2013年9月30日月曜日

実生



一ヶ月くらい前から書こう書こうと思っていた題材を今さらながら・・・。

散歩をしていると、石垣の隙間などからご覧のような植物の姿を見かけることはないだろうか?

僕はしょっちゅうこれを見かけるのだ。

そして見かけるたびに、
「あっ、ケヤキ!」
と思うのだけど、どうもそれは間違っていると思われる。(1枚目の写真ね)

樹木のタネは鳥が実を食べて運ばれたり、あるいは風にのって運ばれたりマチマチ。

運ばれていった先で芽を出して根付く。

そんな樹木がタネから芽を出して育っている状態を「実生」なんていう。

この実生モノを色んなところで見かけるのだ。

そして良く見かける一番上の実生を見て
「ケヤキ見っけ!」
と単純に思うのだけど、心の中で腑に落ちないところもある。

葉のふちにギザギザがついていて、葉が互い違い(互生)についている辺りからケヤキという発想が出てくるのだけど、一方でケヤキにしては葉の厚み、光沢、手触り、そして太さなどが違うと思うのだ。

じゃぁこれは何だ?

正解はエノキ Celtis sinensis というニレ科の樹木であります。

そして2番目の写真こそが
ケヤキ Zelkova serrata であります。

ケヤキもニレ科なので似ているというのも頷けなくもない。

しかし、こうやって並べると違いは一目瞭然だなぁ。
ケヤキのほうが葉が細いし、手触りも柔らかくて葉が薄い。

類似点も分かるでしょ。
葉に鋸歯があって、対生であることなんか。

このケヤキとエノキの間で悩んでいた時期もあったのだけど、問題はこれだけではなかった。

明日は新たな刺客をご紹介しよう。

2013年9月29日日曜日

日曜放談 09月29日


今日の午前中は池袋コミュニティカレッジにて
「園芸英語から読み解くイギリスガーデン事情」
を開催。

新しく参加される方もあって、少しづつ園芸英語の輪が広がっていくことは本当に嬉しいこと。

別に50人とか、100人などといった規模を追及はしておらず、本当に興味があって好きな人の集まりであることが一番大切なことだと思っています。

ほどほどの人数のほうが意思疎通もあるしね。

さて、今日の講座を終えてちょっとホッとしております。

申し上げているように、今週は今日の講座を含めて3つの講座、そして理科大での授業が始まり、てんてこまいだった。

明けない夜はない、というか、何事も終わりがあるものだ。

10月も目前。

当面は理科大のことが頭の中での大部分を占めるけど子供向け自然観察であるとか、東武百貨店でのトークショーなどぼちぼち予定がある。

加えて植木屋の親方のところに新たな人材が見つかるまでは、手が空いていればお手伝いをするというパターンとなるだろう。

季節も外働きには良い季節になってきた。

さて、外働きの機会が増えたといっても、やはり椅子に座ってパソコンと向かい合っている時間が圧倒的に多い。

目の疲れだとか、肩こり、腰痛などもでてくる。

パソコンに向かっている時間が長いための目の疲れに関してはパソコン用のメガネを買ってみた。

確かに効果があるようなないような・・・。

最近、歳をくったせいもあって、老眼なんだか、目が悪くなったんだか微妙なところがあるので良く分からないのだ。

そして肩こり、腰痛。

これは運動不足に起因する、というのが持論で極力運動する機会を持つようにしているけど、決して十分ではない。

いっときマイブームだった縄跳びも最近のクソ暑さのため中断してしまったし。

そんな中、一昨日買ったのがこれ。

その名を Backjoy バックジョイという。

この変わった形をしたものをお尻の下に敷いて座ると、骨盤が安定して背筋がしかるべき姿で伸びるのだとか。

背筋も伸びるので、肺への負担が減って呼吸が楽になり、脳に酸素がまわって仕事の効率があがる・・・なんて効果もあるらしい。
ホントだろうか??

