常緑樹も葉が入れ替わるので落葉するんだよ。
それを指して 常盤木落葉 というらしい。
そんな話をしたのが昨日だった。
昨日はその例としてクスノキを出したけど、一番有名で、かつそのことが名の由来にもなっている木がある。
ユズリハ Daphniphyllum macropodum である。
新緑のこの季節、新しい葉が芽吹くと、その前の前の年、すなわち2年前の葉がまるで代を譲るかのように落ちることからユズリハという名がついたといわれている。
イマイチ言っていることが分からないという方に、今日は分かりやすく色を付けてみた。
赤丸が今年の葉。まだ黄緑色というか、色が淡いでしょ。
黄丸がもう落葉寸前の葉。葉が黄色っぽく変色しているし、だら~んとぶら下がって生気がない。
赤と黄の間の青々とした葉が、今まさに盛んに光合成を行っている「働き盛り」の葉たちだ。
色も濃く、ツヤツヤと葉に張りがあって血気盛んなのが分かるだろう。
同じことは他の常緑樹・潅木でも見ることができる。
例えばアオキ。
赤丸が新しい今年の葉。
黄丸が落葉寸前の葉。
ユズリハと同じカンジでしょ。
春になると新芽が膨らみ葉を出す、一方で2年より前の葉がひっそりと引退する。
自然に起きていることで不思議でもなんでもないといえばそうなんだけど、こうやってジックリと葉を見ながらそんなことを考えるととても不思議な現象だという気がする。
わしゃまだまだ若いもんには負けんぞっ!!
といって、代替わりを渋る古葉なんていないんだから。
潔いといえば潔い。
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