愛すべき一足の話
まるで別世界に来たかのように今日は涼しい。
これまでの暑さに身体が慣れたせいか、むしろ寒いくらいに感じる。
そしてこの雨・・・。
鬱陶しい雨ではあるが、ときにはウキウキしてしまう雨というのもある。
それは素敵な長靴を買ったとか、大きな傘を新調したとかという場合かもしれない。
実はまったくの偶然だが先日宅急便が届いた。
LLBean というアウトドアメーカーからの小包である。
これは何かというと、いわゆるビーンブーツといわれるものでぬかるみなんかもドンドンお構いなしに歩けるスグレモノである。
花咲ジジイが愛用しているこのブーツはかれこれ20年くらい前に買ったものでいまだに現役である。
しかし、アッパーのフルグレインレザーという革の部分とゴムのソールの部分を縫い合わせている糸がほころんできていた。
たまたま、ビーンブーツはソールの交換が可能だと聞いたのでメーカーに問い合わせたところ2~3ヶ月かかるが、修理は可能だということで預けたのが6月だった。
このビーンブーツは日本の代理店を経由してはるばるアメリカに空輸され、ソールを全取替えて昨日元気に戻ってきた。
ソールって普通は靴底というイメージだが、この場合足首の革から下のゴムの部分を全部交換している。
もうピッカピッカで帰ってきた。
靴底のチェーン・トレッド・ソールも真新しくホリが深い。この前までツルッツルだったのに。
ブーツの下半分は新品だが、上半分の革の部分は20年履いてきたのでとても良い風合いを醸している。
まさにプライスレス。ちょっと臭うけど・・・。
さて花咲ブログとして今日の話がどう繋がるのかといえば、これまでもハンターブーツであるとか、地下足袋であるとか、庭仕事に係る道具や服装について述べてきたので、このビーンブーツもこれらのエピソードに加えさせていただこうかなと思ったのである。
このビーンブーツはくるぶし程度なので、膝までくるハンターブーツに比べて蒸れにくいし、着脱も楽である。
雨の日の庭仕事ではかなり役に立つものである。
そんな訳で3ヶ月の長旅を終えて、生まれ変わったビーンブーツが届いて早速雨が降ったので今日はなんとなく嬉しかったという訳である。
あと20年履けると良いなぁ・・・
3 件のコメント:
最近の靴は修理ができないものが多く、そういうのを買うのがいやだったのですが、とてもいいお話を読ませていただき、本当のエコはこういうところにあるのではないかと思いました。
よいお話ありがとうございます。
エコグッズやエコカーを買うことがエコではなく、長く大切に物を使ってゆく精神が定着すればいろいろな意味で社会や環境がよくなると私は思います。
樹木も長い歳月をかけて大木になれば、大きな力で私達を支えてくれ、また育ててきた年月は思い出として心に残ります。
これが「エコ」だとは自分でも気付きませんでした・・・。
単に長年連れ添ったこのブーツに愛着があって捨てるのが忍び難かっただけなのですが。
結果エコ、結果オーライってことで。
LL-BEENはウェアーを好んで着ています。
軽井沢にアウトレットが出来てからだから、かれこれ15年くらいですかね。
この頃はショップも増えてきてメジャーになりましたね。靴は買ったことないけど...
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