2010年9月30日木曜日

チャドクガ健在
    

いきなり秋めいてきて、あれだけ鳴いていたセミの声もパタリと聞かなくなった。
   
今年は異常な猛暑のせいか色々と普段と違うことがあった気がする。
例えば、セミも今年は鳴かないなぁと夏のはじめの頃は思っていた。
   
かなり暑くなっても通常よりはセミは静かだった気がする。
   
それと似ているが、ツバキやサザンカにつくチャドクガも今年は数が少ないなぁと思っていた。
   
今は9月。
昨日とあるお宅のお庭にうかがったときに、久し振りにチャドクガに遭遇した。
写真を見ていただくと、これは珍しいチャドクガの写真。
   
何が珍しいかといえば、チャドクガは通常群れをなして、一列に並んで葉っぱをムシャムシャと食害していく。
このチャドクガは一匹狼、ロンリーウルフならぬロンリーチャドクなのであった。
   
小さくても、ロンリーでも、ご用心。
これでもなかなか威力は強力なのである。
   
触らぬ神に祟りなしである。
   
ケムシの写真だからといって引かないでいただきたい。
これでも気を遣ったつもりである。
十匹くらいが整列して葉っぱをムシャムシャやっている様はまさに身の毛もよだつ風情である。
それに比べれば、ロンリーチャドクはインパクトは低い。
   
でも、気分を害したという方のために、可愛らしいチューリップの写真でお口直しをしていただければと。
   
これは普通のチューリップではない。
かのグレート・ディクスターという英国の名庭園にて咲いていたチューリップであるからして、その有り難味はかなりのものである。
  
明日から10月。
頑張って参りましょう!
  
  

2010年9月29日水曜日

1日1歩3日で3歩 3歩進んで2歩さがる
    

という、今日のタイトルのような天気である。
今日はカラッとして、ちょっと汗ばむような陽気だった。
しかし明日はどうやら雨のようで、気温もあまり上がらないらしい。
   
暖かい日、寒い日がこうもめまぐるしく入れ替わると本当についていくのが大変だ。
    
夏と秋の植物もそろそろ入れ替わるのではないか とこの前書いたが、ご近所でこんな風景を見かけた。
  
何やら茶色く枯れた植物が、言葉は悪いが汚く、何かの植物の上に覆いかぶさっていた。
   

えっと・・・ここに何があったんだっけな と思い出してみると、それはカラスウリのはずであった。
   
瞬間 そうかぁ秋もここまで来たんだなぁ、こんなに枯れちゃって・・・ と思ったが、ちょっとして 違う と思い直した。
    
秋という季節で枯れたのであれば、もうちょっと茶色の葉の枯れ方だと思うし、なんといってもオレンジ色のカラスウリの実がなっているはずである。
ここまで汚く枯れているのは、おそらく人為的に根元が切られて枯死したものに違いない。
   
他人様のお宅なので手は出さないが、こんなに汚く置いておかないで、根元を切ったらあとは引っ張れば簡単にカラスウリを取り除くことが出来るはずだと思うのだが、どうしてそうしないのだろう?
  
スゴク気になる。
 
   





2010年9月28日火曜日

おおきなけやき


おおきなけやきを見上げていたらば、子供のころ良く聞いた童謡を思い出した。

その名も おおきなけやき
ご存知であろうか?

作詞作曲は神沢利子さんという方で、歌はかの田中星児さんであった。
歌詞は以下のようなもの。(著作権云々は置いておいて・・・・)

