
この前出掛けた石神井公園でかなりの数を見かけたのがラクウショウ Taxodium distichum だ。
ラクウショウは水辺での生育に適しているため、石神井公園の池とベストマッチというわけだ。
なぜ水辺が適しているかというと、水辺のぬかった場所の土はビチョビチョで通常空気をそれほど多くは含まないのだが、このラクウショウは呼吸根といって根を潜水艦の潜望鏡のように出して呼吸することで水辺での生活に適応しているのだ。

スギ科の樹木で20メートルを越す大きさになる。
そして針葉樹にしては珍しく落葉する。
一方、ラクウショウにとても似ているのがメタセコイヤ Metasequoia glyptostroboides だ。
大きさ、形がとても似ているし、さらに針葉樹なのに落葉するあたりもソックリである。
当然(?)スギ科の樹木である。
メタセコイヤはその円錐形の樹形が美しいのと、紅葉が素晴らしいため大きなスペースの植栽では都会でも見かけるようになった。
で、この似たふたつの樹木を見分ける方法がある。
それは葉のつき方だ。
メタセコイヤもラクウショウも羽状になっているので一見すると同じに見える。
しかし、メタセコイヤはその小さな葉(小葉)が対生であり、ラクウショウは互生になっている。
花咲ジジイの手のひらにのった 下の葉がメタセコイヤで小葉がお互い対(対生)になってはえているでしょ。
上の葉がラクウショウで、小葉が互い違い(互生)にはえているでしょ。

メタセコイヤなんか枝から葉(小葉の集まり、すなわち複葉)がちゃんと律儀に対生になっているのが分かる。
そうやって見れば似ているラクウショウもメタセコイヤも一発で判別できるのである。
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