
天気に誘われて自転車で出掛けて、強烈なジャスミンの香りに包まれたのが昨日のお話。
早春のジンチョウゲ、秋のキンモクセイなど香りに主張の強いものが多いが、さりげなく、それでいて着々と季節は進んでいるのである。
例えばジャスミンの強烈な香りの影で、ほのかにシイの花が匂ったのを花咲ジジイは見逃さなかった。
まだ咲き始めだと思うが、なんとも独特な香りがシイの花にはある。
クリの花のような、人によっては臭い花と思うかもしれないが花咲ジジイとてはジャスミンよりも好きな匂いである。
これからもっと咲くと思うので要注目である。

さらに地面に目を向けると強風にあおられてか、道路の隅にゴミの吹き溜まりが出来ている。
これはゴミか??
そうではない。
よーく目を凝らして見ると落ち葉に混じってイチョウの雄花の花がらが沢山混じっている。

もうイチョウの花は終わって、このようにあちらこちらにそれこそ山積みになるくらい散らばっている。
これも春のサインだろう。
自転車をこいでいると、晴天なのになにやら天から降ってくるのに気付く。
以前の花咲ブログでも書いたけど、これはアブラムシが樹液を吸って余分なものを彼らのお尻にはえている2本の角のような場所から吐き出しているものだ。
まさか、そんな小さな虫の仕業が雨のように? と思う人もいるかもしれない。
数匹のアブラムシでは確かにそんなふうにはならないだろう。
しかし彼らは何万匹と我々の頭上にいて樹液を吸っているわけである。

この現象は今の時期、とくにトウカエデなどでよく見ることができる。
トウカエデは街路樹によく使われるので、トウカエデのはえている道のガードレールなんかはベトベトのシミがついている。
ン、雨か? と上を見上げて なんだ気のせいか と思っているうちがシアワセなのかもしれない。
考えるだにホラーな感じではあるが、これも春のサインといえる。
こうやってみると、色んな場所で色んなかたちで春満開なのである。
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