店頭に置いてあるお試しバックジョイに何回座ったことだろうか。

正直、効果のほどは分からなかったけど、なんとなく良さそうなので買ってみた。

オシュマンズ限定色らしい、紺色。

昔からオシュマンズ好きなのでそこは迷わなかった。

早速家で試してみた。

なんか良いカンジ。

長く使わないと効果は実感できないとは思うけど、とりあえず腰まわりが座っていて楽なような気がする。

軽くて持ち運びもできるので、運転のとき、長距離で電車移動のとき、など持っていけるらしい。

これをむき出しにして歩くにはまだ抵抗があるけど、近い将来これを持って歩くのが流行るかもしれない。

これで腰痛がいくらか和らぐのであれば、それは安い買い物だと思う。

効果のほどはまた後日。


2013年9月28日土曜日

四季のある国


朝晩冷え込むようになってきましたね。

つい数週間前までは、熱帯夜だ、熱中症だ、真夏日だ、なーんて言っていたのに。

この「変化」があるのが日本の良いところだと思うけど。

この前香港に行って感じたのもそのこと。
一年を通じて一本調子でいかれるのはかなりツライと思う。

四季のある国で生まれたので、四季がない人生がとても味気ないものに思えてしまう。

いくら暑くたって秋がやってくると思うから耐えられるし、いくら寒くたって春がやってくると思うから我慢できるのではないだろうか。

そこに植物たちも異なる姿で応えてくれるわけだ。

素晴らしい。

今日、歩いていたらば地面にドングリが落ちていた。

数粒拾い上げて、「ああ、秋なんだ」と感じたよ。

ドングリ以外にも、ギンナンも落ち始めているでしょ。

こうなるとキンモクセイの香りが漂ってくる日も近いはず。

四季のある国に生まれて本当に良かった。

2013年9月27日金曜日

オリーブの木


とある園芸店前の植え込みが楽しかった。

色んなものが植えてあるのだ。

ご覧のように120センチくらいのオリーブも植えてあった。

オリーブは結構流行っているよね。

オリーブとシマトネリコは本当に良く見かけるようになった。

オリーブを見かけても、実をつけているものはあまり見かけない。

それがこの園芸店の前に植えてあるオリーブにはちゃんと実がついていた。



見る人が見れば、「おっ、実がついている!」と気づいて欲しくなるかもしれない。

オリーブに実がなっているのを見かけるのが少ないのは、一株だけで同じ株で咲く花同士でかけ合わせても結実しにくいからだ。

少なくとも2株以上ないと実を期待するのは難しいということになる。

さてこのオリーブをよくよく見てみると、ナントこのオリーブはこれで売り物なのだ。

値札もちゃんと付いていて、お値段15,800円とチト高めの設定になっている。

小さな苗で買うのと、大きめの木を買うのではもちろん値段が違う。

そこまで育てた時間とコストが上乗せになるからかもしれない。

これで15,800円を高いと思うか安いと思うか。

因みに銀座などの園芸店で同じものを買えば、恐らく倍はするだろう。

すなわち場所代も値段に含まれるということ。

このオリーブは恐らく植木鉢ごとこの花壇に埋められていて、購入希望者が現れたときには、その植木鉢ごと堀上げて販売するのだと思う。

植木鉢ごと植えられているのか根元を眺めてみたけど、うまく埋められているようでその痕跡は見当たらなかった。


売り物も店のディスプレイに、というのはなかなかのグッドアイディアであります。



2013年9月26日木曜日

僅かな変化を見逃すな!


ようやく猛暑から解放された、そんな気がするけど、まだ蒸し暑さはかなりのものだと思うし、予報では来週でも27~28度くらいにまで気温が上がるらしいので予断は許さない。

さすがにセミの声はほとんど聞こえなくなったし、ヒガンバナはちゃんと咲いているし、日が短くなってきているし、自然というのは本当にうまく出来ているよねぇ。

まぁたまに「狂い咲き」とかいって、完全に勘違いした時期に花を咲かせるものもあるけども。

街路樹のイチョウにも僅かながら変化が出てきている。

4月、5月ころの新緑とも、6月、7月ころの盛夏のころの葉の色とも違うことに気づくだろうか。

まだ黄葉とまではいかないけども、明らかに葉の色がくすんできているのが遠目にも分かる。

近寄ってみればなおのこと、葉から緑の色が抜けはじめている。



ここは結構重要なポイントなんであります。

というのはイチョウの黄葉の仕組みは、黄色い色素が増えて黄葉するというのではなくて、もともと葉っぱが持っている緑と黄の色素のうち、緑が抜け落ちて黄葉するとうメカニズムだから。

