2011年6月30日木曜日

アストランティア

申し上げたように昨日はインターネット・エクスプローラですったもんだしてドッと疲れてしまった。
何時間パソコンの前に座っていただろうか?
なんとも不毛な時間だった。
やることは山ほどあるというのに・・・。

ぼやいても仕方がない。
前を向いて進もうではないか。

それにしても、この Firefox というのはスゴイ。
もうサクサクになんでも早い気がする。
そしてタテにしたくてもタテに表示されないので諦めていたタテの写真も使えそうである。
一体、どういう理屈なんでしょう?

さて、そんなストレスを感じたあとには花の話で癒されたいものである。

今日ご紹介するのは アストランティア Astrantia というセリ科の花。


5月にイギリスに行って、色んな庭を見てきたけど、それぞれの先で頻繁に咲いていたのがこれだった。

日本ではあまり見ないなぁと思って調べたら、結構あるみたいである。
要は自分の視野が狭いということなのだろう。

色もピンク、白、そして濃い赤など、バリエーションが豊富であるあたりも楽しい。


パンジー、マリーゴールドなど定番の花で花壇を飾るのも悪くないけど、ちょっと変わった花を混ぜることで良いアクセントになると思う。

通りがかった人から
「これは何という花ですか?」
なんて尋ねられたら、そこで会話も生まれると思うし。

今年も半分が過ぎてしまった。
猛暑を控えて、花たちも試練のときを迎えるが、彼らがどうやって暑さに立ち向かっていくのかというあたりも花咲ブログではお伝えしていきたいと思う。



2011年6月29日水曜日

かいさん 有難うございます!!!


「花咲ブログがアップできない・・・・」 とメソメソしていたらば、
かいさんとおっしゃる方から親切なコメントを頂戴した。

「Firefoxに変えてみたら?」
ちょうど、あーでもない、こーでもないと汗をかきかきやっていたところだったので、
藁にもすがる気持ちで試してみた。

するとなんということでしょう!!
これまでうまくいかなかったことが魔法のように解決しているではないですか。
しかも以前のIEよりもサクサクと速い気がします。

数日は花咲ブログも休載かと覚悟したのですが、
これでまた明日から頑張れそうです。

あれこれ試すなかで
「スバラシキ英国園芸ノススメ」
をアップしたのでお知らせします。

かいさん、本当に有難うございました!!
今後とも花咲ブログをよろしくお願いします。

困った事態 パソコン編

いやー、困りました。
最近パソコン上に 「インターネットエクスプローラをアップデートできます」 なんてメッセージが頻繁に出てくるので、今朝ウィンドウズ・アップデートにてアップデートした。
別に何が変ったってほどでもないけど、確かにインターネットエクスプローラのレイアウトなどが微妙に違う。
それだけかと思っていたらば、花咲ジジイにとって死活問題に関わる重大な問題が起きていたのだった。
それは、ブログを書くだけ書いて、いざ投稿しようと「投稿を公開」ボタンをクリックしてもウンともスンとも言わないのである。
そのヨコにある「すぐに保存」ボタンは問題なく機能している。
しょうがないので、一旦保存してから改めて iPad でブログを開いてから 「投稿を公開」ボタンをクリックするとなんとかアップはできるという事態。
なんたることだ!!
しかも、フォントもご覧の通り、意図せず勝手にこんな教科書体のような文字になってしまっているし。
花咲ジジイガアップデートしたのは Windows Internet Explorer 9 というもの。
気になるのは「投稿を公開」ボタンにカーソルを合わせると javascript:void(0) という隠しメッセージが出てくることだろうか。
とにかく、これでは本当に困る!
花咲ブログ存続の危機である。
誰か何か良い解決法分かりませんか?
良いアドバイスがありましたら是非コメント欄にお願いします。
助けてください!!!!