おおきなけやき はらっぱのけやき
かぜにざわざわ
むかしにんじゃがにんじゅつで
おおきなけやきをとびこえた
あのきがそうかな 
ざわざわざわ

おおきなけやき はらっぱのけやき
かぜにぞわぞわ
むかしにんじゃがにんじゅつで
おおきなけやきになったって
あのきがそうかな
ぞわぞわぞわ

というなんともシンプルな歌である。
しかし、子供心の花咲ジジイには 「忍者」「忍術」「ぞわぞわぞわ」というあたりが、エラくはまって幼心に刷り込まれた。

すっかりオッサンになったいまでも、おおきなけやきを見掛けると ぞわぞわぞわ としてしまうのである。



2010年9月27日月曜日

落花生 Arachis hypogaea
    

雨の中、仕事があって千葉県に出かけたときのこと。
  
東京のとなりの県とは思えないほどの田園風景が広がってノンビリしている。
畑の真ん中には干草のようなものが積み上げてあって、ミレーの落穂拾い のようであった。
   

ある畑の前で車から降りて何が畑に転がっているのかを確認したらば・・・・
   
それは落花生であった。
さすが千葉。
千葉といえば落花生、落花生といえば千葉である。
   

畑の向こうの向こうまで落花生が掘り上げられて天地上下にマメがむき出しになっていた。
   
落花生は雄しべから雌しべに花粉が受粉されると、ニュルニュルニュルっと子房と花托の間が伸びて地中にもぐりこんで落花生となる、と理屈では知っていたけど、こうやって掘りかえされた落花生の大群を見ると不思議以外のなにものでもない。
   
これだけの量の落花生、さすが千葉である。
   
あとで分かったのだが、さっきミレーの落穂拾いみたい といったあの干草の山のようなものは、どうやら落花生を乾燥させている最中のようであった。
  
今度は暖かいときに、花が咲いている様子や、その花托が伸びる様子なんかも観察してみたいものだと思って落花生畑をあとにした。
   
  

2010年9月26日日曜日

夏と秋のハザマ
    

なんとも気持ちの良い週末の天気だった。
暑からず、寒からず。
照りつける日の光は適度に暖かく、吹く風はカラリとしてどこか涼しい。
   
サイコーではないでしょうか。
   
干上がりそうになっていた植物たちも最近降った雨で緑を取り戻したようだ。
   
今、街を眺めると夏の植物たちがまだどうにか頑張っていて、秋の植物たちがボチボチと勢力を拡大しようとしている。
   
最後の一花を咲かせようとしているもののひとつにオレンジ色のニクイやつ ノウゼンカズラ Campsis grandiflora がある。
彼らはこの夏の厳しい暑さにもめげずに嬉々としていたやつらの一派である。
   
まだところどころで咲いているのを見かける。
  
なんといってもこのオレンジ色が目を引く。
  
今日は9月26日。
なかなか咲かないとヤキモキしていた方も多かったであろう、日高市巾着田のヒガンバナも見頃をようやく迎えたのだとか。
昭和記念公園ではン万本のコスモスが満開なんだとか。
  
今週一杯で夏と秋の植物たちが入れ替わるのではないかと思う。
 

    


2010年9月25日土曜日

お彼岸
   

暑さ寒さも彼岸まで なんてよくいったもので、ついこの前までの暑さがウソみたいである。
秋本番らしく、というか寒いくらいである。
   
お墓参りに行かれたかたも多いのではないだろうか。
   
以前にも書いたけど、日本の切花売り上げベスト3は キク バラ カーネーション である。
これは言わずもがな冠婚葬祭にからんでのことである。
  
とくにキクは葬儀や墓参には欠かせない。
大変不謹慎な表現であるが、事実として人の死と景気は関係がない。
ということで景気が良かろうが、悪かろうがキクは安定して市場に出回るのである。
  
この前見かけた都内の某霊園脇にはとても味わいのある花屋さんが店を出していて、墓参用の花を売っていた。
お店の前には スプレーマム などのキクの花の箱が積み重なっていた。
  
キクは短日植物といって日照時間が短くなることで花を咲かせるので
墓参のみならず、秋本番を向かえ、これからはキクのシーズンである。

  
花壇に植えたり、キッチンの脇に置けそうな可愛らしいキクも最近は出てきているのでおススメである。
  
   

