クリスマスローズが人気である。
日陰にも強いこと、花の少ない冬に花をつけること、そして「クリスマス」+「ローズ」というなんともロマンチックなネーミングの組み合わせも奏功してか最近は色んなところで目にするようになった。
そもそもはクリスマスの頃に花をつけるから付いた名前であるとはいうものの、実際は1月下旬~3月上旬くらいに花を咲かせるものが多いと思う。
そして今は5月も後半だというのにまだ花が咲いている・・・。
そう思われた方はちょっと違うんであります。
クリスマスローズはキンポウゲ科であり、キンポウゲ科の特徴のひとつとして花びらが無くて代わりにガクが花びらのように発達している、というものが幾つかある。
クレマチスなんかもあれは花びらではなくてガクなんであります。
クリスマスローズはまだ咲いているのか・・・・ってそれは花びらではなくてガクなので見た目的に花が長持ちしているように見えるだけのことだと思うのであります。
通常花びらは柔らかくて瑞々しいので寿命が短い。
ボタンなんかベルベットの花びらのようだが、あっというまにバラバラと花びらが落ちてしまうでしょ。
ところがクリスマスローズは花びらに見える部分がガクなので散ることなくいつまでも粘っているのだ。
クリスマスローズの特徴のひとつとして「頭を垂れる」という草姿があると思う。
下を向いているので気付きにくいが、手で持って中を覗き込むと子房が膨らんでタネを作っている最中であることが分かる。
それが今日の写真だ。
下を向いて元気がないと思っていたらば、着々と次世代にバトンを繋ぐべく頑張っていたんだなぁ。
初夏もすぐそこだってのに、まだまだ頑張るクリスマスローズ、知ってました?
0 件のコメント:
コメントを投稿