植物学講座
植物学講座なるものをみつけたので出かけてみた。
普段勝手なことを言っているものとして、いわゆるプロフェッショナルの方がどういう講義をするのか大変興味があったのだ。
この講座は某旅行会社が企画していた。
そしてこの講座の講師は東京大学名誉教授、理学博士である。バリバリの学者大先生である。
この先生はこの旅行会社の顧問になっていて、世界各地の珍しい花をこの先生のガイドで見にいきましょう、というツアーを企画している。
いわゆる常連さんというか、この先生のファンだったり、この会社の企画するフラワーウォッチングの旅のリピーターであったりする人たちが聴講していたのだと思われるが、彼らのほとんどが50代~70代の方々で、かつ女性がかなり多かったのが印象的だった。
会場はそんなに広くはないのだが、もう熱気ムンムンである。
定年退職して経済的にも時間的にも余裕があって、好きな植物と旅行を合わせたフラワーウォッチングの旅はまさにうってつけなのだろう。
講義はこの花咲ブログで書いてあるようなことよりももっと専門的で、用語や概念もかなり高度なものを扱っていた。
ナルホドねぇ・・・ と感心しつつあたりを観察しながら
皆この内容をチャンと理解しているのかしらん。 モノスゴイ勢いでメモを取ったり頷いていたりするけど・・・。 もしこの話の全てを理解しているのであるとすれば恐るべきスーパーなオジサマ、オバサマたちだなぁ、なんてことを思っていた。
実際のところは分からない。
でも事実として言えることは、植物学講座というものがこれだけ関心をよぶに足るということ。
平日の15:00~17:00にこうやって会場に溢れんばかりに人(およそ30人)が集まっていたのである。
僕はかなり早い段階で申し込んであったので問題はなかったが、すぐに満員になってキャンセル待ちだったそうだ。
花咲ジジイにもこういった仕事が舞い込まないものだろうか?
まぁ、僕は学者ではないからなぁ・・・。
実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2009年3月31日火曜日
2009年3月30日月曜日
パソナ野菜工場見学 2
昨日に続いて東京大手町のパソナ本社地下1階にある野菜工場についてである。
昨日書いたけど、この場所には6つの部屋に分かれていて、それぞれの部屋でそれぞれの特色のある手法をとって野菜を育てている。
昨日は 棚田 を再現したもの。
今日は ROOM4 果菜類栽培 である。
説明書きによると・・・
植物栽培に自然の土壌を用いず、生育に必要な栄養分を溶かした養液を用いて栽培する方法を水耕栽培もしくは養液栽培といいます。
植物の栄養条件を常に最適に保つことにより、植物を自然の状態よりも早く、大きく、効率的に栽培することが可能です。
通常は背丈ほどの大きさのトマトですが、ここでは葡萄棚のように多くの実を見ていただけるように栽培しています。
はやり、ここでも土は登場しない。
トマトが育つ部屋というよりむしろなんとなく 2001年宇宙の旅 のようである。
とてもSFチックである。
天井の高さが3メートルくらいあるだろうか。
確かに葡萄棚のブドウのように赤いトマトがぶら下がっているのが見える。
もとをたどると、銀色のカバーで覆われたケースがある。
おそらくこの中に 養液 が入っているのだろう。
驚くべきは、この天井のブドウの繁りかたとは裏腹に育てているトマトは たった2株だけだということ。
トマトの太い茎が2本見えるだろう。
このトマトの茎の太さがこれまた凄くて、直径3センチくらいあるのではないだろうか。
ここまで大きくなるというのもなんか不自然でコワイ気がする。
トマト界のチェ・ホンマンみたいなものだろうか。
この大きなトマトを見ていて思い出したことがある。
今をさかのぼること15年以上前。
1992年に公開された 地球交響曲<ガイア・シンフォニー> という映画がある。
花咲ジジイはヒョンなことで、この映画を製作した会社を知っていたので観にいった。
環境問題が今のように騒がれる前のことで、各界の注目すべき人を数人とりあげるオムニバス映画で、とても示唆にとんだ内容だった。
花咲ジジイもまだ若くて、正直言ってこの映画をチャンと理解するというか受け止めるだけの器ではなかった。
そのなかで、植物学者の野澤重雄さん がたった一株のトマトから13、000(!)個のトマトの実を収穫するという話があったのを思い出したのだ。
15年以上前にこういった発想を持ってそれを実現させた野澤さん、そしてその価値を認知してフィルムにおさめた龍村監督。
先見の明があるというか、今一度是非見直してみたくなった。
昨日に続いて東京大手町のパソナ本社地下1階にある野菜工場についてである。
昨日書いたけど、この場所には6つの部屋に分かれていて、それぞれの部屋でそれぞれの特色のある手法をとって野菜を育てている。
昨日は 棚田 を再現したもの。
今日は ROOM4 果菜類栽培 である。
説明書きによると・・・
植物栽培に自然の土壌を用いず、生育に必要な栄養分を溶かした養液を用いて栽培する方法を水耕栽培もしくは養液栽培といいます。
植物の栄養条件を常に最適に保つことにより、植物を自然の状態よりも早く、大きく、効率的に栽培することが可能です。
通常は背丈ほどの大きさのトマトですが、ここでは葡萄棚のように多くの実を見ていただけるように栽培しています。
はやり、ここでも土は登場しない。
トマトが育つ部屋というよりむしろなんとなく 2001年宇宙の旅 のようである。
とてもSFチックである。
天井の高さが3メートルくらいあるだろうか。
確かに葡萄棚のブドウのように赤いトマトがぶら下がっているのが見える。
もとをたどると、銀色のカバーで覆われたケースがある。
おそらくこの中に 養液 が入っているのだろう。
驚くべきは、この天井のブドウの繁りかたとは裏腹に育てているトマトは たった2株だけだということ。
トマトの太い茎が2本見えるだろう。
このトマトの茎の太さがこれまた凄くて、直径3センチくらいあるのではないだろうか。
ここまで大きくなるというのもなんか不自然でコワイ気がする。
トマト界のチェ・ホンマンみたいなものだろうか。
この大きなトマトを見ていて思い出したことがある。
今をさかのぼること15年以上前。
1992年に公開された 地球交響曲<ガイア・シンフォニー> という映画がある。
花咲ジジイはヒョンなことで、この映画を製作した会社を知っていたので観にいった。
環境問題が今のように騒がれる前のことで、各界の注目すべき人を数人とりあげるオムニバス映画で、とても示唆にとんだ内容だった。
花咲ジジイもまだ若くて、正直言ってこの映画をチャンと理解するというか受け止めるだけの器ではなかった。
そのなかで、植物学者の野澤重雄さん がたった一株のトマトから13、000(!)個のトマトの実を収穫するという話があったのを思い出したのだ。
15年以上前にこういった発想を持ってそれを実現させた野澤さん、そしてその価値を認知してフィルムにおさめた龍村監督。
先見の明があるというか、今一度是非見直してみたくなった。
2009年3月29日日曜日
パソナ野菜工場見学 1
パソナという人材派遣会社がある。
この会社は農業に目を向けて、農業に関する就労(就農)のサポートをしたりしているらしい。
大手町にあるパソナ本社の地下に 野菜工場 があると聞いて足を運んでみた。
野菜工場といえばこの花咲ブログでも今年1月26日に経済産業省の試みを取り上げた。
個人的には、やはりお天道様のしたで、健康な土で育った野菜や果物に軍配をあげるが、今のように大量消費の時代となると、野菜とて一年に2回も3回も収穫できるという、いわゆる生産性をいかにあげるかということが議論されるというのも分からないでもない。
そんな現代型農業のショーケースがこのパソナの地下にある施設なのだろう。
まず場所が大手町という都会のド真ん中。
更にビルの地下1階。 これっぽっちも太陽の光はささない。
そこに入ると6つの部屋に分かれて色んなものを育てている。
道順を無視したせいか、一番初めに入ったのが 3番目の部屋。
棚田 を再現したものらしい。
説明によると
太陽光に近い色であるメタルハイランドランプと寿命が長く光の効率が良い高圧ナトリウムランプによって稲を栽培し、棚田の景観を再現しています。 栽培方法は、栄養分を溶かし込んだ水を流して育てる溶液栽培です。湿度、日長、溶液濃度などを成長段階に合わせて調整し、生育をコントロールしています。ここでは理論的に年3回の作付けが可能です。
溶液栽培・・・ なんか怖い響きである。
まぁ、健康を害したりすることはないということではあると思うが、なんとなく抵抗がある。
理論的に年3回の作付けが可能というのも素晴らしい気がするが、この前も書いたけどこれを実現するために湿度、日長などを人工的にコントロールするわけだが、果たしてそのためにどれくらいの化石燃料を使うのだろうか?
