2012年5月25日金曜日

北へ・・・



早いもので旅も後半に突入しました。

大都会ロンドンを離れて一路北へ。

ロンドンが東京だとすれば、今回向かうヨークというのは仙台のようなものではないか、と。
位置的にも、規模的にも、距離的にもお分かり易い例えではないかと思います。

「ヨークの歴史はイングランドの歴史」といわれるように、イングランドらしさ溢れる、歴史情緒満点の魅力ある街、それがヨークです。

僕はこの街で2年間を過ごしたことがあるのだけど、改めて良い街に住めたという感謝の気持ちが今でもする。
そして僕が独りよがりでそんなことを思っているのではないのだな、ということは今回ご参加くださった皆さんと一緒にヨークの街を散策していて感嘆の声が上がるたびに実感できる。

このツアーの訪問先を選定する際、なんの迷いも躊躇いもなく「ヨークが良いと思います」と進言したのはやはり間違っていなかったと今更ながら思う。

いやー良かった、喜んでいただいて。

ツアーとなるとどうしてもロンドン中心になるし、場所を変えるといっても、人気のコッツウォルズ、あるいは湖水地方というのが定番でヨークに足をむける人はあまりいないと思う。

そして今日ご案内したヨークゲートという庭は僕が自信をもってオススメする庭でこれまで日本人でこの庭にたどり着いた人はほとんどいないのではないかと思う。

やや大袈裟なようだけど、それには理由があって、まず庭は通年開園しているわけではなくて夏季の限られた期間だけ、さらに週2日のみ、加えて14:00~17:00のたった3時間しか開園していないのだ。
付け加えていうなら、場所も辺鄙な場所にあって公共交通機関では行き着けないし、レンタカーであっても迷わずにたどり着くのは至難の業であるというような、まさに秘境のような場所にある隠れたる名園なのであります。

僕がここを最初に訪れたのは2000年。
通っていた学校のガーデンデザインの授業の一環としてだった。

今でもその衝撃を鮮明に覚えている。
たった1エーカー(約4000㎡)しかないこじんまりとした庭ながら、様々な細かい工夫が至るところに施されていて名園といわれるヒドコートやシシングハーストにも決して引けをとらない魅力に満ちているのだ。

実は昨年も一人で久々にその名園を訪れてその魅力を再認識したばかりだった。

そんなちょっと他の人に教えたくないような気持ちにもなってしまう名園を皆さんとシェアできたことはとても喜ばしいことであります。

明日は英国王立園芸協会北限の庭であるハーロウカーに行って、さらにこれも自分が発掘してきた温かみ溢れるプライベートガーデン2軒に行きます。

旅疲れなんか吹っ飛んでしまうような充実した日々を過ごしておりますということで、今日はこの辺で。




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