2021年10月5日火曜日

狂い咲き アナベル



 

キンモクセイが二度咲きしているよ、という先日の話。

結構、主張の強いセカンド・ラウンドだ。

ほのかにひっそりと匂うというよりもキンモクセイ臭がプンプンだもの。

30度近い気温ともあいまってタイムマシンで9月上旬に戻った感じがする。

さて、自分が面倒を見ている花壇に目をやると、なんとアジサイのアナベルも花芽をつけて今シーズン2回目の花を咲かせているのに気付いた。

アナベルは二度咲きをする習性はそもそもそんなにないはずなので、これは二度咲きというよりも狂い咲きなんだと思う。

9月は残暑が厳しいかと思いきや涼しかったし、10月になったかと思えば真夏日だとか言ってるし、人間だって調子が狂ってしまいそうだ。

いわんや植物をや。

でも空は高いし、日は短くなってきてるし、確実に季節は進んでいる。

2021年10月3日日曜日

二度咲きキンモクセイ


 10月。

秋晴れ。

緊急事態宣言解除。

ディスタンスをとりながら、カラッとした気持ちの良い日曜日自転車で出かけた。

爽やかな風が吹き、でも照り付ける太陽で汗をかき、ペダルを踏む心地良い疲労感。

最高だね。

そんな中、甘い香りが漂っていた。

そう、それはキンモクセイ。

今年のキンモクセイは早いね、と書いたけど、それから暫くたってからのニオイ。

キンモクセイはちょいちょい二度咲きするのだ。

一回目と二回目の間隔が詰まっていることが多いので、ちょっと長く咲いているように思うかもしれないけど、それは気づかない間に2回咲いているらしいのだ。

今回は一回目と二回目の間隔があいたので、「あれっ?また?」と思ったのだろう。

いいじゃないか、一粒で二度美味しいってことで。

それにしても10月に入って世の中の秋は加速しているように感じたよ、今日は。

2021年9月23日木曜日

ヒガンバナ


 

ヒガンバナ。

またの名を曼殊沙華。

これも秋の花。

実はこの写真は10日ほど前に散歩していたら土手に咲いていたので「オッ、ちょっと早いヒガンバナ見っけ」と撮ったもの。

さっさとブログを書けばいいものをズルズルといたら、別に咲いていても珍しくないばかりか、もう終盤という時期になってしまった。

先日ラジオを聴きながら仕事をしていたら、

「ヒガンバナの根(球根)には毒があって、田んぼのまわりなどに植えることでモグラなどの害獣から作物を守るために植えたことで増えていった・・・」

というようなことが聴こえてきて、へーっとなった。

そうなんだぁ、それは知らなかった。

確かに球根に毒性があることは知っていたけど、そんな利用のされ方をしていたのか。

約1ヶ月ほどまえの新聞では、ヒガンバナの名所埼玉県の巾着田では観光客がヒガンバナを見るために押し寄せるのを抑制するために、なんとヒガンバナが咲く前にすべて刈り取ってしまったというような記事を読んだ。

なんとも過激で極端な方策のように思えるけど、今のご時世では仕方ないのかな。

一方でひたち海浜公園ではコキアが見ごろらしく結構な人が訪れていると聞くし。

近所を散歩しながら身近な四季にふれるのが誰からも揶揄されず無難なのかなぁ。



2021年9月14日火曜日

今年のキンモクセイは異常


夕方、家に向かって歩いていた時。

ある角を曲がったところで、甘い香りが漂ってきた。

それがキンモクセイと分かるまで、ちょっと時間がかかった。

なぜならそれはちょうど一週間くらい前、9月7日のことでキンモクセイが咲くにはあまりにも時期が早かったから。

えっ、もう??