人口が爆発的に増えて、更に温暖化や水不足などで従来の農業スタイルが維持できなくなってきているのも認めるが、こうやって植物の育つ条件だけを整えてハイおしまい、というのはどうなんだろうか。(おっと、パソナの取組みをさして言っているわけではなくて、植物を屋外の自然な環境で育てない発想全体を指しているので悪しからず)
なんて、ことをまた考えてしばし野菜工場のド真ん中で考えてしまった。
明日に続く・・・
パソナという人材派遣会社がある。
この会社は農業に目を向けて、農業に関する就労(就農)のサポートをしたりしているらしい。
大手町にあるパソナ本社の地下に 野菜工場 があると聞いて足を運んでみた。
野菜工場といえばこの花咲ブログでも今年1月26日に経済産業省の試みを取り上げた。
個人的には、やはりお天道様のしたで、健康な土で育った野菜や果物に軍配をあげるが、今のように大量消費の時代となると、野菜とて一年に2回も3回も収穫できるという、いわゆる生産性をいかにあげるかということが議論されるというのも分からないでもない。
そんな現代型農業のショーケースがこのパソナの地下にある施設なのだろう。
まず場所が大手町という都会のド真ん中。
更にビルの地下1階。 これっぽっちも太陽の光はささない。
そこに入ると6つの部屋に分かれて色んなものを育てている。
道順を無視したせいか、一番初めに入ったのが 3番目の部屋。
棚田 を再現したものらしい。
説明によると
太陽光に近い色であるメタルハイランドランプと寿命が長く光の効率が良い高圧ナトリウムランプによって稲を栽培し、棚田の景観を再現しています。 栽培方法は、栄養分を溶かし込んだ水を流して育てる溶液栽培です。湿度、日長、溶液濃度などを成長段階に合わせて調整し、生育をコントロールしています。ここでは理論的に年3回の作付けが可能です。
溶液栽培・・・ なんか怖い響きである。
まぁ、健康を害したりすることはないということではあると思うが、なんとなく抵抗がある。
理論的に年3回の作付けが可能というのも素晴らしい気がするが、この前も書いたけどこれを実現するために湿度、日長などを人工的にコントロールするわけだが、果たしてそのためにどれくらいの化石燃料を使うのだろうか?
人口が爆発的に増えて、更に温暖化や水不足などで従来の農業スタイルが維持できなくなってきているのも認めるが、こうやって植物の育つ条件だけを整えてハイおしまい、というのはどうなんだろうか。(おっと、パソナの取組みをさして言っているわけではなくて、植物を屋外の自然な環境で育てない発想全体を指しているので悪しからず)
なんて、ことをまた考えてしばし野菜工場のド真ん中で考えてしまった。
明日に続く・・・
2009年3月28日土曜日
ヨシ Phragmites australis
ここ数日冷え込んでいるものの、この週末お花見をされている方も多いのではないだろうか。
いわゆる 花冷え というものだろうか。
サクラが話題になり、新緑の季節になり、色んな花が見らるようになる・・・。
春はやっぱり良いものだ、という点について異論はない。
でも、冬は冬でなかなか魅力的な風景というものがあると思う。
新宿御苑の芝なんかは茶色に枯れて、華やかさはないものの、そこはかとなく漂う物悲しさと申しますか、なんともいえない静寂感はかなり心が落ち着く。
多摩川河口、川崎、羽田あたりでは ヨシ というイネ科の巨大な植物が一大生育エリアを築いている。
ヨシズといって夏場に日よけに使われるゴザのような、アレの原料である。
夏場は青々としているのだけど、冬場は茶色く枯れてひっそりとする。
河川敷を散歩しても、通りゆく人の数も少なく、ちょっとした孤独に浸りたいときにはうってつけである。
彩りのない枯れた茶色、どんよりとした空、垂れ込める雲、弱々しい日差し・・・
なんか鬱陶しいが、それが良いときもある。
それがこれから春を迎えて青々としてくると、こういう殺風景な景色が恋しくなることもあると思うのだ。
ないものねだりというか、これは変人の意見だろうか?
ここ数日冷え込んでいるものの、この週末お花見をされている方も多いのではないだろうか。
いわゆる 花冷え というものだろうか。
サクラが話題になり、新緑の季節になり、色んな花が見らるようになる・・・。
春はやっぱり良いものだ、という点について異論はない。
でも、冬は冬でなかなか魅力的な風景というものがあると思う。
新宿御苑の芝なんかは茶色に枯れて、華やかさはないものの、そこはかとなく漂う物悲しさと申しますか、なんともいえない静寂感はかなり心が落ち着く。
多摩川河口、川崎、羽田あたりでは ヨシ というイネ科の巨大な植物が一大生育エリアを築いている。
ヨシズといって夏場に日よけに使われるゴザのような、アレの原料である。
夏場は青々としているのだけど、冬場は茶色く枯れてひっそりとする。
河川敷を散歩しても、通りゆく人の数も少なく、ちょっとした孤独に浸りたいときにはうってつけである。
彩りのない枯れた茶色、どんよりとした空、垂れ込める雲、弱々しい日差し・・・
なんか鬱陶しいが、それが良いときもある。
それがこれから春を迎えて青々としてくると、こういう殺風景な景色が恋しくなることもあると思うのだ。
ないものねだりというか、これは変人の意見だろうか?
2009年3月27日金曜日
イチョウの剪定
晴れた日、イチョウの剪定を見かけた。
植木を切るハサミの音、チェーンソーを使う音など、植木屋さんが働いているのを察知すると、どうしても足を止めて見入ってしまう。
どういう人がやっているのか?
若いのか、ベテランなのか?
どんな格好をしてやっているのか、粋でいなせな伝統的植木屋スタイルなのか、ダボダボズボンのガテンファッションなのか?
どんな道具を使っているのか?
仕事そのものはどうだ、早いのか、遅いのか、上手いのか、下手なのか?