2011年6月28日火曜日

困った事態


散歩をしていて、最近出来たばかりの小さな公園を前を通った。

公園には小さな滑り台やブランコなどの遊具がちょっとだけ置いてあって、あとはツツジなどの植え込み部分と、シンボルツリー的なやや大きめのクスノキが数本、そして生垣としてシラカシが20本以上植えられていた。

ここで目を引いたのは、開園してまだ数日だというのに、茶色く、明らかに枯れかけているシラカシだった。

その数もハンパではない。
20数本あるシラカシのうち、半分以上が枯れかけていたのだ。

あ~あ~、やっちゃったなぁ、もう。

見ていてなんとも気の毒になってしまった。
第一に枯れてしまった罪なきシラカシたちに同情する。

そして怒り心頭の施主(おそらく東京都、もしくは××区)、あるいは平身低頭に謝る施工業者の様子なんかが勝手に想像された。

なんでこんなことになってしまったのだろう。

一番に考えられるのは、初動の悪さだろう。

根を傷つけるなど植え方が悪かった、苗にすでに問題があった、水を十分にやらなかった・・・・、などなど色々考えられるが、恐らく水切れといったところではないかと思う。

どうなるんだろう?

他人事ながら心配して日々散歩がてら観察していたのだけど、この前、気付いたらば全て青々としたシラカシに入替えられていた。


一本幾らだろうか?
それが14~15本として・・・・。
さらに人件費が・・・・。

なんとも無駄なお金の使い方である。

2011年6月27日月曜日

ステキなトクサ



気の利いた和食屋さんの前なんかに意図的に植えられているのを見ることがある、トクサ Equisetum

ユニークよねぇ外見的にも・・・ と思われた方はスルドイ。

裸子植物、被子植物、単子葉、双子葉・・・ など、どれにも該当しないのである。

上記のやつらは、タネで仲間を増やそうという、いわゆるフツーの植物である。

よって、花粉を雄しべから雌しべに渡して、受粉、受精し、結実する・・・という順序を踏むのだが、トクサはタネで増えない。

いや、タネをつくらないといえば良いだろか。

彼らはシダの仲間で、胞子で増えるのだ。

同じような仲間にスギナ(つくしんぼうができるアレね)がある。

そう言われて見るとトクサもスギナに似ていないか?

スギナはご存知の方も多いと思うが、一旦はびこると駆除がほぼ不可能という厄介な雑草として有名である。
トクサも地下茎を張り巡らせて、似たところがある。
それを鑑賞目的に、意図して植える場合があるのだからスゴイといえばスゴイ。