2010年9月24日金曜日

道路のみどり
    

申し上げましたように、この夏の暑さのために参ってしまっている植物たちが沢山いる。
   
でも酷暑がなかったとしても、彼らはなかなか厳しい条件の下、頑張って生きている。
   
何がどのように厳しいか?
まずなんといっても、道路脇ということで車の排気ガスをモロに浴びる。
煤(すす)のような不純物が葉について黒ずんでしまうのを見たことがある人もいると思う。
こうなると葉の気孔という穴を使って呼吸したり蒸散したりするのに支障をきたす。
さらに、葉の上にうっすらと煤が積もれば光合成をするための光をしっかりと受け止めることができない。
   
それ以外にも、誰かが定期的に水をやっているわけではないので渇死する危険を常にはらんでいる。
  
こんなに頑張って生きているのに、皆様方からの関心が薄い。
それだけではなくゴミを植え込みに捨てていく心無い輩も時折見掛ける。
   
標識に書いてあるように彼らは
街路樹と共存して都市の美観を保ち、人々に安らぎと潤いを与えてくれる のである。
  
もっと敬意をはらいたいものである。
   

植え込みの中にはゴミなどを置かないでください ね。
ゴミを置く・・・・? ゴミを捨てるってことかな。
収集にくるまでの間ゴミを植え込みに置く というのであれば、それはそれでたちが悪いなぁ。
  
  





2010年9月23日木曜日

愛すべき一足の話
     

まるで別世界に来たかのように今日は涼しい。
これまでの暑さに身体が慣れたせいか、むしろ寒いくらいに感じる。
   
そしてこの・・・。
   
鬱陶しい雨ではあるが、ときにはウキウキしてしまう雨というのもある。
それは素敵な長靴を買ったとか、大きな傘を新調したとかという場合かもしれない。
   
実はまったくの偶然だが先日宅急便が届いた。
   
LLBean というアウトドアメーカーからの小包である。
これは何かというと、いわゆるビーンブーツといわれるものでぬかるみなんかもドンドンお構いなしに歩けるスグレモノである。

   
花咲ジジイが愛用しているこのブーツはかれこれ20年くらい前に買ったものでいまだに現役である。
しかし、アッパーのフルグレインレザーという革の部分とゴムのソールの部分を縫い合わせている糸がほころんできていた。
   
たまたま、ビーンブーツはソールの交換が可能だと聞いたのでメーカーに問い合わせたところ2~3ヶ月かかるが、修理は可能だということで預けたのが6月だった。
   
このビーンブーツは日本の代理店を経由してはるばるアメリカに空輸され、ソールを全取替えて昨日元気に戻ってきた。
   
ソールって普通は靴底というイメージだが、この場合足首の革から下のゴムの部分を全部交換している。
もうピッカピッカで帰ってきた。
    

靴底のチェーン・トレッド・ソールも真新しくホリが深い。この前までツルッツルだったのに。
    

ブーツの下半分は新品だが、上半分の革の部分は20年履いてきたのでとても良い風合いを醸している。
まさにプライスレス。ちょっと臭うけど・・・。
   
さて花咲ブログとして今日の話がどう繋がるのかといえば、これまでもハンターブーツであるとか、地下足袋であるとか、庭仕事に係る道具や服装について述べてきたので、このビーンブーツもこれらのエピソードに加えさせていただこうかなと思ったのである。
   
このビーンブーツはくるぶし程度なので、膝までくるハンターブーツに比べて蒸れにくいし、着脱も楽である。
雨の日の庭仕事ではかなり役に立つものである。
  
そんな訳で3ヶ月の長旅を終えて、生まれ変わったビーンブーツが届いて早速雨が降ったので今日はなんとなく嬉しかったという訳である。
  
あと20年履けると良いなぁ・・・
  
   

2010年9月22日水曜日

夏の傷跡
    

おーい、今何度だ? また30度越えだと?
で、今日は何日だ? 9月22日だと?
     
