それにしても暑い。
暑いのであれば精をつけねばってわけでもないけど、うなぎが気になる。
最近のうなぎの高騰ぶりには驚かされるが、いずれうなぎそのものも食べられなくなる時代がくるかもしれない。
なまずで置き換えなんて話題も聞かれるが、やっぱりうなぎはうなぎじゃないと。
うなぎが食べられなくなったら、なまずに頼らずスッパリと諦める。
以前、自転車で駐輪違反をして撤去されてしまい、引き取りにいったときに5000円取られたことがある。
5000円をそんなものに払うなら・・・と真っ先に頭に浮かんだのが「うなぎを食べたい」ということだった。
以来、ときどき惜しまずにうなぎを食べることにしている。
ちょっと変な理屈だけど。
だってうなぎやさんで特上を食べたって5000円する店はそんなにないよ。
まぁそんな話は置いておいて。
うなぎを食べるときに欠かせない調味料は「サンショウ」でしょう。
サンショウは学名を Zanthoxylum piperitum といってミカン科の植物。
あの独特の香りはどこか柑橘を想起させるとは思っていたけど、それはミカン科だけに当たり前のことだったわけだ。
それと面白いのは学名(属名)に 「X」「Y」「Z」が入っていること。
学名の試験があったときに「変わった綴りだなぁ」と暗記したことを思い出す。
種小名を piperitum と言い、コショウの Piper nigrum 由来であることも想像できる piper すなわち pepper。
うまく出来てるね。
確かにサンショウはコショウっぽくないわけではない。
実は植物観察会をやっているとサンショウを見かけることが多い。
恐らく鳥たちがタネを運ぶんだと思うけど。
そこでいつも話すのは、
「うなぎ好きの人は馴染みがあるでしょ。ふだん瓶に入っているサンショウはもともとはコレなのよ。」
そいうって葉っぱの香りを嗅いでもらう。
植物観察、自然観察っていうのは五感をつかってやってみると一層面白さが増すと思っているんだよね。
なので身近な香りがこんな森のなかにあるということも知ってもらえれば楽しいし記憶に残るんじゃないかなぁ。