いよいよ今日で8月もおしまい。
早いねぇ、時の経つのは。
ちょとは涼しくなるのかなと思いきや、相変わらずの暑さ。
ややウンザリである。
でも、しばらくするとこの暑さが懐かしいと思ったりするのだろうか。
ポジティブに考えるならば、暑い、寒いと言えるのは有難いともいえるかもしれない。
赤道直下の国であれば、1年12カ月ずっと暑い。
日の長さも変わらない。
四季がない。
それはそれで辛いだろう。
そう思えば、1年のうちの数カ月暑いくらいは我慢しなきゃな、なんてね。
さて、この花咲ブログで取り上げる植物は基本的にお昼、日中に起きていることについて書くことがほとんどだ。
花が咲いているのが日中だし、カメラを持って歩いてキレイに撮れるのも日中だし・・・
さらりと「花が咲いているのは日中」なんて書いたけど、それはウソ。
一日のうちの限られた時間帯に咲く花ってのがある。
アサガオは朝咲くし、ヒルガオは昼咲くといったあたりは分かりやすい。
他にも月下美人は夜中に咲くし、この前ちょっと書いたオシロイバナも夕方から夜にかけて咲くなどなど結構あるものだ。
そこで夜にカメラを持って散歩にでた。
一歩間違えれば怪しげな夜間徘徊者といったところで、職務質問を受けかねない。
夜ならコレと決めていたので、それほど徘徊ってわけでもなかったけど。
コレというのはカラスウリ Trichosanthes cucumeroides
ゴーヤ、キュウリなどと同じウリ科のつる性植物である。
何かの木に絡みつくように葉を広げている。
一番上の写真はちょっとピンぼけだけど、暗闇の中で白い花が咲いているのがスグに分かる。
このスグ分かるというのがポイント。
カラスウリが夜に花を咲かせる理由は、花粉を蛾に運んでもらうためだ。
蛾の活動時間帯と花の開花時間帯を合わせているわけだ。
しかも蛾に花の存在を分かりやすくするために白い花を咲かせている。
さらに5枚ある花びらの先端が細かく裂けていて白いレースのようになっている。
これが暗闇で一段と目立つようになっている。
2枚目の写真を見れば、暗闇に白い花が浮かび上がっているのが分かるでしょ。
一晩頑張って花を咲かせると、朝には枯れてしまう。
朝散歩をしていて見掛けることができるカラスウリの花はすべからく役目を終えて枯れてしまっているはずだ。
ちょっと神秘的ですらあるこの白い花をみるにはやはり夜に限るというわけだ。
夕涼みがてらカラスウリを探しに歩いてみてはどうでしょう。
カラスウリも夏の花なので、見れるのもあと僅かだと思う。