実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2019年3月29日金曜日
三春の滝桜
都内のサクラはほぼ満開に近い。
サクラに心躍るのは、日本人としての血みたいなもののような気がする。
ただ自分の性分として、あまり騒がれるものには、つい距離を置きたくなってしまうアマノジャクなところがある。
日本三大ナントカって色々あるけど、日本三大サクラと称されるものもある。
三春の滝桜(福島県)・山高の神代桜(山梨県)・根尾谷の淡墨桜(岐阜)
どれも素晴らしいが、わざわざ出掛けて見るほどの欲求はなかった。
ところが2015年の春、2人のイギリス人と日本を縦断したときに、ちょうど福島県にいた、しかもサクラの時期に。
イギリス人2人がこのサクラを見たいというので、渋々出掛けたのだった。
渋々とか、気乗りしないのは混雑しているだろうから。
行列をするのが苦手なのだ。
だから人気ラーメン店にも行ったことがないし、浦安の巨大レジャー施設にも自ら率先して行ったことはない。
で、実際に三春に出掛けてみると・・・
まずちょっと離れた大きな駐車場に車をとめて、そこからシャトルバスがある。
この時点で嫌な予感がしたが、実際に到着してみると確かに人はいるが、想像していたほどの混雑ではなかった。
それよりも好天に恵まれ、ほぼ満開の滝桜を見ることができて大満足だった。
なんだ、この程度の混雑で、こんなに素晴らしい桜が見れるのであれば、三大桜の残りふたつにも今度行ってみようかなと思ったくらい。
思っただけで、その後まったく行けていないけど。
あれから4年、改めて時が経つのははやいなぁなどと桜が咲くたびにイギリス人とのあの旅を思い出すのである。
2019年3月27日水曜日
セイヨウアブラナの葉
前回、セイヨウアブラナの特徴についてお茶を濁してしまったけど。
黄色い花びらが4枚、という意味では広くアブラナの花としておけば良い訳で、セイヨウアブラナだろうが、セイヨウカラシナだろうが、普通のナノハナだろうが構わないとは思うけど。
一応、調べてみたらばセイヨウアブラナは葉の基部が茎を抱くように付いているのが特徴のようだ。
そうやって見てみると、たしかに。
葉のつき方って、結構特徴が出る場所だよね。
ひとつ覚えた。
2019年3月25日月曜日
セイヨウアブラナ
サクラも咲き始め、春本番である。
まだ朝晩冷え込むけど、そこは三寒四温。
バーっと一気に春になるよりも、ゆるゆると春が進むほうが好ましい気がする。
そのほうが「あっアレが咲いている」「コレはまだこれからかな」と考えたり味わったりすることができるでしょ。
そんなことを考える間もなく、気付けば緑が深くなっているというのはままあること。
さて、土手を見ると黄色い花が咲いていた。
これは恐らくセイヨウアブラナ。
菜の花には変わりないが、細かく見るといわゆるナノハナ、セイヨウカラシナ、セイヨウアブラナなど種類があるものだ。
なにが違うの?
そんなことをゆっくり考える時間が欲しいと思う春の訪れであります。
2019年3月21日木曜日
平成最後のサクラ咲く
都内のサクラが公式に咲きました、そうです。
一昨日だったかな、靖国神社の標準木にマスコミが集まっていたと書いたのは。
昨日はいよいよ開花か、ってんでさらにマスコミが集まったらしいが、4輪ほど咲いているが開花宣言の基準(?)である5,6輪には至らなかったので開花宣言は出さないとなったらしい。
そして今日の開花。
開花宣言の基準ってたって、5,6輪ってずいぶん曖昧じゃない?
5輪なのか6輪なのかどっち?、なんで4輪じゃだめなのか?、昨日は本当に4輪だったのか?
細かく言えば何時時点での開花状況かにもよるでしょ。
まぁいいや。
今日も20度超え、明日も暖かいらしい。
開花と天気・気温は密接な関係があるからこれからアクセル全開でバーっと咲くんだろうなぁ。
パッと咲いてパッと散る。
花の命は短くて。
今日の写真は池袋の自由学園明日館。
この窓から見えるサクラの木がもし満開だったら、それは素晴らしい景色だったのではないかななーんて思ってしまうのでありました。
2019年3月19日火曜日
事件です?
