2010年8月7日土曜日

マルくならないアタマ・・・・
     

   
子供のころの夏休みは 「早起きして涼しいうちに勉強しなさい」 なんて言われたものだが、最近は起きた瞬間からして既に暑いので早起きする意味がなくなっているのではなかろうか、なんて思ってしまう。


さて、昨日の問題どうでした?

花咲ジジイは嬉々として取り組んだのだが意外な結果が待っていた。
正解を先に言うと エ→イ→ウ→オ→ア である。
読み札を元に表を作ってみると良い。

それが上の表だ。

それぞれの読み札を解説してみると・・・。

ア 生きるのに水を必要とするもの
 生きとし生けるもの、すべからず水は必要である。よって全てが当てはまる。
イ 種子をつくって増えるもの (後述)
ウ 根・葉・茎の区別があるもの
 植物の基本的な構造は根・葉・茎である。しかしシイタケもゼニゴケもその姿を思い出していただければその区別がないことが分かる。
エ 果実をつくるもの (後述)
オ 光合成を行うもの
 光合成とは葉緑素を使ってなされるのものであり、緑色をしていなければ光合成をしていないとみなしてよかろう。よって茶色くて緑色ではないシイタケは光合成をしていない。

花咲ジジイも エ・イ・ウ・オ・ア となり、小躍りをして喜んだ。
だって中学受験といったって、かの函館ラ・サールですよ。
ちょっと嬉しいじゃないですか。
    
ところが、上の表をジッと見ていて気づいたことがある。

花咲ジジイは
アサガオを全○にし、イチョウはエを×にした のだ。
これでも問題の正解には影響がないが、どうにも悔しいではないか。
    
でもちょっと待てよ、と。 
イは種子をつくるもの エは果実をつくるもの という違いを問うている。
    
そもそも果実と種子とはどう違うのか?
    
果実:子房全体からできる部分をさす
種子:果実のなかにある胚珠が種子となる
    
で改めてアサガオとイチョウを考えてみる。
    
イチョウは裸子植物だ。
裸子植物とは胚珠が子房に包まれていないということ。
裸子植物は受粉後胚珠は種子になり、果実はできないというのが一般的理解である。
ところが、この解説によればイチョウは果実をつくるということになる。
   
じゃあ逆に考えたらばどうだろう? 
この解説によれば、アサガオは果実をつくらない ということになる。
アサガオは受粉後、子房が発達して果実になり、その中にある胚珠が種子になるのは明らかである。
    
ということで、答えは正解であったが、そのプロセスを見てみると出題者との見解の相違があった。
あっ、これはあくまでも花咲ジジイの個人的な見解なので間違っていても悪しからずご容赦いただきたい。
    
因みに取り札になっている植物はそれぞれ特徴が異なる。
これを理解しているかが出題の意図なんだと思う。
   
アサガオ: 被子植物
イチョウ: 裸子植物
スギナ: トクサの仲間 種はつくらず胞子で増える
シイタケ: 植物ではなく「菌」 
ゼニゴケ: 植物だが、葉と茎の区別がない(難しい)
   
てなわけで、夏休み子供と一緒に楽しく勉強しよう。
    
宿題は早めにネ。
     
  

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

シカクイアタマをマルクする(まあるい頭をより丸く・・かと)
問題の日にブログ見なかったから答えから先に見てしまった・・・残念。
正解オープン早すぎ?!次回また問題楽しみにしています。