保護?もしくは伐採?
朝、街を歩いていたらば白い張り紙を見かけた。
なんだろう? と思って立ち止まってそれを読んでみてちょっとフクザツな気分になった。
そこには
この樹木は私的な植栽ですので左記の要領で撤去を行います。
皆様方のご理解、ご協力を御願い致します。
と書いてある。
つまりこういうことだ。
街路樹を都市計画に従って、しかるべき予算で植栽して管理する というのがお役所の考えであろう。
この街路樹を植える場所の僅かな空きスペースに近隣の植物好きな住民が何かを植えて育てる。
しかしこれがやがては大きく育って、手に負えなくなる。
大きく育った植物が交通標識を覆ってしまったり、交差点での見通しが悪くなったりする。
しかもこの場合はよりによってツバキが大きく育っているために、それがチャドクガの温床となったりすると、毛虫に刺された住民からの苦情が役所に入るということはママあることである。
こうなるともう伐採&撤去しかないわけである。
でも税金を使って手間をかけて緑化しているのに、ある意味タダで増えた緑を取り除くというのはなんかもったいない気がしないでもない。
ところで 雑草 の定義とはなんだろうか?
広辞苑によれば 自然に生えるいろいろな草。また、農耕地で目的の栽培植物以外に生える草。 とある。
花咲ジジイが以前ある方から聞いたのは 求められていない場所の、求められていない植物 unwanting plants at unwanting place というのがある。広辞苑の後者の定義に近い。
ナルホド、ナルホド。
この考え方によれば、お役所からすればツバキだろうがなんだろうが、本来植えてもいない場所に勝手に植えられたものは雑草であるということになるだろう。
というわけで、何年かけてここまで大きくなったのかは分からないが残念ながらこのツバキはあと10日ほどで姿を消してしまう。
2 件のコメント:
そう言われてみらたら、近所にも街路樹スペースに無関係な植物がすくすく育っているのを見たような気がします。どう考えても、合わない植物同士の組み合わせとか。。
それらは全部雑草扱いなんですね。
椿は確かにケムシ問題がありますが、花が咲くし通り過ぎる人の目には優しさを与えてくれていたと思います。
そういった植物の貢献度がまったく無視されて処分されてしまうのはなんだか胸が痛みます。
ホームレスのおじさんを駅のコンコースから追い出すのと同じ感覚なんでしょうかね。
ちょっと違う気がします。
ジャパニーズトラディショナル・本音と建前というやつかもしれませんね
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