散歩をしていたら気づいたよ。
ふわ~っと秋に包まれた気がした。
そう、あの独特なキンモクセイの甘い香りだ。
キョロキョロしてみたらば、すぐにその香りの源が分かった。
そうか、そうか、もうそんな季節なんだなぁ、なーんて一人しきりに頷きながら散歩を続けていてフト気づいた。
あれっ??
そうなんであります。
咲いていたのは、あの香りを放っていたキンモクセイだけで、他に見かけるキンモクセイはまだ花の咲く気配が全くない。
慌ててそのキンモクセイのもとへと踵を返した。
花や葉の様子は確かにキンモクセイだし、第一この甘い香りはキンモクセイと言わずになんと言うのか。
ジッと見ていたらば、花の色がキンモクセイにしては淡いというか薄い気がする。
キンモクセイの花ってもっと濃いオレンジ色じゃぁなかったか?
そこで脳裏をよぎったのはギンモクセイ。
そうだ、そうに違いない。
でも確かギンモクセイの葉の縁にはギザギザが入っていたはず・・・。
この葉っぱの縁にはギザギザはない。
良くわからないまま家に戻って、ちょっと調べてみた。
するとどうやらこれは
ウスギモクセイ Osmanthus fragrans form.thunbergii
なるものらしいという結論を得た。
キンモクセイの品種にあたるもので、キンモクセイ Osmanthus fragrans と大きくは変わらないというわけだ。
ウスギモクセイは漢字で書くと薄黄木犀ということで、そのまんまのネーミングであると分かる。
まぁキンモクセイの前座みたいなもので、これから数週間内に本家キンモクセイも咲くことだと思う。
楽しみだね。