実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2011年6月26日日曜日
八王子の森 3日目
八王子の森に通って3日目。
ちょっと遠いけど、その分都会離れしていて発見の多い3日間だった。
あと数駅乗れば高尾山というところまで来ていながら、高尾山には行けなかった。
そのうち出直そうと思う。
今日はちょっとグズついた天気で、小雨が降っていた。
前にも書いたけど、雨に濡れた植物たちってのは、その魅力2割増しという感じがする。
色んな植物、主に樹木をみたけど、足元を見れば思わず踏みつけてしまいそうな控えめなやつらも沢山いた。
そのひとつがこれ。
カンアオイ Asarum というもので、ハート型の葉っぱがシクラメンのようだ。
でもウマノスズクサ科 Alistrochiaceae という耳慣れない科の属している。
ラテン語を発音してみよう。
アリストロキエーシー・・・ → アリストロキア
なーんだ、アリストロキアと同じ科なんだ、と分かる。
花を見てなおさら納得する。
ご覧のように地味な色をしていて、葉の下に隠れるように咲いている。
・・・ということは地面スレスレくらいの高さに花を咲かせているということになる。
花びらはなくて、ガクがこのように地味な模様をつけている。
アリストロキアってのは、植物園の温室なんかにいくとよくぶら下がっているちょっとグロテスクな花らしからぬ花である。
花らしからぬ花ってあたりがかなり共通している気がする。
この花を見ていると、世界最大の花といわれるラフレシアに似ているという気もしてくる。
ラフレシアもウマノスズクサ科なのだろうか、と思ってみてみたらラフレシア科 Rafflesiaceae ということで全く無関係であることが判明。
こうやって想像力をたくましくして、それぞれの植物の関連性なんかを見つけていくのはなかなか面白いと思うよ。
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