近所を散歩していたときのこと。
とあるお宅の敷地内に丸坊主に剪定されたんだろうな、と思われる高さ4メートルくらいの木から葉が吹いていて、そこにインゲン豆のような実が沢山ぶら下がっていた。
カタルパか・・・・?!
そう思ったのだけど、丸坊主にしてしまうような剪定が何年も繰り返されたからだと思うが、本来の樹形を全く留めておらず、まさに棒のようだったので、カタルパ Catalpa ovata であるかは自信が持てなかった。
丁度、そこのお宅のおばあさんが出てきたので、コンニチハと挨拶をして
「これは何の木ですかね?」
と尋ねた。
するとおばあさんは
「これはキリですよ」
とお答えになった。
ハテ? キリってこんな実がなったかなぁ??
キリ Paulownia tomentosa はゴマノハグサ科に属する樹木である。
葉はたしかに、大きさ、形ともに似てはいる。
似てはいるがこういう実はつかないハズである。
キリの御紋でお馴染みのあのカタチの実のハズである。
おまけに花のカタチもどことなく似ている気がしたのでますます分からなくなってしまった。
でもキリの花なんてとっくに終わってるはずだし・・・・・
でもおばあさんが「キリです」とズバリ言い切ったので花咲ジジイとしては混乱しきって帰宅した。
そして家に帰って調べると、やはりアレはキリではなくてカタルパであった。
実がインゲン豆のよう、と言ったけど、英名は Indian Bean Tree という。
しいて訳すならインド豆の木となるだろうか。
とにかく豆の鞘のような実が特徴なのだ。
じゃマメ科か、といえば否で、ノウゼンカズラ科 BIGNONIACEAE に属する。
ちょっとややこしいけど明かなる違いがあるのである。
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