2012年7月27日金曜日

オリンピックとウナギ


お昼時、国営放送を見ていたらば画面の隅に「高温注意報」という文字が。

都内でも35度を超えているので水分・塩分を摂取し注意されたしと呼びかけているわけだ。

しばらくこの暑さが続くんだそうで本当にご注意いただきたい。

実はこの前、日傘を買った。

男子たるもの日傘なぞ・・・という気概はあるものの、もはやこの陽射しは根性だけでは乗り越えられるとは思えない。
たまたまちょっとだけ日傘をさす機会があったのだけど、そのときにことのほか快適だったので買うことにしたのだ。

仕事柄、外仕事もある。
とくに明日は終日、植木屋仕事をする予定なので服装はもちろん水分・塩分摂取を心掛けたい。

テレビを見ていると、今日はサッカーの影響もあってかオリンピックの話題、そして丑の日ということでウナギ価格高騰の話題なんかが目についた。

オリンピックとうなぎ。

フトあることを思い出した。

技能五輪というものをご存知だろうか。

正式にはユニバーサル技能五輪国際大会というもので、若い人たちが機械製図、タイル張り、溶接、レンガ積み、石工、パン製造などなどの技能を競うオリンピックなのだ。

この中には造園なんてのもある。

僕は2007年に静岡県沼津市で開催された技能五輪大会で英国チームの通訳・現地コーディネーターとして参加したのだった。

開催期間はわずか一週間だけだが、その間に若い職人たちが持てる力のすべてをぶつける。

英国チームの選手はフツーの若いイマドキのイギリス人というカンジで、イレズミがチラリと見え隠れしたりするのだけど、競技に真剣に取り組む様子に僕はスッカリ感動してしまって、もう親のような気持ちになった。

彼らのためにできる事はなんでもやろう、と奔走したのも良い思い出だ。

競技日程を終えて皆を引き連れて新宿に繰り出した。
おのぼりさん丸出しだったが、それも楽しかった。

まさに身を粉にして英国チームと過ごした10日間だった。

最後に団長から感謝の意を込めて、選手団のみが与えられていた銀製のバッジを記念に頂戴した。
これは選手、コーチなど英国を代表して選ばれし者のみに与えられるもので、「絶対に他人に譲ってはならないゾ」と念を押されて頂戴したものだ。

これは僕の宝物のひとつとして大切に保管してある。

それがオリンピックの話。
オリンピックっていったって、パラレンピックもあれば、技能オリンピックもある。
いずれも国を代表して、誇りをかけて戦う真剣さに差はないと思う。

で、ウナギの話はどう繋がるかというと・・・。

2007年ユニーバーサル技能五輪国際大会は沼津が会場だった。
僕と英国選手団は三島市の東レの宿舎に滞在していた。

夜はコーチ陣たちを案内がてら三島の街にでかけることが多かったが、昼は割と一人で食べることが多かった。
会場や選手村で食事もできたが、たまにひとりで街に食事にいった。

三島にはいくつかウナギの名店がある。
代表的なのは、たしかその当時3店あったと記憶している。

それらを空いた時間を利用して訪れた。

名店ってだけあって、たしかに美味しかった。

その頃、まさかウナギの稚魚が不漁でこういう事態になるとは想像していなかったなぁ。

また、普通にウナギが食べられる世の中に早く戻ってもらいたいものである。

そんなオリンピックとウナギのお話。


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