2014年11月7日金曜日

たかがドングリ、か?


岐阜県のりんご畑で男性がクマに襲われて亡くなったという不幸なニュース。

最近こういうニュースをよく聞くようになった。

クマは冬の間の食料が少なく気温が低い間は冬眠をする。

そのために今の季節は栄養を蓄えておく必要がある。

彼らが主に口にするのはドングリなどの木の実。

ところが最近の温暖化や天候不順によって、ドングリの出来が悪いのだという。

クマの餌となるブナ、コナラ、ミズナラなどのドングリが凶作で、とくに今年はブナがまったく実をつけない「大凶作」、コナラ、ミズナラも大凶作に近い「凶作」なのだという。(日本経済新聞)

こうなると、熊たちは餌を求めて人里近くまでやってくる。

リンゴ畑のリンゴはもちろん美味しいし、食料になるので今回のような悲劇がおきた。

クマが悪いのか?

いや、クマは悪くないでしょ。

彼らとていわば被害者。

逆に化石燃料を燃やして、環境を軽んじた結果のツケがこうやって回ってきているのかもしれない。

たかがドングリではすまされない。

たかがドングリに多くの生態系が依存し、影響を受けていることを我々はもっと意識しないといけない。


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