実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2011年6月25日土曜日
八王子の森 2日目
今日は八王子の森へ出掛けて2日目。
予報は雨だったので、それなりの覚悟をして行ったのだけど幸いにして(?)降られることはなかった。
ちょっと肩透かしな気もしないでもない。
森、林、里山あたりを歩いていると色んな発見があって楽しい。
「見るからにヤバそうなキノコ」 や 「正真正銘ホンモノの蟻地獄」 なんかを見つけて結構ボルテージが上がった。
耳を澄ますまでもなく、色んな鳥のさえずりが聞こえてくる。
こういうときに 「あっ、これはガビチョウですね」 なんてサッと出てくると、理屈抜きに カッチョエエっ!! としびれてしまう。
植物ではその線を狙っているのだけど、正直申し上げて分からないものの方が多い・・・・。
そういう意味で、こういうブログを書くことで知らない植物を調べたりするきっかけにもなるので、本当に有難いことなのである。
面倒くさがらずにせっせと書こうではないか。
で、今日新たに学んだ植物がこれ。
赤い実をたわわに付けている。
「クワかなぁ?」 でも実の色がかなり淡い。
この前書いたクワの記事の写真と比べてみていただきたい。
形もクワは卵型だけど、これは丸いし。
正解は ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki 。
クワかなぁ と思ったのはあながち間違ってもいない。
というのは、クワもヒメコウゾもクワ科 MORACEAE なわけで、似ているのも道理である。
実を食べてみた。
クワのようにタネが奥歯に挟まるようなことはなかった。
甘かったが、食感がネチョネチョしていて、個人的にはあまり好みではない。
あとは、実が付いていなかったときにこれを見て あっヒメコウゾ!! と言えるかどうかである。
今のうちにシッカリと目に焼き付けておきたいものである。
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2 件のコメント:
山野を遊び場として育った私は、俗にカジノキと言われていたこのような実を食したことがあります。周辺には製紙原料としてのミツマタ、コウゾ(B.kajinoki), カジノキ (B.papyrifera)は普通に植えられておりましたし、祖母もこれらで手漉きの紙を漉いておりました。ただ食した実がコウゾだったのか、カジノキだったのか、あるいは両方だったのかその違いまでははっきりとは覚えておりません。いづれにしましても、懐かしい一枚の写真です。
花咲様のブログの存在を大変有難く思い、しばしば伺ってお勉強させていただいております。「スバラシキ英国園芸ノススメ」も興味深く拝読致しております。
どうか末永くお続けくださいますよう、お願い致します。
灯りさん
見に余る素敵なコメントを有難うございます。
なんだろう?どんな味だろう?などと興味を持ちはじめたのはこの10年くらいのことで、それまでは全く植物に無関心でした。
身の回りの植物たちに何が起きていようがまったくお構いなし。
でもそれが「見える目」を持てるか、そうでないかだけの違いなんだと思います。
やっぱり持てたほうが人生楽しいだろうなぁ、とも思います。
ブログを書くというのは、毎日必ず一定の時間植物たちのことを考える時間を強制的に自分に課すという点で自分にとってとても意味があります。
また何か気付いたことがありましたらお気軽にコメントをくださいませ。
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