でも鮮やかな緑色でフワフワしたテクスチュア(texture)のトクサは確かに美しい。

一番上の写真を見れば納得できるだろう。

それがどこにあったかと言えば、ケンブリッジ大学植物園の植物コレクションとして植えられていたのだ。

森に続く半日陰の湿地帯にトクサが群生していた。



石の小道は洋風だが、トクサは和風。
和洋がうまい具合に合体して良い雰囲気になっていた。

トクサもスギナも雑草と思うと、なかなか根絶できずに悔しいが、ちょっと愛でるくらいの余裕があると案外ナイス・ディスプレイになるのかもしれない。






2011年6月26日日曜日

「スバラシキ英国園芸ノススメ」のすすめ



尻上がり的に面白くなるという、

「スバラシキ英国園芸ノススメ」更新しました。


この告知なしで、アップされることもありますのでご注意ください。

今風にいうなら Check it out! って感じでしょうか。

八王子の森 3日目


八王子の森に通って3日目。

ちょっと遠いけど、その分都会離れしていて発見の多い3日間だった。

あと数駅乗れば高尾山というところまで来ていながら、高尾山には行けなかった。
そのうち出直そうと思う。

今日はちょっとグズついた天気で、小雨が降っていた。

前にも書いたけど、雨に濡れた植物たちってのは、その魅力2割増しという感じがする。

色んな植物、主に樹木をみたけど、足元を見れば思わず踏みつけてしまいそうな控えめなやつらも沢山いた。

そのひとつがこれ。

カンアオイ Asarum というもので、ハート型の葉っぱがシクラメンのようだ。

でもウマノスズクサ科 Alistrochiaceae という耳慣れない科の属している。

ラテン語を発音してみよう。
アリストロキエーシー・・・  → アリストロキア

なーんだ、アリストロキアと同じ科なんだ、と分かる。



花を見てなおさら納得する。

ご覧のように地味な色をしていて、葉の下に隠れるように咲いている。

・・・ということは地面スレスレくらいの高さに花を咲かせているということになる。

花びらはなくて、ガクがこのように地味な模様をつけている。

アリストロキアってのは、植物園の温室なんかにいくとよくぶら下がっているちょっとグロテスクな花らしからぬ花である。

花らしからぬ花ってあたりがかなり共通している気がする。

この花を見ていると、世界最大の花といわれるラフレシアに似ているという気もしてくる。

ラフレシアもウマノスズクサ科なのだろうか、と思ってみてみたらラフレシア科 Rafflesiaceae ということで全く無関係であることが判明。

こうやって想像力をたくましくして、それぞれの植物の関連性なんかを見つけていくのはなかなか面白いと思うよ。







2011年6月25日土曜日

八王子の森 2日目


今日は八王子の森へ出掛けて2日目。

予報は雨だったので、それなりの覚悟をして行ったのだけど幸いにして(?)降られることはなかった。
ちょっと肩透かしな気もしないでもない。

森、林、里山あたりを歩いていると色んな発見があって楽しい。

「見るからにヤバそうなキノコ」 や 「正真正銘ホンモノの蟻地獄」 なんかを見つけて結構ボルテージが上がった。

耳を澄ますまでもなく、色んな鳥のさえずりが聞こえてくる。

こういうときに 「あっ、これはガビチョウですね」 なんてサッと出てくると、理屈抜きに カッチョエエっ!! としびれてしまう。

植物ではその線を狙っているのだけど、正直申し上げて分からないものの方が多い・・・・。

そういう意味で、こういうブログを書くことで知らない植物を調べたりするきっかけにもなるので、本当に有難いことなのである。
面倒くさがらずにせっせと書こうではないか。

で、今日新たに学んだ植物がこれ。

赤い実をたわわに付けている。

「クワかなぁ?」 でも実の色がかなり淡い。

この前書いたクワの記事の写真と比べてみていただきたい。

形もクワは卵型だけど、これは丸いし。


正解は ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki

クワかなぁ と思ったのはあながち間違ってもいない。

というのは、クワもヒメコウゾもクワ科 MORACEAE なわけで、似ているのも道理である。

実を食べてみた。

クワのようにタネが奥歯に挟まるようなことはなかった。
甘かったが、食感がネチョネチョしていて、個人的にはあまり好みではない。

あとは、実が付いていなかったときにこれを見て あっヒメコウゾ!! と言えるかどうかである。

今のうちにシッカリと目に焼き付けておきたいものである。






2011年6月24日金曜日

八王子の森 1日目


今日から3日間、わけあって八王子の山の中に自然観察に出かけている。

今日は晴れて蒸し暑い1日だったが、森に1歩踏み入ると、日差しは遮られ、ときおり風が吹き抜けて気持ちがよかった。

今日の写真は別に意図して撮ったわけではなくて、何気なく足元にレンズを向けてパチリとやっただけのものだ。
風で梢が揺れると、パッと光がさしたりするのだ。

なんとも神がかり的な神々しい雰囲気がなくもない。

それ以外のときは、光は遮られて地面まではなかなか届かない。

枯葉が積もって足元はフカフカしていた。

そして枯葉をちょっとひっかくだけで、湿り気のある腐葉土が出現する。


朽ち果てたドングリもあれば、ミミズも元気に活動していた。

目を閉じれば風が枝を揺する音、腐葉土もしくは木々から発せられる独特のニオイが立ち込めていて、自然の恵みを感じずにはいられない。

森っていいなぁ、やっぱり。

最近はあまり出かけていなかったけど。

明日も引き続き同じ森にいるが、どうも天気は下り坂のようで雨具をぬかりなく用意して雨の森を楽しもうと思っている。





『スバラシキ英国園芸ノススメ』のすすめ



昨晩、ひとつアップしました。

どうぞバナーをクリックして読んで下さい。

2011年6月23日木曜日

マタタビ


今年は省電力ということもあって、例年以上に緑のカーテンに注目が集まっているようだ。
ゴーヤは売り切れ店続出、なんてニュースを良く聞くし。

ゴーヤはたしかに日本の風土気候に合っているかもしれないし、育てやすいかもしれないし、収穫して実を食べることができる。

でも、つる性の植物は他にも沢山ある。

バラ、クレマチス、ジャスミンあたりはその筆頭だろうけど、昨日ご紹介したホップなんかもそうだ。

今日ご紹介するのも、あまり知られていないもののひとつ。

建物の壁に植物が繁茂している。
しかも何やら赤味を帯びている。

近くで見ると、ご覧のように葉の先が白とピンクに染まっているのが分かる。


さて、ここで問題です。
この一風変った植物はいったい何でしょう?

