さな花を咲かせていただけなんだから。

ちょっと残念。

でもねぇ、これで彼らを駆逐したと思ったら大間違いだよ。

根はしっかり残っているので、またあれよあれよと伸びてきて逆襲してくるのは間違いない。

人間VSツルヒメソバの攻防をしばし見守りたい。

無残な姿に・・・・

2017年2月9日木曜日

もっと光を・・・


道路端に繁茂しているのはヒメツルソバ。

野生化していて、もう勝手にはえたってところだろう。

葉も赤っぽいし、花もピンクのポンポンで、全体に紅葉しているようだけど、これは寒さ対策のひとつではないかと思っている。

新芽のなかには赤いものが多いでしょ。
一般には紫外線から守るためといわれているけど、寒さから守る意味もあるような気がする。

さてそれはそれとして。

この数日、植物にとって日の光がいかに大切で、いかに影響があるか、ということについて書いている。

このヒメツルソバのそばを通って「!!」と立ち止まった。

ヒメツルソバが元気に繁茂しているところと、途切れているいるところがあるのだけど、繁茂しているのは日当たりの良いところ、途切れているのは日陰だったのだ。

日陰のところだけきれいに避けるように途切れているのに、正直ちょっと驚いた。

まるで意思が働いたかのように、ハッキリとした違いが見て取れたのだ。

うまく出来てんなぁー。

2017年2月7日火曜日

南斜面と北斜面


植物にとって日当たりはとても大切という話。

ご覧の鉢植え、何か気付きませんか?

植えてあるのはブラキカムというキク科の花だけど、花が咲いているのは鉢の半分側に集中しているでしょ。

半分には花が咲いていない。

日当たりの良いベランダなので、全体に日当たりと言う意味では「公平」だと思われた。

しかし、この状況を見て、盛り上がって山のようになった草姿の「南斜面」は日当たり良好で花が咲いていて、「北斜面」は日当たりが十分でないので花が咲かないのではないかと思い当たった。

そこでこの鉢をグルッと180度回転させて南斜面と北斜面を入れ替えてみた。

その後10日程度経って見てみると、それまで花の咲いていなかった北斜面側にも花のつぼみが沢山つきはじめていたのだ。

へーーー

こういう経験をすると日当たりの大切さはもちろんだけど、日当たりの良い場所だから大丈夫っしょ、という安易な発想は誤っていると分かる。

こういう鉢は定期的に少しづつ回転させて、鉢全体にまんべんなく日が当たるように工夫するのが吉だと言えるのだ。

繊細だねぇ、植物たちは。

2017年2月6日月曜日

短日処理


インフルエンザ、お陰様でなおりました。

罹患者数160万人なんて言っていた数日後には200万人を超えたみたい。

とにかく流行っているのでご注意を。

さて、しつこく書いているサルビア・レウカンサの件。

低温障害にやられて、もうずいぶん切り戻して、ひょっとして芽吹いて・・・なんて一縷の望みをもっていたけどダメみたい。

それはそうと、秋口から上の写真くらい咲くことを期待していた。

ところが待てど暮らせど花の咲く気配がなかった。

サルビア・レウカンサなんてそんなに難易度が高いはずもないのに、オカシイ。

調べてみたら「短日植物」で、夜の長さが一定時間異常確保されないと花芽がつかないらしい。

実はこのサルビアは商店街に程近い場所、さらには街灯の真下にあったのだ。

つまり夜の間もけっこう明るいのだ。

これでは夜であると認識しづらく、それが花芽のつかない理由ではないかと睨んだ。

そこで人工的に夜を作り出す「短日処理」を施すことにした。

1メートルを超える草丈だったので、これ全体にカバーをするのはかなり難しい。

そこでご覧のようにアルミホイルを葉っぱ数枚(8~10枚程度)に夕方16:30くらいに付けて、翌朝8:00くらいに外してみた。


たった一回。

そしたら、どうですか。

なんと2週間くらいでほぼ全ての茎の先端に花芽ができていたのだ。


嬉しかったねぇ。

これでワッサワッサと紫色の花が咲きまくるのか、と期待に胸を膨らませた。

ところが、その後待てど暮らせど花芽のままで花を咲かせたのはほんの2本くらいだった。

温度が低いのか、日当たりが悪いのか、短日処理が足りないのか・・・・

自分が思うに、日当たりが悪いのが理由ではなかろうかと。

この場所は夏場は数時間日が当たるのだけど、冬場はほとんど当たらない。

日照が不足すれば、温度も低いという条件もついてくる。

このあたりが問題なのかなぁ・・・・

と、次なる知恵を絞ろうとした矢先に低温障害にあって葉がチリチリになって切り戻さねばならない事態になってしまった。

満開にトライするのはまた来シーズンに持ち越されてしまった。

園芸ってやつは、こうやって試行錯誤するのが楽しいんだね、きっと。

一筋縄でいかないあたりを、どうやって克服するかが面白い。