昨日は3時のほほえみことハゼラン Talinum crassifolium について書いた。
ちょうどハゼランのそばに、やはりアスファルトの裂け目にスベリヒユが根を張っていた。
ハゼランもスベリヒユ科の植物であり、お互い仲間である。
ともにこんなアスファルトの隙間で頑張っているけど、こういうところで頑張れるための共通点がある。
葉を触れば分かるのだが、肉厚で水分を貯えているのが分かる。
いわゆる多肉種に近い。
こうやってラクダのこぶのような理屈で、水を貯えて日照りにも負けず生存競争に勝ち抜く智恵が備わっているという訳だ。
多肉種といえばカネノナルキやベンケイソウを思い出すかもしれないが、それらはベンケイソウ科 CRASSULACEAE に属する同じ仲間である。
ここで着目して欲しいのはベンケイソウ科のラテン名 CRASSULACEAE なのだが、CRASS- という文字が入っている。
ハゼランの種小名 crassifolium も見てみると crass- という文字が入っている。
crassifolium はcrassi と folium に分けることができて、crassi- が「ベンケイソウのような」という意味で、 folium は「葉っぱ」という意味なので、併せると「ベンケイソウのような葉」ということになる。
なるほど、ハゼランの葉は多肉でまるでベンケイソウのようなのだな、と覚えればいい。
困ったこととしては、実際にハゼランの葉に触れてみると、ベンケイソウほど多肉ではないんだなぁ、これが。
さてスベリヒユの話をしないでここまで来てしまった。
スベリヒユ Portulaca oleracea は学名を見れば分かるようにポーチュラカなのだ。
園芸用のポーチュラカと基本的に同じだが、色とりどりの花を咲かせるわけではない。
小さくて黄色い花を咲かせるのだ。
現在のところ全く花が咲いていないので、緑のモコモコにしか見えないけど。
園芸用のポーチュラカはそこから100メートルくらい先に植えられていた。
ちょうど花を咲かせていた。
園芸用のポーチュラカもこぼれ種でどんどん増えるのでウンザリした経験のある人もいるだろう。
とにかく彼らは逞しいのだ。
学名(ラテン語)も、とっつきにくいけど筋立てて考えると案外分かりやすいでしょ。
植物同士のいろんな性格や関係が見えてくるよ。
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