9月も後半に突入し、今年も残すところ100日程度となったのに相変わらず真夏のような陽気である。
クレイジーである、まったく。
   
花咲ジジイも今このブログを首にアイスノンを巻きながら書いている。
   
どうやら明日は雨が降って、その後は急激に気温が下がるのだとか。
   
もう暑いとか、寒いとかいうのは書き飽きた気もしないでもないが、今日は総括的に書いてみることにした。
   
この夏の異常な暑さを経験して、植物のなかでそれに耐えられるものと耐えられないものがハッキリと分かれた気がする。
   
今後、この暑さが毎年のこととして常態化した場合、日本の植生は明らかに劇的に変ってしまうと思う。
   
この手の話はすでに何回か書いたけど、本当に目に余る というか、むしろ目を覆いたくなる ような現状をご報告しよう。
   
まずは一番上の写真は、都内のデパートの屋上にあった植栽スペース。
茶色なのは紅葉ではない。
ツゲ Buxus microphylla である。あまりツゲが枯れこむのは見かけなかったが、この場所ではほぼ半分くらいのツゲが枯死していた。
    

その次は道路脇の植え込みにあったオオムラサキツツジ Rhododendron pulchrum である。
これも見事なまでに茶色くカラカラに干上がっていた。
ちなみにオオムラサキツツジの脇で青々として元気なのはオカメナンテン Nandina domestica である。同じ場所でもこんなに差があるんだねぇ。
  

最後にサツキ Rhododendron indicum も哀れなものである。
    
こうやって見ると、暑さと水の少なさに耐えられないものはある程度決まっているのが分かる。
ここに挙げたもの以外にも、アオキ、アジサイ、シャラ、ドウダンツツジ、ハナミズキなどなど枚挙に暇がない。
   
これから時間があれば、今後日本の夏を乗り切れないだろうと思われる植物リストを花咲ジジイ的に作ってみようかと思うくらいである。 将来の何かの役に立つんじゃないだろうか。
   
で、ダメになったサツキを取り除いて何かを植えなくてはならないのだろうが、ここで再びサツキを植えるようなバカなことだけは起きないように祈る。
   
よく 「日本の植栽はサツキとツツジばかりで退屈だ」 という声を聞く。
別にそれが悪いものではない。
例えば小石川植物園の西端にある日本庭園のツツジなんか素晴らしい。
   
でも、TPOを選ばず、とにかく何か緑で埋めておくという場合にサツキ、ツツジが多用されるのも事実。
何故だろうか?管理がしやすい、安価であるなどなど色んな理由があってここまで広がったのだと思う。
    
大変不謹慎ではあるが、この暑さでダメになったサツキやツツジを取り除いて、景観に新たなインパクトを与える別の何かを植えるチャンスでもある
行政、都市計画の方々には気候の変化、価格、メンテナンス、景観美などトータルによくよく熟考していただいて、この轍を活かしていただきたいと願わずにはいられない。
  
    

2010年9月21日火曜日

カクレミノの花
    

この花は何の花でしょう?
と尋ねようかと思ったけど、もうタイトルにカクレミノ Dendropanax trifudus と書いちゃっているので問題にならない。
   
でも カクレミノの花を描いて下さい 画用紙ペンを渡されたとしたらば、カクレミノの花をサッサッと描ける人なんてそんなにいないんじゃぁないかと思う。
   
それほどカクレミノの花は人々の印象に残りにくいのだと思う。
   
なんで印象にのこらないのか?
それは目立たないからである。
   

カクレミノという名前は伊達ではないのではないかと思うくらい、地味で目立たない花である。
蕾だって色が薄いグリーンで、大仏の頭のようにブツブツしているだけである。
   
写真でも分かるように、日当たりの良い場所というわけではなくちょっとした薄日が射すような日陰を好む。
  
姿、形、性格など全体に地味なやつなのである。
  
   









2010年9月20日月曜日

ショウジョウソウ Euphorbia heterophylla
     

なんだろう、この赤いのは・・・?
   
