昨日はちょっと珍しいゴンズイをご紹介した。
赤と黒のビビッドな色遣いがなかなか新鮮だったことと思う。
一部では紅葉も始まったと聞くが、秋の色づきといえば「赤」か「黄」といったところが一般的なイメージだと思う。
今日は、秋に色づく紫をふたつ。
ちょっと木陰の普段目立たないところに、紫の花がたくさん咲いているのを見ることができる。
花穂といって、小さな花が穂状に咲いていて、例えるならラベンダーのようなカンジ。
ラベンダーはかなり洋風であるが、これは和のなかの和。
その名をヤブラン Liriope muscari という。
ランという名が付いているが、ランとはまったく関係ない。
面白いのはその学名、とくに種小名 muscari だ。
ムスカリですよ。
春に咲く紫色の球根のムスカリの花と確かに雰囲気はちょっと似ていなくもない。
学名って本当に面白いね、こうやって関連性がでてくると。
紫の実をつけるものもある。
その名もムラサキシキブ Callicarpa japonica
花は小さくて地味でさほど目立たなかったけど、緑色の実を結んで徐々に紫色に変色していくのがとても不思議な感じがする。
小さくて、丸くて、艶っぽい。
本当にこんなに美しいものをよくぞ神は与えたもうたな、と思わずにいられない。
これ以上に深い紫色となり完熟する。
そんな変化の様子をみるのも楽しいゾ。
紫の花、紫の実。
昔は高貴な色とされたというではないか。
そんなエレガントな色を探して散歩をするのも楽しい。
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