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標本木の周辺には囲いがしてある |
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白パンの阿部リポーター |
今日は暖かった。
明日はさらに暖かいらしい。
朝、散歩するとサクラのツボミがパンパンに膨らんでいるのが分かる。
今日咲くのか?
東京でのサクラ開花宣言の元となっているのは靖国神社の標本木。
毎年この時期には多くのマスコミが一本のサクラに押し寄せる。
マスコミの集まり具合からも、まだ開花でないことが分かる。
開花となれば、カメラクルーが6~10隊いるものね。
今日見かけたのは2隊。
うちひとつのクルーは「事件です」の阿部リポーターがマイクを握っていた。
サクラの開花は事件なのか?
なんだか平和な春の昼下がりでありました。
サクラの開花、東京は今週中で間違いなさそうだ。
2019年3月17日日曜日
2019年3月14日木曜日
タネツケバナ
久しぶりにカメラを持って散歩に出掛けた。
改めて思うのは、「もうスッカリ春じゃん」ってこと。
真冬の頃とは違って、色んな花が咲き乱れていた。
花といってもチューリップやサクラといった分かりやすい花ではなく、足元にひっそりと咲く花のこと。
たとえばこれ。
タネツケバナはアブラナ科ゆえ、小さくて白い花びらが4枚。
そんなのは足を止めて、かがまないと分からないこと。
アブラナ科らしく鞘状になった実の中には種が詰まっていて、熟すと実がパチンと裂けて種が跳ね飛ぶ仕組みだ。
タネツケバナ以外にもいろいろ咲いているので是非かがんで見てみてほしい。
2019年3月12日火曜日
花壇は育てるもの?
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ひとりで黙々と苗を植え込んでいる |
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すでにモリモリ。土なんか見えない。 |
とある商業施設にて。
一人の男性がせっせと花壇の花を植え替えていた。
別になんの問題もない・・・
と思われる方が多いと思うが、僕は思わず足を止めた。
なぜか。
それは苗の数の多さ。
確かにプランターとしては大きいが、それにしてもこんなに花苗が必要なのか?
しばらく見ていたけど、どんどん植え込んでいく。
土が見えないほどにビッシリと。
ここは議論の分かれるところだ。
花壇は植えたときがスタートであり、植物が育つスペースを確保して、その成長する様子を楽しむというのが一つ。
もう一つあるのは、植えたときが出来上がりであり、そこから適宜手を入れて管理する。
場合によっては植えたものを後に間引いたりしたりする。
どちらが良いとは一概には言えないけど、普通に考えれば植物の生育を見越して株の間隔を適当におくというほうが理にかなっているように思える。
沢山植えれば、それだけ苗が必要となりコストが上がる、苗が密生しすぎて風通しが悪くなり蒸れによって枯れたり病気になったりする。
ただし、こういう商業施設は常に輝いていなければならないという悲しい宿命がある。
2ヵ月後にちゃんと見ごたえのある花壇になるから、それまでしばし我慢してね、という論法は成り立たないのだ。
お客様を迎える都合上、常にベストでなければならない。
だからこれだけの数を植え込むのは理解できる。
理解できるんだけど、どこかやるせなさを感じてしまうのだ。
また時間をおいてこのプランターがどうなるのか、様子を見に行こうと思う。
2019年3月11日月曜日
ゆっくりいこう
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土なんか見えない、アスファルトの隙間にひっそりと咲くホトケノザ |
3月も半ば近くなり、俄然春めいてきた。
雨もよく降るし、気温も上がれば、植物の生育条件としては理想といえる。
気が付けば、トサミズキ、ジンチョウゲ、ユキヤナギ、モクレンなどなど咲き始めていて、このブログで個別に紹介するのが困難なほどのスピードで開花が続いている。