そう思って立ち止まった。
   
パッと見、赤い花が咲いているように見えなくもなかったが、赤い部分は葉っぱであった。
   
花はそれら赤い葉っぱの中心部にある目立たない小さい粒々がそうだ。
   
へー 
ちょっと珍しかったので写真を撮って家に帰った。
   
さりげなく書いているが、実はこの植物を見るのは初めてだった。
それが何なのかも良く分からず家に戻って調べてみて ショウジョウソウ であると分かった。
   
赤い部分は正確には葉ではなくて 苞葉 というもので、そもそもは蕾を包んでいた葉が変形したものである。
   
このショウジョウソウはトウダイグサ科 EUPHORBIACEAE に属するといわれて思い出したのがポインセチア Euphorbia pulcherrima だった。
   
ポインセチアも赤い葉のように見えるあの部分は苞葉であるし、言われてみれば草姿もどことなく似ている。
   
葉をちぎったり、茎を折ったりすると白い乳液のようなものが滲み出てくるのが Euphorbia の特徴なのでスグにそれと分かりそうなものだが、よそ様のところにある植物の茎を勝手に折るわけにもいかない。
    
でもこうやってみると、植物の世界にも似たもの同士というのがあって、それはあたかもトランプの神経衰弱のようなもののような気がする。
今日の例でいえば 「白い乳液のような樹液」という項目同士が一致するし 「赤い苞葉」という項目も一致する。
   
街を歩きながら、そんな 植物神経衰弱 をしてみるのも面白いかも。
  
でも イチョウ のように、この世に一属一種のみなんて特殊なものもあるので全部にペアがあるとは限らない。
  
   

2010年9月19日日曜日

花と緑の隠田商店会
    

この前、裏原宿と申しましょうか、表参道から一本裏手に入った細い小道に面した場所でビールを飲んだ。
   
夕方過ぎだったのだけど、ちょっと喉が渇いたのでビールを一杯飲むだけのつもりでフラリと店に入った。
   
通りに向いたスツールに腰掛けて道行く人たちを観察しながら冷えたビールを飲んでいた。
色々と周囲を観察していると、まずフラリと入ったその店は 表参道スタンド という店でカルミネさんが経営しているお店であると分かった。
   
カルミネさんと聞いてはパスタを頼まずにはいられまい。
ペンネアラビアータを注文して、さらにビールのお代わりを頼む。
   
2杯目のビールが運ばれてさらにキョロキョロと往来を観察していると、今日の写真のような旗が街灯に掛かっていた。
   
花と緑の隠田商店街
   
最近は花壇に花を植えたり、花一杯のプランターを飾ったりしている商店街をよく見かけるようになったと思う。
商店街に花が溢れると、雰囲気は良くなるだろうし、華やかにもなるだろうし、人のぬくもりも感じられるようになるのではないだろうか。
   
この日は、この後にさらにビールを2杯頼んで気分良く駅へむかったので、商店街がどの程度花と緑で溢れているか検証することはなかったけど、今度は昼間に出掛けてそのあたりを観察してみたいと思った。
   
3連休で行くところに迷っているのであれば、隠田商店街を歩いて表参道ステーションでビールを軽く一杯ってのも悪くないだろう。

 
 




2010年9月18日土曜日

人生はなづくし・・・

どういうわけか最近よく行く居酒屋が はなの舞 という居酒屋なのだが、ご存知だろうか?

花咲ジジイでありますので、出掛ける居酒屋はモチロンはなの舞ってわけでもない。

たまたま偶然であるが、ここのところはなの舞づいているのだ。

お手洗いに行くと壁には 人生花づくし というのが飾ってあった。

これが結構面白かった (funnyではなくてinterestingね)のでご紹介しよう。

深く語るとキリがないのでサラッとね。 決して手抜きではないで悪しからず。

人生はなづくし

親の教えは きくのはな

悪に染まれば くずのはな

人の悪くち くちなしで

愚痴とまやかし なしのはな

頭は垂れて ふじのはな

笑顔あかるく ひまわりで

愛をはぐくむ ばらのはな

心清らか しらゆりで

香りも高き うめのはな

迷いの綱は きりしまで

罪と障りは けしのはな

失意の胸は なでしこで

世は移ろいて あじさいの

翳りを背負いて ゆうすげで

月日は早く たちばなで

年もつもれば こけのはな

恍惚きざせば ぼけのはな

露よりもろき あさがおで

行者の照明 つげのはな

散り際さやか さくらばな

先は浄土の はすのはな

どうです? よくできてるなぁと思いませんか?