そういう意味ではイチョウの黄葉がぼちぼち始まったということになる。

9月も今週いっぱいだものね。

本格的な秋の予感であります。

2013年9月25日水曜日

地味な水遣り


香港をまだ引きずっているようで恐縮だけど。

まだまだ書きたいことはあるけど、そろそろオシマイにしようかな。

最後の話題をどうしようかと思って数ある中から選んだのがこれ。

香港は蒸し暑い。

日差しもかなりのもの。

未来的な商業施設には、それなりの植栽地が設けられている。

そういった植栽地にどうやって水をやっているのだろうか?

夏の香港は気温的には東京と遜色ないが、降雨量は東京の2倍くらいだという。

となると、わざわざ水をやらなくても天の恵みで大丈夫なんではなかろうか、と思ってしまう。

仮に人の手に頼らなくてはならない場合でも、自動潅水システムなど導入しているのではないだろうか、これだけ未来的な高層ビルが並んでるくらいなんだから。

ある朝、散歩がてらまだ新しい商業施設の日陰で休んでいると意外な光景を目にした。

ひとりの男性が台車に赤いバケツを乗せて現れた。

そして、その大きな赤いバケツの中に赤いジョウロをブクブクと沈めてジョウロに水を入れた。




水の入ったジョウロを持ったその男性は植え込み花壇のへりに登って水遣りを始めたのだった。

思ったよりもローテクというか、地味な水遣りだったのでちょっと驚いた。

まぁ水が無駄にならない、という点では優れているが結構大変な作業だよなぁ。

どのくらいの頻度で、どのくらいの量をやるのかなんてのも興味があるところ。

香港はかつて英国領にあったとはいうものの、街のなかではあまり英語は通じないという印象で、このおじさんに話しかける勇気はちょっとなかった。

2013年9月24日火曜日

自分だけの植物図鑑を作ろう!!のお知らせ



連休はいかがお過ごしでしたでしょうか。

ようやく秋めいてきて、山歩きでもしたくなるよね。

山に行けなくても、近所の公園を歩くだけでも気分が違う。

ちょっと回りくどく書いているけど、一緒に公園を歩きませんか、というお誘いであります。

シリーズでやってきた親子向け植物観察イベント
「自分だけの植物図鑑を作ろう!!」

次回は第3回「茎・根っこについて」であります。
 http://hanasaka-engei.com/event/131027ws.html

一回ずつ完結する内容ですので、今回からの参加、今回だけの参加もOK。

*日時:10月27日(日)10:00~12:00
*場所:代々木公園
*お問合・お申込は event@hanasaka-engei.com まで

講師2名体制で、参加者全員にちゃんと目が行き届かせるためには15組が精一杯だろうということで、ちょっと少なめの15組限定開催となります。
定員に達し次第締め切りとなりますので、お申し込みはお早めに。

