
昨日は都内にて狂言を観に出掛けていた。
どういったいきさつで狂言なのかといったところは置いておいて、とにかく狂言観劇である。
まず狂言は能楽堂という場所で行われるわけだが、この能楽堂がなんとも趣がある。
木造建築の美というか、とにかく美しいのである。
正面には立派な松が描かれ、脇には竹が見える。
松、竹・・・・ となると梅がどこかにありそうだが、パッとみたところではスグには分からなかった。
恐らくどこかに隠れているのだと思うのだが、その辺は次回聞いてみたい。
写真は携帯電話のカメラなので、見苦しくて申し訳ない。
花咲ジジイはそこで小一時間の狂言を観たのだが、これが大変面白かった。
古典的なコメディとでもいえば良いか、喜劇・笑劇の軽さと伝統の荘厳さがなんとも面白いバランスでグイグイと引き込まれてしまった。
でも正直に告白すると、周囲の観客がクスクスと笑っている箇所では、何が可笑しいのか分からずちょっと寂しい思いをした場面もあった。
外国の映画館で映画を観ていて、周囲の大爆笑についていけなかった寂しさとちょっと似ていた。

狂言が終わると懇親会のようなものがあったのだが、そこでは狂言で使うお面(面=おもて)を彫るというデモをしていた。
のみを使ってコツコツと彫っていく様子はなんとも重みがあった。
何の木を彫っているのか聞いたらば、ヒノキ Chamaecyparis obtusa だとのこと。
あたりにはヒノキの芳香が漂っていた。
のみで打った木屑を二かけらほど貰ってきた。
この前買った雑誌ソトコトの付録であるヒノキものさし と相まって良い香りが花咲ジジイの部屋に漂っている。
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