ものすごく花が好きなんだなぁ、という敬意すら抱いてしまう。

どんな人が考えたのだろうか?

はなの舞いはチムニーグループという企業が運営しているらしいが、この会社のトップの方々が喧々諤々幾度もの会議を経てこの 人生花づくし にたどりついたのだと仮にすれば、それはそれでスゴイなぁ、なんて思ってビールもすすむってもんである。

  





 
   

2010年9月17日金曜日

異常気象の余波
    

すっかりめいてきました。
暑い暑いとヒーヒー言っていたのが先週のこととは信じ難い変わりようである。
   
よかった、秋になって・・・ と安心ばかりしていられない。
色んなところに猛暑の影響が出ている。
   
フルーツが甘さを増して良い出来だ なんていうのは良い影響であるが、良いことばかりでないのが世の中の常である。
  
例えば西武線某駅で見かけたのがこのポスター。
  
西武線沿線では 花さんぽ と称して季節の花を西武線に乗って見に行こうというナイスな企画をしている。
これからは真っ赤な絨毯のように咲き誇る曼珠沙華が目玉のようである。
   
曼珠紗華、別名ヒガンバナ Lycoris radiataヒガンバナ科の植物である。
余談だけどヒガンバナ科は学名はAmaryllidaceae であり、アマリリス科ともいえる。
アマリリスとヒガンバナはとても近い親戚なのでありました。 知ってた?
   
それはさておき、ポスターには
真っ赤な秋に一目ぼれ
約100万本 日本有数の群生地 日高市巾着田
9/13~26 特急レッドアローの臨時運転・臨時停車!
 臨時電車も大増発!
などと惹句が踊っていた。
   
しかし、今日は9月17日で臨時電車も運行されているさなかに、肝心の花がまだ咲いていないのだろう。
駅長名で
猛暑の影響で開花が遅れており、花の見頃は9月23日以降に見込まれます。
開花状況をご確認のうえお出掛けください。
と張り紙がしてあった。
   

花の開花という自然界の営みはかくも人間の手の届かないところにあって、しばしば我々は翻弄されるのである。
 
    



2010年9月16日木曜日

庭の日・・・
   
 
いやぁー 暑い暑いとボヤいていたらば、急に秋になってしまった。
この差の激しさはなんなんだ。
   
ほどほどってところで落ち着けば良いものの、ガクッと気温が下がった。
我が家では扇風機が悲しげに首を傾けている。
   
この不安定なカンジでいくと、また30度超えの日が戻ってくるかもしれないので気が抜けない。
  
そんな天気の話から始まりました、今日の花咲ブログ。
   
気温もそうだけど、が降ることでホッとしている植物たちも多いことだと思う。
この前書いたように、街を歩けば茶色に枯れた植物たちを沢山見ることができる。
   
これはどうするんだ、このあと・・・
と、こちらが心配になる場面も多々ある。
   

例えばかなり大きく育っていたコウヤマキ Sciadopitys vercillata なんかは、全体が茶色に変色して、もはや帰らぬ木となってしまっていた。
   
このまま茶色のままオブジェとして置いておくわけにもいかないだろう。
伐採して何か別のものを植えねばなるまい。
そのためには、手間もかかればお金もかかる。
   
とんだ被害である。
   
やはり木々はでなければ。
   
と、かなり無理矢理であるが今日の写真につながる。
   
とある商店街の入口に緑のシャツを着てチラシを配っている女性がいた。
しかも背中には 庭の日 なんて大きく書いてある。
  
気になるではないか。
    
しばらく立ち止まって様子を見ていたのだけど、この女性は植物やお庭とは全く関係のない人だった。
    
どうも GARDEN とかいうパチンコ屋さんがあって、そこが2のつく日、8のつく日、そして28日を庭の日として、出ます、出します、出させます といったことをしているようであった。 
  
