この前の花咲ブログで「足元を見よ」ということで、ヤマモモのご紹介をした。
花や樹木に興味があれば上ばかり向いているのではなくて、下を見ていると意外なサインが発せられているものだということを書いた。
昨年の8月7日に書いたエンジュも然り。
今日のシマトネリコもそうだろう。
普段は緑色をしている樹木の樹冠であるが、なにやら黄金色にフワフワとしたものが付いているのに気付いた人がいるかもしれない。
アレはシマトネリコの花である。
ではどんな花なのだろうか?
近くで見たくても、大きな木の上に花が咲いているので間近に見ることもままならない。
そんなときは焦らず足元を見てみるべし。
足元には白くて細かい何かの吹き溜まりが出来ている。
それらは花が散って溜まったものである。
手のひら一杯に花がらをつかむこともできる。
その中からひとつだけ取り出してよく見てみると面白い。
シマトネリコはモクセイ科なので、キンモクセイと花の様子が似ている。
写真の花は花びらが3枚しか見えないが、恐らく一枚はどこかへ飛んでいってしまったのだろう。
この花の直径はザッと5ミリくらいだろうか。
とにかく小さい。
忙しくササッと通り過ぎてしまうのではなくて、ちょっと立ち止まって足元に散らばっているものに疑問を持って上を見上げる余裕が欲しいものである。
忙しくササッと通り過ぎてしまうのではなくて、ちょっと立ち止まって足元に散らばっているものに疑問を持って上を見上げる余裕が欲しいものである。
2 件のコメント:
庭に考えたんですが、石岡より北の寒冷地では、常緑でなくなり、枯れるかもってことでやめました。もともと南方系の木なんでしょうが、都内でもよく見かけるようになりましたね。
そうですね、東京では至るところで見かけます。地植えのもの、鉢植えのものなど様々です。
かなり流行っていると言えると思います。
シマトネリコ Fraxinus graffithii は確かに温暖な場所で育ちますが、同属のセイヨウトネリコ Fraxinus excelsior はヨーロッパの寒い場所で育ちます。
もっともシマトネリコは半常緑、セイヨウトネリコは落葉という違いがありますが。
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