2011年6月27日月曜日

ステキなトクサ



気の利いた和食屋さんの前なんかに意図的に植えられているのを見ることがある、トクサ Equisetum

ユニークよねぇ外見的にも・・・ と思われた方はスルドイ。

裸子植物、被子植物、単子葉、双子葉・・・ など、どれにも該当しないのである。

上記のやつらは、タネで仲間を増やそうという、いわゆるフツーの植物である。

よって、花粉を雄しべから雌しべに渡して、受粉、受精し、結実する・・・という順序を踏むのだが、トクサはタネで増えない。

いや、タネをつくらないといえば良いだろか。

彼らはシダの仲間で、胞子で増えるのだ。

同じような仲間にスギナ(つくしんぼうができるアレね)がある。

そう言われて見るとトクサもスギナに似ていないか?

スギナはご存知の方も多いと思うが、一旦はびこると駆除がほぼ不可能という厄介な雑草として有名である。
トクサも地下茎を張り巡らせて、似たところがある。
それを鑑賞目的に、意図して植える場合があるのだからスゴイといえばスゴイ。

でも鮮やかな緑色でフワフワしたテクスチュア(texture)のトクサは確かに美しい。

一番上の写真を見れば納得できるだろう。

それがどこにあったかと言えば、ケンブリッジ大学植物園の植物コレクションとして植えられていたのだ。

森に続く半日陰の湿地帯にトクサが群生していた。



石の小道は洋風だが、トクサは和風。
和洋がうまい具合に合体して良い雰囲気になっていた。

トクサもスギナも雑草と思うと、なかなか根絶できずに悔しいが、ちょっと愛でるくらいの余裕があると案外ナイス・ディスプレイになるのかもしれない。






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