知らないよー、分からないよー と言わずに。
名前だけは聞いたことがあると思うよ。

ヒントは 「ネコが大好き」。

シンキングターイム!

・・・・・正解は マタタビ Actinidia であります。

ネコにマタタビ っていうアレです。

葉っぱはこんなにキレイなんだよねぇ。

知ってました?






2011年6月22日水曜日

ビールの季節かな

いやー今日は暑かったねぇ。

東京では30度を越えたというし、そろそろ暑さを覚悟したほうが良いのかもしれない。


今年はエアコンも節電の影響でなんとなく生ぬるい感じだと思うし。

そもそもエアコンの効きすぎのためにOLさんとかが、オフィスでひざ掛けをしたり、セーターを着ているなんて状況が異常だったのだと思う。


夏なんだから汗かいてあたりまえっていう、もうちょっとプリミティブな生活に戻るべきかもしれない。


汗をかいたたら、やはりビールで喉を潤すのが正しかろう。


最近は発泡酒や、第三のビールなどナンチャッテ・ビールもかなり充実している。

基本的にお財布に優しいが、ときおり眉をひそめてしまうようなお味のものもある。



最近花咲ジジイが気に入って飲んでいるは、ご覧のサッポロビール 「ホップ畑の香り」 というもの。


味がなんともフルーティーでホップの風味が爽やかなのだ。


英国でこの時期によく供される Summer Session Bitter という類のビールの味とかなり似ている気がする。


ホップってご存知の方が多いように、ビールのあの苦味を出す原料だ。

でも植物としてみると、つる性のカワイイ植物なのだ。



学名も Humulus lupulus といって、発音は フムルス・ルプルス。

なんか韻を踏んでいるようで耳障りがヨロシイ。


葉っぱもライムイエローで観賞価値が高く、庭先にバラやクレマチスと同じように植えられることがある。


おそらくちょっと涼しくないとダメなんだろう。

関東地方でホップを庭先で育てているのを見たことがない。


ところが聞くところによると、北海道地方では割とあるのだそうだ。


こんなのが庭先にあって、それを鑑賞しながら一杯なんてかなりオツだと思うんだけど。







2011年6月21日火曜日

窮屈な花壇



表参道をわき道へちょっと入っていったあたり。

ビルの脇に緑が見えた。

何の変哲もない何気ない風景である。

ところが!!
よくよく見てみると、何の変哲もある異常な事態が発生していたのだ。


ビルにもたれかかるようにあるその緑はたしかシラカシか何かではなかったか。

かなり大きくなるポテンシャルを秘めた樹である。

それをどこに植えてあるかというと、タテ40センチ、ヨコ80センチ程度の小さなブロック花壇にであったのだ。

苗木のころは良い。
しかしどんどん育つってことは、上方向ばかりではなく、根もそれに比例して育つということだ。

こういうシンプルかつ当たり前のことをこの人は考えなかったのだろうか?

異常な事態というのはブロック花壇の角が根の生長に押されて割れ目が入って、花壇の壁が崩れ落ちそうになっている。
それを何とか死守しようと、工事用の黄色と黒のロープでどうにかこうにか抑えているのだ。

木にとって、なんとも気の毒。
そして通行人にいつ倒れ掛かってくるかと思うと、人間にとっても危なっかしい。

やっぱり木を植えるときには数年後、数十年後を見据えて何をどうやって植えるかを考えないと木にとっても我々人間にとっても悲劇である。














2011年6月20日月曜日

2冊の雑誌

雑誌を2冊買った。

いずれも電車の中刷り広告で目に留まって気になっていたものだ。

ひとつは CREA Traveller (文藝春秋) 「心なごむ英国へ。」
もうひとつは FIGARO japon (阪急コミュニケーションズ) 「ロンドン最新ガイド」

