実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2019年2月22日金曜日
園芸の愉しみ vs ローメンテナンス
最近良く耳にする言葉「low maintenance」
園芸離れの一因に、植物の世話に手間が掛かることが嫌われているのではないか?であるなら手間の掛からない植物を広めよう・・・
水遣りがほとんど要らない、植えたあとはほとんど何もしなくて良い。ホント??
なんか違和感がある。
愛煙家の間にもローニコチン、ロータールを競うタバコがあるけど、だったら吸わなきゃいいのにと思う。
植物もそんなにローメンテナンスが良けりゃ造花で良いのでは?と思っちゃう。
僕が思うに、そもそも園芸の愉しさは手間を掛ける愉しさでしょ。
日々、植物と向かい合ってそこから発信されるサインを読み取って水やりしたり、肥料をやったり。
不調をいち早く察知して害虫被害を最低限に抑えたり。花がら摘み、切り戻しなどで花を長く楽しんだり。
株が大きくなったら株分けしたり。
もちろん失敗もあるけど、そうやって腕を上げていくものなはず。
そういう植物との対話=手間を愉しむのが園芸の本質のはずなのに、手間が掛からない植物がウケるというのはなんとも皮肉。
作る側、売る側もそういう発想を変えて、どうやったら皆に園芸技術を理解して身につけてもらうか、買い手(顧客)を導く方法を考えたほうが長い目で見ると良いと思うんだけど。
もちろん都会暮らしの働き盛りの人たちには、そういう時間もないし手間も掛けられない、でも植物は育ててみたいというニーズがあることは理解できる。
理解したうえで、皆がローメンテナンスな方向に突っ走るのはいかがなものかなと思うんだよねぇ。
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