用事があって茨城県つくば市に出掛けた。
つくばエクスプレスで万博記念公園で降りると、駅前だというのに店のひとつもない。
タクシーを拾って目的地に向かう。
タクシーは途中でいきなりあぜ道のような細い道に入っていく。
どうやらこれが近道なのだろう。
田んぼや畑にはまだ何も植わっていなかったが、周囲の新緑がとてもきれいだった。
用水路の脇にはナズナやヒメドリコソウなどが群生していてなかなか壮観である。
空は高くひばりの声も聞こえそうだった。
のどかだな~
良いなぁ~
仕事でなければテクテクと歩いてみたいものだ。
きっと色んな発見があるに違いない。
それは叶わなかったが、ついに我慢できずにタクシーの運転手さんに
「スミマセン、道路わきの適当なところでちょっとだけ止めてください」
そうお願いして、止まった車の窓から外を眺めて写真を撮った。
撮れた写真をみると、やはりホンモノの景色の魅力をまったく伝えていないのでがっかりした。
写真だと畑の向こうに緑が繁っている程度にしか写っていないが、そうではなくてさまざまな濃淡の新緑と、サクラなどの白やピンクの花が混じってまるで絵画のようだったのだ。
わざわざタクシーを止めてまで写真を撮っている僕を不思議に思ったのだろう。
タクシーの運転手さんが
「そうですよねぇ、あたしも普段運転しているとあまり気付かないけど、今の季節なかなかキレイですよねぇ」
と言った。
タクシーの運転手さんに、この平和な田園風景の魅力を気付いてもらえて良かったなぁ。
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