屋外で楽しく自然観察するのに絶好の季節になってきました。
是非お気軽にご参加ください。

2013年9月23日月曜日

南国植物模様


香港の話をもう少し。

もちろん植物目線でね。

申し上げているように香港は東京よりも蒸し暑かった。

その分、空港、ホテル、レストランは「バカ」みたいに冷えていた。
かいた汗はみるみる引いていき、スグに肌寒く感じるようになる。

香港人のガイドさんが言っていたけど、彼はこの夏日本に来たときに冷房温度が26度とか27度、はたまた28度設定になっていることに驚き、そして汗をかいたらしい。

おりしも日本では省エネが声高に叫ばれ、どこでもエアコン設定温度を上げて節電だったものね。

僕はこれは良いことだと思う。

もちろん節電面でもそうだけど、健康面においても冷やし過ぎというのはいかがなものかと思う。

さてそれはそれとして、一歩外に出れば亜熱帯もどきに蒸し暑さが。

それに適した植物たちが元気に育っている。

その代表格が先日書いたガジュマル。

それ以外にも「南国」を感じさせてくれる植物たちがここそこに。



一見してすぐに何だか名前が分かるものもあれば、分からないものもある。

とにかく独特なんであります。


これは Bauhinia blakeana というマメ科の木。


これは Plumeria というキョウチクトウ科の花。
日本語でもプルメリアっていうでしょ。


さらにこれはストレチア Strelitzia 別名、極楽鳥花ね。



あまり馴染みのないのが Lagerstroemia speciosa という木だけど、中国語では「大花紫薇」と書き、さらに英語表記では Queen Crape Myrtle となるらしい。

日本語では「バナバ」といってサルスベリの仲間らしいが、聞いたことがない。

本当に独特なんだよなぁ。

それで思い出したのがキューガーデンのガラス温室のひとつであるパームハウス。

パームハウスでは、まさにこういった地方の植物をコレクションしている。

そして在学中には植物同定試験があって、パームハウスの植物たちも一通り覚えた。

悲しいかなそのほとんどはすでに忘却の彼方であるが、それでも幾つかはちゃんと覚えている。

香港の町を歩きながら、独特の植生を観察しつつ、キューガーデンのパームハウスに思いを馳せた。

2013年9月22日日曜日

日曜放談 09月22日


3連休という方も多いのではないでしょうか。

思えば先週も3連休でしたが、あいにくの台風。

今度こそ、と勇んで出かけている方もいるのでは。

僕は先週は香港に行っていたんでありました。

今週末は自宅にておとなしく仕事です。

実は来週はセミナー・講演関係が3本、そして理科大の後期授業がいよいよ始まるのです。

セミナー・講演の準備はまずまずの進み具合で問題ないと思われますが、問題は理科大の授業。

東京理科大学大学院にて非常勤講師の仕事を昨年からさせていただいていますが、これがかなりのプレッシャー。

「種苗法概論」という授業を受け持っている。

後期全15回教壇に立って、さらには学生の評価もしなければならない。

仕事に軽重はないという信念を持っているが、それにしても責任の重さが・・・。

基本的には昨年やったことに磨きをかけて授業に臨むのだけど、それでもえもいわれぬ重圧があって軽いめまいを覚えることもシバシバ。

いったん始まってしまえば、がむしゃらに突き進むだけだけなのだが、始まるまでがなんとも落ち着かない。

まぁそんな弱気なことを言ってもはじまらず、やるっきゃないのだけど。

金曜日の午後には池袋にて英国園芸協会日本支部(RHSJ)さんの植物とともに豊かな生活を楽しむ6つの出会いとシリーズセミナーのトリとして「日英比較の楽しみ!英国園芸の旬情報をガーデナーと読み解く!」という講座を開く。