などなど、姑さんのようにギロギロとチェックしてしまう。
イヤ、そんないやらしいものではなく、純粋に興味が尽きないのである。
この植木屋さんたちは街路樹として植わっているイチョウをひたすら剪定していた。
見ると上のほうに2人の職人さんが登っていた。
腰には使っていなかったけど、一応安全帯が見えた。
下にはパッカーといわれる、切った枝などを積むトラックが控えている。
このパッカーというのはゴミの収集車としてよく見かけるものだが、これがバケモノなんである。
どうバケモノかというとそのパワーと破壊力。
枝を入れると 刃 が回転してぺロリと平らげてしまう。
腕くらいの太さの枝、というか丸太であればバリバリバリというスゴイ音を立てて吸い込んでしまう。
言い換えると 人間の腕などが巻き込まれようものならやはりバリバリバリと吸い込んでしまうことだろう。
一時期このパッカーを使う植木屋さんの手伝いをしたことがあるが、本当に へっぴり腰になってしまったのを覚えている。
パッカーを使わないで普通のトラックに枝を載せていくのはそれはそれで大変だけど、でも腕がなくなることがない分ずっとマシだと思う。
話が機械のほうに偏ってしまった。
都内に一体何本の街路樹があるのか正確には知らないが、ものすごい数なんだと思う。
当然それらを伸ばし放題にするわけにもいかず、それらを管轄する自治体がそれなりの予算を確保して手入れをしているのだと思う。
こうなると、やはりむやみやたらに大きくなる樹や、手入れの面倒な樹を街路樹として選ばないなど初期段階の工夫が必要になってくると思う。
彼らの奮闘のお蔭でこの通りも随分サッパリと明るくなった気がする。
ご苦労様、である。
2009年3月26日木曜日
春の味覚 菜の花のおひたし
この前、さるかたのお宅で頂戴したのが菜の花のおひたし。
花の蕾が開くか開かないかの微妙なタイミングでよくスーパーの店頭なんかで見かけていたので、是非食べてみたという興味があった。
白いのはウドだそうだ。
お箸で少しずつつまんで口に運ぶ。
そして味わう。
最近発見したことなのだが、味をより敏感に感じるためには口いっぱい頬張らないということ。
上品に少しだけ頬張って、よく噛むとより深く味わえる気がする。
で、味わってみた菜の花は・・・ ちょっと苦いというか辛いような大人の味がした。
辛いというのは同じアブラナ科からマスタードも作るくらいだから、どこか辛い感じがしても不思議ではない。 フムフム、これが菜の花か。
その様子を見ていたこのお宅の方が 「あらっ、花咲ジジイさんはドレッシングをかけなかったんですか?」 と驚いたように言った。
「ええ、この方が菜の花の味が良く分かっていいんです」 と返したが、実はドレッシングがあるとは知らなかったのだ。
ふたくち目からはドレッシングが欲しかったカモ・・・ などと思いつつ全て平らげたあとの黒い器をボンヤリと見つめた。
この前、さるかたのお宅で頂戴したのが菜の花のおひたし。
花の蕾が開くか開かないかの微妙なタイミングでよくスーパーの店頭なんかで見かけていたので、是非食べてみたという興味があった。
白いのはウドだそうだ。
お箸で少しずつつまんで口に運ぶ。
そして味わう。
最近発見したことなのだが、味をより敏感に感じるためには口いっぱい頬張らないということ。
上品に少しだけ頬張って、よく噛むとより深く味わえる気がする。
で、味わってみた菜の花は・・・ ちょっと苦いというか辛いような大人の味がした。
辛いというのは同じアブラナ科からマスタードも作るくらいだから、どこか辛い感じがしても不思議ではない。 フムフム、これが菜の花か。
その様子を見ていたこのお宅の方が 「あらっ、花咲ジジイさんはドレッシングをかけなかったんですか?」 と驚いたように言った。
「ええ、この方が菜の花の味が良く分かっていいんです」 と返したが、実はドレッシングがあるとは知らなかったのだ。
ふたくち目からはドレッシングが欲しかったカモ・・・ などと思いつつ全て平らげたあとの黒い器をボンヤリと見つめた。
2009年3月25日水曜日
オダマキ Aquilegia
花屋さんや園芸店なんかにいくと、鉢植えの花が沢山ある。
いろんな花があって見ていて楽しいが、今日はその中からひとつ。
オダマキ
なんか花の名前っぽくないけど、キンポウゲ科の花だ。
キンポウゲ科はクレマチスやクリスマスローズなど、これまでも花咲ブログで取り上げてきた。
ここでもキンポウゲ科の 理屈 はちゃんと生きている。
まず幾つと定まらずに沢山ある雄しべ。 ウン、ちゃんとそうなっている。
次に、花びらに見える外側のものはガクであって、内側の筒のように立体的に立っている部分が花びら。ナルホド、「なんちゃって花びら」 が実はガクであるというあたりもちゃんとそうなっている。
写真ではうまく撮れていないのだけど、花の後頭部にあたる部分がニョキっと伸びているのだが、これを 距(きょ) という。
距の中には蜜腺が隠されている。この中には蜜が入っているということ。
この距を持っている植物は他に スミレ なんかが有名だ。
さらに別の角度からオダマキをみてみよう。
花咲ジジイがアメリカはコロラド州に行ったときのこと。
車のナンバープレートにオダマキが描かれているものを見かけた。
アメリカのことはあまり詳しくないのだけど、ナンバープレートにはそれぞれの州の特徴をモチーフにしたデザインが施されているようだ。
コロラドはこのオダマキ。
学名は Aquilegia だが、英語名は columbine(コロンバイン) という。
1999年にコロラド州で起きた高校生による乱射事件の舞台となったのが コロンバイン高校 である。そして、その高校があるのもコロンバイン市というらしく、コロラド州にとってはオダマキはとても馴染みがあるものであるようだ。
ロッキー山脈が眼前に迫っており、花咲ジジイはリュックサックを背負ってハイキングをした。
当然、山に咲く高山植物に目を奪われ、キョロキョロし、写真をパチパチと撮りまくって一人で大興奮した。
そこで野生のオダマキも見つけることができた。
これかぁ・・・ と思わずウットリしたことを今でも覚えている。
山の強い風にも耐えるようにこじんまりとコンパクトな姿をして、いわゆるクッション型に縮こまっていた。
辺りは瓦礫に覆われていて土は見当たらなかったが、恐らく瓦礫をかきわけるようにして長い根を伸ばして水分や養分を吸い上げているのだろう。
辺りは瓦礫に覆われていて土は見当たらなかったが、恐らく瓦礫をかきわけるようにして長い根を伸ばして水分や養分を吸い上げているのだろう。
園芸品種としてお花屋さんでみるのも花には違いないが、実際に育っている場所にいって見る野生の花には有無を言わせぬ力強さがある。
2009年3月24日火曜日
サンシュ Cornus officinalis
花見シーズンを目前に話題はサクラに集中しがちだが、それ以外にも頑張っている花が沢山ある。
春の花の先陣を切って ロウバイ や マンサク といった黄色い花があるが、今咲いている黄色い花が サンシュ である。
葉っぱが芽吹く前に黄色い花を樹全体に咲かせるので、遠くから見ると黄金色に輝く不思議な樹に見える。 このことから別名を ハルコガネバナ(春小金花) ともいう。
学名からも分かるように、ミズキ科に属するということはハナミズキやヤマボウシと同じ仲間ということになるが花そのものはハナミズキとはあまり似ていない。
こうやって特徴のある花の咲いている時期の判別は容易だけど、一旦花が散って葉っぱが芽吹いて佇んでいる様から、それが何かを判別するのはなかなか難しい。
僕もこのサンシュの夏の姿はすぐに想像がつかないし、ロウバイにしても夏の姿で言い当てるのは難しいように思う。
落葉樹は季節に応じてその姿が違うので、興味を持って観察していきたいものである。
花見シーズンを目前に話題はサクラに集中しがちだが、それ以外にも頑張っている花が沢山ある。
春の花の先陣を切って ロウバイ や マンサク といった黄色い花があるが、今咲いている黄色い花が サンシュ である。
葉っぱが芽吹く前に黄色い花を樹全体に咲かせるので、遠くから見ると黄金色に輝く不思議な樹に見える。 このことから別名を ハルコガネバナ(春小金花) ともいう。
学名からも分かるように、ミズキ科に属するということはハナミズキやヤマボウシと同じ仲間ということになるが花そのものはハナミズキとはあまり似ていない。
こうやって特徴のある花の咲いている時期の判別は容易だけど、一旦花が散って葉っぱが芽吹いて佇んでいる様から、それが何かを判別するのはなかなか難しい。
僕もこのサンシュの夏の姿はすぐに想像がつかないし、ロウバイにしても夏の姿で言い当てるのは難しいように思う。
落葉樹は季節に応じてその姿が違うので、興味を持って観察していきたいものである。
2009年3月23日月曜日
謎の切り口
これもまた散歩ネタで恐縮だが、ちょっと気になることがあった。
およそ150坪の空地があって、そこには巨木であっただろうクスノキが4~5本植わっていた。
巨木であっただろう・・・と過去形なのは、僕が見たときにはクスノキは地上3メートルくらいのところでスッパリと切られていたからだ。
切られて結構経っていたと思う。
何故なら切られたあとから芽を吹いて青々と繁っていたからだ。
その程度にしか気に留めていなかった。
特に写真も撮っていなかった。
でもこの前散歩をしてその空地の前を通ったら、クスノキ全てが地面のレベルで切り倒されていたのだ。
巨木と思われるだけあって、切り口を見れば分かるが、直径が1メートルはゆうにあった。
1.5メートルくらいはあるのではないだろうか。
それだけの巨木がそれこそスパッと一発でキレイに切られている。
手持ちのチェーンソーではこれほどの巨木をこれほどキレイには切れない。
さらに興味深いのは幹の裾の部分がタテ方向に切られていることだ。
チェーンソーを使ったらこんな面倒臭い切り方は絶対にしない。 イヤ、出来ない。
となると疑問なのは、一体どういう機械を使ってこれを切ったのだろう ということである。
おそらく専用の重機があるのだと思うのだが、これまでそんなものは見たことがない。
誰か御存知でしたら教えてください。
あるいは、神の仕業か・・・??
