5月。
連休も終わり、春本番、というか初夏の雰囲気すらある。
季節も良くなってきたのでお庭でお花なんか育てちゃおうかしら・・・なんて思っている方も多いのではないだろうか。
連休中に都内の園芸店に出かけてみたのだけど、スゴイ人出だった。
これだけ園芸熱が高いのかと思う反面、自分はそれほど忙しくないということは自分の方向性が間違っているのではないか、などと不安にもなる。
そんなことはさておいて。
どんなものを育てるか。
もちろん季節の花を花壇、植木鉢、ハンギングバスケットなどに選ぶ場合が多いだろう。
それ以外にありがちなのはハーブである。
ちょっと摘んで料理に使ったり、香りを楽しんだりして、愛好家が多い。
植物の容姿的にもカワイイものがあるので人気もあるのだろう。
「ウチではハーブを育ているの・・・」
なーんていうと、なんかオシャレな感じもしなくもない。
で、ハーブはオシャレなのだろうか?
いやいや、ハーブは時として悪魔にもなるという今日のお話であります。
とある花壇でミントを使ってみた。
ところが日当たりの問題などもあって、あまり意図したように育たなかったので諦めて違う植物と入替えることにした。
ついでに花壇の水はけを良くすべく土壌改良も行った。
花壇に植えてあった植物を一旦全て掘りあげて作業を行った。
そのときに見せたミントの悪魔の一面。
あまり生長が思わしくないなぁと思っていたのだが、実は花壇に根っこを縦横無尽にめぐらせていたのだった。
土は黒っぽいのに対して、ミントの根は真っ白だったので特に目立つ。
取っても取っても白い根が絶えないのでウンザリした。
その旺盛な根の生長振りはドクダミを髣髴させるものがあった。
危ない、危ない、花壇をミント畑にするところだった。
丁寧にミントの根を取り除いて土壌改良を終えた。
それから約1ヶ月経って。
花壇をジッと良く見てみると、小さいけれど間違いなくミントが芽を出していた。
葉っぱは数枚、草丈はせいぜい5cmくらい。
これを丁寧に掘りおこしてみた。
それが上の写真だ。
根もシッカリ生えて、小さいながらも立派なミントだ。
驚くべきは、このミントはどうやってこのように育ったのかということ。
タネから?イエイエ。
なんとたった数ミリの根っこから芽を出して、さらに新たな根を出してイッチョマエのミントになっていたのである。
下の写真の白くて短い横になっている棒のようなものが見えるだろう。
これは、前回土壌改良をすべく全てを掘りあげて、丁寧に取り除いた根のなかで、ホンのちょっとだけ花壇に残された根の残骸である。
こんな1センチにも満たない根のかけらから新たな命を芽吹かせるとは・・・。
恐るべしミントの生命力である。
ドクダミだって、スギナだって、この理屈で増えるので駆除は至難の業なんである。
この事実から言えることはミントは地植えしてはいけない、ということ。
繁殖をコントロールするためにも、鉢で育てるのが無難だといえる。
広い敷地でいったん根付いたら最後、駆除することはなかなか難しいと心得るべし。
これが悪魔のハーブと呼ばれる所以である。
(因みに悪魔のハーブなんて誰も言っていません。僕が今勝手に名付けただけですので悪しからず。)
6 件のコメント:
生物兵器…(笑)
ドクダミ、ツバキと並んで恐れられている植物ですね。
ツバキはチャドクガを召喚しますね。
そろそろ時期でしょうか。
お気をつけくださいね。
かいさん
コメント有難うございます。
ミントのように不死身的な植物もあるかと思えば、スグに枯れてしまうガラスのように繊細な植物もあるという、本当に面白い世界です。
おっしゃるように庭には案外危険が潜んでいますので注意が必要ですね。
どうぞかいさんも庭仕事楽しんでください。
ミントは鉢に入れて植えましょうw根が他にまわりませんからw
ヤロウ、モルダナ...強いやつは大変なことになりますね...
ハーブが弱いピートモスいっぱいの土壌でも元気に育ちますからw
ぴーさん
コメント有難うございます。
さすが園芸達人ですね。
おっしゃるとおり、鉢を使うのが一番良い方法だと思います。
ナガミヒナゲシで何か気の利いたことを書こうとしているうちにコメントしそびれてしまいました。
その節は偉そうに失礼しました。
花咲かジジイさんの潔さに、感心いたしましたし敬意を表します。
このような指摘に対し、エントリーごとばっさりと無かったことで済まされてしまうのに幾度も遭遇しているのでなんだか嬉しい気持ちになりました。特に政治家のブログはいけませんね・・・・
ミントといえば、ご存じかもしれませんがこんなサイトがあります。
花ゲリラまとめサイト - 使用禁止兵器
www12.atwiki.jp/87guerrilla/pages/15.html
ナガミヒナゲシも載っていますが、確かにドクダミ・スギナの方が強力ですね。
papaverさん
含蓄のあるコメント有難うございます。
ご紹介いただいたサイトも見てみました。
そうだよなぁ・・・と心当たりのある植物が沢山載っていました。
でも、トケイソウなんかもそうなんですね。ちょっと意外でした。
以前、植物園で「人類が滅亡するような破壊兵器を使った戦争が起きても、ゴキブリ、アリ、カタバミはなくならない」と真顔で言いながらカタバミを草むしりしていた友人のことを思い出しました。
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