そんな花木ばかりではなく、タネツケバナ、ホトケノザ、ハコベなどの、いわゆる雑草、野草の類も咲いていて、とても楽しい季節になってきた。
通勤、通学、お買い物など外出したときには、歩くスピートを緩め、ときに立ち止まって足元に咲く花の様子を見てみて欲しい。
なかなか健気でグッとくるよ。
2019年3月8日金曜日
ツクシンボ
3月。
寒さもずいぶん緩んできた。
この前、とある仕事先に向かって歩いていたら小さな春を見つけたよ。
草むらのなかに紛れていたそれは、ツクシンボ。
春っぽいねぇ~
なんだかツクシンボってカワイイ感じがするけど、この仕事に携わるようになってツクシンボの見方が変わってしまった。
つまりツクシンボは厄介な雑草スギナだということ。
普段は敵とみなしているやつの一部なのだ。
スギナは種で増える植物ではなく、シダのように「胞子」で増える植物。
ツクシンボはその胞子を飛ばすために出現する胞子体なのだ。
乾燥した日にタイミングが良ければ、ツクシンボの先を指でポンポンと叩くと胞子がフォアッと飛ぶのが見られる。
杉の木が花粉を飛ばすのと似ている。
そういわれてみると、花粉症の現況はスギやヒノキだと言われているけど、ツクシンボから放たれる胞子も一因である可能性はある。
なんたってサイズが小さくて軽くて飛ぶんだから。
まぁそれはそれとして、春めいてきましたよってことで。
2019年3月5日火曜日
丸の内の花壇
丸の内オフィス街。
ビルの前に三日月の形をした大きな花壇があった。
黄色が基調であることもあるけど、これが輝いていた。
全体にかなりのボリュームがあり、花で埋め尽くされている。
植えられているのはビオラ、シロタエギク、ハボタンのみ。
ハボタンがまるで大きな花が咲いているように見えるのがとても効果的。
さらに黄色一色でおすのではなく、ハボタンはクリーム色と紫色が混じっている。
この紫色のハボタンが良いアクセントになっている。
さらに適当に混じるシロタエギクのシルバーリーフ。
好きか、嫌いかというと好みの問題があるのでなんともいえないが、良く考えているなぁというのと、良く手入れされているなぁという点でとっても感心して見入ってしまった。
全体的に平面的だけど見ごたえ、ゴージャス感がある。
2019年3月3日日曜日
クリスマスローズ咲く
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やっと咲いた一輪のクリスマスローズ |
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ぐいっと持ち上げてお顔を拝見 |
早くも3月。
サクラの開花予想なんかも出だしたね。
話は逸れるが、世の中でダウンジャケットを着ている人は「モンクレール」か「カナディアングース」の2大ブランドに乗っかっている人が多いように思える。
あるいは、ユニクロか。
いずれにしても流行ものにはちょっと抵抗があるアマノジャクな花咲ジジイとしては、何か良いダウンはないものかと思っていた。
そんなときにたまたま出会ってしまって、つい最近大枚叩いて買ってしまった。
もう暖かくなるばかりだというのに。
いいの、いいの、こういうのは一期一会。
来年買おうったってもう手に入らないかもしれないんだから。
Made in Britain というそのダウンを着る機会は訪れないものかと密かに寒の戻りに期待している不謹慎な花咲ジジイでありました。
閑話休題。
2月19日にツボミだった花壇のクリスマスローズ。
3月1日に咲きました!!
やったー。
といっても一輪だけね。
気が付けばもうひとつツボミが上がってきているので、次も期待したい。
うなだれるように下向きに咲く白い花。
おいおい、そんなにうなだれないで顔を見せておくれよ。
仕方ないので、手でつまんでこちらを向かせてみた。
なかなか端正な顔立ちでないの。
秋に買った2株のうちの1株。
もう1株にはまだ花芽の気配すらない。
いいの、いいの、こうことはジックリ腰を据えて長い目で見てあげないと。
今後は少しづつ株がサイズアップして、さらにはこぼれ種で増えていってくれたりしないかなぁと密かに期待している。
頑張っておくれよ、クリスマスローズ君。
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