これもまた散歩ネタで恐縮だが、ちょっと気になることがあった。
およそ150坪の空地があって、そこには巨木であっただろうクスノキが4~5本植わっていた。
巨木であっただろう・・・と過去形なのは、僕が見たときにはクスノキは地上3メートルくらいのところでスッパリと切られていたからだ。
切られて結構経っていたと思う。
何故なら切られたあとから芽を吹いて青々と繁っていたからだ。
その程度にしか気に留めていなかった。
特に写真も撮っていなかった。
でもこの前散歩をしてその空地の前を通ったら、クスノキ全てが地面のレベルで切り倒されていたのだ。
巨木と思われるだけあって、切り口を見れば分かるが、直径が1メートルはゆうにあった。
1.5メートルくらいはあるのではないだろうか。
それだけの巨木がそれこそスパッと一発でキレイに切られている。
手持ちのチェーンソーではこれほどの巨木をこれほどキレイには切れない。
さらに興味深いのは幹の裾の部分がタテ方向に切られていることだ。
チェーンソーを使ったらこんな面倒臭い切り方は絶対にしない。 イヤ、出来ない。
となると疑問なのは、一体どういう機械を使ってこれを切ったのだろう ということである。
おそらく専用の重機があるのだと思うのだが、これまでそんなものは見たことがない。
誰か御存知でしたら教えてください。
あるいは、神の仕業か・・・??
2009年3月22日日曜日
ほどほどに・・・
.
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昨日、やはりサクラが咲いたのだそうだ。
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これではサクラは卒業式の時期となってしまって、入学式のころには散ってしまうね。
.
サクラ=入学 という図式はもはやなりたたないのだろうか・・・。
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さて、昨日散歩をしていたら何やらベタベタと壁に貼ってあったり、手すりからブラブラと何かがぶら下がっていた。
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なんだ??
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近寄って見てみると、それはお花見の席取り を主張する張り紙だった。
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「××ホームデザイン研究所 3月26日(木)12:00~21:00 50人」
「お花見会場 ××システム株式会社 3月28日(土)11:00~16:00 25人」
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なんて札が掛っていた。
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するっていうとなんだ、この場所で誰かがシアワセ気分サクラを愛でていたら 「スミマセン、ここは我々が前からとっておいた場所ですからどいてください」 ってことを言ったりするのだろうか。
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そしてそんなことがまかり通るのだろうか?
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なんかイヤなカンジである。
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このナントカ・ホームデザイン研究所なんて平日昼の12時から夜の9時まで9時間に渡ってこの公共の場を50人の酔っ払いで占拠するつもりらしい。
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長い冬が終って、暖かい春が来る。
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サクラはサッと咲いてサッと散っていくという、そのはかなさに日本人の我々が心を奪われるのも分かる。
そしてそのサクラの下で花を見ながらちょっとお酒を飲んだり、ピクニックをしたくなるのもとてもよく理解できる。
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でも、9時間にもわたって大人数で酒を飲んではしゃぐのは花見でもなんでもない。
花なんか見ちゃあいないのだと思う。
だったらいっそ別の場所でやったらいい。
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なんて思ってしまうのは僕だけだろうか。
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かくいう花咲ジジイは花見に行かないのかといえば否で4月5日に都内某所で花見をする予定はある。
でも花見はあくまでも花見であって、花を見ながら楽しい会話があって、ちょっと美味しいお酒が飲めればそれで良いと思う。
.
何事もほどほどに、と思うのだけれど。
.
.
2009年3月21日土曜日
春の味覚 タケノコ
今日は東京でサクラが咲いたとか咲かなかったとか。
いずれにしても春はすでに身近に来ている。
間違いない。
今日は近所を散歩していたら、お弁当屋さんの前にご覧のようなざるに入ってディスプレイされたタケノコを見かけた。
そうか、タケノコも春の早い時期、つまり今頃から出回るんだっけ。
小さい頃、親戚一同で千葉だったか静岡だったか、タケノコ掘り にでかけたことがある。
あまりに小さい頃の思い出で、本当にどこだったか思い出せないが、とにかくタケノコ掘りにいったことは記憶にある。
そのときのかすかな記憶によれば、そのときの日差しと今日の日差し、すなわち春のうららかな日差し が一致しているのだ。
こういう季節感は本当に尊いと思う。
おばあちゃんと一緒にどんぐりを拾ったり、真っ赤に染まったもみじを集めたときの、秋の弱々しい日差しも然り。
子供と植物を語る意味は大いにあると思う。
植物を語るだけでは飽きられてしまうかもしれない。
子供はゲンキンだから、味覚に訴えるというのもテではある。
今日は神楽坂に繰り出したらば、
「筍のお刺身」という珍しい看板を見つけた。
京都塚原から直送! 希少品 最高級 早掘り筍 香り、味が良い絶品! 2600円
だそうだ。
子供にタケノコを教えるにはいささか高い気がする。
花咲ジジイも話のタネ(ブログのタネ)に食べてみようかと思ったが二の足を踏んでしまった。
でもたかだかタケノコでしょ。
刺身って要するに生ってことでしょ。どう希少なのか分からないけど2600円ってのもちょっといき過ぎなのではないかと思ってしまった。
今日は東京でサクラが咲いたとか咲かなかったとか。
いずれにしても春はすでに身近に来ている。
間違いない。
今日は近所を散歩していたら、お弁当屋さんの前にご覧のようなざるに入ってディスプレイされたタケノコを見かけた。
そうか、タケノコも春の早い時期、つまり今頃から出回るんだっけ。
小さい頃、親戚一同で千葉だったか静岡だったか、タケノコ掘り にでかけたことがある。
あまりに小さい頃の思い出で、本当にどこだったか思い出せないが、とにかくタケノコ掘りにいったことは記憶にある。
そのときのかすかな記憶によれば、そのときの日差しと今日の日差し、すなわち春のうららかな日差し が一致しているのだ。
こういう季節感は本当に尊いと思う。
おばあちゃんと一緒にどんぐりを拾ったり、真っ赤に染まったもみじを集めたときの、秋の弱々しい日差しも然り。
子供と植物を語る意味は大いにあると思う。
植物を語るだけでは飽きられてしまうかもしれない。
子供はゲンキンだから、味覚に訴えるというのもテではある。
今日は神楽坂に繰り出したらば、
「筍のお刺身」という珍しい看板を見つけた。
京都塚原から直送! 希少品 最高級 早掘り筍 香り、味が良い絶品! 2600円
だそうだ。
子供にタケノコを教えるにはいささか高い気がする。
花咲ジジイも話のタネ(ブログのタネ)に食べてみようかと思ったが二の足を踏んでしまった。
でもたかだかタケノコでしょ。
刺身って要するに生ってことでしょ。どう希少なのか分からないけど2600円ってのもちょっといき過ぎなのではないかと思ってしまった。
2009年3月20日金曜日
花畑出現!?
昨日は天気も良かったので丸の内に出かけてみた。
天気が良くて暇だったら山へでも行け ってカンジではあるが、生憎そこまで時間がなかった。
なんで丸の内か?