そう、いずれも英国に関する雑誌だ。

女性誌ってあたりがチト引っかかるけど、その分流行に敏感というか、今どういうスポットが日本人にとって関心があるのかが分かる気がする。

特にFIGAROは 「おしゃれな靴がきっと見つかる、楽しいハントはここで。」 なんてページにカラフルなパンプスが並んでいたりするので、電車の中でオッサンの花咲ジジイがパラパラとページをめくるのはいささか躊躇われる。

庭の話題もちょっと載っていたりするので、面白いといえば面白い。

これらの雑誌を読んでビックリするのは 「イギリスってこんなにオシャレなホテルやレストランがあるんだ!!」 ってことだ。

花咲ジジイの通常行動範囲にはまったく入ってこない未知の世界である。

地元の人が集まるパブに通って、寝るのは友達の家・・・というスタイルを変えない限りは一生こういったオシャレな英国とは縁がなさそうである。

B&B(一泊朝食付きの民宿のような宿)で、「白を基調としたスタイリッシュなインテリアとフレンドリーなもてなしが、居心地のよい滞在を約束してくれる」 → 一泊120ポンド・・・なんて書いてあると 「マジか?!」 と腰が引ける。
B&Bはいつも20~30ポンドくらいのものを探すし、100ポンドを超えると脈拍数も100を超えてしまいそうだ。

ってなことをブツブツ独り言を言いながらページをめくり異国に思いを馳せるのはなかなか面白い。

今日は植物には直接関係ないけど、大きい意味で「庭」について考えたってことでご容赦いただきたい。

花咲ジジイにこういう企画を任せてもらえれば、かなり面白い特集が書ける気がするんだけどなぁ。

「花咲ジジイの英国庭三昧」 とか。
編集者の方いかがですか??






2011年6月19日日曜日

「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」

「どうかどうかどうか日曜日は雨が降りませんように・・・」

そんなことをこの2週間くらいズッと念じていた。

そう、今日は子供たちと一緒に日比谷公園に咲く花を見て歩いたのだ。

花咲ジジイが、花の基本的な仕組みや役割なんかを簡単に説明しながら、公園の草花、木々に咲く花などを見つけながら皆と歩く。

そして最後に自分の気に入った花を観察して絵を描いたり、実物を貼り付けたりして、気付いたことを書き込んでいく。

すると、最後には世界にたったひとつ自分だけの植物図鑑が出来上がるという仕組みである。

これは昨年から始めた自然観察イベントで、全4回のシリーズとなっている。
今日は今年第1回目で 「花」 について。
そして今後は「葉」「根」「実」とつづく。

因みに次回は7月31日、夏休みド真ん中。
子供の夏休みの宿題にももってこいのナイスな企画で、1回のみの飛び入り参加も可能なので、ご興味のある方は是非どうぞ。

参加したのは小学生。
皆元気だったなぁ。

いつもそうだけど子供からはパワーを貰うし、大人の何気ない一言をズッと覚えていたりするので下手なことは言えない。

今日参加した最年少は幼稚園年長の男の子だった。
この子がすごく熱心で、一緒に参加していた小学生に混じってもなんら遜色ないステキな男の子だった。

彼も一生懸命、夢中になって自分だけの植物図鑑を作っていた。
今日の写真がそれ。

幼稚園のときってこんなに絵が描けたり字が書けたりしたっけなぁ・・・?
どうです?すごいでしょ。
そして楽しそうでしょ。

とにもかくにも 雨に降られることなく、子供たちとの楽しい植物交流会でありました。






2011年6月18日土曜日

マトリョーシカ的植物の生態



今となっては古い話題で申し訳ない。


これは春先に奈良に行ったときに見たものである。


春日大社の樹木たちに圧倒されて、フラフラと彷徨っていたときのこと。

いやいや、本当に春日大社のなかにある木々たちは、大木で歴史があって、独特の存在感を放っていて、もうやられてしまったのだ。


ボーっとのぼせたような状態で町へ向かって歩いていたらば面白いものをみつけた、というのが今日のお話。


それは ムクロジ Spindus mukurossi の巨木だった。

案内板によれば

樹高15.5メートル

幹周4.58メートル

という立派なものだ。


へー、やっぱスゲーなぁ、奈良ってところは。

なんでもかんでもデカくて、歴史の重みがある・・・。


なーんてボンヤリそのムクロジを見ていたらばあることに気付いた。


まだ春先だったので、落葉樹であるムクロジは葉を落として枝ばかりになっていた。


なっていたはずなのに、何やら樹冠のあたりがこんもりと緑色をしていた。



なんだ?なんだ??