季節的な時期と、キンモクセイの香りが漂う時期が自分のなかですぐに繋がらなかったのだ。

キンモクセイはこのブログでも何回か取り上げていて、それによれば開花時期は9月後半~10月上旬といったところだろうか。

9月上旬にキンモクセイの話題を扱ったことはなかった。

まさに異常気象の賜物。

賜物ってほど有難いことではないけど。

桜の開花もそうだけど、我々の伝統的な生活習慣にちゃんと寄り添って欲しいものだ。

こうやって咲かない時期に咲いたり、咲かない場所で咲いたり、という異常が正常になっていく時代がくるのだろうか。

各地で聞かれる豪雨、旱魃、山火事、洪水などの話題を耳にすると「キンモクセイが咲き始めたね」なんて呑気なことを言っていられれなくかもしれない。

そんな危機感を感じるキンモクセイの香りの話でありました。

2021年8月13日金曜日

水琴窟


 

当、花咲ブログ初の試み。

動画をアップしてみようと思う。

果たしてうまくいくだろうか。

画像を基本としていたけど、動画でなければ伝わらないこともある。

先日、都内某所にて「水琴窟」を見た。

水琴窟とは手水鉢のすぐ下に鉢を隠し置いて、上からしたた水滴が反響して独特の音を発するという日本ならではの伝統手法なのであります。

その独特の音は聞いてみないと分からないし、文章や画像ではうまく伝わらない。

是非この動画を音声をオンにして視聴していただければと思う。

この繊細な感じ、清涼感、神秘的な感じなどなんともいえないものがある。

2021年7月25日日曜日

ギンリョウソウ





今年、植物に関して一番の出来事は「ギンリョウソウを見た」ということだろうなぁ、今のところ。

ご存じの方、そしてすでに見て知っているという方もいるとは思うけど、ギンリョウソウは森などのキノコと共生しているいわゆる「腐生植物」なんであります。

自分では光合成しないので、葉緑体をもたないのでこんな白い色をしている。

森の木陰で白く頭(こうべ)を垂れているようすからユウレイタケという別名もある・・・などとは本や図鑑などで知ってはいたけど、お恥ずかしながら本物を直にこの目で見るのは生まれて初めてだったので、とても興奮した。

さらに、誰かに「あそこに咲いているよ」と教えてもらったわけではなく、たまたま林を歩いていたら「発見」してしまったものだからことさら興奮した。

そのときは誰もいなかったので、誰かとその興奮を分かち合うこともできず。

後でその場所を良く知る人に「ギンリョウソウを見たんですよ、あそこで」とちょっと自慢げに話したら、すでにご存知とのこと。

なんだ知らなかったのは僕だけだったのか。

でも良いんだ、そんなことは。

生で本物を見ることの大切さをすごく感じたし、自分でそれに気づけたことにも満足。

 

2021年7月21日水曜日

1年経過・・・・



最近花咲ブログ書いていないなぁと思ったら、なんと一年経ってしまった!

なんとものんきな事を言っている場合ではない。

こんなに長期間ブログをアップしなかったことはなかった。

言い訳はいろいろあるけど、やはりなんといってもこのコロナ禍でペースが乱れたというか、価値観も少々変わった気がする。

僕が主な生業としていた講演活動やイベントの仕事はあらかた吹っ飛んでしまった。

zoomなどをつかったオンラインでの講演なども幾つか試してみたけど、あまりしっくりこなくてお断りしてしまった。

今の時代の流れに沿えばオンラインは当たり前になりつつあるけど、誰もいない部屋から一人パソコンに向かって90分喋ったりするのは、とても虚しいこと。

新生活様式というけど、僕自身の価値観を見直さざるをえない状況になった。

あれこれ考え、いろいろ試行錯誤して、今思うのは園芸一本で仕事をすることにこだわらなくていいのかなということ。

そのときの状況に応じてフレキシブルに自分ができること、自分が求められることを、先入観を取り払って取り組む生き方もアリなのかと最近思うようになった。

コロナのこと、オリンピックのことなど社会を取り巻く状況にも思うこともたくさんあるし、もちろん植物や園芸のこともたくさん気になっている。

このブログは「園芸縛り」で当初始めたけど、こういう状況も踏まえて普段思っていることなんかも気軽に発信できればいいのかなと思うだけど、どうかしら。

炎上しなければいいけど。

とにかく元気でいます。
皆様もどうぞお元気で。

花咲ブログ、そろそろ再開します。