実は新聞を読んでいたら 「丸の内に10万本のチューリップ」 という記事を見つけたからだった。
丁度丸ビルで買物をしようというついでもあったので、カメラ片手に繰り出したというわけだ。
有楽町から丸の内に向かって歩いていると、ここそこで赤、黄、白など色とりどりのチューリップが咲いていた。
近づいてみると、咲いていたというよりは小さな鉢に入ったチューリップが陳列してあったという表現のほうが正確かもしれない。
ともあれ、お昼どきの丸の内はお弁当をもったOLやサラリーマンが行き交い、皆足を止めて携帯のカメラで写真を撮ったり、「キレイねぇ」とチューリップ談義に花を咲かせていたりした。
この有楽町から丸の内にかけてのエリアはかなり頻繁に花を飾ったり、ガーデニングショーを開いたりしていて、花に対する意識がとても高いエリアである。
主催は丸の内商店会 協賛が丸の内オアゾ商店会
ということで、とても良い取組みを積極的にしている商店会だなぁと思う。
お金もかかるだろうに。
不況の折、こういったところにお金を惜しまないというのはかなりスゴイことではないだろうか。
これで新聞なんかに取り上げられて、チューリップ見たさに遠路から足を運んで、ついでにお茶を飲んだり、ゴハンを食べたり、買物なんかしたりしてくれれば商店会としては大義名分が立つということなのだろう。
実際、花咲ジジイはこれを知ってわざわざ丸の内まで繰り出したわけだし。
東京丸の内チューリップフェアは22日まで。
連休で行くところがない方には安近短でオススメかも。
2009年3月19日木曜日
春の味覚 桜餅
今日は暖かかったねぇ。
花咲ジジイは季節を一歩先取りして、終日半袖Tシャツでこの陽気を堪能した。
全然寒くない!! 気持ち良い!! なんかウレシイ!!
この陽気のせいか、サクラの開花予想も数日繰り上がったのだと聞く。
早ければ来週には咲くのではないか。
サクラは当然にして見てその美しさを目で愛でる。
でも、食べて味覚として愛でるというのも素晴らしき日本文化である。
サクラを食べるとなるとどうやって食べるのだろう?
花を摘んでムシャムシャと食べるわけではない。
代表的な食べ方は 桜餅 であろう。
餅、あんこといった辺りは和菓子の定番である。
しかし、その周りにはサクラの葉っぱが巻いてある。
時にはサクラの花が添えられていたりする。
葉っぱごとムシャムシャと食べれば分かるけど、この葉っぱはちょっと塩っぱい。
それもそのはず、これはサクラの葉っぱを塩漬けにしてあるらしいのだ。
スイカに塩を振って食べるとスイカの甘さが引き立つように、この葉っぱが塩っぱいことで菓子全体の甘さがどことなく引き立つような気がするのは僕だけだろうか。
サクラの花はこれから咲く。
桜餅には既にサクラの花がくっついている。
となると、このサクラの花は去年どこかで収穫されて塩漬けにされたものなのだろうか?
今日は暖かかったねぇ。
花咲ジジイは季節を一歩先取りして、終日半袖Tシャツでこの陽気を堪能した。
全然寒くない!! 気持ち良い!! なんかウレシイ!!
この陽気のせいか、サクラの開花予想も数日繰り上がったのだと聞く。
早ければ来週には咲くのではないか。
サクラは当然にして見てその美しさを目で愛でる。
でも、食べて味覚として愛でるというのも素晴らしき日本文化である。
サクラを食べるとなるとどうやって食べるのだろう?
花を摘んでムシャムシャと食べるわけではない。
代表的な食べ方は 桜餅 であろう。
餅、あんこといった辺りは和菓子の定番である。
しかし、その周りにはサクラの葉っぱが巻いてある。
時にはサクラの花が添えられていたりする。
葉っぱごとムシャムシャと食べれば分かるけど、この葉っぱはちょっと塩っぱい。
それもそのはず、これはサクラの葉っぱを塩漬けにしてあるらしいのだ。
スイカに塩を振って食べるとスイカの甘さが引き立つように、この葉っぱが塩っぱいことで菓子全体の甘さがどことなく引き立つような気がするのは僕だけだろうか。
サクラの花はこれから咲く。
桜餅には既にサクラの花がくっついている。
となると、このサクラの花は去年どこかで収穫されて塩漬けにされたものなのだろうか?
2009年3月18日水曜日
蔵出しカイドウ
じゅんぺいさんからコメントを頂戴した。
カイドウも赤い花が目をひくけど、カンヒサクラと仲間か? とのことだった。
その後にひるがおさんが、バラ科の仲間で八重の花が咲くのでは とお答えになって、コメント欄でひとつのブログが完結しているかのような内容だった。
筆者をさしおいて、読んでいただいている方々のレベルが高いのが花咲ブログのひとつの特徴である。
いまさら花咲ジジイが何をか言うものではないが、せめて写真でもと思って探してみた。
今日の写真は昨年3月23日、天気の良い日曜日に自転車で繰り出したときに撮ったものだ。
サクラにもまだ早く、このカイドウもツボミの状態で花は咲いていなかった。
これで何か書こうと思ってしばらく考えていたのだけど、これといったトピックスも思いつかずにお蔵入りとなってしまっていた。
学名は Malus halliana という。
Malus と聞いて思い出した。カイドウには花を愉しむタイプと実を愉しむタイプがあって、実を愉しむ場合の実とは小さなリンゴなのである。
サクラの仲間ですか? と言われるとバラ科という「科」のレベルでは仲間ではあるが、「属」のレベルまで下げていくとサクラの仲間というよりもリンゴの仲間である。
直径2~3センチの小さなリンゴで、食べても渋くて食べられたものではない。
これをイギリスで子供同士が拾って投げ合ってふざけていたのを思い出した。
写真も相変わらずヘタっぴで、どこにピントが合っているのか、合わせたいのか分かりにくい一枚である。結果として合成写真のような不自然なカイドウになってしまった。
そろそろ花が咲くので注意して見てみてください。
機会があったら花咲ブログでまたご紹介します。
2009年3月17日火曜日
春爛漫
花が咲き始めた。
街を歩いてみると本当にあれやこれやと咲いていることに気付く。
ビオラ Viola は冬の花ではあるが今も季節に花を添えている。
そしてマーガレット Chrysanthemum frutescens はまさにこれからの花だ。
マーガレットは好きな花のひとつである。
「何でもいいから、花を描きなさい」 と言われたら、このマーガレットのような花か、チューリップのような花を描くかのいずれではないだろうか。
いきなりホトケノザを描いたりする通はあまりいないと思う。
昨日も触れたけど、このマーガレットこそが放射相称花の典型だ。
花らしい花で良いよね。
マーガレットと言えば・・・
その昔、別冊マーガレット(通称 別マ)を愛読した時期があった。
いらかの波 とか くらもちふさこ をかなり読んだ。
変わった趣味と笑われるかもしれない。
でも自己紹介にも書いたけど、花咲ジジイはその昔インドに住んでいて、日本の活字に飢えていた時にオヤジ雑誌から、少女マンガまで、日本語で書いてさえあればジャンルは問わず読み漁っていた。
そのときに一生懸命読んだのが別冊マーガレットだった。
以来マーガレットという言葉は僕の頭脳に刷り込まれたけど、実際にマーガレットがどんな花なのか知ったのはかなり後になってからだった。
花が咲き始めた。
街を歩いてみると本当にあれやこれやと咲いていることに気付く。
ビオラ Viola は冬の花ではあるが今も季節に花を添えている。
そしてマーガレット Chrysanthemum frutescens はまさにこれからの花だ。
マーガレットは好きな花のひとつである。
「何でもいいから、花を描きなさい」 と言われたら、このマーガレットのような花か、チューリップのような花を描くかのいずれではないだろうか。
いきなりホトケノザを描いたりする通はあまりいないと思う。
昨日も触れたけど、このマーガレットこそが放射相称花の典型だ。
花らしい花で良いよね。
マーガレットと言えば・・・
その昔、別冊マーガレット(通称 別マ)を愛読した時期があった。
いらかの波 とか くらもちふさこ をかなり読んだ。
変わった趣味と笑われるかもしれない。
でも自己紹介にも書いたけど、花咲ジジイはその昔インドに住んでいて、日本の活字に飢えていた時にオヤジ雑誌から、少女マンガまで、日本語で書いてさえあればジャンルは問わず読み漁っていた。
そのときに一生懸命読んだのが別冊マーガレットだった。