なーんだ である。

とかガーデンとか植物とか、そういう単語にミョーに敏感な花咲ジジイでありました。



2010年9月15日水曜日

キリ倒壊  


シアワセな木、そうでもない木など、ここ数日は街の木を見てきた。
今日は中締めといったところで、この話題を。
   
やはり散歩をしていたら、とある集合住宅の敷地内にある木が折れて倒れて壁に寄りかかっていた。
   
数日前にかなり局地的な大雨が降って、風も強かったときのものではないかと想像する。
   

それはキリの木で、折れた箇所から見る限りでは幹の中は腐ってボソボソスカスカになっているようだった。
   
これが倒れたときに下に人は通っていなかったのだろうか?
車なんか停まっていなかったのだろうか?
犬が散歩なんかしていなかっただろうか?
   
大木ってほど大きい木ではないが、木というのは想像を絶する重量である。
この程度の木であってもあなどれない。
ブロック塀も壊れなくて良かったね。
   
ともあれこのキリはこれでその命を全うしたと思われる。
   
都会であっても様々な植物の命が芽生え、そしてその生涯を終えるといったドラマがここそこで起きているのである。

そういえば14日の産経新聞1面に屋久島の樹齢2000年の屋久杉「翁杉」が倒れた とあった。やはり幹の内部が腐朽し空洞化していたのだという。

それにしても樹齢2000年ってスゴイぞ。

今2010年だから、西暦10年頃から生きているってことでしょ。

イエスがパレスチナで亡くなったのが30年ころといわれているので、キリスト教よりも前から生きていたということで、まさに神々しい杉であったわけだ。

そんなわけで色んなところでドラマは起きているぞ、とういうことで。

話は変るけど、ようやく、やっとめいてきました。

これまでの暑さに辟易としていたので、本当に待ってました といった気がする。

これからグングン涼しく、そして寒くなるのかなぁ。

さっきロンドンのラジオをインターネットで聴いていたら現在気温9℃、最高気温15℃とか言っていた。それも寒すぎやしないか。

去りゆく夏を惜しみながら、ゆっくりと秋を満喫したいものである。
 

2010年9月14日火曜日

Tree comes second
     

昨日は木が大切にされているお話だった。
   
今日は Tree comes second 、つまり木なんて二の次というお話。
    
それは街路樹のイチョウで普通に通り過ぎるところだった。
たまたま気付いて立ち止まったのだけど、とても大胆なことが起きていた。
   
それはイチョウの木の幹にネジ式の金具を取り付けて、ほうきちりとり がぶら下げられていたのだ。


イチョウ足元はたまたまゴミ集積所になっていて、リサイクル収集のための箱や、カラスよけのネットなんかも置かれている場所だった。
   
整理整頓は良いのだけど、これはいかがなものか?
   
イチョウにとってみれば、痛くも痒くもないとは思うけどあまり気分のヨロシイものではない。
木は大雑把にいうと、外側から外樹皮形成層、そして心材へと構造が変化していく。
大きなイチョウにとっては、2センチ程度のネジなんて屁でもないとは思うが、これを思いついて実行した人はよほど木に対して無頓着と思われる。
   
昨日の内容について 「子供たちと街を歩いて幸せな木と不幸せな木の特集を組んだら為になりそう・・・ 優しい心が芽生えるかも」 というコメントを頂戴したが、まさに。
  
街を歩けば、シアワセ、フシアワセが混在しているものだ。
それに気付くか気付かないかが問題だと思うけど、どうだろう?