ヒルザキツキミソウ Oenothera speciosa
またしても意に反してタテの写真になってしまった・・・。
ヨコでアップしようと何度も何度もやってみたがダメで、時間をずらしてみたらひょっとして・・・なんて思っていたらこんな時間になってしまった。
本当に原因もわからずインターネットごときに振り回されるのはなんともシャクだ。
気を取り直して。
このまえ公園を散歩していたら、ご覧のような白というか淡いピンクの花が咲いていた。
そのときは ヒルガオ Calystegia japonica だ、と思い込んで通り過ぎてしまうところだった。
ところがちょっと気になって近づいて見てみたところ、ヒルガオではないことが分かった。
色々な違いはあるが、決定的に違うのはヒルガオはアサガオなんかと同じくそれぞれの花びらがくっついている合弁花であり、これはひとつひとつの花びらが離れてついている離弁花である点。
花びらをみればヒルガオでないことはスグに分かった。
じゃ、なんだ?
またしてもその場で名前が分からなかった。
念のため申し上げておくが、花咲ジジイは園芸好きなオッサンなのであって、植物学者ではない。
その場で瞬時に全ての植物を同定できるようなスーパーマン的な能力は持ち合わせていない。
その場で分かったことは、
①ヒルガオではないこと
②花びらが4枚あること
③雄しべが8本あること
④雌しべは1本であるが先が4つに割れていること
⑤その雌しべが花の中心ではなく花の端に片寄っていること
⑥花びらの色が淡いピンクであること
といったところだった。
その場で想像力を膨らませる。
花びら4枚、雄しべが8本、雌しべの先が4つに割れている・・・ということは、どうやら「4」を基本の数字としているわけだ。
双子葉の植物の場合「5」を基本としているものが多いが、4は割りと限られる。
スグに頭に浮かぶのはアブラナ科だけど、見たところどうもアブラナ科っぽくない。
というわけで家に帰ってから、それらのヒントをもとに調べてみるとヒルザキツキミソウであることが分かったというわけだ。
というように植物たちの特徴を大雑把でも覚えておくと 「これなんだ??」 といったときになんとなく想像がつくというメリットがある。
因みに特徴⑤の雌しべが片寄っている花として花咲ブログで以前(2009年10月05日)ポーチュラカを取り上げたことがあったのを思い出し、雌しべの様子が酷似していたので、ポーチュラカと同じスベリヒユ科か? と思ったけどそれは全くの見当違いであった。
ポーチュラカは花びらが5枚、雌しべの先も5つに割れている。
平凡な散歩も見方を変えると、ちょっとした謎解きみたいで面白いよ。
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