以来マーガレットという言葉は僕の頭脳に刷り込まれたけど、実際にマーガレットがどんな花なのか知ったのはかなり後になってからだった。
2009年3月16日月曜日
カンヒザクラ Prunus campanulata
ついこの前取り上げた カワズサクラ はすっかり終ってしまって、今や新芽が吹いて青々とし始めた。
かたやソメイヨシノの開花予想も出て、もう春目前のカウントダウン状態にある。
今しきりに咲いているのはウメだろうか。
白梅、紅梅とあって、赤い花が目をひくので何かと思って近づいてみたら サクラ だった。
カンヒザクラ。
ご覧のように房のように幾つかの花が固まって咲いていている。
そして燃えるような赤がなんとも個性があって良いとおもう。
学名の campanulata は発音するとカンパニュラータとなり、釣鐘型の花が特徴のカンパニュラと同じ意味だ。
花をよくよく見てみるとなんとなく釣鐘型をしていなくもない。
花咲ブログも開始から一年以上が経って、季節が一巡した。
そこで花咲ブログの楽しみ方のひとつとして、自分で言うのもなんではあるが、昨年の今頃は一体何を書いていたのか照らし合せながら読むと面白いのではないかと思う。
花咲ジジイも成長がないなぁ、と笑うもヨシ。
でも 「昨年の今頃はこんなものが咲いていたのか」 なんていう見方も出来る。
例えば昨年3月23日に東京でソメイヨシノの開花宣言が出た。
そして3月はあれこれと色んな花が咲き始め、明らかに花咲ジジイは興奮していたのだなぁと鮮明なるノンフィクション記録として残っている。
こうなると花見で美味しいお酒を飲む日もそう遠くない。
ついこの前取り上げた カワズサクラ はすっかり終ってしまって、今や新芽が吹いて青々とし始めた。
かたやソメイヨシノの開花予想も出て、もう春目前のカウントダウン状態にある。
今しきりに咲いているのはウメだろうか。
白梅、紅梅とあって、赤い花が目をひくので何かと思って近づいてみたら サクラ だった。
カンヒザクラ。
ご覧のように房のように幾つかの花が固まって咲いていている。
そして燃えるような赤がなんとも個性があって良いとおもう。
学名の campanulata は発音するとカンパニュラータとなり、釣鐘型の花が特徴のカンパニュラと同じ意味だ。
花をよくよく見てみるとなんとなく釣鐘型をしていなくもない。
花咲ブログも開始から一年以上が経って、季節が一巡した。
そこで花咲ブログの楽しみ方のひとつとして、自分で言うのもなんではあるが、昨年の今頃は一体何を書いていたのか照らし合せながら読むと面白いのではないかと思う。
花咲ジジイも成長がないなぁ、と笑うもヨシ。
でも 「昨年の今頃はこんなものが咲いていたのか」 なんていう見方も出来る。
例えば昨年3月23日に東京でソメイヨシノの開花宣言が出た。
そして3月はあれこれと色んな花が咲き始め、明らかに花咲ジジイは興奮していたのだなぁと鮮明なるノンフィクション記録として残っている。
こうなると花見で美味しいお酒を飲む日もそう遠くない。
2009年3月15日日曜日
スイートピー Lathyrus odoratus
今日はすっかり春めいて散歩をしていてウキウキしてしまった。
色んな花を見かけるようになったし、花は咲かなくとも何もなかった茶色の枝から緑の新芽が吹いていたりするのをみると 春じゃん! と嬉しくなる。
とあるお宅の軒先にスイートピーが植わっていた。
もうシッカリと花が咲いて、実を付けているのもあった。
実は小さいながらも見紛うことなき立派なマメであった。
数日前に落花生について書いたときに触れたが、この豆が入っているサヤを持っていることがマメ科の代表的な特徴ではあるが、今日はもうひとつの特徴について触れてみよう。
花のカタチである。
ヒマワリのように完全な円のカタチをしていて、花のどこに線を引いても対称になる花を放射相称花という。
これに対してこのスイートピーのようにある一方向にしか対称にならないものを左右相称花という。
マメ科の花は左右相称花なのである。
花屋さんに並んでいる大振りのフリル・フリフリのスイートピーもそれはそれで良いけど、こうやって種をまいて力強くそだつ素朴なスイートピーも悪くない。
以前これを大量(30~40本)に摘んで束ねて小さなブーケを作ったことがあるのだけど、甘い香りが漂って、見た目的にもカワイかったゾ。
大きなリュックを背負っているよりも、花咲ジジイがスイートピーの手作りブーケを持って歩いていたほうが職務質問される率が高い気がする・・・。
2009年3月14日土曜日
剪定ハサミ 番外編
剪定ハサミについていくつか書いたついでにひとつ。
ハサミはそのものとして機能美があって、剪定する作業でその能力を発揮すればよい。
それはその通り。
でも折角持つのであれば、なんかこうカッコ良いホルスターというか、サヤに入れておきたいではないか。
写真のものは Felco 純正のホルスター。
革(実はこれは合皮)をクルッと巻いただけで、裏にクリップがついていてポケットやベルトに引っ掛けられるようになっている。
ホルスターも使い込むうちに独特の味わいが醸し出され、カタチもハサミのカタチにそって変形していく。
最近は色々と物騒で、銃刀法の改正を受けて刃渡り5.5センチ以上のもの所持してはいけないことになっているらしい。
ちょっと気になって剪定ハサミの刃渡りを測ってみた。
・・・キッチリ5.5センチ。
これを持って往来を歩いてはマズイのではないか?
実は花咲ジジイは外見的にかなり怪しいらしく、さらに大きなリュックサックを担いで歩いていたりするので、時折職務質問を受けることがある。
以下実際に都内某所であったお話。
「スミマセン。随分大きなリュックサックですが、山登りか何かですか」
「イイエ・・・」
「あ、そうですか。その中に刃物とか入ってないですよね。アーミーナイフとか」
「イイエ、入ってませんよ」
「ちょっと中を見せていただいて良いですか?」
「ええ、いいですけど」
「最近は刃物を使った事件が多くてね。銃刀法で持っていてはいけないと知らない人も多いんです」
「ちょっと聞きたいんですけど、今日はたまたま持っていないですけど、僕は植木屋みたいなことをしていましてハサミやノコギリなどの刃物を持ち歩くことはママあるんですけど、それもダメなんですか?」
「イヤ、お仕事で使うということであればそれは大丈夫です」
「へえ。でも仕事で使うのかどうかなんてどうやったら分かるんですか?」
「ええ、まぁその、それはその、身分証明書や名刺を見せていただいたりしてですね・・・」
「名刺なんて幾らでも好きなのを刷れちゃうじゃぁないですか。身分証明書なんていってもサラリーマンじゃぁないですから免許証くらいしかないですよ」
「まあ、その、それはですね、交番まで来ていただいて詳しくお話を聞いたりしてですね・・・」
「へぇ、そうなんですか」
まったく花咲ジジイは厄介なジジイである。困ったものである。
でも別にイチャモンをつけようとした訳ではなく、純粋なる素朴な疑問をぶつけただけだったのだが、このあたりまで話したところでその警官は僕のリュックサックを開けもせず「結構です」と言った。
「えっ?もういいんですか?中をあらためなくても良いんですか?」
「ええ、もう結構です。ご協力有難うございました。」
と放免になった。
いたましい事件が起きるたびに、刃物・銃器は取り締まっていくべきだと思うが、職業上いたしかたのない場合もある。
剪定バサミのことを書きながらフト平和な社会の実現を願った。
剪定ハサミについていくつか書いたついでにひとつ。
ハサミはそのものとして機能美があって、剪定する作業でその能力を発揮すればよい。
それはその通り。
でも折角持つのであれば、なんかこうカッコ良いホルスターというか、サヤに入れておきたいではないか。
写真のものは Felco 純正のホルスター。
革(実はこれは合皮)をクルッと巻いただけで、裏にクリップがついていてポケットやベルトに引っ掛けられるようになっている。
ホルスターも使い込むうちに独特の味わいが醸し出され、カタチもハサミのカタチにそって変形していく。
最近は色々と物騒で、銃刀法の改正を受けて刃渡り5.5センチ以上のもの所持してはいけないことになっているらしい。
ちょっと気になって剪定ハサミの刃渡りを測ってみた。
・・・キッチリ5.5センチ。
これを持って往来を歩いてはマズイのではないか?