今日たまたま花の苗を買ったお店の方から、
「今週金曜日行きますよ」
と声を掛けていただいた。

その方は個人的に面識があったわけでもないのに、そうやって声を掛けていただいたことがとても嬉しかった。

と、同時に「いい加減なものは提供できない」という気が引き締まる思いだった。

とにもかくにも9月最終週は盛りだくさんであります。

さて、あえて植物と関係のない話をしている日曜放談。

最近買ったナイスなモノを。

それはBOSEの  Quiet Comfort 20i というノイズキャンセリング・イヤホン。

周辺の音を打ち消して静かなリスニングルームのような環境を提供してくれるというもの。

お値段が31,500円もするので、たかがイヤホンに・・・と躊躇したが悩んだ挙句に買ってみた。

いやー、これはスゴイ。

先週香港に行ったときも飛行機のなかでその効果にシビれた。

外出先のコーヒー店で集中したいときなんかにも効果があるんではないだろうか。

ますます仕事がはかどらない言い訳ができなくなるなぁ。

2013年9月21日土曜日

南国定番ガジュマル


申し上げているように香港は蒸し暑かった。

このような気候であると、植生も自ずと違ってくる。

この日差しの強さ、気温と湿度の高さに順応した植物たちが幅をきかせることになる。

その代表格がガジュマル Ficus microcarpa ではないだろうか。

日本でも沖縄や屋久島などでは見かけるが、東京ではあまり見かけない。

いわんや北海道をや。

話が逸れるが、今日たまたまテレビのスイッチを入れたらば男子プロゴルフの中継を北海道からやっていたけど、そこには真っ赤な実をつけたナナカマドが映っていた。

ナナカマドは北海道では見かけるが、東京ではあまり見かけない。

いわんや沖縄をや。

かくのごとく、植物たちにはそれぞれ生育に適した場所、気候というものがあるものだ。

亜熱帯のような蒸し暑い場所にこそこのガジュマルは育つ。

大きな特徴として枝からたくさんの気根が垂れ下がっているということがある。

まるで振袖のような感じ。



気根というくらいなので、ここから大気中の湿気を吸収し、水分や養分をまかなっている。

木の幹にも細かい気根が垂れ下がり、それが徐々に生長して木全体のサイズアップをはかっている。

なんとも南国らしい木であります。



2013年9月20日金曜日

竹は偉大なり


近代的な高層ビルが立ち並ぶ香港。

新築もあれば、外壁補修などして大切にしている建物もあるようだった。

上の写真を見ていただきたい。

こんなのは序の口といった規模。

もっともっと高層で大規模のマンション(アパート)も沢山ある。

これくらい大きいのを見ていると、エレベータは来るのだろうか、水道水は最上階まで上がるのだろうか、などといったことが他人事ながら心配になる。

なんといっても地震がないからこそなしえる業であると思う。

さて、再度上の写真を見ていただきたい。

右側にある棟は網がかけられて外壁補修のようなことをしているのが分かる。

これは日本でもよくある光景であり、珍しくともなんともない。

しかし目を凝らしてみると、その足場はナント竹を組んで出来ているのだ!!


これにはビックリ。

どんな高層であっても、竹を組んで上がっていくようだった。

しかも竹と竹はプラスチックのテープを巻いているだけ。


大丈夫なんだろうか??

