ちょっとした高級住宅地にて。
高い塀からなにやら緑がぶら下がっていて、たくさんの赤い実を付けていた。
なんだ、なんだと思って近づいて見てみた。
それはバラ科のコトネアスター Cotoneaster だった。
日本に自生しているものではないながらも、割と最近よく見掛けるようになった。
とくによく見掛けるのは
Cotoneaster horizontalis というもので、コトネアスター ホリズンタリスといって通じるようになってきた。
このホリズンタリスはその名が示すように horizontal すなわち水平(horizon)の形容詞が語源となっているように上へ上へという垂直方向ではなく、横へ横へという水平方向へ育つ性質を持っている。
なのでグラウンドカバー的に使われたり、植え込みを埋める目的で使われることが多い。
この壁からぶら下がっているコトネアスターはホリズンタリスではない。
しなやかな枝がぶら下がる様子がホリズンタリスではないと一目で分かる。
ホリズンタリスの枝はもっと固くてしなやかさは、あまり感じないものだ。
実はコトネアスターは100とも300とも言われるほど種の数が多い。
あまり自信のないところでモヤモヤ言っていてもはじまらない。
今日言いたいことは、コトネアスターのこういう使い方があるんだなぁ、ってこと。
このような壁でぶら下がるように何かを植栽するというと、だいたいオカメと呼ばれる葉が大きめのアイビーだったり、ツルニチニチソウだったりする。
なんか一本調子でつまらない。
ツルニチニチソウは花を楽しむこともできるが、ありがちだものなぁ。
その点、このコトネアスターはご覧の通り赤い実がなんともチャーミングであります。
これはなかなか良いんじゃぁないかと思うがどうだろう?
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