実は花咲ジジイは外見的にかなり怪しいらしく、さらに大きなリュックサックを担いで歩いていたりするので、時折職務質問を受けることがある。
以下実際に都内某所であったお話。
「スミマセン。随分大きなリュックサックですが、山登りか何かですか」
「イイエ・・・」
「あ、そうですか。その中に刃物とか入ってないですよね。アーミーナイフとか」
「イイエ、入ってませんよ」
「ちょっと中を見せていただいて良いですか?」
「ええ、いいですけど」
「最近は刃物を使った事件が多くてね。銃刀法で持っていてはいけないと知らない人も多いんです」
「ちょっと聞きたいんですけど、今日はたまたま持っていないですけど、僕は植木屋みたいなことをしていましてハサミやノコギリなどの刃物を持ち歩くことはママあるんですけど、それもダメなんですか?」
「イヤ、お仕事で使うということであればそれは大丈夫です」
「へえ。でも仕事で使うのかどうかなんてどうやったら分かるんですか?」
「ええ、まぁその、それはその、身分証明書や名刺を見せていただいたりしてですね・・・」
「名刺なんて幾らでも好きなのを刷れちゃうじゃぁないですか。身分証明書なんていってもサラリーマンじゃぁないですから免許証くらいしかないですよ」
「まあ、その、それはですね、交番まで来ていただいて詳しくお話を聞いたりしてですね・・・」
「へぇ、そうなんですか」
まったく花咲ジジイは厄介なジジイである。困ったものである。
でも別にイチャモンをつけようとした訳ではなく、純粋なる素朴な疑問をぶつけただけだったのだが、このあたりまで話したところでその警官は僕のリュックサックを開けもせず「結構です」と言った。
「えっ?もういいんですか?中をあらためなくても良いんですか?」
「ええ、もう結構です。ご協力有難うございました。」
と放免になった。
いたましい事件が起きるたびに、刃物・銃器は取り締まっていくべきだと思うが、職業上いたしかたのない場合もある。
剪定バサミのことを書きながらフト平和な社会の実現を願った。
2009年3月13日金曜日
2009年3月12日木曜日
落花生
ピーナッツはとても身近な食べ物だと思う。
例えば柿の種に代表されるように、おつまみ としてはかなりの人気を誇るものと思われる。
柿の種に入っているピーナッツが、ご覧のようなサヤに入っていて、いわゆる落花生として馴染みがあるというところまでは誰でも知っている。
でも、このサヤはどこにどうやってなっているのか、チャンと知っている人は案外少ないのではないか。
結論を先に書くと、このサヤは地中にあった ものだ。
この落花生はマメ科の植物で学名を Arachis hypogaea という。
サヤを持っている というのがマメ科の大きな特徴だが、落花生もこの辺をチャンと踏襲している。
ユニークなのはこのサヤが出来るまで。
小さい黄色い花が咲いて受粉がされ受精すると子房柄(しぼうへい)という部分が地面に向かってスルスルと延びていって地中にもぐる。
そしてその子房柄の先端にサヤが出来て徐々にこれが太っていって、ついに落花生になるというわけだ。
なのでサヤは地中にもぐっているもので、ピーナッツはあたかもジャガイモのように地中から掘りあげるものであるわけだ。 知ってた??
サヤをタテに半分に割ってみるとその様子はマメそのものであることが分かる。
プチっとサヤを割って中から幾つかのマメを取り出して、薄い皮を手でしごいて、フーフーと息を吹きかけると薄い皮が飛んでいって後はそれを口に放り込む。
なんてことない作業だが、一旦始めると本当に止まらなくなってしまう。
シンガポールのラッフルズホテルのバーの床には足の踏み場もないくらいと言うとちょっと大袈裟だけど、この落花生のサヤが沢山落ちていたのを思いだした。
これがシンガポールの粋ってものなのだな、などと思ってここぞとばかり床に落花生のサヤをばらまいて帰ってきたことがある。
今度チャンスがあったら、落花生の花、子房柄が伸びる様子などをスクープしてこの場でご紹介したいと思う。
ピーナッツはとても身近な食べ物だと思う。
例えば柿の種に代表されるように、おつまみ としてはかなりの人気を誇るものと思われる。
柿の種に入っているピーナッツが、ご覧のようなサヤに入っていて、いわゆる落花生として馴染みがあるというところまでは誰でも知っている。
でも、このサヤはどこにどうやってなっているのか、チャンと知っている人は案外少ないのではないか。
結論を先に書くと、このサヤは地中にあった ものだ。
この落花生はマメ科の植物で学名を Arachis hypogaea という。
サヤを持っている というのがマメ科の大きな特徴だが、落花生もこの辺をチャンと踏襲している。
ユニークなのはこのサヤが出来るまで。
小さい黄色い花が咲いて受粉がされ受精すると子房柄(しぼうへい)という部分が地面に向かってスルスルと延びていって地中にもぐる。
そしてその子房柄の先端にサヤが出来て徐々にこれが太っていって、ついに落花生になるというわけだ。
なのでサヤは地中にもぐっているもので、ピーナッツはあたかもジャガイモのように地中から掘りあげるものであるわけだ。 知ってた??
