うだるようなこの暑さはいったいいつまで続くのだろうか・・・。
今週に入って暑さはさらにヒートアップした感じがする。
一方、ユニクロでは早くもヒートテックやダウンベストなんかを売り始めているのを目撃して
「ううっ、早くこういうものが着れる季節になっておくれよ・・・」
と、買いもしないのにダウン生地を手でさすってきた。
さて、こんな暑さの中、元気な花があるよ、という話をしてきた。
その中にサルスベリがあるが、このサルスベリの構造について取り上げくれぃ、というリクエストがきていた。
そこで今日は暑さにもメゲずに元気に咲くサルスベリをちょっとだけ摘んできて分解してみることにした。
まず外観。
サルスベリの花はご覧のとおり比較的小さいものではあるが、それらがまとまって房状に咲くので、あんなに見ごたえがあるのだ。
見ごたえのある秘密は花びらにもあると思った。
というのは、サルスベリの花びらは真中のガクのあたりから打上げ花火のように広がっているからだ。
ちょっと分かりにくいか。
ガクのあたりの花びらの根元部分は細くなっていて、その先にフリル状の花びらがフワフワ~っと開いているので、全体的に大きく見栄えがするのだ。
さてそれではいよいよ分解してみよう。
花びらは全部で6枚(写真上列)
そして細長く先端の曲がった雄しべが6本(写真下列右)
さらにガク、雌しべ、短い雄しべ(写真下列左)
まず花びらは問題ないね。
うん、6枚見える。
面白いのは雄しべだ。
細長い雄しべが6本、そして短くて先端が黄色い雄しべが無数ある。
生殖に係る雄しべは細長い雄しべ6本に委ねられていて、短くて黄色い葯が目立つ雄しべはハチなどの花粉を媒介する虫たちをひきつけるためではないかと言われている。
これはこの前ご紹介したツユクサの雄しべと同じ理屈だ。
改めてガク、雄しべ、雌しべを見てみよう。
ガクは6つに裂けている。
雄しべは幾つ、と数えられないくらい不定数ついていて、黄色い葯がまだ付いているもの、すでに落ちてしまって花糸しか残っていないものがある。
雌しべはググーンと長く元気に伸びていて、とても良く目立つ。
うーん、もっと拡大して撮れる良い方法はないかなぁ。
そう思っていたらば、数日前NHKのEテレでやっていた趣味Do楽という番組で大変興味深いテクニックを紹介していた。
これを実践するためには中古カメラ屋さんで古いレンズを買わなくてならないが、手に入れたらば試してみてうまくいったら、そのテクニックも含めてご紹介したい。
しばしお待ちを。
てなわけで、宿題としていただいておりましたサルスベリの構造、お分かりいただけましたでしょうか。
自分としても大変勉強になりました。
こうやって普段身近にあって当たり前と思っている花も、間近に見てみたり、分解してみたりすると、全く新たな見方ができるようになるというのは事実。
是非、気になる花があれば分解してしてみてはいかがだろうか?
あっ、もちろん花に感謝の気持ちを捧げてから分解するようにね。
2 件のコメント:
感激的なサルスベリ解説に大感謝です!!
こんなに丁寧に説明していただくと、彼女(サルスベリ)を見る目もぐっと違ってこようというもの。
ありがとうございました!!!
匿名さん
こちらこそ有難うございました。
身近にあっても、何気なく通り過ぎてしまって気付かないことって沢山あるんだと思います。
このブログではちょっと立ち止まったり、歩く速度をちょっと緩めたりするキッカケになる話題を提供していきたいなと思っています。
また身近な疑問をお寄せください。
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