そう思ってよく見てみると、大振りの枝が分かれたその股の部分に、なんと竹が育っていたのである。


これまでも、大木に色んな植物が身をよせているのは見たことがあった。

あったけど、竹が生えているなんてのは初めて見た。


ご存知のように竹は地下茎をのばしてたくましく育つのだけど、こんな木の上にそんな地下茎を張る場所なんてあるんだろうか??


こんなに立派に育っているんだから恐らくあるんだろうなぁ。


竹の大きさは3~4メートルは楽にある。


短冊に願い事を書いて飾ってもなんら違和感がないくらい立派だった。


こうやって植物のなかに別の植物という、あたかもマトリョーシカのような生態ってのはあるんだなぁ、と感心した次第。










「スバラシキ英国園芸ノススメ」 アップしました。

どうぞバナーをクリックしてご覧ください。


バカバカしくも、ちょっとホロリとくるリアルストーリー。

2011年6月17日金曜日

アガパンサスのツボミ



梅雨ですねぇ。

今日の雨は霧雨というかなんというか。
傘をさすほどではないのだが、まとわりつくような雨だった。

そんな梅雨を代表する花といえばアジサイだと思うが、あえて主流をはずしてみよう。

となると次に来るのはなんだろう?
キンシバイ?ハギ?ギボウシ??

もうこれは個人的な趣味の世界だと思うが、ここはあえてアガパンサスを推してみたい。

雨に濡れた薄紫の花はなんとも可憐だ。

もうそんな季節なんだなぁ。

近所を散歩して見かけたアガパンサスはまだツボミだった。

もう数日もすると開花するだろうなぁ。

水滴をたたえた花というのはその魅力20%増しという気がするのだがどうだろう。








2011年6月16日木曜日

Pseudofumaria lutea



英国の裏路地にて。

レンガの壁にもっこりと緑が育っていた。

これは Pseudofmarial lutea というものだ。

黄色い花が咲いている。

花を見ると分かると思うが、ケマンソウ(コリダリス=Corydalis)に似ていると思った方がいるとしたら、かなりスルドイ。


ケマンソウは学名では Colydaris でありケマンソウ科 FUMARIACEAE に属する。

この黄色い花は Pseudofmaria であり、pseudo fmaria に分けることができる。

pseudo とは 「~に似た」というような意味合いで、fmaria はまさにフマリア(ケマンソウの科の由来となった名)である。

つまりふたつの言葉を合わせると フマリアに似た というような意味になる。

分かりやすく言うなら なんちゃってフマリア である。

ケマンソウとそこそこ近しい関係にあるので、外見的に似ているというわけだ。

さらに種小名の lutea は 黄色い、黄色っぽい というような意味があり、花の色が学名のもとになっていることは想像に難くない。

壁にわざわざ植えたのではなく、種をアリなどが運んで僅かな壁の割れ目に根を張っているのだろう。
色んな壁でこの Pseudoframria を見掛けることができる。

いわば雑草のようなものだが、なかなかどうしてステキな感じではないか。








2011年6月15日水曜日

ヒマワリ



6月14日の産経新聞の記事から。

ヒマワリに土壌中の放射性セシウムを吸収する性質がある ことから、農林水産省がなどが除染へ向けた実証実験を行っているという特集記事だった。

その記事の最後に

発起人の製材業、村上富夫さん(63)は 「放射能を吸収するなら塩分も吸い上げるだろうと始めたが、本当は気持ちの問題なんだ」 と話し、がれきの残る田畑を眺めてこう言った。
「今年の夏、満開に咲いたヒマワリを思い浮かべてみてよ。心が躍るよ。実際、種まきが終わったころには、みんなの笑顔が大輪のヒマワリのようだった」

とあった。

気持ちの問題かぁ・・・・、と考え込んでしまった。
花のタネをまくという行為が人間の気持ちを高揚させたり、勇気付けたりもするのだなぁと。

ガンバレ! なんて言葉ではなく、花たちは黙して我々の後押しをしてくれているのかもしれないね。