サヤをタテに半分に割ってみるとその様子はマメそのものであることが分かる。
プチっとサヤを割って中から幾つかのマメを取り出して、薄い皮を手でしごいて、フーフーと息を吹きかけると薄い皮が飛んでいって後はそれを口に放り込む。
なんてことない作業だが、一旦始めると本当に止まらなくなってしまう。
シンガポールのラッフルズホテルのバーの床には足の踏み場もないくらいと言うとちょっと大袈裟だけど、この落花生のサヤが沢山落ちていたのを思いだした。
これがシンガポールの粋ってものなのだな、などと思ってここぞとばかり床に落花生のサヤをばらまいて帰ってきたことがある。
今度チャンスがあったら、落花生の花、子房柄が伸びる様子などをスクープしてこの場でご紹介したいと思う。
2009年3月11日水曜日
剪定ハサミ 2
愛すべきハサミのお話第2弾である。
この Felco という剪定ハサミの優れたところのひとつに、分解が容易という点があげられる。
ハサミを買うとついてくる簡単な工具で、アッという間にご覧のように分解出来てしまう。
ハサミを買うとついてくる簡単な工具で、アッという間にご覧のように分解出来てしまう。
こうなると刃を研ぐのも簡単だし、道具を掃除して常に良い状態を保つことができる。
道具というのは、使ううちに、そして手入れをしていくうちに愛着というものが増してくるものである。
この#8は10年くらい使っている。
ただほぼ毎日使っていると、グリップの赤いコーティングがはげてしまったり、刃もこぼれてきたりしたことがあった。
まだ英国にいたときに Felco のサービスとしてハサミそのものと、代金分の小切手を郵便で送ると刃を新しいものに換えてくれて、全体をピカピカに磨いてくれて、グリップのコーティングを再度施して、ほぼ新品の状態にしてくれるというサービスがあると聞いて試してみた。
およそ3週間後に手元に戻ってきたハサミを見て 「おおっ」 と思わず声を上げた。
たしかに新品ではなかろうか? というくらいにピカピカになって返ってきた。
代金は正確には覚えていないが、確か3000~4000円くらいではなかったかと思う。
これだけやってくれるのであれば、僕はその価値はあると思った。
赤いグリップは落としてもすぐ見つかるように・・・ と昨日書いた。
でも一度失くしてしまったことがある。
草むらの確かにこのエリア、というエリアは特定することができたのでボスに相談したら、なんと金属探知機を持ち出して一緒に探してくれた。
しかし残念ながら発見には至らなかった。
なぜ金属探知機なんか持っていたかというと、パワーシャベルなどで地面を掘るような場合に地下に水道管やガス管などがあるかどうかを探知するために持っていたのだ。
なんか心強いボスだなぁ、とちょっとホレそうになったが結局見つからずであった。
もし剪定ハサミを買おうと思っている方がいれば、花咲ジジイのイチオシはこれです。
もし剪定ハサミを買おうと思っている方がいれば、花咲ジジイのイチオシはこれです。
あの世に行くまでお供してくれること間違いなしである。
ただし、失くさなければの話ネ。
2009年3月10日火曜日
剪定ハサミ 1
今日はちょっと趣向を変えて道具の話である。
園芸でつかうハサミには色んな種類がある。
剪定ハサミ、木ハサミ、刈込ハサミ、高枝ハサミ・・・・ などが思いつくが、もっと種類は多いと思う。
今日の写真は僕が愛用している剪定ハサミ 2本。
知っている人は知っていると思うが、スイスの Felco というメーカーが作っている剪定ハサミだ。
これは本当に良いハサミだと思う。
頑丈に出来ているというのはいうまでもないが、付属の簡単な工具で一瞬にしてバラバラに分解できる。
刃を研いだりするときも、刃が本体から外せるのでとても研ぎやすい。
使い込んだ挙句に刃がヘタってしまっても、替え刃だけ買えばまた新品のときと同じようによく切れるようになる。
スグレものである。
柄の赤い色は伊達ではない。
誤って草むらに落としたときでも、赤い色が目立って見つけやすいという意図があるのである。
Felco のハサミは#1~#×× (ゴメンなさい、正確に何番まであるかはよく分からない)といった番手があって、それぞれ手の小さい人用、左利き用、女性用、木を長時間に渡って切る仕事をするプロ用などなど色んな種類がある。
僕が持っているのは #2(上のハサミ)と #8(下のハサミ) の2本。
#2が定番中の定番と言われているもので、#8はご覧のようにニギリの部分が曲がっていて手にシックリときたので買ったものだ。
イギリスの新聞で 「園芸用剪定ハサミ徹底比較」 というのがあったときに他のメーカーをぶっちぎりで引き離して堂々の1位だった。 その新聞では 「剪定ハサミのロールスロイス」 と評していた。
実際、英国でプロの庭師のほとんどがこの Felco を愛用していた。
木バサミは日本の道具だし、日本の刀鍛冶が作ったような芸術品に近いような素晴らしいハサミがあるが、こと剪定ハサミに関してはこの Felco が間違いなく優れていると思う。
普段剪定ハサミについて書くことはあまりないので、ここまで書いたら俄然盛り上がってきてしまった。
明日はこの続編をお届けしたい。
ハサミオタクか、と呆れずにお付き合いいただきたい。
2009年3月9日月曜日
武装する樹
このシルエットを見て何の樹か分かる人がいたら、それはスゴイと思う。
葉っぱはいわゆる広葉(針葉ではない)であり、幹から鋭くて長いトゲがでているのが見える。
こんな樹があるのだろうか・・・?
写真を撮ったのだから「ある」のだけど、それは半分正解で半分ハズレである。
この樹は クスノキ である。
ではクスノキにトゲがあるのか?
クスノキにはトゲはない。このクスノキはトゲを着せられているのだ。
このクスノキはとある大きな駅の前にあって、人が待ち合わせをしたり、行き交ったりして、かなりの往来がある。
加えてハトが沢山いるらしく、ハトの糞害がかなり深刻な問題になったのであろう。
樹の幹には 「鳥の糞にご注意ください」 と看板が貼ってある。
そしてその問題の鳥を近づけないために、このクスノキはご覧の通り 武装 させられているというわけだ。
糞害に悩む市民の気持ちもわからないでもないが、本来フレンドリーであるはずの樹にこんな怖い格好をさせるというのもなんか考えものである。
仮に多感な小さい子供がこれに気付いて 「樹ってなんかイヤなカンジ」 というネガティブなイメージを持ってしまっては本当に残念なことである。
このシルエットを見て何の樹か分かる人がいたら、それはスゴイと思う。
葉っぱはいわゆる広葉(針葉ではない)であり、幹から鋭くて長いトゲがでているのが見える。
こんな樹があるのだろうか・・・?
写真を撮ったのだから「ある」のだけど、それは半分正解で半分ハズレである。
この樹は クスノキ である。
ではクスノキにトゲがあるのか?
クスノキにはトゲはない。このクスノキはトゲを着せられているのだ。
このクスノキはとある大きな駅の前にあって、人が待ち合わせをしたり、行き交ったりして、かなりの往来がある。
加えてハトが沢山いるらしく、ハトの糞害がかなり深刻な問題になったのであろう。
樹の幹には 「鳥の糞にご注意ください」 と看板が貼ってある。
そしてその問題の鳥を近づけないために、このクスノキはご覧の通り 武装 させられているというわけだ。
糞害に悩む市民の気持ちもわからないでもないが、本来フレンドリーであるはずの樹にこんな怖い格好をさせるというのもなんか考えものである。
仮に多感な小さい子供がこれに気付いて 「樹ってなんかイヤなカンジ」 というネガティブなイメージを持ってしまっては本当に残念なことである。
2009年3月8日日曜日
ユーカリ Eucalyptus
再び国道6号線をはしっていたときのことだ。
道路脇の街路樹を見ると、ちょっと変わった樹が植わっていた。
それはユーカリの樹だった。
コアラが好む樹として知られているように、原産はオーストラリアが中心であるが、要は乾燥して日差しの強い場所で育つ種類が多いということのようだ。
その種類は多くて500種類を超える といわれている。
大きさもマチマチだが巨木になるものも多く、こうやって国道沿いの街路樹に使われているのを見ると十数年後に厄介もの扱いされて切り倒されてやしないかちょっと心配でもある。
常緑樹なので秋に落ち葉で困ることは少なそうだが、その代わりといってはなんだが木の幹肌がパリパリと剥がれ落ちて辺りを散らかすことがある。
そもそも日本に自生していない樹なので、植えることで日本の生態系を壊したり、何かしらの影響があるものと思われ、諸手を挙げて賛成はできないけど、オーストラリアに行かずともまとまったユーカリが見られるというのは興味深いところだ。
北海道大学にあるポプラ並木が有名になって観光客が集まるように、なにか目玉の植物を植えてイメージアップを図ったり、宣伝効果を狙ったりすることがままある。
千葉県にはユーカリが丘という場所があるらしい。
ユーカリの樹が沢山植わっているのだろうか?
一度行って見てみたい。
再び国道6号線をはしっていたときのことだ。
道路脇の街路樹を見ると、ちょっと変わった樹が植わっていた。
それはユーカリの樹だった。
コアラが好む樹として知られているように、原産はオーストラリアが中心であるが、要は乾燥して日差しの強い場所で育つ種類が多いということのようだ。
その種類は多くて500種類を超える といわれている。
大きさもマチマチだが巨木になるものも多く、こうやって国道沿いの街路樹に使われているのを見ると十数年後に厄介もの扱いされて切り倒されてやしないかちょっと心配でもある。
常緑樹なので秋に落ち葉で困ることは少なそうだが、その代わりといってはなんだが木の幹肌がパリパリと剥がれ落ちて辺りを散らかすことがある。
そもそも日本に自生していない樹なので、植えることで日本の生態系を壊したり、何かしらの影響があるものと思われ、諸手を挙げて賛成はできないけど、オーストラリアに行かずともまとまったユーカリが見られるというのは興味深いところだ。
北海道大学にあるポプラ並木が有名になって観光客が集まるように、なにか目玉の植物を植えてイメージアップを図ったり、宣伝効果を狙ったりすることがままある。
千葉県にはユーカリが丘という場所があるらしい。
ユーカリの樹が沢山植わっているのだろうか?
一度行って見てみたい。
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