最初はとても不安だったけど、よくよく考えてみると理に適っている。

竹は軽くて丈夫、柔軟でしなるし、価格も鉄パイプに比べれば安いはず。
しかもお隣の中国から竹ならいくらでも採取できるのではないだろうか。

数本の竹では不安があるけど、竹が竹を支え合っていくわけなので、我々が心配するより遥かに安定性、堅牢性、信頼性があるのだろう。


道路に無造作に置かれた竹の束を見て、改めて竹の偉大さを知った次第。






2013年9月19日木曜日

ニチニチソウ強し



香港は蒸し暑かった。

改めて気候帯は何に属するのかと考えてみたらば、香港は亜熱帯に属するようだが厳密にケッペンの気候図にあてはめてみると「温帯湿潤気候」に属するらしい。

一年を通して温暖で湿度が高く、降水量もほどほどある。

しかしながら冬季の降雨がそれほどでもないため温帯湿潤気候にあたるらしい。

それにしても蒸し暑い。

このあたりが香港独特の植生をかたちづくっているのではないかと思う。

花壇にある花はなんだろうかと思ってみてみるとその多くはニチニチソウだった。





今年の暑い夏を涼しい顔をして乗り切っているのはニチニチソウなんだ、という話をこれまでも難解か書いたことがあるように、ニチニチソウは本当に暑さに強いのだと思う。

香港でも、マカオでも、ニチニチソウは元気に咲いていた。

日本に戻ってみて。

わずか数日しか日本を離れていないのに、スッカリ日本は秋めいた気がする。

近くの園芸店に飾ってあったニチニチソウは一鉢84円と叩き売り状態だった。

夏も過ぎ行く9月19日かな。



2013年9月18日水曜日

香港より戻りました


ちょっと訳あって香港に出かけていました。

wifiの調子がイマイチで更新が滞ってしまいました。
スミマセン。

初めての香港。

香港といえば小さい頃に観た「Gメン75」で倉田保昭がメインになったシリーズであるとか、映画「Mr Boo」のイメージ。

しかしいずれも30年ちかく前の香港のイメージなので現在のモダンな香港とはわけが違うと思われます。

今回感じたのは、巨大アジアの中枢モダンシティという印象。

多くの人が行き交い、多くのモノが消費される、ブランド品店が軒を連ねた夜更かしの街。

超高層ビルが立ち並ぶさまは、異様な感じすらしました。

高層ビルには商業ビルもあれば、住居もある。

こんなにたくさんの部屋があるのに、これでも人口が700万人程度ということで東京よりも少ないというのはにわかに信じがたい気がします。
というか、東京にはそれ以上の人が住んでいるということも驚き。

近代的であると思えば、大通りを一本入って庶民の商いをみるとアジアそのもの。
独特のニオイがあって、湿度の高さがそれを増幅しています。

ポツポツと雨かと思いきや高層住宅のエアコンの室外機から水が滴っていたり。

香港はかつて英国領にあって、返還されてまだ日が浅いこともあって中国本土とは違うのだと思います。

香港の人も中国とは違うと思っているようです。

そんな香港には多くの中国人が旅行に来ているようで、初めて中国人のパワフルさの洗礼を浴びました。

高速船でマカオに行くときに、大勢の中国人ツアー客に囲まれましたが、その荒っぽい行動といい、声の大きさといい、喧嘩をしているのかと思うほど。

高速船に乗船したところでは実際に掴み合いのケンカをしていてドン引きました。

怒号の飛び交う中マカオ行きの船に乗り込み、マカオ到着前にドッと疲れてしまいました。

わずか数日の香港滞在でしたが、色んなことを考えさせられました。

もちろん植物についても、いくつか気づいたことがあります。

明日以降、その辺りを書いてみたいと思います。


2013年9月16日月曜日

香港にて



ちょっと訳あって香港にきております。

人生初の香港。

蒸し暑くて「アジア」って感じがムンムンしています。

いろいろと気づくこともありますが、時間もないので今日は手短に。

街の景観はスゴイです。
高層ビルが建ち並んで、未来社会をそのまま体現したかのような感じもしますし、街全体が活気を帯びてるように見えます、遠目には。

しかし、街を実際に歩いてみてみるとアジアらしさがここそこに。
雨か?と思って見上げると、実はエアコンの室外機からの水がポタポタと垂れているだけだったり、ビルの外装工事の足場が竹で組まれていたり。

さらにかつてイギリス支配であったことから、随所にイギリスの香りがします。

交通標識の雰囲気や車のナンバープレートはかなりイギリスっぽいし、公衆電話はイギリスそのものだし、街角にあるゴミ箱もイギリスで見かけるそれ以外に他ならないといった具合。




食べることがとても楽しみです。

料理店はもちろん、屋台的なお店もとても美味しそう。

お腹をこわさないよう香港を楽しみたいと思います。



2013年9月14日土曜日

背中は語る


この前出かけた中華料理屋さんのカウンターに座っていた男性二人組。

なんてことのない風景。

僕もビールを飲みながらボンヤリと彼らの様子を眺めていた。

白い男性のTシャツにはなにやら細かく何かが書いてある。

一番上の大文字太字には VERBENA と書いてある。

VERBENA って、あのバーベナ?

クマツヅラ科のアレであります。

何だ、何だ?とさらに彼のTシャツに何が書いてあるか気になって見てみた。

すると
Half hardy perennial・・・とバーベナの特徴や、その育て方、さらにはタネのまき方なんかも書いてあったのだった。



恐らくどこかの植物図鑑や花名鑑のようなものから抜粋したものなのだろう。

横文字の書いてあるTシャツやバッグを持っていても、そこに何が書いてあるか気にしない人も多いのではないだろうか。

このTシャツの彼も、ここに何が書いてあるのか知っているのかなぁ。

あるいは知っていて買ったのかなぁ。

そんなことが気になりながら餃子を頬張った。


2013年9月13日金曜日

カッコ良いサイクルジャージ


今日も30度越えの残暑厳しい一日だった。

今日は植木屋の親方の手伝いということで、自転車を飛ばして現場に向かった。

ちょっとした距離があったので、今日はサイクルジャージを着て自転車をこいでみた。

このジャージは以前ご紹介したと思うけど、懇意にさせていただいている文京区の自転車屋さん「あしびな」  http://asibinaa.com/ さんが作ってくれたものだ。

