お盆休みでしょうか。
お元気ですか。
毎日更新を旨としているこの花咲ブログ。
書くことがなくて困ることはなくても、書くことがあり過ぎて困ることは結構ある。
今日も新聞を読んでいると、浜離宮恩賜庭園にてアオノリュウゼツランが花を咲かせているという記事があった。
これについても2~3日くらいかけて書きたいことがある。
もちろん、暑さに強い花をさがした結果も書きたい。
散歩に出かけて見つけた雑草についても書きたい。
あれもこれも書きたいが、そうもいかない。
1日1エピソードと限定せずに沢山書いちゃえば?
確かにそうなんだけど、一日中ブログを書いているわけにもいかない。
まず仕事ありきのブログであって、仕事そっちのけでブログを書いていたのでは誰もホメてはくれない。
そんな悩みのなか、本日ピックアップした話題がコレだ。
ヤブガラシCayratia japonica
これは今どこにいっても見掛けることができる、つる性の雑草であります。
その名前の由来となったように、そこにある植物に上に覆いかぶさるように育って、そこにある植物を枯らしてしまうというほど旺盛な生育力が特徴だ。
花は小さくて目立たない。
一番上の写真で僕の手とサイズを比較してみるとその小ささが良く分かる。
オレンジ色のコンペイトウみたいなのを見たことがあるだろう。
花にはもともと 「花びら」「がく」「雌しべ」「雄しべ」 という4つのパーツがあるのだが、このヤブガラシは、朝花を咲かせたのち、すぐに花びらと雄しべが落ちてしまって雌しべだけがポツンと残ることになっている。
なので、ヤブガラシを見つけて顔を近づけて観察しても、すでに雄しべと花びらが落ちてしまっているものしか見つからないというのは良くあることなのだ。
じゃぁ、花びらと雄しべが落ちる前の様子を見ようじゃないかということで探しに出た。
するとありました。
花びらは4枚。
薄緑色をしていて、そっくり返っているので、花びらであると意識して見ないと分からないくらい地味だ。
雄しべは4本。
これも小さくてなんとも地味。
これを見た友人が言った。
「なんかケーキみたいですね」
確かに。
4本の雄しべはまるでロウソクのようでもある。
そしてオレンジ色の部分がツヤツヤと輝いているのが分かるだろうか。
ここには蜜腺があって、甘い蜜が染み出ているのだと思われる。
小さな花で良く分かりにくいが、どうもこのヤブガラシは花びらがなくて花びらのように見えるのはガクか、もしくはその逆でガクのない花なのか、いずれかであると思われる。
全体を改めて見てみると花をつけている柄はジグザグ状に曲がっていて、ブドウ科だけあって、ブドウを食べた後の柄と似た感じであることも分かる。
どうです、身近な雑草であるヤブガラシ。
明日散歩に出かけたら、グッと近寄って花びらがあるか、雄しべがあるか、蜜が沸き出ているか、なんて観察してみると面白いと思うよ。
2 件のコメント:
今日、まさにこのヤブガラシの花を見て、これは何だ?? と思っていたのです。オレンジ色のプニュプニュも不思議なものだ...と
そうだったのですね!
機会がありましたら、サルスベリの花についても解説をぜひお願いします。まんまるの蕾と不思議な形の花びら...?
いつもながらのタイムリーで興味深い内容、ありがとうございました。
匿名さん
嬉しいコメント有難うございます。
サルスベリも早速レポートさせていただきます。
季節感あふれるタイムリーな話題を今後も心がけて参ります!
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