実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2011年6月5日日曜日
拾得インゲン
散歩をしていたときのこと。
交通量の少ない比較的細い通りのド真ん中にキラキラとビニール袋が光っていた。
なんだなんだ?
近づいてみるとそれは インゲン だった。
『沖縄県産いんげん』 と書いてある。
へー、沖縄のインゲンねぇ・・・ とヘンに感心した。
だって、ゴウヤなんかはいかにも暖かい沖縄ならではっていうイメージがあるが、インゲンというのはあまりに普通すぎてわざわざ沖縄から空輸されてくるというのは意外な気がしたからだ。
あっ全国の方がこのブログを読んでいると思うので、花咲ジジイは東京でこのブログを書いている。
ご参考まで。
で、往来のド真ん中に忘れられたインゲンの処遇について困ってしまった。
あたりを見回しても人がいないのだから 「落としませんでしたか?」 と尋ねる相手がいない。
かといって交番にインゲン一袋を持ち込むというのもいかがなものかとも思った。
拾得物としてややこしい書類をインゲン一袋のために作るなんてあまり合理的ではない。
結局拾い上げた袋をカードレールの上に置いてくることにした。
あとで 「インゲン、インゲン。この辺にインゲン落ちていないかしら・・・」 と探しに来た人がいたとすれば分かりやすかろう、と。
落とし主を助けたという部分もないわけではないが、むしろはるばる沖縄からやってきたインゲン君たちがみすみすバイクや自転車などに轢かれないようにインゲン君たちを救ったという気分であった。
どうか無事に落とし主と再会できますように・・・。
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