ジャージに花咲園芸のロゴを入れてくれるというので、お言葉に甘えて入れていただいた。

出来上がったジャージを見て感激。
だってカッコ良いんだもん。

背中のド真ん中に「花咲園芸総研」のロゴとURLが。

右胸にも花咲園芸総研のロゴが光る。



漢字であることが、なおさら引き立たせているような気がするのは手前味噌だろうか。

行きも帰りも自転車で汗を流し、日中は植木屋仕事で汗を流し、自宅にたどり着くと結構な疲労具合。

でも心地の良い疲労具合だ。

体重計にのってみると今朝の体重よりも1.5キロくらいは減っている。

まぁゴクゴクとビールを飲んでチャラだけど。

健康的で、勉強にもなって、楽しくて、それが仕事なわけだからつくづくシアワセ者だ。

明日から連休という方も多いのではないだろうか。

どうぞ楽しい3連休をお過ごしください。



2013年9月12日木曜日

お騒がせしました・・・


ブログ更新のトラブルに見舞われてからはや4日。

ご迷惑とご心配をお掛けしました。

本ブログ、そしてFBでも「助けて~」とお願いをして、何人かの方々から親身のアドバイスを頂戴しました。

改めて、支えられて生きてると実感できる出来事で本当に有難うございました。

しかしながら、いずれのアドバイスも事態の打開には繋がらずお手上げ状態でした。

結局、最終的に救世主となってくれたのは花咲園芸総研のHP作成をお願いしたSさんでした。

たまたま昨晩会うことになっていて、酒の席ではありましたが真顔で泣きついて直していただきました。

こちらが数日にわたって苦悶していたのに、わずか数分チョイチョイとやっただけで、あら不思議もとの健康なPCに戻りました。

拍子抜けするくらい。

そんな簡単なことで騒ぎすぎたのでは?と反省する一方、日々ブログをしたためることを日課としている僕としてはとてもストレスを感じる数日間でした。

なんにせよ、専門家ってのは憧れちゃうよね。
神かっ!?ってカンジでしょうか。

自分の切羽詰った問題をいとも簡単に解決してしまう。

自転車屋さん、自動車の整備士、お医者さんなどもそうだろうか。

車が突然動かなくなってしまって、JAFの人がいとも簡単に動かしてしまう、というのに似ているだろうか。

自分も何かしらの分野でそうなりたいものであります。

PCは問題なく「健康」な状態に戻ったけど、実は自分の身体も昨日から変調をきたしていた。

大袈裟かな。

実は昨日は植木屋の親方の仕事を手伝っていた。

夕方に仕上げをしていたところ、ブロワーで吹いたゴミが目に入ったのだった。

こんなことはよくあることなので気にしていなかったが、その後どうにも目の異物感が取れなかった。

風呂に入ったときにシャワーを眼球に当てて洗い流そうとも試みてみた。

一晩寝れば大丈夫かな、と思って寝てみたけど目が覚めたらまだ目の中がゴロゴロしていた。

今日の午後に耐えられなくなって、眼科に行ってみた。

すると左目の上瞼に小さな小さなゴミが付いていた。

お医者さんが
「植物が目に入っていましたよ」
と言ったのを聞いてちょっとおかしくなった。

だって「植物」が「目に入っていた」んですよ。

植木鉢まるごと瞼に入っていたような表現だ。

実際には1ミリにも満たない小さな緑色のゴミが瞼に引っかかっていたのだった。

でも瞬きをするたびにゴミが眼球をこすって傷をつけていたらしい。

2種類の目薬を処方してもらって帰ってきた。

目のなかに入れてもいたくないカワイイ子供、なんて表現があるけど、いくら植物好きでも目に入れては痛いばかりだなぁ、なんて思って眼科をあとにした。